足の臭いを消す「重曹足湯」の効果とやり方
「会社帰りに飲みに行ったら、足の臭いが気になって座敷に上がれない」なんてことはありませんか?
足は毎日きれいに洗っていても、1日汗をかいた後の靴や靴下の臭いも気になりますよね。
そんな気になる足の臭いを消す方法が「重曹足湯」。足の臭いを消すのはもちろん、靴や靴下の臭い対策までできちゃうんです。
そこで今回は、重曹足湯の効果とやり方、デメリットなどについてご紹介します。
自宅で簡単にできる重曹足湯で、足の臭いから解放されましょう!
重曹足湯の効果
1日中靴を履いていると、足が蒸れて臭くなってしまいますよね。足が臭くなるのは、足から出る汗が臭いのではなく、靴の中に雑菌が繁殖し、足の角質などと混ざり合って臭いが発生してしまうからです
また、靴に臭いが染み込んでいると、靴を履いたときに足に臭いがうつり、いくら足をきれいに洗っても臭くなってしまうのです。
このような足の臭い対策に効果的なのが、重曹足湯。では、重曹足湯にはどのような効果が期待できるのでしょうか?
酸性の足の臭いを、アルカリ性の重曹で中和する
足の臭いの原因は、「イソ吉草酸」という脂肪酸によるもの。納豆みたいな臭いが特徴です。足の汗や雑菌、角質などが混ざり合うと、イソ吉草酸による臭いが発生し、足が臭くなるのです。
イソ吉草酸は酸性の物質なので、アルカリ性である重曹が中和して、足の臭いを消してくれます。そのため、重曹足湯は足の臭い消しに効果的なのです。
角質ケアで足の臭いを改善する
かかとは乾燥しやすく、角質がたまりやすい場所。かかとの角質がゴワゴワになって、時にはひび割れてしまうこともありますよね。
かかとをはじめとした足の角質は、雑菌と混ざり合うと足の臭いの原因になります。
重曹足湯は、肌の角質をやわらかくする作用があるため、角質ケアをして足の臭いを改善してくれる効果があります。
足の汚れを落としやすくする
重曹が溶けた水は「超軟水」と呼ばれ、足の汚れを落としやすくする効果があります。超軟水とは「やわらかい水」のことで、皮膚を傷つけずに、表面についた汚れだけを落としやすくしてくれるそうです。
足の汚れが落ちると、雑菌が繁殖しにくい状態になり、足の臭いを軽減してくれます。
血行を促進する効果がある
重曹には、血管を広げ、血行を促進する効果もあります。重曹は温泉の成分にもなっているので、冷え性を改善する効果も期待できます。
足の臭いが気になる人だけでなく、足が冷えて眠れない人にもオススメ。また重曹は、足湯だけでなく、お風呂に入れてもOKですよ。
重曹足湯の作り方
では、重曹足湯の作り方をご紹介しましょう。自宅で簡単に作れるので、手軽に足の臭い対策ができますよ。
掃除用重曹を用意する
重曹にはいくつかの種類がありますが、重曹足湯に使用する重曹は、「掃除用重曹」です。肌が弱い人は、「食用」の重曹のほうが刺激が少ないのでオススメです。
重曹はドラッグストアやスーパーで購入できますが、100円ショップにも売っています。自宅で手軽にできて、コスパが良いのはうれしいですね。
洗面器に38~40℃のお湯を入れる
足が浸かるくらいの大きさの洗面器に、38~40℃のお湯を入れます。半身浴をするときと同じくらいの温度ですが、足だけ浸かるにはぬるく感じる温度です。
洗面器に小さじ1杯程度の重曹を入れて溶かす
洗面器に入れたお湯の中に、小さじ1杯程度の重曹を入れて溶かします。手でよく混ぜて溶かしましょう。
重曹足湯のやり方
続いて、重曹足湯のやり方についてご紹介します。
足をきれいに洗う
順番が前後してしまいますが、重曹足湯を作る前に、足をきれいに洗っておきましょう。重曹足湯を作ってから足を洗うと、足湯が冷めてしまうので先に洗います。
足に汚れが残っていると、重曹足湯の効果を十分に感じられないことがあるので、爪の間や指の間などもしっかり洗っておきましょう。
重曹足湯に15分くらい足を浸ける
重曹足湯に15分くらい足を浸けておきます。足の臭いが気になれば、もっと長く浸けてもOKですが、肌が弱い人は、最初は15分から試してみましょう。
重曹足湯の後はぬるぬるを良く洗い流す
重曹足湯をした後は、足がぬるぬるしているのが気になるかもしれません。これは、重曹のアルカリ性成分が、皮膚のタンパク質をやわらかくするからです。
ぬるぬるする場合には、重曹足湯の後に良く洗い流しましょう。ただし、皮膚がポロポロ取れるからと言って、ゴシゴシ洗いすぎるのは厳禁です。
強くこすると肌荒れしてしまうことがあるので、ぬるぬるが落ちる程度に洗い流しましょう。
足の臭いが消えないときは「酢」を入れてみる
重曹足湯をしたのに、足の臭いが消えないときは「酢」を入れてみると良いでしょう。料理に使う「お酢」でOKです。クエン酸があれば、クエン酸を入れてもOKです。
重曹足湯に酢やクエン酸を入れると、炭酸ガスが発生してシュワシュワします。つまり、炭酸足湯の完成! 炭酸ガスにも足の汚れを落とす効果があるので、さらに汚れを落としたい人は試してみてくださいね。
炭酸ガスには足の血行を良くする効果もあるので、冷え性の改善にもオススメです。
重曹で靴も靴下も消臭できる!
