体臭チェック!わきが・加齢臭・汗臭の見分け方と対処法
人の体臭は気になるものだけど、何だか自分も体臭がきつくなった気がする……と悩んでいませんか?
自分の体臭は気づきにくいと言いますが、明らかに以前より臭うようになったら、気になりますよね。
「これって、もしかして加齢臭?」
「わきがだったら、どうしよう」
と悩んでいるあなたのために、体臭のチェック方法をご紹介します。
体臭には種類があり、わきがや加齢臭には、普通の汗臭さとは違った特徴があります。その臭いの種類を見分けることで、効果的な対処法を見つけることができます。
そこで今回は、人にはなかなか聞けない「臭い対策」について、ご紹介していきます。体臭が気になり始めたあなたは、ぜひチェックしてみてくださいね。
目次
体臭が気になり始めたあなたへ贈る【臭い対策】
あなたは最近、こんなことで悩んでいませんか?
- 若い頃は気にならなかったのに、最近、体臭が気になるようになった
- 自分の体臭が、「わきが」や「加齢臭」ではないかと気になっている
体臭が気になっている人は、それぞれ事情は違っても、「どうにかして臭いを消したい!」という気持ちは同じですよね。
体臭には種類があり、それぞれ対処法が違います。そのため、あなたが気になっている体臭が、どの種類なのかを正しく見分けることで、効果的な臭い対策をすることができます。
では、体臭の種類を見分けるためのチェック方法をご紹介しましょう。
【体臭の種類】わきが・加齢臭・汗臭のチェック方法
体臭には種類があります。それぞれの体臭を見分けるには、「臭いのする場所」や「臭いの種類」、「臭いの強さ」などでチェックすることができます。
では、「わきが・加齢臭・汗臭」それぞれのチェック方法をご紹介しましょう。
わきが臭のチェック方法
わきが臭は、「アポクリン腺」と呼ばれる汗腺から分泌される汗が、「皮脂」や「雑菌」と混ざり合って強烈な臭いを発生させています。
アポクリン腺は、人によって数が異なり、わきが体質の人は、「アポクリン腺が多い」もしくは「アポクリン腺が大きい」ため、わきが臭を発生させます。
臭いの強さは人によって異なり、部屋に入ってきただけで臭いを感じるくらい強烈な人もいれば、近寄らないと臭わない人もいます。
ただし、お風呂でキレイに体を洗った直後なのに、わきの下の体臭を感じるのが特徴の1つです。
アポクリン腺は思春期から活発になり、高齢者になる頃には衰えていくそうです。
「臭いの種類」は人によって違いますが、一般的には「チーズのような臭い」「鉛筆の芯のような臭い」「ネギのような臭い」などと表現されることが多いです。
アポクリン腺がある場所は限られているので、「臭いのする場所」が決まっています。
- わきの下
- 耳
- 肛門
- デリケートゾーン
- 乳輪
- 小鼻の周り
わきがの場合、どれか1つだけでなく、これら全ての場所から、同じような臭いを発するのが特徴です。
◆わきが体質のチェック方法
- 黄色くネバっとした耳アカが出る
- 両親のどちらかが、わきが体質
- わき毛が太く、毛量も多い
- シャツの脇に黄色い汗ジミがつく
- わき毛に白い粉が付着する
◆わきがの臭いチェック方法
わきがの臭いが一番強いのは、やはり「わきの下」です。そのため、わきの下にティッシュを挟んで、その臭いをチェックする方法が、一般的な見分け方です。
ただし、わきがの臭いは、本人はあまり感じないことが多いので、時間を置いてから客観的に臭いを判断すると、よくわかります。
- わきの下に「ティッシュ」か「ガーゼ」を挟む。
- それを挟んだまま、1時間過ごす。できれば汗をかく。
- それを取り外し、ビニール袋に入れて密封しておく。
- お風呂に入り、嗅覚をリセットする。
- 入浴後、ビニール袋の中にあるティッシュの臭いを嗅いでみる。
わきがのセルフチェックをする際には、一度お風呂に入ると、嗅覚がリセットされるそうなので、自分では気づきにくい「わきがの臭い」を嗅ぎ分けることができるようになります。
加齢臭のチェック方法
加齢臭は、40代以降の男女に見られる体臭のことです。女性の場合は、閉経後に発生することが多いようです。
