オリーブオイルの美容効果で体の内外から美肌をつくる!
さまざまな美容オイルが人気を集め、スキンケアなどに利用している人も多いと思いますが、その中でも美容効果が抜群なのが「オリーブオイル」です。
料理に使うイメージが強いオリーブオイルですが、実は食べるだけでなく、スキンケアにも利用できるんです。
そこで今回は、オリーブオイルの美容効果についてご紹介していきます。
食用もスキンケア用も美容効果が抜群なので、美肌を目指す女性にとってうれしい効果がたくさんあります。
とくにエイジングケアに大きな効果を発揮してくれるので、オリーブオイルを毎日の生活に取り入れて、若々しい美肌を手に入れましょう!
目次
オリーブオイルを肌に塗ることで得られる美容効果とは?
では、オリーブオイルに含まれるどの成分が美容効果をもたらしてくれるのでしょうか? スキンケアとしてオリーブオイルを肌に塗ることで得られる美容効果をご紹介します。
肌を乾燥から守り小じわ・くすみ予防
オリーブオイルに含まれる「オレイン酸」には抗酸化作用があり、小じわやくすみを予防してくれます。
オレイン酸は人間の皮脂に似た成分でできているため、肌になじみやすく、さまざまな肌トラブルの原因となる「乾燥」から肌を守ってくれるのです。
30代後半くらいから気になる小じわやくすみは、紫外線などのダメージによって発生する活性酸素が原因で、肌をじわじわと老化させていきます。
オリーブオイルに含まれるオレイン酸は、この活性酸素を除去する抗酸化作用が高いので、小じわやくすみを予防し、いつまでも明るい肌を保つはたらきをしてくれるのです。
保湿効果が高い
オリーブオイルには、オレイン酸と似た性質をもつ「スクワラン」という成分も含まれています。このスクワランも人の皮脂に近い成分のため、肌になじみやすく、高い保湿効果が期待できます。
美容液や保湿クリームのように肌に塗ることで、しっとりとしたうるおいのある肌を実感できるでしょう。
ターンオーバーを正常にしてシミ・シワを防ぐ
年齢とともに増えてくるシミやシワは、ターンオーバーが乱れることによって肌を老化させていきます。
紫外線や肌の摩擦が原因で生じる「メラニン」は、通常なら肌のターンオーバーによって排出されていきますが、加齢とともに代謝が低下すると、肌の新陳代謝も低下して肌内部にメラニンが残ってしまうのです。これがシミになるメカニズムです。
また、老け顔をつくる大きな原因となるシワは、肌が乾燥することで起こります。
ターンオーバーが正常であれば、みずみずしい素肌を保つことができますが、ターンオーバーが乱れると肌が乾燥しがちになり、シワができてしまうのです。
オリーブオイルには、若返りのビタミンと呼ばれる「ビタミンE」が豊富に含まれていて、血行を促し、ターンオーバーを活発にすることで肌をうるおすとともに、年齢肌特有のシミやシワを改善してくれる効果が期待できます。
肌にハリと弾力を与える
オリーブオイルに含まれる「ビタミンA」は、肌にハリと弾力を与えることで美肌効果をもたらしてくれます。
ビタミンAには皮膚や粘膜を健康に保つはたらきがあり、美肌には欠かせない栄養素の1つです。
加齢とともに肌のハリが失われ、弾力がなくなっていきますが、それは加齢とともにビタミンAが欠乏していくことが原因の1つ。
ビタミンAが豊富に含まれるオリーブオイルをスキンケアに利用すれば、うるおいに満ちたハリと弾力を取り戻せるでしょう。
オリーブオイルを使ったスキンケア方法
では、オリーブオイルをどのようにスキンケアに利用すれば良いのでしょうか? オリーブオイルを使ったスキンケア方法についてご紹介します。
クレンジング剤として使う
オリーブオイルは皮脂に近い成分のため、肌になじみやすく、肌の奥まで浸透しやすいのが特徴です。
そのため肌をゴシゴシとこすって負担をかけることなく、メイクを自然に浮き上がらせてクレンジングすることができます。
◆ポイントメイクのクレンジングに
- コットンにオリーブオイルを染み込ませ、アイメイクやリップの上に乗せます。
- ポイントメイクにオリーブオイルがなじんだら、やさしく拭き取ります。
◆顔全体のクレンジングに
- オリーブオイルを手で温めて、顔全体になじませます。
- ファンデーションになじんだら強くこすらずに、やさしく指でクルクルとメイクを落としていきます。
- ティッシュでメイクをやさしく拭き取ります。
- そのまま肌を濡らさずに、泡立てた洗顔料を肌に乗せます。
- 最後に、ぬるま湯でやさしく洗い流しましょう。
洗顔料として使う
- いつもの洗顔料を泡立てて、そこにオリーブオイルを1~2滴垂らします。
- きめ細かくクリーミーな泡が肌に密着し、やさしく洗顔できます。
