目元がたるむ原因と解消法
人に会うと、必ず見られるのが目元。目元にたるみがあると、老けて見られることもあるので、ハリを取り戻したいですよね。
年齢のせいかと思っていたら、最近では20代でも目元のたるみが気になる人が増えているようです。
そこで今回は、目元のたるみの原因と解消法をご紹介します。メイクでは隠しきれない目元のたるみは、どうやら生活習慣も関係しているようです。
いつまでも若々しく美しい目元をキープするためにも、まずは習慣を改善して、たるみを解消する方法を実践していきましょう!
目次
目元の皮膚は薄くてたるみやすい!
目元にたるみがあると、「年齢のせいかしら?」と思う人も多いのではないでしょうか?
確かに年齢による皮膚の衰えが大きな原因ですが、目元の皮膚はとても薄いのでたるみやすいのです。
皮膚が薄いということは、保湿成分を保持するのがむずかしく、乾燥しやすい場所でもあります。皮膚が乾燥すると、たるみだけでなく、シワも目立ってしまいますよね。
また、ふくらみがあってたるんでいる人は、影ができてクマになっている人もいることでしょう。
そんな目元のたるみは、いったい何が原因なのでしょうか? 効果的な解消法を実践するためには、まずは原因を排除することが大切です。
目元のたるみの原因って何?
老けて見えてしまう目元のたるみ。美容に気をつかってケアしているのに、いつの間にかたるみが出てしまったらショックですよね。気になる原因は何なのか見ていきましょう。
老化によるコラーゲンなどの減少
目元のたるみの原因は、老化によるコラーゲンやセラミド、ヒアルロン酸などの減少です。肌にはもともと水分を保持するため、これらの成分が備わっています。
でも加齢とともにコラーゲンなどの成分が減少し、肌にハリがなくなってしまうのです。
キメの整ったぷるぷるな肌は、若さによるものだったのです。でも、年齢を重ねてもキレイな目元をキープしている人もいますよね。その違いは何なのでしょうか?
紫外線などによる目元の乾燥
目元のたるみの原因は、紫外線などによる目元の乾燥です。紫外線は肌老化の8割を占めると言われるほど、老け顔の原因になっているのです。
日頃から紫外線対策をしっかりとして、寝る前に目元の保湿ケアをしている人は、いつまでもぷるぷるな目元をキープしていることでしょう。
紫外線は肌を乾燥させるため、シワの原因にもなりやすいです。放っておくとたるみだけでなく、シワシワの目元になってしまうので、早めの対策が大切です。
無表情による筋力の低下
今やスマホを持っていない人は、ほとんどいませんよね。それくらい私たちの生活に密着しているスマホですが、実はスマホを見ているときって、無表情になっていることが多いのです。
長時間スマホを使う人は、無表情の時間が多くなり、目元の筋力が低下してしまいます。これが目元のたるみの原因になっていると考えられます。
また人との関わりが希薄になっている現代では、日頃から無表情の人が増えていますよね。イヤな上司と顔を合わせ、つまらない生活が続くと、どうしても無表情になってしまいます。
無表情の人よりも、表情豊かな人のほうが若々しく見えると言われているのは、雰囲気だけの問題ではなく、目元がたるみにくいことも関係しているかもしれませんね。
パソコンやスマホによる目の疲れ
目元のたるみの原因は、パソコンやスマホの長時間使用による「目の疲れ」も大きく関係しています。
デジタル化された時代の代償とも言えるかもしれませんが、その環境は誰しも同じです。だからケアすることが大切なのです。
パソコンやスマホで目を酷使していると、目元の血行が悪くなり、老廃物がたまることで目元のたるみを引き起こします。
老廃物はリンパによって流れていきますが、血行が悪くなっているとリンパの流れも悪くなってしまうのです。
これを解消するには、目の疲れを癒しながら、血行を改善することが大切です。そのためのケア方法もご紹介しますね。
デスクワークの人は、目は商売道具です。大切な目は見た目のケアだけでなく、機能性も守らなければいけませんね。
目元のたるみは「へたりタイプ」と「膨らみタイプ」で原因が違うの?
目元のたるみには、おもに2種類あります。目の下が痩せたようになってしまう「へたりタイプ」と、ぷっくりと脂肪が増えたようになる「膨らみタイプ」です。どちらの目元もたるみやすいのですが、原因は違うのでしょうか?