加齢臭と混同されやすい体臭に、「オヤジ臭」があります。おもに、30~40代の男性に多く、本来の加齢臭とは異なる性質があることから、「ミドル脂臭」と呼ばれています。
加齢臭が発生する場所も限られていて、以下の場所を清潔にすることで改善できると言われています。
- 背中(背骨の辺り)
- おでこ(顔)
- 頭(頭頂部・耳の後ろの辺り)
- 首
- 胸
- お腹
- わきの下
これらの場所は「皮脂」が多いのが特徴で、加齢臭は、皮脂が酸化することで強くなります。この中で、加齢臭がもっとも強く出る場所は、圧倒的に「頭」が多いです。
◆加齢臭のチェック方法
加齢臭も自分では気づきにくい特徴があるため、家族から指摘されることが多いでしょう。
女性よりも男性のほうに多く見られる理由としては、女性ホルモンが加齢臭の発生を防いでいると考えられるからです。
また、男性のほうが皮脂が多いため、加齢臭が発生しやすいと考えられます。
朝起きたときの枕の臭いをチェックするのが、もっとも一般的な加齢臭のチェック方法です。
臭いの種類としては、「古いタンスの臭い」「ロウソクの臭い」などと表現されることが多いです。
◆ミドル脂臭のチェック方法
ミドル脂臭は、30~40代の男女に見られる体臭で、強い刺激臭が特徴です。加齢臭とは種類の違う臭いがします。
体から「乳酸」が分泌されると、「ジアセチル」という臭い物質が発生します。これが「ミドル脂臭」の原因です。
臭いの種類としては、「腐った油のような臭い」と表現されることが多いです。
加齢臭と同じように「皮脂」が関係しているので、臭いが発生する場所は、ほぼ同じです。
とくに臭いが強く感じるのは「頭」なので、枕の臭いをチェックすることで見分けられます。
汗臭のチェック方法
わきがの臭いが「アポクリン腺」から発生する汗なのに対し、一般的な汗臭は「エクリン腺」と呼ばれる汗腺から出た汗が原因です。
エクリン腺から出る汗は、基本的に無臭なのですが、時間が経つと「酸化」したり、「雑菌と混ざり合う」ことによって汗臭を発生させます。
また、エクリン腺から出る汗は「サラサラしている」のが特徴ですが、ある特定の状況になると「ベタベタとした臭いのある汗」を出し、体臭の原因になります。
たとえば、以下のような状況で、汗臭が強くなります。
- 食生活や生活習慣が乱れている
- 運動不足で、日頃からあまり汗を出していない
- 緊張して出た汗は臭いが強い
このような状況だと、エクリン腺から出る汗も臭いが強くなる場合があるようです。
また、わきがではない人にも少量のアポクリン腺があるので、そこから出る汗は臭いが強くなります。緊張したときの汗は、アポクリン腺から出ることが多いです。
◆汗臭のチェック方法
汗をかいた直後は体臭を感じないのに、汗をかいたまま時間が経つと、体臭が強くなる場合は、「汗臭」の可能性が高いです。いわゆる一般的な「汗臭い」という状態です。
この場合は、清潔を保てば改善できますが、「以前よりも体臭が強くなった」と感じるなら、生活習慣に原因があるのかもしれません。以下のことに心当たりはありませんか?
- ダイエットを始めたら、体臭がきつくなった
- 野菜・海藻類・キノコなどをあまり食べない
- 肉や脂っこい食事が好き
- 運動をあまりしない・湯船に浸からない
- ニンニクやニラなど、ニオイの強い物をよく食べる
わきがでも加齢臭でもないのに、体臭がきつくなった人は、おもに「食生活」に関係している場合が多いです。
無理な食事制限によるダイエットをすると、「ダイエット臭」と呼ばれる体臭が発生することがあります。これは「ケトン臭」とも呼ばれ、糖質を制限しすぎると起こりやすいです。
また、ニオイの強い食べ物が好きな人や、脂っこい食事が多い人で、野菜やキノコ類などの「デトックス食材」をあまり食べない人は、体臭がきつくなることがあります。
さらに、運動をあまりしない人や、お風呂の湯船に浸からない人など、日頃からあまり汗をかかない習慣の人は、新陳代謝が悪くなることで、体臭がきつくなる場合があります。
体臭の種類によって効果的な対処法が違うのは「原因」が違うから
体臭の種類をご紹介しましたが、それぞれの体臭によって効果的な対処法が違います。
その理由は、臭いの原因が、違うからです。
では、それぞれの体臭の原因を見ていきましょう。
わきが臭の原因とは?
