「最近、髪のボリュームがかなり減ってきた!」
「髪がやわらかくて、細くなった気がする……」
そんな悩みを持っているあなたは、元の太い髪の毛に戻りたいと思っていることでしょう。
髪の毛が細くなる原因がわかれば、髪の毛を太くする方法もみちびき出せます。それをこれからご紹介していきますね。
まずは髪の太さと見た目ボリュームの関係から考えていきます。
髪が細くなると、思っている以上にボリュームが減ってしまうんです。
目次
髪が細くなるとボリュームが激減する不思議な現象とは?
髪が細くなると、見た目のボリュームも減るのはわかりますよね。でも、きっとあなたが思っている以上にボリュームが減っているはずなんです。そこには不思議な法則がかくされています。
髪の太さと見た目ボリュームの意外な関係
髪の毛の太さが細くなっていくのは、不思議な法則がかくされています。それは髪の毛が円形であることに関係しているのでしょう。
たとえば髪の毛の太さが半分(1/2)になると、見た目のボリュームは1/4に減ってしまうと言われています。
太さは半分しか変わっていないのに、なぜ見た目は1/4にも減ってしまうのでしょうか?
それは髪の毛の太さを断面図で見てみると、よくわかります。髪の毛の断面の直径の長さが半分になると、髪の毛の断面の面積(円の面積)は1/4になります。
これが髪の太さと見た目ボリュームの不思議な法則なんです。だから思っている以上に見た目が薄く見えてしまうということなんですね。
ということは、その逆も考えられます。髪の太さが2倍になると、見た目のボリュームは4倍になります。
髪が細くなる原因とは?
では、髪が細くなる原因とは何でしょうか。この原因がわかれば、元の太さをとり戻すことができるかもしれませんよね。
頭皮の皮脂量・頭皮トラブル
髪の毛の太さが細くなるということは、頭皮の状態が悪いということです。たとえば皮脂の分泌量が多すぎると、毛穴をふさいでしまいます。
毛穴をふさぐと栄養が髪の毛に届かなくなり、髪が弱くなってしまうのです。つまり髪が細くなるということですね。
また皮脂量以外でも頭皮が荒れるなどのトラブルがあると、髪の毛は弱く細くなってしまいます。
栄養不足・栄養が届かない
髪の毛が細くなってしまう原因は、髪の毛に栄養が届いていないことが考えられます。頭皮の状態が悪くなると、頭皮の血行が悪くなります。
すると栄養を髪の毛に届けることができなくなってしまうんですね。
また、そもそも体が栄養不足であることも考えられます。日頃の食生活が乱れていて栄養不足だと、髪の毛まで栄養が届くことはありません。
なぜなら体には栄養が必要な部分がたくさんあり、生命と関係のない髪の毛は栄養が後回しになってしまうんです。
そのため食生活も、髪の毛の健康のためには必要なことなんです。
髪が抜けるまでのサイクルが短い
髪の毛には、生まれてから抜けるまでのサイクルがあります。薄毛になる原因の1つは抜け毛ですが、抜け毛が増えるのはこの成長サイクルが乱れているせいです。
◆自然サイクルと異常サイクルの違い
通常髪の毛は2~6年は成長を続け、自然なサイクルで抜けていくのが自然脱毛です。しかし自然脱毛よりも早く髪が抜けてしまうことを異常脱毛と言います。
この異常脱毛の原因も、頭皮の状態が関係しています。
髪の毛が細くなる原因や薄毛の原因は、ほぼ頭皮の状態だと言っても過言ではないでしょう。
ただし頭皮の状態が悪くなる原因として、ストレスなどが関わっていることも考えられます。
髪の毛を太くする方法とは?