へたりタイプの原因は、うるおい不足によるハリの低下
へたりタイプの目元のたるみの原因は、おもに肌のうるおい不足によるものです。肌のうるおいがなくなると、ハリがなくなりたるみが出てしまうのです。それは目元以外の皮膚も同じですよね。
これは加齢が大きな原因となっているので、年齢を重ねるとともに誰もが経験することと言えるでしょう。
日頃から、うるおいを保つためのスキンケアをして、目元のたるみを改善していきましょう。
膨らみタイプの原因は、脂肪を筋肉で支えられなくなる
膨らみタイプの目元のたるみの原因は、眼球を守っている脂肪が飛び出してしまっている状態です。なぜ目のまわりの脂肪が飛び出してしまうのか。
それは、目元の筋力が低下して、脂肪を抑え込めなくなってしまうからです。
これを改善するには、目元の筋力を強化することが必要になってきますね。そのためのエクササイズ方法があるので、次の章でご紹介しましょう。
目元のたるみを改善する方法とは?
目元のたるみを改善する方法は色々ありますが、ここでは5つの改善方法をご紹介します。セルフケアでできる方法なので、毎日の生活の中で簡単に実践できますよ。若々しい目元を取り戻すために、ぜひやってみてくださいね。
目元のハリを取り戻すスキンケア
目元のたるみを改善するには、ハリを取り戻すスキンケアが効果的です。年齢とともに失われる成分を補うことで、失われたハリを取り戻すことができるでしょう。
肌にうるおいを与える成分は、以下の4つが効果的です。
- コラーゲン
- セラミド
- ビタミンC
- ヒアルロン酸
加齢とともに失われる「コラーゲン」「セラミド」「ヒアルロン酸」をスキンケア化粧品で与えれば、肌にハリが戻ってくるでしょう。
とくにオススメなのは、目元専用の保湿クリームや美容液です。高濃度の成分が配合されているものを使うと効果的です。
また加齢とともに失われるコラーゲンは、ビタミンCを補うことで生成を活発にすることができます。美肌成分で有名なビタミンCには、コラーゲンの生成をサポートする効果があるのです。
そのためスキンケア化粧品にもビタミンCが含まれていると効果的です。
目元の筋肉を強化するエクササイズ
目元のたるみを改善する方法は、目元の筋肉を強化するエクササイズがオススメです。日頃から表情筋をあまり使わない人は、毎日の生活で表情を豊かにするだけでもOKです。
でも今までの人間関係のままでいきなり表情筋を使うと、急にキャラが変わったのかと不審がられてしまいますよね。そこで、自宅でできる目元エクササイズ方法をご紹介します。
◆下まぶたエクササイズ
- 目を閉じて、パっと大きく開きます。眉毛も引き上げます。
- 大きく開いた状態のまま、下まぶたを上に持上げるように目を細めます。
- そのまま5秒キープします。
- これを3回くり返しましょう。
下まぶたを持ち上げるのは意外とむずかしいですが、これができれば目元の筋肉を使えている証拠です。やりすぎると目元のシワの原因にもなるので、ほどほどにやってみましょう。
◆リズミカルなウィンクをくり返すエクササイズ
- 片目ずつ交互に目を閉じます(ウィンク)。
- 開けているほうの目は、なるべく薄目にならないように。
- できるだけ早く、1秒ずつ交互にリズミカルに。
- 1分くらい続けましょう。
目元の筋肉が衰えていると、ウィンクがむずかしいと思います。初めはゆっくりでいいので、ウィンクができるように練習してみましょう。
なるべく目の下にシワが寄らないようにウィンクするのが効果的です。
老廃物を流す頭皮とリンパのマッサージ
目元のたるみを改善する方法は、老廃物を流すマッサージが効果的です。でも目元の皮膚は薄くてたるみやすいので、目元を直接マッサージしないほうが良いでしょう。
マッサージする場所は、「頭皮」と「首のリンパ」です。
◆目元のたるみを解消する頭皮マッサージのやり方
頭皮マッサージは、目元のたるみや、顔のたるみを解消する効果があります。目の疲れを解消する効果もあるので、パソコンやスマホで目を酷使している人にもオススメですよ。
- 前髪の生え際を四本指で指圧します。
- グーの手にして、側頭部(おでこの横あたり)を回すようにマッサージします。
- 五本指で頭をつかみ、引き上げるようにマッサージします。
- 目の横のこめかみを中指と薬指で押し回しましょう。
目のまわりの血行が良くなるので、眠気がスーっと引いていくのを感じられるはずです。視界が開けて、目ぢからもアップしますよ。