- ぬるま湯で洗い流しましょう。
オリーブオイルを使うと、肌の皮脂を取り過ぎることなく洗顔できるので、洗顔後の肌のつっぱりを防ぎ、うるおいを残してしっとりと洗い上げてくれます。(※オリーブオイルを入れ過ぎると、泡立ちが悪くなるので気をつけてくださいね)
保湿剤として使う
化粧水で肌に水分を与えた後、オリーブオイル2~4滴を肌に塗ることで、美容液やクリームのような保湿効果があり、肌をしっとりとうるおすことができます。
ただし、オリーブオイルを先に塗ると水分をはじいてしまい、化粧水が肌の奥まで浸透しにくくなるので注意しましょう。
化粧水の前にブースターとして使う美容オイルもありますが、オリーブオイルはブースターにはあまり向いていない種類のオイルです。
ブースターとして使うなら、「ホホバオイル」や「アルガンオイル」がオススメです。
◆乳液やクリームに混ぜて使ってもOK
乾燥がひどいときは、乳液やクリームに1~2滴のオリーブオイルを混ぜて使ってもOKです。化粧水の後につけることで、保湿力がグンとアップして、肌がしっとりうるおうのを実感できるでしょう。
マッサージオイル&スチームパックとして使う
乾燥が気になるときは、スペシャルケアとしてオリーブオイルを使ったマッサージ&スチームパックがオススメです。
- オリーブオイルを多めに取り、手で温めたら顔全体に塗ります。
- 顔の中心から外側に向かって指の腹を滑らせます。
- 眉毛の下を目頭から目尻に向かって、指の腹を滑らせます。
- 顎の中心から耳に向かって、指の第二関節を滑らせます。
マッサージが終わったら、顔にオイルが残っている状態で、そのままお風呂に10分ほど浸かります。
こうすることでスチームパックの効果が得られ、肌がしっとりとうるおうのを実感できるでしょう。
10分ほど経ったら、蒸しタオルで拭き取るか、洗顔料で洗顔します。
小鼻の角栓を除去する
- 蒸しタオルを顔に乗せて毛穴を開きます。
- 小鼻にオリーブオイルをなじませて、やさしくマッサージします。
- ティッシュでやさしく拭き取ります。
- 肌を濡らさずに洗顔料をそのまま肌に乗せて洗い、ぬるま湯で洗い流します。
オリーブオイルが小鼻の皮脂を溶かし、角栓を浮かせて取り除いてくれます。
オリーブオイルをスキンケアで使う際の注意点
オリーブオイルのスキンケア方法をご紹介しましたが、注意点もあるのでご紹介します。
ニキビができやすい人には向いていない
オリーブオイルを使ったスキンケアは、ニキビができやすい人には向いていません。
オリーブオイルに含まれるオレイン酸が、ニキビの原因菌である「アクネ菌」のエサになるため、ニキビが悪化してしまう恐れがあります。
ニキビができやすくなることもあるので、パッチテストを行ってからスキンケアに利用するようにしましょう。
食用ではなく、スキンケア用の美容オイルを使う
オリーブオイルをスキンケアとして使う際には、食用のオリーブオイルではなく、スキンケア用の美容オイルを使うようにしましょう。
食用のオリーブオイルには、風味を豊かにするため不純物が混ざっている可能性があり、肌に刺激を与え、肌トラブルを誘発してしまうこともあるので、スキンケア用のオリーブオイルを使うようにしましょう。
オリーブオイルを食べることによる美容効果
オリーブオイルは、体の中に取り入れることで美容効果を発揮してくれる食べ物でもあります。食べることによる美容効果は、おもに以下の2つです。
便秘がスルスルと解消されて美肌になる
オリーブオイルに含まれる「オレイン酸」は消化吸収されにくいため、腸まで届くことで腸のぜん動運動を促して便秘を解消してくれます。
また、便を柔らかくして、便の排泄をスムーズにする潤滑油の役割もあるため、頑固な便秘に悩む人でもスルスルと便秘を解消してくれるでしょう。
オリーブオイルによって便秘が解消されると、腸に十分な栄養が行き届くようになり、お肌の調子を整えて美肌へと導いてくれます。
抗酸化作用で肌の老化を防ぐ
オリーブオイルには、抗酸化作用の高い「ビタミンE」や「ビタミンA」、「ポリフェノール」などが含まれているので、肌トラブルの元である活性酸素を体内から除去し、肌の老化を防ぐ効果があります。
これらの栄養に加えて、オリーブオイルには、新陳代謝を促す「スクワラン」も含まれています。そのため、肌を若々しく保ち、うるおいを与える効果が期待できます。
オリーブオイルの効果的な食べ方
オリーブオイルを効果的に摂取するには、どのような食べ方があるのかご紹介していきます。
ビタミンCと一緒に摂って美肌効果アップ
オリーブオイルはそのままサラダや料理にかけたり、パンにつけて食べることもできますが、美肌効果を高めたいなら「ビタミンC」と一緒に摂るのがオススメです。
