手の老化を防いでふっくらさせる手のエイジングケア
いつまでも若々しくあるために、お肌のお手入れや体型維持に力を入れている女性は多いと思います。でも、顔や体型だけでなく、手の老化も気になりますよね。
実は、手の老化は顔よりも早いと言われています。
手は顔のようにメイクで隠せないし、体型のように服でごまかすこともできません。
しかも手は、顔と同じように他人の目に触れやすい場所なので、年齢がバレてしまうことも……。
そこで今回は、手の老化を防ぐ方法をご紹介します。
何もしないと、おばあちゃんのようなシワシワな手になってしまうので、そうなる前に、手をふっくらさせるエイジングケアを始めましょう!
目次
老けて見える手の特徴とは?
肌のお手入れをして、メイクをして、顔は若く見える女性が増えていますが、手のお手入れに力を注いでいる女性は、意外と少ないのではないでしょうか?
手が老けていると、せっかく頑張っている顔の印象まで老けて見られがちに。
では、老けて見える手の特徴とは、どのような状態なのでしょうか?
- 手にシミやシワがある
- 滑らかではなく、ガサガサしている
- ハリやツヤが失われている
- 手の血管が浮き出ている
顔と同じように、手にもシミやシワが出てきます。また、肌にハリやツヤが失われてしまうと、手が老けて見えます。
手肌の水分量も失われて、若い頃のような滑らかな肌でなく、ガサガサでザラザラした肌ざわりになってしまうことも。
さらに、手の血管が浮き出てきたり、骨ばってゴツゴツしてくると、不健康な印象を与えてしまいます。
では、なぜ手は老化してしまうのでしょうか? 手の老化の原因について見ていきましょう。
顔より早い!? 手の老化の原因とは?
手の老化は、30代くらいから始まると言われています。手は老化が早いパーツだと言われているので、少しでも若いうちからしっかりとハンドケアすることが大切ですよ。
では、手の老化の原因とは何なのか見ていきましょう。
紫外線によるダメージ
顔の紫外線対策には気を遣っている人が多いと思いますが、手にも気を遣っていますか? 手は服で隠れていないので、腕や足に比べると紫外線の影響を受けやすい場所です。
それに加えて、顔のような紫外線対策をしていない手はシミやシワができやすく、手の老化の原因になります。
紫外線を浴びると肌の奥でメラニンが作られ、それがうまく排出できないとシミを増やす原因になります。
また、紫外線を浴びた肌は乾燥しやすく、肌のハリを保つ「コラーゲン」や「エラスチン」が破壊されることで手にシワができやすくなり、手が老化してしまいます。
手肌の乾燥
若い頃は手がふっくらとして潤いに満ちていますが、加齢とともに手が乾燥するとハリを失い、手が老化してしまいます。
とくに、洗浄力の強いハンドソープや洗剤などを使って水仕事をすると、手が乾燥して滑らかさが失われ、ガサガサになってしてしまいます。
手が乾燥すると、肌を守るためのバリア機能が低下して刺激を受けやすくなり、手の老化が進みやすくなってしまいます。
また、手の乾燥は、ひび割れやあかぎれなどの手荒れを招くだけでなく、手のシワを増やす原因にもなるので、手の老化を早めてしまいます。
血行不良
手は、心臓から遠い位置にあるので血行不良になりやすく、肌の新陳代謝が滞りがちな場所です。肌の新陳代謝が滞ると、手肌のターンオーバーが遅れる原因になってしまいます。
手肌のターンオーバーが遅れると、メラニンが排出しにくくなってシミが増えたり、血色が悪くなってくすみがちな肌になったりして、手が老化してしまいます。
このような原因で手のツヤが失われると、不健康そうに見えるので、生活に疲れているような印象を与えてしまいます。
血管が老化して太くなる
手が老けて見える原因の1つに、血管が浮き出ていることが挙げられます。これは血管の老化が大きな原因で、年齢を重ねるとともに血管が硬くなり、太くなってしまうからです。
もともと血管は、しなやかに収縮するものですが、加齢とともに血管の壁が厚くなり、硬くなることでしなやかに収縮できなくなってしまうのです。
血管が収縮できなくなると血液を流す力が弱くなるため、血流が滞り、血管が広げられることで目立つようになってしまうのです。これが、血管が浮き出て、手が老けて見える原因です。
女性ホルモンの減少
加齢とともに女性ホルモンの分泌が減少することはご存知の人も多いと思いますが、実は、手の老化にも女性ホルモンが関わっています。
女性ホルモンの分泌が減少すると、手の甲の脂肪細胞が減少し、痩せてゴツゴツしてしまうのです。