わきが臭の原因は、「アポクリン腺」から出る汗の臭いです。汗には体温調節の役割がありますが、それは「エクリン腺」から出る汗です。
アポクリン腺から出る汗は、体温調節には関係なく、もともとはフェロモンだったと言われています。わきが以外の人でも、緊張したときに出る「脂汗」はアポクリン腺から出る汗で、ツンとしたアンモニア臭が特徴です。
わきがは欧米人に多い体質ですが、日本人には少ないので、悩みの種ですよね。おもに遺伝が原因だと言われているので、家族の中にもわきが体質の人がいるはずです。
アポクリン腺から出る汗は、「脂質」や「タンパク質」などを含んでいるため、ベタベタして黄色っぽいのが特徴です。
残念ながら、わきが体質は変えられないので、アポクリン腺を手術で取り除くか、殺菌するなどの対処法が必要になります。
加齢臭の原因とは?
加齢臭は30代後半くらいから気になり始める人が多いと思いますが、それは厳密には加齢臭ではありません。加齢臭が出はじめるのは、50代以降が多いと言われています。
加齢臭の原因となる「ノネナール」という物質は、40代以降に分泌されますが、30~40代では「ミドル脂臭」のほうが強いでしょう。
ただし、どちらも強く現れるのは「頭」です。加齢臭の特徴は、上に行くほど強くなると言われているため、頭を中心に、首や背中から臭いを強く発します。
そのため、加齢臭が気になり始めたら、頭皮を中心に、皮脂が出る場所をキレイにすることが効果的です。
加齢臭を出なくすることはできませんが、生活習慣や食生活などで改善することができます。加齢臭は、皮脂が酸化することが原因なので、抗酸化作用の高い食べ物を食べるようにすると良いでしょう。
汗臭の原因とは?
一般的な汗臭の原因は、本来であれば臭わないはずの「エクリン腺」から出る汗の臭いです。
臭わないはずのエクリン腺から出る汗が、体臭の原因になる理由は、皮膚にある「雑菌」や「皮脂」と混ざり合うことで臭いを発するのです。
それ以外にも、「ダイエット臭」や「疲労臭」と呼ばれる体臭がありますが、これは生活習慣が原因になっているので、生活習慣を改善することが効果的な対処法となります。
わきが臭に効果的な対処法
では、それぞれの体臭に効果的な対処法をご紹介しましょう。まずは、わきが臭に効果的な対処法からご紹介します。
お風呂や運動で、アポクリン腺から汗を出す
わきが臭に効果的な対処法は、お風呂や運動で、アポクリン腺からしっかりと汗を出すことが大切です。
アポクリン腺から出る汗には、タンパク質や脂質など「体内の老廃物」が含まれているため、デトックス効果があると言われています。
アポクリン腺には体温調節の役割はありませんが、お風呂などでじっくり体を温めると毛穴が開き、アポクリン腺から汗を出すことも可能だと言われています。
しかも、アポクリン腺は一度機能すると、24時間は機能しなくなると言われているため、夜にお風呂で汗を出せば、翌日の日中はわきがの臭いが出ない可能性が高くなります。
アルコール・銀イオンなどで殺菌する
わきが臭に効果的な対処法は、殺菌することです。アポクリン腺から出る汗と、雑菌が混ざり合うことで臭いを発すると考えられているので、殺菌すれば臭いを消すことができます。
一度殺菌すれば、2~3時間はわきが臭を消すことが可能です。
ただし、アルコール系の殺菌剤は、高い殺菌効果があるものの、そのぶん肌を強烈に乾燥させる作用があります。そのため肌が刺激を受けて、体臭が悪化してしまう場合もあります。
肌にやさしい成分や、保湿効果のある成分が配合されている「デオドラントクリーム」なら、だいぶ刺激がマイルドかもしれません。
市販のデオドラント剤は、わきが臭にはあまり効果がありませんが、その中でも「銀イオン」配合のデオドラント剤なら、ある程度の効果が感じられるでしょう。
アポクリン腺を除去する手術を受ける
わきが臭には、強い臭いを発する人と、それ程でもない人がいます。わきが臭がひどい人は、手術でアポクリン腺を除去するのが効果的な対処法になるかもしれません。
ただし、わきが臭がひどい人ほど、自分の体臭に気づいていないことが多く、手術を受けられない「中レベルの人」のほうが、自分の体臭に敏感です。
また、手術を受けたとしても、完全にわきがが治る保証はなく、アポクリン腺を取り残したり、アポクリン腺が再生されることもあるそうです。
そのため、手術を受ければ絶対というわけではないので、慎重に検討するようにしましょう。
わき脱毛をする
わきが臭に効果的な対処法は、エステや美容皮膚科などで脱毛することです。