ビタミンCにはコラーゲンの生成を助ける働きがあるため、加齢とともに失われていくコラーゲンを補うことで、ぷるぷるとした弾力のある肌を実現してくれますよ。
レモン汁と混ぜてドレッシングにすれば、いつでも手軽に摂取することができますね。
また、ビタミンCが豊富に含まれる「ゴーヤ」の炒め物にオリーブオイルを利用するのも良いでしょう。
リコピンと一緒に摂ってアンチエイジング効果アップ
アンチエイジング効果を高めたいなら、「リコピン」が含まれる「トマト」と一緒に摂るのもオススメ。トマトとオリーブオイルの抗酸化作用によって、高いアンチエイジング効果が期待できますよ。
リコピンは加熱することで吸収率がアップするので、トマトベースのパスタや、ラタトイユなどの煮込み料理に利用すると良いでしょう。
発酵食品と一緒に摂って便秘解消効果アップ
オリーブオイルの便秘解消効果を高めるには、発酵食品と一緒に摂るのがオススメ。
ヨーグルトに含まれる「乳酸菌」や、納豆に含まれる「納豆菌」と、オリーブオイルに含まれる「オレイン酸」との相乗効果によって腸内環境が整うので、便秘解消効果が高まるのです。
腸内環境が良くなれば美肌効果がアップして、若々しい肌を保つアンチエイジング効果も高めることができます。
オリーブオイルを摂取する際の注意点
食べることでも美肌効果が期待できるオリーブオイルですが、摂取する際には注意点もあります。
食べるならエキストラバージンオリーブオイル
オリーブオイルは製造方法によって種類が分かれていますが、美肌効果が期待できるのは「エキストラバージンオリーブオイル」です。
新鮮なオリーブを絞ったままの純粋なオリーブオイルなので栄養価が高く、香りも豊かなオリーブオイルです。
食用として美容効果を期待するなら、余計な成分が含まれていないエキストラバージンオリーブオイルのみを利用しましょう。
食べ過ぎると太るので注意
エキストラバージンオリーブオイルは、加熱しなくてもそのままサラダなどにかけて食べることができますが、いくら美容効果が高いといっても、食べ過ぎると太るので注意しましょう。
1日あたりの摂取量目安は、大さじ2杯くらいまでです。オリーブオイルは大さじ一杯(15g)で約140キロカロリーあるので、決して低カロリーではありません。
そのためカロリーオーバーにならないように気をつけましょう。
オリーブオイルは髪や全身のケアにも使える
スキンケアに使っても、食用として食べても美容効果の高いオリーブオイルは、髪や全身のケアにも使うことができます。では、どのような利用方法があるのか見ていきましょう。
頭皮の汚れを落とすスカルプケアに使う
頭皮に汚れが残っていると抜け毛の原因になるので、頭皮環境を良くするためにオリーブオイルを使ったスカルプケアをご紹介します。
エキストラバージンオリーブオイルもしくは、スキンケア用のオリーブオイルを使いましょう。
- 洗髪前にブラッシングをして、髪についた汚れやホコリを落とします。
- オリーブオイルを適量手に取り、髪をかき分けて頭皮につけます。
- 頭皮全体をマッサージし、毛穴の汚れを浮かせていきます。
- 蒸しタオルで頭を覆い、10分程度おいたらシャンプーをして洗い流しましょう。
髪を保湿するヘアケアとして使う
- シャンプーを泡立てたら、まずはシャンプーだけを髪にのせます。
- そこへスプーン一杯程度のオリーブオイルを混ぜてシャンプーします。
- 最後にぬるま湯で洗い流しましょう。
髪がパサつきがちのときに、週1回くらいのペースでシャンプーと一緒に使ってみましょう。
◆アウトバストリートメントとして使う
髪を保湿するなら、アウトバストリートメントとして使うこともできます。シャンプー後にタオルドライをして、数滴のオリーブオイルを毛先になじませます。
こうすることでドライヤーの熱によるダメージを防ぎ、うるおいのある髪をキープできますよ。
肘・膝・かかとの角質ケアとして使う
オリーブオイルは肌になじみやすく、肌を柔らかくしてくれる効果があります。そのため、角質がたまって硬くなっている肘や膝、かかとの角質ケアとして使うこともできます。
まずは少量からなじませて、足りなければ少しずつプラスしていきましょう。
少量ならそのまま寝てもOKですが、ベタつきが気になる場合は、軽く洗い流すか、蒸しタオルで拭き取りましょう。
食べても塗っても美容効果のあるオリーブオイルで全身ケア
オリーブオイルの美容効果についてご紹介しました。食べても肌に塗っても美肌へと導いてくれるオリーブオイルは、全身くまなくケアできる万能オイルです。スキンケア用のオリーブオイルや純度の高いエキストラバージンオリーブオイルを使って、美肌をキープしていきましょう。