フケをブラッシングで改善できる理由と効果的なブラシ
ブラッシングは、ヘアスタイルを整えるだけでなく、フケ対策にも効果があるということをご存知でしょうか?
なぜブラッシングをするだけでフケを改善できるのか、気になりますよね。
そこで今回は、ブラッシングでフケを改善できる理由とフケ対策に効果的なブラシをご紹介します。
ブラッシングをするタイミングや、正しいブラッシング方法も併せてご紹介しますので、ぜひチェックしてフケ対策に活かしてみてください。
目次
ブラッシングでフケを改善できる理由とは?
なぜブラッシングでフケを改善できるのでしょうか? その理由は、ブラッシングをすることで髪や頭皮の皮脂・汚れ・フケなどを取り除くことができるからです。
そもそもフケが出る原因は、頭皮に皮脂や汚れがたまることで雑菌が発生し、頭皮環境が悪化してしまうこと。
ブラッシングの効果は「皮脂」や「汚れ」を取り除くことなので、フケの予防・改善にブラッシングが効果的であることがわかりますね。
また、頭皮にこびりついているフケも落とすことができ、シャンプーの泡立ちが良くなります。そのため頭皮をキレイに洗うことができ、フケを改善できるのです。
このように、フケ対策に効果的なブラッシングですが、効果的なタイミングがあります。それは、シャンプー前にブラッシングをすることです。
シャンプー前にブラッシングをすることは、フケ対策だけでなく、髪や頭皮をキレイに保つためにも効果的です。
では、ブラッシングには具体的にどのような効果があるのか見ていきましょう。
シャンプー前にブラッシングをする効果
シャンプー前にブラッシングをすると、フケの改善に効果的だとご紹介しましたが、ブラッシングの効果は、それだけではありません。
シャンプー前のブラッシングの効果は、以下の5つです。
- 髪についたホコリや汚れを取り除く
- 頭皮の古い角質を浮かせて落としやすくする
- 頭皮の血行を促し、育毛効果が高まる
- 髪にツヤや潤いを与える
- シャンプーの泡立ちが良くなる
シャンプー前にブラッシングをする効果は、髪や頭皮についたホコリ・汚れ・古い角質などを浮かせて落としやすくしてくれることです。
それによってシャンプーの泡立ちが良くなり、頭皮をキレイに洗うことができるのです。また、適度に頭皮を刺激することで血行を促し、育毛効果を高めてくれるメリットもあります。
さらに、ブラッシングすることで頭皮から出た皮脂を毛先まで届けることができ、髪にツヤと潤いを与える効果もあります。
このようにブラッシングは、頭皮環境を良好に保つことで、新しく生えてくる髪の毛を健康で丈夫に育てる効果もあります。
フケ対策に効果的なブラシ
シャンプー前にブラッシングをすることが、フケ対策に効果的なことがわかりましたね。では、どのようなブラシを使えばフケ対策に効果的なのでしょうか? フケ対策に効果的なブラシは4種類ありますが、それぞれのメリット・デメリットをご紹介しましょう。
ナイロンブラシ
ナイロンブラシは、安く購入できて、ブラシについた汚れを落としやすいのがメリットです。もし汚れがひどくなってしまっても、安いのですぐに買い替えることができますよね。
ただし、ナイロンブラシは静電気が起きやすいのがデメリットです。
静電気による髪へのダメージは非常に大きく、髪のキューティクルを傷つけてしまったり、切れ毛や抜け毛の原因になったりすることがあります。
獣毛ブラシ
獣毛ブラシは、「豚毛」や「猪毛」などの動物の毛を使用していて、髪にツヤを出す効果があります。
頭皮にやさしい素材でつくられているので、適度な刺激で血行を促し、頭皮マッサージしているような気持ち良さがあることがメリットです。
ただし、天然素材なので高価であることと、お手入れに手間がかかることがデメリットです。ブラシについた汚れを落とすには、専用のクリーニングブラシが必要になります。
汚れがひどいときは水洗いをしますが、頻繁に水洗いをすると劣化が早まるので注意が必要です。
木製ブラシ
木製ブラシとは、「柄」や「ブラシ」の部分が木でできているブラシのことです。木製ブラシは静電気が起こりにくく、髪にやさしいのがメリットです。
とくに、ブラシ部分が木でできているタイプは硬さがあるので、毛量が多い人でも頭皮までしっかり届き、頭皮を程よく刺激することでマッサージ効果が得られます。
ただし、木製ブラシは水洗いすると割れてしまうのがデメリットなので、髪が濡れているときや水洗いには適していません。
ツゲの櫛
ツゲの櫛には、ヘアケアに使われる「椿オイル」がついているので、髪にツヤを与えてくれる優秀アイテムです。ツゲの櫛は静電気が起こりにくく、髪にやさしいのがメリットです。
ただし、水洗いをすると櫛が変形してしまうことがあり、お手入れに手間がかかることがデメリットです。
最低でも月に1回は、櫛に椿オイルをつけて保湿する必要があります。櫛が乾燥すると櫛通りが悪くなるので、小まめなお手入れが必要です。
また、国産のツゲの櫛は値段が高いのもデメリットと言えるでしょう。
正しいブラッシングの方法
では、正しいブラッシング方法はどのようにやれば良いのでしょうか? フケ対策だけでなく、髪や頭皮をキレイにするためにも、正しいブラッシングの方法をご紹介します。
毛先からブラッシングする
ブラッシングをするときに、いきなり根元からとかすと頭皮や髪にダメージを与えてしまいます。そのため、まずは毛先からブラッシングをするようにしましょう。
髪がからまっている状態で根元からブラッシングをしてしまうと、髪がちぎれてしまったり、髪を引っ張ることで毛根に負担がかかり、抜け毛が増える原因になってしまいます。
また、頭皮を乱暴にブラッシングして傷つけたり、髪が引っ張られることで毛根に負担がかかったりすると、フケが増える原因になってしまいます。
髪や頭皮を健康に保つためにも、フケを防ぐためにも、まずは毛先からブラッシングをしましょう。
根元から毛先へブラッシングする
毛先から少しずつとかして、髪のからまりがほどけたら、今度は、根元から毛先に向かって全体をブラッシングしましょう。
このときに乱暴にブラッシングをすると、頭皮を傷つけてしまったり、髪が引っ張られて抜けてしまったりするので気をつけてください。
ブラッシングは、キューティクルに沿って行うことが大事なポイントなので、くれぐれも毛先から根元に向かって「逆毛」を立てるような向きでブラッシングをしないように気をつけましょう。
襟足から毛先へブラッシングする
根元から毛先までブラッシングをしたら、頭を下に向けて襟足から毛先に向かってブラッシングしましょう。髪の外側だけでなく、内側までしっかりとブラッシングすることができますよ。
ブラッシングの注意点
では、ブラッシングをする際に、何か注意する点はあるのでしょうか?
