シミを濃くする間違った美白ケアしていませんか?
真っ白に輝く素肌になりたくて、美白ケアを頑張っている女性は多いと思います。
でも、毎日しっかり美白ケアをしているのに、なぜかシミが濃くなったと感じていませんか?
それは、美白ケアの方法が、間違っているのかもしれません。
じつは、美白化粧品の使い方によっては、シミを濃くしてしまう場合があるのです。
そこで今回は、シミを濃くする間違った美白ケアについてご紹介します。
また、シミの種類によって効果的な美白ケアがちがうので、正しい美白ケア方法についてもご紹介します。
目次
美白ケアをしているのに、シミが濃くなる原因とは?
シミが濃くなる原因といえば、「紫外線」が考えられますよね。もちろん、毎日紫外線に当たり続けていれば、シミはどんどん濃くなってしまうでしょう。
でも、美白ケアをしている人の場合はどうでしょうか?
美白化粧品が効いて、薄くて小さいシミは消えたけど、大きなシミが目立ってしまう場合もあるかもしれませんが、そうではなく、シミ自体が濃くなってしまう原因は、いったい何が考えられるのでしょうか?
睡眠不足でターンオーバーが乱れている
一般的なシミが濃くなる原因として考えられることは、大きく分けて2つあります。
1つは、ニキビ跡などの色素沈着に紫外線が当たり、濃くなってしまうこと。そして、もう1つは、ターンオーバーが乱れることです。
ターンオーバーとは、肌の新陳代謝のことで、睡眠中に分泌される「成長ホルモン」によって、新しい肌に生まれ変わるシステムです。
しかし、睡眠不足や安眠できないことで、ターンオーバーが乱れ、シミの元である「メラニン」が増えて、シミを濃くしてしまうのです。
ターンオーバーが乱れる原因は、加齢により新陳代謝が悪くなることも考えられますが、一番の原因は<睡眠が足りないこと」です。 もちろん、睡眠の質も関係しています。では、良質な睡眠が充分に確保できない原因とは何でしょうか?
- ブルーライトに当たり過ぎで、良質な睡眠がとれていない
- ストレスがたまって安眠できない
- 多忙のため、睡眠時間が短い
では、1つずつ詳しく見ていきましょう。
◆ブルーライトは睡眠を妨げる
毎日デクスワークで、一日中パソコンに向かっている人や、スマホを使う時間が長い人は、ブルーライトに当たり過ぎて、良質な睡眠がとれなくなっているのかもしれません。
ブルーライトは、睡眠をうながす「メラトニン」の分泌を妨げ、安眠しにくくなってしまうのです。
対策としては、せめて夜だけはなるべくブルーライトから離れ、紙の本を読んだり、ゆっくりとリラックスする時間をつくることが大事。
そうすれば、自然と眠くなり、良質な睡眠をとれるようになるでしょう。
◆安眠できない
毎日仕事を頑張っていれば、ストレスがたまることも多いですよね。仕事以外にも、家庭でストレスを抱えている人もいるかもしれません。
ストレスがたまると交感神経が優位になり、神経がたかぶって、夜になっても眠れなくなってしまうのです。
本当なら、夜に副交感神経が優位になり、リラックスすることで安眠できるのですが、ストレスによる「イライラ」や「不安感」があると、睡眠を妨げてしまうのです。
この2つの神経を「自律神経」と言いますが、自律神経を整えるには、ストレスを解消することが大事。
自分が楽しいと思えることをする時間をつくるなど、積極的にストレスを解消していくことで、ターンオーバーが整い、シミを薄くしていくことができるでしょう。
◆そもそも充分な睡眠時間がとれない
仕事が忙しく、連日のように残業をしている人は、そもそも充分な睡眠時間を確保することができないかもしれません。
仕事の関係なので、改善はむずかしいかもしれませんが、美白を目指すなら、自分なりに何らかの対策を考える必要があります。
たまには休暇をとってリフレッシュするとか、休日は昼寝をして体を休めるなど、平日に睡眠時間がとれない分、どこかで帳尻合わせをすることが大切です。
ターンオーバーをうながす「成長ホルモン」は、入眠から3時間くらいで分泌がピークになるそうなので、休前日の睡眠だけは、しっかりと確保できるようにしましょう。
また、22~2時の間に眠っていると、ターンオーバーが活発になると言われています。
ホルモンバランスが乱れているから
女性ホルモンには、肌をきれいに保つ効果がありますが、何らかの原因でホルモンバランスが乱れてしまうと、シミが濃くなる可能性があります。
では、ホルモンバランスが乱れる原因として考えられるのは、どんなことなのでしょうか?
