足が臭い原因と足の臭いを改善するための対策
恋人の家に遊びに行ったとき、居酒屋などのお座敷に上がるとき、足の臭いが気になって靴を脱ぐのをためらってしまうときってありますよね。
革靴などの通気性の悪い靴や、冬場のブーツなどは蒸れやすく、お風呂でしっかり洗っているのに臭いが気になることも多いのではないでしょうか?
そこで今回は、足が臭くなる原因と足の臭いを今すぐ改善するための対策をご紹介します。
意外と男性よりも、女性のほうが足の臭いに悩んでいる人が多いので、大好きな彼に「足が臭い!」と思われないためにも、きちんと足の臭い対策をしておきましょう!
目次
足が臭くなる原因とは?
靴を脱いだときにモワっと広がる蒸れた臭いや、鼻を刺激するツンとした臭いなど、自分の足の臭さに驚いてしまうときもありますよね。そんな足の臭いを解消するためには、そもそもなぜ足は臭くなるのか、その原因から知る必要があります。では、足が臭くなる原因を見ていきましょう。
雑菌の繁殖
足が臭くなる原因のほとんどは、「雑菌の繁殖」です。足にはもともと常在菌という雑菌がいて、いくつかの原因によってこの菌が増殖することで足の臭いを発します。
では、何が原因で雑菌が繁殖してしまうのでしょうか?
◆汗
足の裏は汗腺が多く、背中の5~10倍の汗腺があると言われています。そのため、体の他の部分よりも汗をかきやすく、足だけで1日にコップ一杯もの汗をかくと言われているほどです。
しかし、足の裏にある汗腺は「エクリン腺」と呼ばれ、本来は無臭の汗をかく汗腺です。では、なぜ足は臭くなるのでしょうか?
それは、足にもともと住みついている「常在菌」が、汗や皮脂などをエサにして分解するときに臭いを発生させるからです。
この臭いは「分解臭」と呼ばれ、代表的な分解臭に「イソ吉草酸(きっそうさん)」があります。これは納豆にも含まれていて、少量でもツンとした臭いがします。
◆角質
足の裏は、体重を支えている部分なので大きな負担がかかり、他の部分に比べて角質が厚くなっています。古くなった角質は剥がれていきますが、角質が厚いぶん大量の角質が剥がれ、その角質が常在菌のエサになるため、足は臭くなりやすいのです。
◆靴・靴下
長時間履きっぱなしの靴や靴下は、通気性が悪いため蒸れやすくなっています。常在菌は高温多湿を好むので、足全体を覆うような「パンプス」や「革靴」の場合は湿気がこもりやすく、常在菌が増えることにより、足の臭いが出やすくなります。
疲労臭
疲労臭とは、本来尿として排出されるはずのアンモニアが、血流によって全身を巡り、皮膚から出てくる体臭のことです。
疲労がたまると肝臓や腎臓の働きが弱まり、疲労臭が出やすくなります。
精神的ストレス
精神的なストレスを感じたり、緊張したりすると、「精神性発汗」と呼ばれる種類の汗が出ます。
精神性発汗はアンモニアを多く含んでいるので、疲労臭の原因になり、強い臭いを発する特徴があります。
爪垢
爪垢は、汗や古い角質が垢となってたまった物です。お風呂で爪垢をしっかり洗い落とせていないと、蒸れやすい靴の中で雑菌が繁殖し、強烈な臭いを発する原因になります。
食生活
普段食べている物によって体臭がきつくなると言われていますが、足の臭いも食べ物によってきつくなる場合があります。
とくにアルコールなどの刺激物や、ニンニクなどの臭いの強い食べ物をよく摂る人は、足の臭いがきつくなる可能性が高いです。
足の臭いを今すぐ改善するための5つの対策
足の臭いを今すぐ改善するためには、きちんとした対策を行うことが大切です。足の臭いを解消するために、今日からでも実践できる方法を5つご紹介します。
足を清潔にする
足の臭いを解消するためには、まずは、足を清潔にすることが何よりも大切です。
足に古い角質が残っていたり、常在菌が増え過ぎたりすると足の臭いの原因になるので、毎日のお風呂で丁寧に足を洗い、古い角質や汚れを残さないようにしましょう。では、足の臭いを改善する正しい足の洗い方をご紹介します。
