胸の位置を上げる正しいバストケア方法
年齢とともに、胸の位置が低くなってきたと思ったことはありませんか?
鏡の中の自分のボディラインを見て「何となくバランスが悪いな」と気づいたときは、悲しい気持ちになってしまいますよね。
そこで今回は、胸の位置を上げる方法をご紹介します。下がってしまったバストの位置を高くして、若々しい理想の胸をつくっていきましょう。
正しいバストケアをすれば、今からでも遅くありませんよ。
目次
胸の位置が下がると、どんなデメリットがあるの?
胸の位置が下がると、ボディラインのバランスが悪くなってしまいますよね。具体的にはどんなデメリットがあるのか見ていきましょう。
- 実年齢よりも老けて見える
- 実際よりも太って見える
- スタイルが悪く見える
どれも目を覆いたくなるような現実ですが、胸の位置が下がると実際に起こる現象です。
胸の位置が下がるだけで、老けて見えたり、太って見えたりするのは、損しているような気分になってしまいます。
また痩せている人でも、何となくスタイルが悪く見えてしまうこともあります。では、なぜバストの位置が低くなってしまうのでしょうか?
バストの位置が低くなる原因とは?
バストの位置が低くなると、女性としての自信を失ってしまうこともありますよね。胸は女性の象徴ですから、いつまでもキレイなバストをキープしたいと思うのは当然のこと。では、バストの位置が低くなる原因とは何なのでしょうか?
加齢とともにバストの位置が低くなる
1番大きな原因で、しかも誰にでも起こり得る原因は、ずばり「加齢」です。年齢を重ねるごとにバストの位置が低くなってきたと感じるのは、多くの女性の共通点。
では、なぜ加齢とともにバストの位置が低くなってしまうのでしょうか? それには、2つ理由があります。
1つは、胸の筋肉が衰えてしまうから。そしてもう1つは、女性ホルモンの分泌が減少するからです。
バストは「大胸筋」という筋肉によって支えられていますが、筋肉は加齢とともに衰えてしまうもの。
でもそれは、何もケアをしていない場合の話です。バストを支える筋肉を鍛えれば、胸の位置を高くすることができますよ。
また女性ホルモンの分泌は加齢とともに減少しますが、毎日の生活習慣によってホルモンバランスを整えることは可能ですよ。
産後はバストが垂れやすくなる
多くの女性が経験するバストの変化は、産後に感じることが多いです。産後にホルモンバランスが急激に変化することも1つの原因ですが、もっと大きな原因は「授乳による垂れ」です。
卒乳後にバストの位置が低くなったと感じる女性が多いため、早い人だと20代後半くらいから悩んでいる人も。
バストのために出産をあきらめる人はいないと思いますので、産後のケアで改善することが大切です。
猫背で胸の位置が下がる
若い人を中心に、猫背の人が増えていますが、現代人のライフスタイルが大きく関係しています。
運動不足による筋肉の衰えも原因の1つですが、とくにデスクワークでパソコン作業をしている人は、首が前に出て、肩が内側に丸まっている人が多いのです。
この姿勢のまま長時間すごすと、猫背のまま矯正されてしまいます。猫背になると胸が奥に入り込み、圧迫することで血行が悪くなります。
胸の血行が悪くなると、サイズダウンや垂れにつながるのです。
スポーツブラをつけずに運動する
若い頃の胸はハリがあるので、胸を支えている「クーパー靭帯」が多少損傷しても、極端に胸の位置が下がって見えることはありません。
でも、加齢とともに胸のハリがなくなってくると、簡単に胸の位置が下がってしまいます。
この原因は、運動をするときに「スポーツブラ」で胸を支えていなかったことが考えられます。
スポーツブラは胸を正しい位置に支え、クーパー靭帯を守ってくれますが、クーパー靭帯は一度損傷すると改善がむずかしいと言われています。そのため、若いうちから気をつけておくことが大切です。
もちろん、これ以上垂れないためにも、運動をするときはスポーツブラをつけることが大切ですよ。
ただし、スポーツブラは圧迫がきついので、あまり長時間つけ続けるのは良くありません。運動が終わったら普通のブラにつけ替えましょう。
胸が大きい人は垂れやすい
胸が大きい人はバストの重みがあるので、やはり垂れやすい特徴があります。
加齢とともにバストの位置が低くなるのは、胸が小さい人でも起こる現象ですが、胸が大きい人の場合は加齢に関係なく垂れやすいのです。
そのため若いうちから大胸筋を鍛えたり、胸のハリをキープするバストケアをすることが大切ですよ。
筋トレやバストマッサージ、ブラなどでバストケアをするようにしましょう。
理想の胸の高さはどれくらい?
胸の位置が低くなる原因はわかりましたが、理想のバストを目指すには、どれくらいの高さが理想なのか知る必要がありますよね。
では、理想の胸の高さとは、いったいどれくらいなのでしょうか?