- 生理周期
- ストレス
- 睡眠不足
女性が長く付き合っていかなければいけない「生理」は、周期的にホルモンバランスを乱します。この時期になると、シミが濃くなってしまう場合もあるようです。
シミの原因は紫外線だけではなく、ホルモンバランスによって濃くなる「肝斑(かんぱん)」>と呼ばれるシミの種類もあります。
また、ストレスや睡眠不足によってホルモンバランスが乱れやすくなるため、日頃の生活習慣を見直すことで、シミを薄くすることができます。
間違った美白ケア・スキンケア
意外と見落としがちなのが、間違った美白ケアやスキンケアによって、シミが濃くなっている場合です。シミが濃くなる間違った美白ケア・スキンケアとは、たとえば以下のようなことです。
- スクラブやピーリングなどで「こすり過ぎ」
- 肌が乾燥している
- 美白化粧品が合っていない
「スクラブ洗顔」や「ピーリング」で古い角質を取ることは、ターンオーバーをうながす効果がありますが、やりすぎると肌が紫外線のダメージを受けやすくなり、逆にシミが濃くなる原因になります。
これらを使っていなくても、洗顔やスキンケア、タオルで顔を拭くときなどに、肌をこすり過ぎると、それが刺激になり、シミを濃くする場合があります。
また、肌が乾燥していることで肌が敏感な状態になり、シミができやすくなっているのかもしれません。肌が乾燥すると、「バリア機能」が低下して、紫外線などの外的刺激を受けやすくなります。
肌が乾燥するとターンオーバーも乱れやすくなるため、シミが濃くなる可能性があるのです。
さらに、お使いの美白化粧品が、肌に合っていない場合もあるかもしれません。肌に刺激を感じたら、化粧品を変えてみるなど、自分に合った美白化粧品を使うのが大前提です。
では、間違った美白ケアとは、具体的にどのようなことなのか見ていきましょう。
間違った美白ケアでシミを濃くしていませんか?
ちゃんと美白ケアをしているのに、シミが濃くなってしまう原因は何なのでしょうか? シミを濃くする間違った美白ケアについてご紹介していきます。
レーザー治療で濃くなるシミがある
シミを薄くするために、美容皮膚科などでレーザー治療をしている人もいるかもしれませんが、じつはレーザー治療によって濃くなってしまうシミの種類もあります。
レーザー治療でキレイに消えるシミもありますが、レーザー治療がすべてのシミに効果があるとは言い切れません。
たとえば、ホルモンバランスが原因の「肝斑(かんぱん)」というシミは、レーザー治療によって濃くなってしまう場合もあるようです。
シミを消すはずの美白化粧品で悪化している
間違った美白ケアでシミが濃くなってしまうのは、美白化粧品を正しく使っていないことが原因かもしれません。たとえば、次のようなことが考えられます。
- 夜用の美白化粧品を朝に使っている
- 肌に刺激が強すぎる美白化粧品を使っている
- シミの種類に合わない美白化粧品を使っている
多くの美白化粧品は、「夜専用のスキンケア」として使うものがほとんどですが、それを朝にも使っていませんか?
美白化粧品は、紫外線に当たることでシミが悪化してしまう成分が含まれていることが多いのです。
「紫外線に当たる前にこそ、美白化粧品を使って美白したい」と思うかもしれませんが、それが逆効果になってしまう場合があるのです。
また、使ったときに肌がピリピリするなど、刺激が強すぎる美白化粧品は、あなたの肌に合っていない可能性があります。合わない美白化粧品を使い続けていると、逆にシミが濃くなってしまう場合もあります。
そして、シミの種類によっては、美白化粧品の効果がないものもあります。
美白化粧品によって悪化しているというよりは、効果がないから使っている意味がないと考えられます。シミの種類に適した美白ケアをして、効果的にシミを薄くしていきましょう。
ハイドロキノンで悪化するケースも
強力なシミ消し効果があることで知られる「ハイドロキノン」ですが、じつは、ハイドロキノンによってシミが濃くなるケースもあるようです。
ハイドロキノンの効果は、メラニンの生成を抑えて、シミを作らせないことです。
つまり、紫外線に当たってもメラニンが作られないため、肌が無防備な状態になり、シミを増やしてしまう可能性があるということです。
ハイドロキノンは美白効果が高いからこそ、使用には注意する必要があります。
シミの種類別の正しい美白ケア方法
間違った美白ケアでシミが濃くなる原因がわかったところで、シミの種類別の正しい美白ケアについてご紹介します。
どのシミにも共通する対策は「保湿ケア」
冒頭のほうでも説明しましたが、シミを濃くする原因は、ターンオーバーの乱れが深く関係しています。
加齢によってもターンオーバーが乱れがちになりますが、乾燥肌の人も、ターンオーバーが乱れがちになります。
このすべてを解消してくれるスキンケアは、「保湿すること」です。保湿ケアをすることで肌が正常な状態になり、ターンオーバーの乱れを整えてくれるのです。
そのため、メラニンが生成されても剥がれやすくなり、白い肌を保つことができます。
美白化粧品を使って美白ケアをする場合にも、保湿ケアは徹底しておこなうようにしましょう。美白化粧品を敏感肌用の刺激の少ないタイプに変えるのもオススメです。
