気になる男性のシミには、化粧水と乳液どっちを使えばいい?
夏になると、太陽の日差しを体じゅうにガンガン浴びて、浅黒く日焼けしたらカッコイイですよね。
これぞ、夏男!!
でも、顔のシミが気になりはじめていませんか?
「男性がスキンケアなんて……」と思いつつも、美意識の高い若い男性が増えてきて、鏡の中の自分の顔と見比べてみると、「そろそろ何か、やったほうがいいかも」と危機感をおぼえている男性もいるのではないでしょうか?
「でも、シミに効く化粧品なんて女性用ばかりだし、どれも高いし、そもそも何を使えばいいかわからない」と思ってしまいますよね。
そこで、手っ取り早く始められるのは、「化粧水」か「乳液」。
では、化粧水と乳液なら、どっちがシミに効果があるのでしょうか?
目次
そもそも化粧水と乳液は、シミに効果があるの?
世の中には、女性用の化粧品があふれていますが、男性用の化粧品は限られていますよね。その中で、シミに効く化粧品って、ホント少ない。
女性用の化粧品を使ってみようかとも思うけど、高いし、何となく手を出しにくい。
そうなると、「化粧水か乳液で、何とかシミ対策はできないものか」と思いますよね。
そもそも化粧水と乳液は、シミに効果があるのか? まずは、そこが気になるところではないでしょうか?
結論からいうと、化粧水も乳液も、男性のシミ対策に効果があります。
では、どっちを使えば良いのか、それぞれの効果と使い方のポイントをご紹介していきますね。
男のシミ対策には、化粧水と乳液どっちが効果あるの?
男性のシミ対策には、化粧水と乳液、どっちを使えば効果的なのでしょうか?
それを知るためには、化粧水と乳液のそれぞれのスキンケア効果について、理解することが大切です。では、化粧水と乳液は、肌にどんな効果をもたらしてくれるのでしょうか?
化粧水も乳液も、基本的な効果は「肌を保湿すること」です。
シミをなくすには、肌を保湿することが大事なので、化粧水も乳液も、どちらもシミに効果があると言えます。
ただし、それぞれの効果は微妙に違うため、肌質によって、どちらを使うと効果的なのかが異なります。
「シミと保湿って、何の関係があるの?」と思うかもしれませんが、シミができる原因を考えると、よくわかります。
シミができるメカニズム
肌は、ターンオーバーという新陳代謝によって、肌表面のアカが剥がれ落ちていきます。
そうすることでキレイな肌が顔を出し、つねにキレイな肌を保てる仕組みになっています。
このターンオーバーは、歳をとるごとに正常にできなくなり、肌表面に「角質」と呼ばれるものが溜まっていきます。
すると、シミの元である「メラニン色素」が肌の表面に残ってしまい、それが悪化するとシミができます。
シミの元である「メラニン色素」をなくすには、肌を保湿することが有効な手段です。
肌がしっかりと保湿できていれば、ターンオーバー(肌の新陳代謝)が活発に行われ、シミの元をなくすことができるのです。
では、化粧水と乳液のどちらで保湿すれば効果があるのか見ていきましょう。
化粧水のスキンケア効果
化粧水の役割は、肌を保湿しながら、肌状態を整える効果があると言われています。
化粧水のほとんどは水分ですが、そもそも肌の水分量が充分でないと、ほかの化粧品をつけてもあまり効果がないと言われています。
そのため、化粧水そのものに高い保湿効果があるわけではありませんが、化粧水を肌の奥まで浸透させることで、肌状態が整い、乳液や保湿クリームなどの効果がアップするというメカニズムです。
肌の水分量は、年齢とともに減少し、歳をとるごとに肌が乾燥しやすくなります。
男性の肌は、女性に比べて皮脂が多いため乾燥しにくいのですが、男性が好むスキンケアの中に、肌が乾燥しやすくなるポイントがあります。
それは、洗い上がりがサッパリして気持ちいい「スクラブ洗顔」です。
男性の肌は皮脂が多いので、「ベタつきをスッキリ洗い流したい!」と感じている人が多いです。
でも、皮脂を落としすぎると肌が乾燥しやすくなり、それを補うために、余計に皮脂を出してしまう、という性質があります。
だから、どんどん肌がベタベタになっていく。
そしてまた、スクラブ洗顔でスッキリ洗って、また皮脂が増える……。というくり返しによって、男性の肌は乾燥し、シミができやすい状態になっていきます。
これが、「肌が乾燥していく仕組み」です。ベタベタしているから、肌が乾燥していない、とは言い切れないのです。
では、シミを予防したり、薄くするにはどうすればいいのか?