◆足の臭いを改善する洗い方
足の臭いを改善する洗い方は、以下の手順で行います。
- 角質を取り除く
- 足湯で汚れを落としやすくする
- 石鹸を良く泡立てて足を洗う
- 「爪」や「指の間」もきちんと洗う
- しっかりと洗い流し、湿気を拭き取る
では、順番に足の洗い方を解説していきます。
①足の角質を取り除く
まずは、「かかと」や「足裏」などの古い角質を取り除きます。足が乾いている状態で、「やすり」や「リムーバー」を使って軽く角質を落としていきましょう。
足が濡れた状態で行ったり、こすり過ぎてしまったりすると、落とす必要のない角質まで取り除いてしまうので必ず乾いた状態で行い、くれぐれもやり過ぎには注意しましょう。
②足湯で汚れを落としやすくする
洗面器にお湯を入れて、片足ずつ浸けて足湯をします。足を洗う前に足湯をすることで、汚れを浮かせて落としやすくなります。
③石鹸を良く泡立てて使う
石鹸を良く泡立てて足を洗います。足の臭いの原因は雑菌なので、「殺菌作用のある石鹸」を使うと効果的です。殺菌作用のある石鹸がない場合は、普通の石鹸でもOKです。ボディソープよりも固形石鹸のほうが、すっきり洗い上がります。
④「爪」や「指の間」もきちんと洗う
汚れが残りやすい「爪」や「指の間」もきちんと洗いましょう。スポンジなどで皮膚を傷つけると雑菌の繁殖につながるので、手でやさしく洗うのがポイントです。
爪の間は、爪ブラシを使うのもオススメですが、ゴシゴシ洗わず、やさしくサっと洗うようにしましょう。
⑤しっかりと洗い流し、水気を拭き取る
石鹸で洗い終わったら、ぬるま湯でしっかりと洗い流しましょう。石鹸が残っていると、雑菌が繁殖しやすくなるので気をつけてください。
洗い流したら、しっかりと水気を拭き取ることが大事。足に水分が残っていると雑菌が繁殖しやすくなるので注意しましょう。とくに、指の間は拭き残しやすいので丁寧に水分を拭き取ってください。
ミョウバン水で足を除菌する
ミョウバンには殺菌効果や制汗作用があるので、足の臭い対策にオススメです。
ミョウバン水をスプレーボトルに入れて足に吹きかけたり、ガーゼに染みこませて足を拭いたりすることで、足の臭いを抑えることができます。
ミョウバン水のつくり方は、ペットボトルに水500mlとミョウバン20gを入れ、ふたを閉めて良く振ります。
ミョウバンが溶けるまで時間がかかるので、水が透明になるまで冷暗所に置き、しっかり混ざったら冷蔵庫で保管しましょう。
でき上ったミョウバン水は、10倍に薄めて使いましょう。
重曹で足の臭いを抑える
重曹には、足の臭いを抑える効果があるので、重曹を使った足湯をするのもオススメです。洗面器にお湯を入れ、そこへ大さじ2~3杯程度の重曹を入れて溶かします。
この重曹足湯に、15分くらい足を浸しておくと足の臭い対策になります。
掃除用の重曹でOKですが、皮膚が弱い人は食用の重曹を使いましょう。
靴を清潔に保つ
足が臭くなる原因は、靴に臭いが染みついていることも考えられます。そのため、靴を清潔に保つことも足の臭い対策の大切なポイントです。
では、靴を清潔に保つための5つの対策をご紹介します。
①同じ靴を毎日履くのを避ける
同じ靴を毎日履くと、常に湿った状態になりやすく、足が臭くなる原因になります。そのため1日履いたら靴を休め、しっかりと靴を乾燥させるようにしましょう。
適度に靴を休めることは臭いを抑えるだけでなく、靴が長持ちしやすくなります。
②靴を乾燥させてから靴箱にしまう
帰宅後にすぐに靴箱に靴をしまう人もいるかもしれませんが、汗で湿っている靴をすぐに靴箱にしまうと、汗が乾燥しなくなり、雑菌が繁殖しやすくなります。
そのため、必ず靴を乾燥させてから靴箱にしまうようにしましょう。