ブラッシングをしすぎない
ブラッシングをしすぎると、頭皮や髪にダメージを与えるので気をつけましょう。ブラッシング回数の目安は、1日に3回くらいです。
ブラッシングをする最適なタイミングは、朝起きたとき、シャンプー前、寝る前です。
この中でもシャンプー前のブラッシングは、「頭皮マッサージ」をするイメージでブラッシングするのがコツです。
ただし、強くブラッシングをして頭皮を傷つけてしまうと、フケが増える原因になるので気をつけましょう。
髪が濡れているときにブラッシングをしない
髪が濡れているときはキューティクルが開いているので、とても傷つきやすい状態です。その状態でブラッシングをするとキューティクルが傷つき、髪の水分が蒸発しやすくなります。
すると、髪がパサパサに乾燥してしまう恐れがあるので、髪を美しく保つためにも、髪が濡れているときはブラッシングをしないようにしましょう。
頭皮に傷などがあるときはブラッシングをしない
頭皮に傷やニキビ、かゆみや湿疹があるときは、頭皮が炎症を起こしている可能性があるため、ブラッシングをしないようにしましょう。
また、頭皮が日焼けした後もダメージを受けている状態なので、ブラッシングを控えたほうが良いでしょう。
頭皮に刺激を与えるとフケの原因になるので、頭皮が健康な状態にときにブラッシングをするようにしてください。
ブラシの汚れはしっかりお手入れしておくことが大事
髪をとかしたブラシには、汚れや皮脂などがたくさん付着しています。
汚れたブラシで髪をとかしたら、せっかくキレイな髪が汚れてしまうため、ブラシを2本用意しておくか、使ったらすぐにブラシのお手入れをしておくことが大切です。
また、汚れがついたままブラシを放置すると雑菌が繁殖しやすくなり、そのブラシで髪をとかすとフケを悪化させてしまうことがあります。
フケを防ぐためにも、ブラシは小まめに洗い、つねにキレイにしておくことが大切です。
ブラシを清潔に保つことは、「頭皮」や「髪」をキレイに保つ秘訣でもあるので、しっかりとお手入れをしておくようにしましょう。
では、ブラシの種類別のお手入れ方法をご紹介していきます。ブラシの種類によってお手入れ方法が違うので、それぞれチェックしてみてくださいね。
ブラシのお手入れ方法
ブラシの種類のところでも少し説明しましたが、あらためてブラシのお手入れ方法をご紹介しましょう。
ナイロンブラシ
ナイロンブラシのお手入れ方法は、お湯などでしっかり洗うことです。これだけで汚れを落とすことができるので、お手入れが簡単ですね。
しかもナイロンブラシは劣化しにくいので、安心して洗うことができます。
獣毛ブラシ
獣毛ブラシのお手入れ方法は、専用のクリーニングブラシで小まめに汚れを落とすことです。もし汚れがひどくなってきたときは、ぬるま湯で洗うと良いでしょう。
洗い終わったら、そのまま自然乾燥させます。
木製ブラシ
木製ブラシは、基本的に水洗いができません。もしブラシの根元に汚れや皮脂がついてしまった場合には、布や綿棒でこすり落としましょう。
つげの櫛
つげの櫛は、「椿オイル」でお手入れします。椿オイルを櫛につけて、お手入れ用のハケなどで軽くこすり、櫛全体になじませます。
30分くらい置いておくと汚れが浮き上がってくるので、ハケでかき出したり、布で拭き取ったりします。水洗いは厳禁です。
効果的なブラシと正しいブラッシングでフケ対策
フケ対策に効果的なブラシと、フケを改善する正しいブラッシング方法をご紹介しました。今まではシャンプー前にブラッシングをする習慣がなかった人も、これからはちょっとひと手間を加えてブラッシングを取り入れれば、フケの悩みを解消できるかもしれません。ぜひ、取り入れてみてくださいね。