女性ホルモンには、適度な脂肪をつけて女性らしい体をつくる効果がありますが、女性ホルモンの分泌が減少すると、手の脂肪が減ってしまい、筋張ってガリガリになってしまうのです。
しかも、体の脂肪は増えているのに、手の脂肪だけ減ってしまうこともしばしば。
脂肪がついて欲しいところに脂肪がつかず、ついて欲しくないところに脂肪がついてしまうのは困りますね。このように、女性ホルモンも手の老化に関わっているのです。
手の老化を防ぐ方法
では、手の老化を防ぎ、ふっくらとした若々しい手になるには、どうすれば良いのでしょうか? 手の老化を防ぐ、具体的な方法をご紹介していきます。
洗い物をするときはゴム手袋を着用
手の老化を防ぐには、手の乾燥を防ぐことが大事。手の乾燥を防ぐには、洗い物などの水仕事をするときにはゴム手袋を着用しましょう。
食器を洗うときの洗剤や、手を洗うときの石けん、掃除で使う洗剤などは手の皮脂をごっそり落としてしまい、手にもともとある保湿成分が失われてしまうことで手の老化を進めてしまいます。
このような洗剤による乾燥や、水に塗れることによる乾燥を防ぐには、ゴム手袋が必須。手肌を乾燥から守ることで、手の老化を防ぐことができますよ。
洗い物にはぬるま湯を使う
手の乾燥を防ぐにはゴム手袋をするのがオススメですが、面倒なときもありますよね。その場合には、熱いお湯ではなく、ぬるま湯で洗い物をしましょう。
熱いお湯は手の皮脂を洗い流し、乾燥することによって手のシワを増やす原因になります。
逆に、冷水で洗い物をすると、手が冷えて肌に負担がかかったり、血行が悪くなったりすることがあります。そのため、洗い物をするときにはぬるま湯を使うようにしましょう。
手を濡らしたら拭く
肌が濡れると、水分が蒸発するときに肌の水分も奪ってしまうので、手を濡らしたら必ず拭くことが手の老化を防ぐことにつながります。
水を触った直後は潤ったような感じがしますが、それは一時的なことです。すぐに手の水分を奪って乾燥してしまうので、しっかりと拭くことが大切ですよ。
水を使ったらハンドクリームをつける
とても基本的な対策ですが、水を使ったら必ずハンドクリームをつけることが手の老化を防ぐポイントになります。水を使うたびに、できるだけ小まめにハンドクリームを塗ることが大切ですよ。
指先や指の間まで、しっかりとハンドクリームを塗るようにしましょう。
外出のときはUV手袋を着用
手の老化を防ぐには、シミを予防することも大切です。そのため、外出するときにはUV手袋を着用するようにしましょう。
とくに、自転車に乗るときや車の運転をするときは手が日焼けしやすいので、UV手袋を二重にしたり、手に日焼け止めを塗ったりして、しっかりと紫外線対策をしておきましょう。
温風乾燥機で手を乾かさない
デパートやショッピングセンターなどのトイレに行くと、必ずといって良いほどあるのが「温風乾燥機」。
ハンカチを持っていても出すのが面倒だったりすると、どうしてもパパッと使って手を乾燥させてしまいますよね。
でも、温風乾燥機は髪の毛を乾かすドライヤーのようなものなので、手の乾燥を招き、手の老化を進めてしまいます。
できるだけ温風乾燥機は使わずに、ハンカチやタオルでしっかりと手の水分を拭き取りましょう。
血流を良くする手腕のマッサージ
手が老けて見える原因の1つに、血管が浮き出ていることが挙げられますが、人によっては手の甲だけでなく、腕の血管も浮き出ている場合があります。
血管が浮き出る原因は血行不良なので、血流を良くするマッサージをするのがオススメです。
◆手腕の血流を良くするマッサージ法
- 左手を心臓よりも高い「肩の位置」まで上げます。
- 指先から手首に向かって、右手のひらを使って5回さすります。
- 手首から肘に向かって、右手のひらを使って5回さすります。
- 肘から肩に向かって、右手のひらを使って5回さすります。
- 最後に、脇の下を揉みほぐしましょう。
- 右腕も同じようにマッサージします。
手で圧をかけながらマッサージするのがポイントです。また、心臓よりも高い位置に手を上げないとあまり効果がありません。
一時的ではありますが、症状が緩和されることがあるので試してみてください。
手をふっくらさせるエイジングケア
加齢とともに手の甲のハリや弾力が失われたり、脂肪が減ってガリガリに痩せてしまうと手が老けて見えます。
そんな手の老化を改善し、手をふっくらさせるエイジングケアをご紹介します。手の老化を防ぐ方法にプラスして、若々しい手を取り戻すためのスペシャルケアとして試してみてくださいね。
エイジングケア用のハンドクリームを使う
老けた印象になった手を改善したくて、小まめにハンドクリームを塗っているのに良くならないと感じていませんか?