では、シミの種類別に、どのような美白ケアが効果的なのかご紹介していきます。
「老人性色素斑」に効く美白ケア
ほとんどのシミは、この「老人性色素斑(ろうじんせいしきそはん)」だと言われています。紫外線が原因のシミで、肌が老化することでシミが発生します。いわゆる「光老化」と呼ばれる現象です。
老化といっても、日頃から紫外線を浴びつづけている人は、若くてもこのシミができる場合があります。一般的には40代以降にできることが多いです。
頬骨や目の下など、紫外線を受けやすく、日焼けしやすい場所にできるのが特徴です。小さいものも大きいものもありますが、境界線がクッキリしているシミです。
◆老人性色素斑に効果的な美白ケア
老人性色素斑に効く美白ケアは、美白化粧品やレーザー治療、紫外線対策や生活習慣の改善など、多角的なケアが効果的です。
「ビタミンC」のサプリを飲んだり、「ビタミンC誘導体」配合の美白化粧品を使うのも良いでしょう。日焼けしないようにすることも大事です。
ただし、あまり濃いシミを短期間で薄くすることはむずかしいので、濃いシミの場合はレーザー治療も効果的です。医師と相談して決めるようにしましょう。
生活習慣の改善は、ターンオーバーを正常にすることが一番の目的です。睡眠をしっかりとり、栄養バランスの良い食事を心がけることで、少しずつシミが薄くなっていくことが期待できます。
「肝斑(かんぱん)」に効く美白ケア
肝斑は、もともとの原因はホルモンバランスの乱れですが、紫外線に当たることで濃くなるシミです。左右対称にぼんやりとしたシミができるのが特徴で、生理中や妊娠中に濃くなることが多いです。
高齢で閉経すると薄くなることが多いですが、適切なケアをしないと、薄くなることはありません。
レーザー治療で濃くなる場合もあるので、注意しましょう。
◆肝斑に効果的な美白ケア
肝斑に効果的な美白ケアは、日頃から日焼け止めなどで紫外線対策をすることが大切です。また、美白ケアをするなら、「トラネキサム酸」が配合された美白化粧品を使うと効果的だと言われています。
皮膚科へ行くと、治療として内服薬をもらうこともあり、「トラネキサム酸」や「L-システイン」などが配合されていることが多いです。
「炎症性色素沈着」に効く美白ケア
炎症性色素沈着とは、ニキビ跡や傷跡などが残ってしまい、それが肌に色素沈着してしまったシミのことです。もともとは紫外線が原因ではありませんが、紫外線を浴びることでシミが濃くなることが多いです。
また、ターンオーバーが乱れることでキレイな肌に生まれ変わることができず、シミが濃くなってしまう場合もあります。
さらに、肌をこすり過ぎると、その刺激でメラニンが生成され、シミになってしまうという特徴もあります。
◆炎症性色素沈着に効果的な美白ケア
炎症性色素沈着に効果的な美白ケアは、ビタミンC配合の美白化粧品や、ハイドロキノンクリームなどを使えば、だんだん薄くなっていくことが多いです。
また、ピーリングでターンオーバーを活発にし、古い角質を取りのぞくことも効果的です。ただし、やりすぎるとシミが濃くなる場合が多いので、注意しましょう。
スキンケアでも、あまり強くこすり過ぎることなく、肌をやさしく扱うことで、シミが薄くなっていくことが期待できます。
根気よく美白化粧品を使い続けることも大切です。
「脂漏性角化症」に効く美白ケア
脂漏性角化症(しろうせいかくかしょう)とは、「老人性ゆうぜい」とも呼ばれ、イボのように盛り上がったシミのことです。紫外線が原因のシミで、紫外線によって大きくなることも多いです。
老人性色素斑と同じような場所にできやすく、見た目も似ていますが、色がついているだけでなく、盛り上がっているのが特徴です。
◆脂漏性角化症に効果的な美白ケア
脂漏性角化症には、美白化粧品での美白ケアは効果がないと言われています。シミというよりも、イボに近いので、この場合はレーザー治療がいちばん効果的です。
「そばかす」に効く美白ケア
そばかすは、紫外線が原因の場合もありますが、遺伝が原因の場合が多いです。厳密には、遺伝によるシミだけをそばかすと呼ぶそうです。
色白の人に多く、子どもの頃から頬を中心にできるシミです。紫外線に当たることで、さらに濃くなっていくことが多いのが特徴です。
◆そばかすに効果的な美白ケア
そばかすに効果的な美白ケアは、紫外線対策を万全にして、これ以上シミを濃くしないことが大切です。基本的には美白化粧品が効果的ですが、遺伝が原因の場合には、あまり効果がない場合もあるようです。
そばかすは、ホルモンバランスが崩れると悪化することがあるので、生活習慣を改善して、ホルモンバランスを整えることも大切です。
レーザー治療をすればキレイになりますが、遺伝が原因ならば、再発することも多いのが特徴です。そのため、日頃から日焼け止めと美白ケアを地道に続けることが、いちばん効果的でしょう。
間違った美白ケアを今すぐ改善して、シミのない素肌へ
間違った美白ケアが、シミを濃くする原因をご紹介しました。シミの種類によって、正しい美白ケアの方法がちがうので、それぞれに合った美白ケアで白い肌を目指しましょう。
せっかく頑張っている美白ケアが、シミを濃くしてしまわないように、正しい美白ケアをしていきましょうね。