重曹は、足湯以外にも足の臭い対策に活用できます。靴や靴下の臭いも消臭して、効果的に足の臭いを改善していきましょう。
靴の臭い対策にもオススメ
靴は頻繁に洗えないので、靴に臭いが染みついてしまうことがありますよね。その靴を履くと、すぐに足が臭くなってしまいます。そのため、靴の臭い対策も必要です。
使い古したストッキングや、布袋などに重曹を入れて縛ったものを、靴の中に入れておくと、靴の消臭剤になります。
自宅に帰ってから、その消臭剤を靴の中に入れておけば、翌朝には靴の臭いが軽減されているでしょう。
重曹の消臭剤は、2~3ヶ月くらい効果が持続します。
靴下を重曹足湯につけ置きする
足の臭いが取れても、靴下に雑菌が残っている場合があります。靴下の繊維に染み込んだ汚れや臭いは、ふつうに洗濯しただけでは落ちきれない場合があるのです。
そんなときは、靴下を重曹足湯につけ置きしてから洗濯をしましょう。これだけでも靴下の臭いケアができますよ。
重曹スプレーを持ち歩く
夜は重曹足湯で足の臭いを改善しても、日中は足湯をすることができませんよね。そんなときは、重曹スプレーを持ち歩くのがオススメ。
水と少量の重曹を混ぜた水を、小さなスプレーボトルに入れておけば、バッグに入れて持ち運ぶことができます。
日中に足が蒸れてきて、臭いが気になるときにシュっとひと吹きすれば、消臭効果が期待できますよ。
重曹足湯のデメリット
足の臭いを消してくれる重曹足湯ですが、デメリットもあるのでご紹介しておきます。
乾燥や肌荒れすることがある
重曹足湯のデメリットは、肌が乾燥したり、肌荒れしたりする場合があることです。重曹はアルカリ性の物質なので、肌に刺激を与えてしまう場合もあります。
そのため、重曹の量は適量を守りましょう。たくさん重曹を入れたからといって、足の消臭効果が高くなるわけではありません。
ストレスなどによる「アンモニア臭」には効かない
重曹はアルカリ性の物質なので、同じアルカリ性である「アンモニア臭」の足臭には効果がありません。
アンモニア臭とは、ストレスやホルモンバランスの乱れによって引き起こされる足の臭い(体臭もあります)のこと。この臭いは、残念ながら重曹足湯では消せないのです。
◆アルカリ性の臭い対策には「ミョウバン水」
ストレスなどが原因のアンモニア臭には、ミョウバン水がオススメ。アルカリ性の臭い対策には、酸性の臭いケアで足の臭いを改善していきましょう。
ミョウバン水の作り方
- 空のペットボトルに、水150mlと焼きミョウバン5gを入れます。
- よく振って、ミョウバンを溶かします。
- そのまま一晩置きます。
翌朝透明になっていれば、ミョウバンが溶けた証拠。これを10~30倍に薄めて、スプレーボトルに入れます。足の臭いが気になるときに、足に吹きかけるだけでOK。全身の体臭対策にも使えますよ。
水虫には効かない
重曹足湯は、イソ吉草酸による足の臭い対策には効果がありますが、水虫には効きません。水虫は単なる足の臭いではなく、皮膚疾患の1つなので、皮膚科を受診することをオススメします。
重曹足湯の注意点
最後に、重曹足湯をするときの注意点についてご紹介します。
熱めのお湯を使わない
重曹足湯をするときは、38~40℃の温度のお湯を使いましょう。60℃以上の熱めのお湯を使うと、アルカリ性が強くなり、皮膚に刺激を与えてしまいます。
そのため、乾燥や肌荒れなどの影響が強く表れてしまうので、適温を守るようにしてください。
2~3日に1回の頻度を守る
重曹足湯は、角質ケアができることからもわかるように、ピーリング効果があります。そのため、頻繁にやり過ぎると肌荒れを起こすことがあるので気をつけてください。
重曹足湯は、2~3日に1回くらいの頻度を守るようにしましょう。
足に傷があるときはNG
重曹足湯は、皮膚のタンパク質をやわらかくする効果があるため、足に傷があるときはやらないようにしましょう。
重曹足湯で足の臭いをスッキリ消臭!
重曹足湯の効果やデメリット、自宅で簡単にできる重曹足湯のやり方などについてご紹介しました。足の臭いの原因は、イソ吉草酸という酸性の物質によるもの。それをアルカリ性である重曹が中和し、足の臭いを消してくれるのです。2~3日に1回くらいの頻度で、重曹足湯を試してみてくださいね。さらに、靴や靴下の臭い対策にも重曹を使い、足の臭いをスッキリ消臭していきましょう!