理想のバストの黄金比は、左右のバストトップと鎖骨の中心を結んだ線が「正三角形」になることです。
ブラジャーをつけない状態で正三角形になるのが理想ですが、正しくブラをつければ、正三角形をつくることができますよ。
胸の位置が高くなれば、一気に美しいボディラインが完成します。
もし正三角形ではなく、二等辺三角形だった場合には、どんな方法で胸の位置を高くすれば良いのでしょうか?
胸を上げて高い位置でキープする方法
胸の位置を上げて、若々しく美しいボディラインをつくるには、ちょっとした方法を実践するだけでOKです。胸の位置が低くなってしまう原因を改善して、次のようなことを実践してみましょう。
胸を開いて、良い姿勢をキープする
胸の位置が低くなる原因の1つは、猫背でしたね。猫背を治して良い姿勢をキープするだけでも、胸の位置を高くすることができます。
見た目の問題でバストの位置が高く見えることもあるのですが、それだけでなく、バストの血行が良くなってハリが出てくるからです。
肩が内側に丸まってしまう人は、胸を開くようにして、良い姿勢をキープするように心がけてみましょう。
胸を圧迫しないように、解放してあげることが大切ですよ。
ブラジャーで正しい位置まで持ち上げる
胸の位置を高くする方法は、ブラジャーで正しい位置まで持ち上げることです。
これは一時的なごまかしではなく、毎日ブラジャーを正しくつけることで「胸を矯正」する効果もあります。
もちろんクーパー靭帯の損傷を予防することにもつながるので、胸の位置が下がらないための対策としても効果的。
ブラジャーで正しい位置まで胸を持ち上げれば、スタイルが良く見えるようになりますよ。
♥垂れ予防にはナイトブラがオススメ!
胸の位置が低くなってしまうのは、寝ているときにバストが流れてしまうことも原因の1つ。横に引っ張られることでクーパー靭帯に負担がかかり、垂れやすくなってしまうのです。
これを予防するには、ナイトブラをつけて寝ることがオススメ。寝ている間にバストの形が崩れてしまうことが多いので、寝ているときのケアが大切ですよ。
胸の高さを上げる筋トレをする
胸の高さを上げるには、バストを支えている筋肉を鍛えるのが効果的。このときのターゲットは「インナーマッスル」です。
インナーマッスルとは、外側からは見えない「内側の筋肉(深層筋)」のこと。
胸まわりのインナーマッスルを鍛えることで、胸の高さを上げることができますよ。では、どんな筋トレが効果的なのでしょうか? 簡単な筋トレからご紹介しましょう。
♥合掌のポーズ
- 立っていても、座ってもOKです。
- 胸の前で両手を合わせ、押し合うように力を入れます。
- 肘の位置を高くして、腕が床と平行になるようにしましょう。
- 胸の上側に負荷がかかっているを感じましょう。
♥プッシュアップ
- 床に四つん這いになり、両手を少し前に移動します。
- 膝から頭までが一直線になるような体勢にキープして行います。
- 足先を上げて、膝をついて腕立て伏せをしましょう。
- 両手を置く位置は、やや広めにするのがポイントです。
- 5~10回でOKです。
♥ダンベルフライ
- 床で仰向けになり、1kgのダンベルを両手に持ちます。
- 両手を上に伸ばし、ゆっくりと胸を開くように腕を下ろします。
- 床に着く直前で、もう一度ゆっくりと腕を上げていきます。
- 10回くらいくり返しましょう。
ダンベルがない場合は、水の入った500mlのペットボトルでもOK(0.5kgの重さがあります)。
より胸に負荷をかけるには、長いベンチで仰向けになり、体よりも下まで腕を下ろすと効果的です。胸を開くことで、胸のストレッチ効果もありますよ。
女性ホルモンを活発にするツボ押しをする
胸の位置を上げるには、女性ホルモンの分泌を活発にして、バストにハリを持たせることが効果的です。
女性ホルモンを活発にする方法はいろいろありますが、その中でもダイレクトに効果があるのは「ツボ押し」です。
♥女性ホルモンの分泌を促すツボ押し
左右のバストトップを結んだラインのちょうど真ん中(谷間の部分)に、女性ホルモンの分泌を促すツボがあります。ここを5秒間押して、5秒間離すのを5回くり返しましょう。
少し痛みを感じるツボなので、すぐにわかると思いますよ。お風呂の中で、リラックスしているときにやると効果的です。呼吸を止めないで、ゆったりと呼吸しながら行いましょう。
♥乳腺を刺激するツボ押し
左右のバストの外側(わきの下より少し下の部分)に、乳腺を刺激するツボがあります。ちょうどバストトップの延長線上の高さにあるツボです。ここも少し痛みを感じるので、見つけやすいと思います。
乳腺を刺激するとバストにハリが出てくるので、胸の位置を高くする効果があります。また、バストの脂肪を増やす効果もあるので、バストのボリュームアップにも効果的ですよ。
胸の血行を良くするストレッチをする
胸の位置を上げるには、胸の血行を良くすることが大切です。姿勢を良くすることも胸の血行を促しますが、ストレッチもさらに効果的です。
胸を開くようなストレッチをすれば、バストにハリが戻って来ることでしょう。
- 壁を横にして立ち、肘から下を壁につけます。
- 肘は肩の高さにキープして、壁側の足を一歩前に踏み出します。
- 胸の上側が伸びているのを感じて、10秒キープしましょう。
- 反対も同様にやります。
普段から姿勢が悪い人や運動不足の人は、とても気持ちいいと感じるはずです。ツボ押しを並行してやると効果的ですよ。
胸の位置が下がらないための対策とは?