それは、肌のハリや弾力を取り戻す成分が含まれていないハンドクリームを使っているせいかもしれません。
手をふっくらさせるためには、エイジングケア用のハンドクリームが必要です。エイジングケア用のハンドクリームとは、たとえば以下のような成分が含まれているハンドクリームのことです。
- 肌にハリや弾力を与える成分……例:セラミド・コラーゲン
- 手をふっくらさせる成分……例:ヒアルロン酸・セラミド
- 血の巡りを良くする成分……例:ビタミンE・ビタミンC
このような成分が配合されたハンドクリームを「寝る前につける」のが効果的です。寝ている間は水を使わないので、しっかりと肌に浸透して手をふっくらさせてくれますよ。
手のマッサージをする
ハンドクリームをつけるときに、一緒に手のマッサージをするのもオススメです。手のマッサージをすると血行が良くなり、肌にハリと弾力を与え、肌がワントーン明るくなる効果が期待できます。
◆手のマッサージ法
- ハンドクリームをつけて、手のひらで温めてなじませます。
- 左手の甲を右手の親指で軽く押さえ、円を描くように5回やさしくマッサージします。
- 左手の指と指の間を右手の親指と人差し指で挟み、スライドするように2回マッサージします。
- 左手の指の側面を右手の親指と人差し指で挟み、指の根元から指先に向かってスライドするように2回マッサージします。
- 反対の手も同様にやってみましょう。
手の肌を傷つけないように、滑りが悪くなったらハンドクリームを足しながらマッサージしましょう。
保湿化粧水をつける
手のエイジングケアをするなら、顔のスキンケアと同じように「保湿化粧水」をつけるのがオススメ。保湿化粧水をつけた後に、ハンドクリームを塗りましょう。
保湿効果の高い成分は、以下の通りです。
- ヒアルロン酸
- コラーゲン
- エラスチン
これらの保湿成分が含まれている化粧水をつけてから、エイジングケア用のハンドクリームを塗ると、手の老化を改善してふっくらさせることができますよ。
女性ホルモンを活性化させる食べ物を摂る
加齢とともに女性ホルモンの分泌が減少すると、手の老化の原因にもなってしまいます。そのため、女性ホルモンを活性化させる食べ物を、食事に取り入れるのも効果的です。
とくにオススメなのが、「イソフラボン」が含まれている大豆製品です。
イソフラボンは女性ホルモンである「エストロゲン」と似たような作用があると言われているので、加齢とともに減少する女性ホルモンを活性化してくれる効果があります。
大豆製品には、納豆・豆乳・豆腐・きな粉・枝豆・油揚げ・厚揚げなどがあります。毎日の食生活で、大豆製品を摂っていきましょう。
ただし、イソフラボンは摂取量に注意が必要です。1日のイソフラボンの摂取量目安は75mgなので、豆乳なら200ml、納豆なら1パック、きな粉なら大さじ1杯となります。
摂りすぎないように注意しましょう。
手の老化を防いでふっくらとした若々しい手に!
手の老化を防ぐ方法をご紹介しました。いつまでもふっくらとした若々しい手を保つには、ただハンドクリームを塗るだけでなく、その前に保湿化粧水を塗ったり、ハンドマッサージをすることが効果的です。これからは、夜のリラックスタイムにハンドケアの時間を取り入れて、きれいな手をつくっていきましょう!