細くなってしまった髪の毛を太くする方法は、原因を見ればある程度わかるでしょう。それは「生活習慣」と「ヘアケア」によるものがほとんどです。具体的には、どのようにすれば良いのでしょうか。
①栄養バランスの良い食事
髪の毛を太くする方法は、栄養バランスの良い食事を摂ることです。バランス良く何でも食べることが大切なんですが、とくにタンパク質とミネラルが必要です。
髪の毛はおもにタンパク質でできていますので、髪の毛をつくる素になります。またミネラルは、髪の毛に栄養を与え太くする作用が期待できます。
さらにビタミン類を摂ることで、頭皮の状態を良好に保つはたらきがあると言われています。
タンパク質は三大栄養素、ミネラルとビタミンは五大栄養素ですから、人間にとって欠かすことのできない栄養なんです。
◆タンパク質を多く含む食べ物
タンパク質を多く含む食べ物は、血行を良くするはたらきもある「青魚」や良質なタンパク質をバランス良く含む「卵」などの動物性タンパク質がおすすめです。
植物性タンパク質である「納豆」なども、バランス良く摂ると良いですね。タンパク質は絶対に欠かすことのできない栄養です。
◆ミネラルを多く含む食べ物
ミネラルと言ってもさまざな栄養がありますが、とくに「鉄分」と「亜鉛」は、髪の健康に欠かすことのできないミネラルです。
鉄分が不足すると、抜け毛が増えることもあるそうです。そのため鉄分不足に気をつけて、進行を食い止める必要があります。
また亜鉛は人体の細胞を元気にする作用があり、タンパク質が髪の毛になるはたらきを助けています。亜鉛なら「牡蠣」、鉄分なら「レバー」などが代表的です。
②良質な睡眠と適切な睡眠時間
髪の毛を太くする方法は、良質な睡眠をとることが大切です。寝ている間に成長ホルモンが分泌されて、髪の健康を維持してくれるはたらきがあります。
この成長ホルモンは22~2時の間に分泌されると言われているので、この時間帯には眠っている必要があります。
また睡眠時間は長ければ良いというわけではありませんが、睡眠時間も重要です。睡眠不足だと髪の成長のさまたげになることは間違いありません。
適切な睡眠時間とは、22~2時を含めた6~8時間くらいだと言えます。
③ストレスは髪の成長にとって大敵
ストレスは何にとっても良くありませんよね。もちろん髪の毛の成長にとっても大敵なんです。まずストレスがたまると血行が悪くなります。
血行が悪くなると、頭皮の状態も悪くなりますね。
そしてストレスがたまると交感神経が優位になり、自律神経が乱れます。自律神経が乱れると良質な睡眠のさまたげになるんですね。
するとヘアサイクルが乱れて、抜け毛の原因にもなってしまうんです。
だから、なるべくストレスをためないようにして、リラックスできる時間を少しでも確保するようにしましょう。
④シャンプーとマッサージで頭皮ケア
髪の毛を太くする方法は、頭皮ケアをしっかりすることが大切です。頭皮ケアといえば、シャンプーの種類ややり方、そしてマッサージなどで頭皮の状態を良くすることです。
◆シャンプーで頭皮を清潔にする
髪の毛を太くするためには、自分に合ったシャンプーを使うことが大切です。頭皮を清潔にするといっても、洗浄力の強すぎるシャンプーは頭皮に刺激を与えてしまいます。
かといってノンシリコンやアミノ酸シャンプーは、洗浄力が弱いと言われています。
どちらを選ぶかはあなた次第ですが、いちばん大切なのは、頭皮に負担のかからないシャンプーの仕方をマスターすることですね。
ポイントは、「頭皮に爪を立てないこと」そして「頭皮の皮脂を取り過ぎないこと」「頭皮の皮脂を取り残さないこと」です。
◆マッサージで頭皮の血行を促進する
髪を太くするための頭皮ケアは、頭皮マッサージをして、血行を促進することです。
頭皮マッサージの方法はいくつもありますが、自分が気持ちいいと感じる方法を取り入れてみてくださいね。リラックスすることが大切です。
シャンプー時に一緒に頭皮マッサージするのも良いですし、シャンプー後のリラックスタイムに頭皮マッサージをしても良いでしょう。
薄毛の原因は抜け毛じゃなく太さなのかも
薄毛になる原因は、抜け毛だと思っている人がほとんどだと思います。抜け毛が薄毛の原因になるのは当然なのですが、じつはそれほど髪の毛は抜けていないのかもしれません。髪の毛の太さが変わったことで、髪の量が減ったと錯覚しているだけなのかもしれないのです。
だから髪の毛の太さをとり戻せれば、見た目のボリュームも元通りになる可能性が高いということですね。何もないところに髪を生えさせるよりも、そのほうが実現できそうな気がしますよね。そのためにも生活習慣とヘアケアを改善していきましょうね。