玄関に1日出しっぱなしにしておくだけでもOKですが、できれば風通しの良い場所で「陰干し」か「天日干し」をするのがオススメです(靴の素材によって適切な干し方をしてください)。
また、靴箱の湿度が高いと雑菌が繁殖しやすくなるので、靴箱の空気の入れ替えをして、臭いや湿気がこもらないようにしましょう。新聞紙を靴の下に敷くと、靴の水分を吸い取ってくれます。
③汗をかいたら靴を洗う
汗をかいた靴は雑菌が繁殖しやすくなっているので、可能であれば靴を洗うようにしましょう。スニーカーなどは簡単に洗えますが、革靴の場合は、インソールを交換したり、新聞紙を丸めて靴に詰めたりして、湿気を吸い取るのがオススメです。
消臭スプレーなど、靴の臭いを抑える消臭グッズを利用するのも良いでしょう。
④サイズの合った靴を履く
サイズの合わない靴を履いていると、足に負担がかかることで汗が増え、臭いが出やすくなります。
たとえば、サイズの大きな靴を履いていると、脱げないように変に力が入り、その緊張のせいで汗をかきやすくなります。
そのため、靴を買うときは必ず試着して、自分の足に合ったサイズの靴を選ぶことが臭い対策になります。
⑤仕事中は靴を履き替える
職場にもよりますが、できれば仕事中は靴を履き替えることをオススメします。たとえ通気性の良い靴でも、1日中履き続けていたら蒸れて足の臭いが出てきてしまいます。
そのため会社内では、スリッパやサンダルなどの通気性の良い靴に履き替えるようにしましょう。
靴下の選び方・洗い方に気をつける
足と靴を清潔にしたら、足に直接触れる「靴下」の選び方や洗い方にも気をつけましょう。以下のポイントを押さえておくと、足の臭いを軽減できます。
- 通気性の良い靴下を選ぶ
- 除菌用石鹸で靴下を洗ってから洗濯する
- いったん水洗いをしてから洗濯する
- 五本指ソックスを履く
- 汗をかいたら靴下を履き替える
- 生乾きの靴下を履かない
通気性の良い靴下を選ぶことで足が蒸れにくくなるため、足の臭いがだいぶ減るでしょう。
また、靴下を普通に洗濯する前に、「水洗い」や「除菌用の石鹸を使って予備洗い」をすると臭いを軽減できますよ。
さらに、足の指の間は汗をかきやすく、蒸れやすくなっています。指の間の汗を吸収できる「五本指ソックス」を履くことで足の臭いの改善につながります。
ストレスを解消する
疲れやストレスは、足の臭いのもとになります。お風呂にゆっくり浸かってリラックスしたり、十分な睡眠をとったりして、疲れを残さないことが大切です。
また、適度にリフレッシュをして、小まめにストレスを発散させるのも良いでしょう。
疲れやストレスが原因の「疲労臭」は、デオドラント剤や消臭スプレーを使ってもあまり効果がないため、根本的に改善する必要があります。
また、足の臭いを気にしすぎることがストレスになり、それがさらに足の臭いを悪化させるという悪循環になってしまうことも。
今回ご紹介した対策を実践すれば、足の臭いを気にしすぎることも少なくなり、余計なストレスも軽減されるでしょう。
足の臭いは病気が原因の場合もある
雑菌や疲労臭が原因の足の臭いなら改善できますが、それでも改善されない場合は病気が原因の可能性があります。
病気の場合は、今回ご紹介した対策では解消することができないので、早めに病院を受診するようにしましょう。
水虫や多汗症などの直接的な病気が原因の場合もあれば、糖尿病や自律神経失調症などの間接的な病気が原因の場合もあります。
いずれにしても、少しでも体調に異変を感じたら病院を受診するようにしてください。
足の臭いを根本から解消すれば靴を脱ぐのも怖くない!
足が臭くなる原因と対策をご紹介しました。足の臭いは男性だけでなく、多くの女性が悩んでいる問題です。それがストレスになり、余計に足が臭くなってしまう場合もあります。もし、自分の足の臭いに悩んでいるなら、今すぐ今回の対策を実践してみてください。足の臭いを根本から解消できればストレスもなくなり、座敷で靴を脱ぐのも怖くなくなりますよ。