ただし、わき脱毛をしても、わきが臭が完全になくなるわけではないので、誤解しないようにしてください。あくまでも、軽減できるというレベルです。
わきが臭は、アポクリン腺から出る汗と雑菌が混ざり合うことが原因なので、毛がなくなることで、雑菌の繁殖を防げるというレベルなのです。
とはいえ、中レベルのわきがの人には、ある程度の効果が感じられるかもしれません。
加齢臭に効果的な対処法
加齢臭の原因は、40代以降に分泌される「ノネナール」という物質ですが、生活習慣も大きく関係しています。では、具体的には、どのような対処法があるのか見ていきましょう。
抗酸化作用の高い食べ物を食べる
加齢臭の原因は、皮脂が酸化することで、加齢臭が強くなります。そのため、抗酸化作用の高い食べ物を食べることが、効果的な対処法です。
抗酸化作用の高い食べ物は、「ポリフェノール」「ビタミンE」「ビタミンC」などが代表的です。いわゆる老化防止・アンチエイジング効果の高い食材を食べると、加齢臭の軽減に効果的です。
清潔にする
体臭が気になる人は、もちろん体を清潔に保つことを心がけていると思います。加齢臭を改善する対処法としても、大切なことです。
とくに加齢臭が出やすい「頭」や「首」、「背中」などは、キレイに洗うようにしましょう。皮脂が酸化することが加齢臭の原因なので、皮脂を落とすことが大切です。
ただし、ゴシゴシと強く洗ってしまうと、肌が刺激を受けて乾燥しやすくなります。肌が乾燥すると、皮脂を余計に増やしてしまうため、加齢臭が強くなることが多いです。
体はやさしく洗い、保湿ケアもしっかりすれば、皮脂の分泌を抑えることができるので、加齢臭を軽減することができます。
睡眠・ストレスの軽減など生活習慣の改善
加齢臭に効果的な対処法は、睡眠をしっかり取ったり、ストレスを軽減することが大切です。生活習慣が乱れると、体が酸化しやすくなるので、加齢臭がきつくなることが多いです。
また、ストレスがたまると血行が悪くなり、体内に老廃物がたまりやすくなります。老廃物は酸化しやすい(もしくは、すでに酸化している)ため、加齢臭の原因になります。
ストレスのない快適な生活を送ることが、加齢臭を改善する対処法なのです。
有酸素運動をする
加齢臭に効果的な対処法は、有酸素運動をして体を温め、血行を良くすることが大切です。
血行が良くなると、新陳代謝も良くなり、体内の老廃物が排出されることで、加齢臭を軽減することができます。
また、汗をかいたら拭いたり、着替えることも効果的な対処法となります。なかなか仕事中はそうもいきませんが、休憩時間などに汗や皮脂を拭き取るようにしましょう。
汗臭に効果的な対処法
汗臭に効果的な対処法は、新陳代謝を良くし、汗をどんどん出すことが大切です。では、具体的にどんな対処法が効果的なのかご紹介しましょう。
汗をたくさん出して新陳代謝を良くする
「汗をかく習慣がない」ことが原因なら、日頃から汗をたくさん出すような生活習慣に改善しましょう。
運動や入浴で汗をかくようにすれば、臭いの元である「老廃物」を排出するのに効果的です。半身浴などで「デトックス」をすると良いでしょう。
ニオイの強い食べ物をひかえる
汗臭の原因は、食べた物のニオイが深く関係しているので、ニオイの強い食べ物は避けることが効果的な対処法です。
とくに、ニンニクやニラなどの食材、スパイス・香辛料などは、摂り過ぎないようにしましょう。
また、カップ麺やお菓子などに含まれる「食品添加物」も、体臭の原因になりやすいので、なるべくひかえたほうが良いでしょう。
汗は小まめに拭く・着替える
エクリン腺から出る汗は無臭なのに、体臭を発する原因は、汗を放置して時間が経ってしまうからです。この汗臭を改善するには、汗をかいたら小まめに拭くことが大切です。
また、汗を吸い取った服を小まめに着替えることも、汗臭の対処法として効果的です。時間が経てば経つほど、汗臭がきつくなるので、清潔を保つことを心がけましょう。
デオドラント剤を効果的に使う
わきがや加齢臭に効果のあるデオドラント剤は、ドラッグストアではほとんど手に入りませんが、汗臭を軽減するには効果的です。
汗そのものを減らす「制汗剤」や、汗の臭いをなくす「殺菌作用の高い消臭剤」などを上手に使えば、汗臭を最小限に抑えることができるでしょう。
体臭の種類を見分けて、効果的な対処法を
わきが・加齢臭・汗臭など、それぞれの体臭のチェック方法と、効果的な対処法をご紹介しました。それぞれ臭いの原因が異なるので、効果的な対処法も異なることがわかりましたね。あなたが気になっている体臭に効果的な対処法で、臭いを元から断ち切りましょう。