◆目元のたるみを解消するリンパマッサージのやり方
目元のたるみを解消するには、顔の周辺のリンパの流れを良くすることが効果的です。首にはリンパが集中しているので、軽くマッサージするだけで効果がありますよ。
- 耳たぶの後ろのくぼみを指で3秒押します。
- 耳から首すじを通り、鎖骨まで手のひらを滑らせます。
- 反対も同様にやってみましょう。
目元のたるみを解消するリンパマッサージは、「眉毛」をマッサージするのもオススメ。目が疲れてきたときにも効果的ですよ。
- 人差し指を折り曲げて、カギの手にします。
- 第二関節で眉頭から眉尻まで滑らせましょう。
- まぶたをこすらないように注意してください。
眉毛にもリンパがあるので、目元のたるみを解消するのに効果的です。できるだけまぶたに触れないようにすることが大切です。
血行を良くする温冷ケア
目元のたるみを改善するには、目元の血行を良くすることが大切です。目を温めたり、冷やしたりをくり返す「温冷ケア」で血行を改善しましょう。
- 温かい蒸しタオルで目を温めます。
- 冷たいタオルで目を冷やします。
- これを3回ずつくり返しましょう。
目を温めるだけでも効果がありますが、疲れ目がひどいときは血管が炎症を起こしている場合もあるので、冷やすことで改善されることもあります。
また、交互にやることで、より血行が良くなりますよ。
コラーゲンを増やすビタミンCを摂る
目元のたるみを改善する方法は、コラーゲンを増やすために「ビタミンC」を摂ることも効果的です。肌に直接ビタミンCを与えるスキンケアも効果的ですが、体の内側から補給することも効果的です。
ビタミンCが多く含まれている食材には、以下のようなものがあります。毎日の食生活の中で取り入れてみてくださいね。
- アセロラ
- パプリカ
- いちご
- ほうれん草
- ブロッコリー
ビタミンCは、摂ってもすぐに尿や汗として排出されてしまうので、小まめに補給することが大切です。食事を中心として、サプリも併用すると効果的に補給できます。
とくに免疫力が低下しがちな冬の時期や、疲れがたまっている人、タバコを吸う人などは積極的に摂ることをオススメします。
目元のたるみを引き起こす習慣にも注意!
目元のたるみの原因と改善方法をご紹介しましたが、他にも何気なくやっている習慣が目元のたるみを引き起こしているかもしれません。以下のような習慣がある人は、注意が必要です。
目をこするクセがある
眠くなってきたとき、目が疲れてきたとき、目がかゆいときなど、つい目をこすってしまうことはありませんか?
目をこするクセがある人は、目元の皮膚に刺激を与えているので、目元がたるんでしまう原因になることがあります。
できるだけ目をこすらないように気をつけて、目薬などで対処するようにしましょう。ただし目薬をつけすぎると、胃が痛くなることがあるのでご注意を。
アイラインなどで刺激を与え過ぎる
自分をキレイに見せるために、メイクを研究している美意識の高い人も多いと思いますが、アイメイクをバッチリしすぎていると目に負担がかかっているかもしれません。
とくにアイラインを引くときに力を入れすぎると、目元の皮膚を引っ張ってしまうので、目元のたるみの原因になります。目元のメイクをするときは、なるべく皮膚を引っ張らないようにやさしく扱うことが大切です。
筆タイプのアイラインや、柔らかめのペンシルを使うと良いでしょう。
目の腫れを解消するマッサージで皮膚をこする
まぶたがむくんだり、目が腫れやすい人は、むくみを解消するリンパマッサージをしているかもしれません。
これは目元をスッキリさせるのに効果的ですが、もしかしたらそれが目元のたるみの原因になっているかもしれません。
何度も言いますが、目元の皮膚は薄くてたるみやすいので、強く刺激したり、頻繁に負担をかけるのはNG。
目元のたるみが気になってきたら、なるべく目元の皮膚を直接マッサージする方法は控えたほうが良いでしょう。
その代わりに今回ご紹介した「頭皮マッサージ」や「リンパマッサージ」を試してみてくださいね。また温冷ケアもオススメですよ。
目元のハリを取り戻して若々しい印象に!
目元のたるみの原因と解消法をご紹介しました。目元にたるみがあると老け顔に見えてしまうデメリットがあるので、目元のハリを取り戻して、いつまでも若々しい印象をキープできるようにケアしていきましょう。エクササイズやマッサージ、食事などで効果的に改善すれば、ピンとハリのある目元を実現できますよ。