胸の位置を上げる方法を実践して、バストにハリが戻ってきたらそれをキープしたいですよね。胸の位置が下がらないための対策をご紹介します。
女性ホルモンを活性化させる
バストと女性ホルモンには深い関係があるので、バストケアで女性ホルモンを無視することはできません。
加齢とともに減少する女性ホルモンを活性化させることで、胸を高い位置でキープすることができますよ。
♥女性ホルモンを活性化する方法
- 質の良い睡眠をしっかりとる
- 栄養バランスの良い食事をする
- ストレスや疲れをためない
- 適度な運動をライフスタイルに取り入れる
ウォーキングなどの適度な運動は、ストレス解消や血行促進の効果があるのでオススメです。
またバストケアには睡眠が必須。質の良い睡眠をとることで、寝ている間に女性ホルモンの分泌を促すことができますよ。
さらに食生活では、女性ホルモンを活性化する食材を食べることがオススメ。女性ホルモンと似たような働きをする「イソフラボン」が含まれる大豆製品を取り入れてみましょう。
豆乳や納豆なら、1日1パックが適量です。摂り過ぎると副作用が起きることがあるので気をつけましょう。
正しいサイズのブラジャーをつける
胸の位置が下がらないための対策は、正しいサイズのブラジャーを正しくつけることが大事。
自分のバストサイズをしっかりと測ってもらい、自分に合ったブラジャーを選びましょう。
ブラジャーにしっかりとバストを納めたら、ストラップを調整してバストトップと鎖骨中心が正三角形になるようにします。それで姿勢を正せば、見違えるようなスタイル美人になれるでしょう。
♥ブラジャーの機能性にも注目してみる
カップ付インナーなどの「楽ちん下着」ばかり着ていると、胸の位置が下がりやすくなります。そのためブラジャーの機能性にも注目してみるようにしましょう。胸の位置を上げる「育乳ブラ」や、寝ているときの型崩れを防ぐ「ナイトブラ」などをつけるのがオススメ。
また、できるだけノーブラの時間をつくらないことも大事。部屋でリラックスしているときでも、なるべくブラジャーをつけるようにしましょう。部屋ではノンワイヤーで機能性の高いブラジャーがオススメです。
リンパの流れを良くするマッサージでハリをキープ
胸の位置が下がらないための対策は、バスト周辺のリンパの流れを良くすることが大切です。
リンパの流れが良くなれば、バストに栄養が届き、ハリをキープすることができます。そのためにはバストマッサージがオススメ。
♥リンパの流れを良くするマッサージのやり方
- わきの下を手で持ち上げるように押します。
- わきの下からバストの上側へ向かって、手のひらを滑らせます。
- やさしい力で5回くり返し、反対側も同様にやりましょう。
血行が良くなっている「入浴中」か「お風呂上がり」が効果的です。服の上からでもOKです。
お風呂上がりに肌を直接マッサージするときは、クリームなどで滑りを良くしてやると良いでしょう。皮膚にダメージを与えることも、胸の位置が低くなる原因の1つです。
体が冷えないように温めるケアをする
胸の位置が下がらないための対策は、「女性ホルモンの活性化」と「血行促進」ですよね。そのどちらにも効果のある方法が、体を温めることです。
体が冷えると女性ホルモンの分泌が減り、血行も悪くなってしまうのです。
そのため、体が冷えないように温めるケアをしていきましょう。たとえば、以下のようなことがオススメ。
- お風呂で温まる
- 温かい飲み物を飲む
- 体を温める食べ物を選ぶ
- 腹巻や靴下は必須アイテム
お風呂でしっかりと全身を温めたり、温かい飲み物を飲むと良いでしょう。
体を温める食材を取り入れることもオススメで、それはたとえば「根菜類」や「生姜」などには体を温める効果があります。
普段から体を冷やさないことが大切なので、腹巻や靴下は必須アイテムですよ。寝るときは腹巻をして、部屋で過ごすときには靴下を履きましょう。
胸の位置を上げて高い位置でキープしよう!
胸の位置を上げる方法をご紹介しました。理想のバストをつくるには、下がってしまったバストを高くすることが大切です。そのために効果的なバストケアは、筋トレやストレッチ、毎日の生活習慣です。総合的なケアをすることで、いつまでもバストを高い位置にキープすることができますよ。