それは、洗顔後の保湿が重要なポイントになります。毛穴の汚れまでスッキリ洗い流すことで、毛穴の奥まで化粧水の成分が浸透しやすくなります。
そのため、「スクラブ洗顔」や「スッキリ洗顔」が好きな男性は、化粧水をつけたほうが、肌状態が整いやすくなります。
皮脂が多くて、肌のベタつきが気になる男性は、「洗顔後は、何もつけたくない」という人もいるかもしれませんが、前述の「肌が乾燥していく仕組み」を見てもわかるように、肌がベタつく男性ほど、むしろ保湿を入念にしたほうが、シミに効果的な場合も多いです。
乳液のスキンケア効果
では、乳液にはどんなスキンケア効果があるのでしょうか? ほとんどが水分である化粧水に対して、乳液は3割くらいの油分を含んでいます。
肌についた水分は蒸発しやすい、という性質があるのですが、油分には保湿効果があるので、乳液はシミ対策に効果的です。
化粧水をつけた後に乳液をつけることで、さらに保湿効果が高まるでしょう。
化粧水は比較的、肌の奥まで浸透しやすいので、肌の奥をうるおし、その上から乳液をつけることで、化粧水が蒸発するのを防ぎます。
そのため、化粧水の有効成分が肌の内部にとどまり、肌状態を良くするとともに、保湿効果を高めてくれるのです。
それだけではありません。肌に化粧水のような水分がつくと、化粧水が蒸発するだけでなく、肌にもともとある水分まで蒸発させてしまう作用があります。
だから、化粧水だけで終わらせてしまうと、肌が乾燥しやすくなるのです。
「じゃぁ、化粧水と乳液の両方を使わないといけないの?」という疑問が浮かんでくると思いますが、スキンケアをしっかりやりたい男性は、両方つけることを強くオススメします。
それが、いちばん効果的だからです。
でも、「両方使うのは面倒だし、意外と高いからできれば1つにしたい」と思う男性が多いですよね。
その場合は、どちらがシミに効果的なのかご説明します。
どちらか1つしか使わない場合のシミ対策は、どうすればいい?
男性のシミ対策として、化粧水と乳液のどちらか1つしか使わない場合は、どのようにすれば良いのでしょうか?
ポイントは、「肌質のタイプ」と「洗顔方法」を考えることです。それは、どういうことなのか見ていきましょう。
肌質のタイプによって、どっちが向いているか決める
男性のシミ対策には、化粧水と乳液どっちが効果的なのでしょうか?
それは、あなたの肌質のタイプによって決まります。肌質のタイプは、いくつか種類があるので、簡単にご紹介します。
- 皮脂が多くベタつきやすい「脂性肌」
- 肌の水分量が少ない「乾燥肌」
- 乾燥によって肌が刺激に敏感になる「敏感肌」
- 肌の表面はベタつき、肌内部が乾燥している「インナードライ」
などに分けられます。脂性肌とインナードライは、ニキビが多いのが特徴です。
若い頃からニキビが多かった人は「脂性肌」の可能性が高く、大人になってからニキビが増えた人は「インナードライ」の可能性が高いです。
また、肌がカサカサで白くなってしまう人は「乾燥肌」の可能性が高く、肌が赤くなったり、かぶれやすい人は「敏感肌」の可能性が高いです。
どれにも当てはまらない人は、「普通肌」と言います。肌状態がいちばん良い人ですね。
ではこの中で、どの肌質が化粧水と乳液に向いているのか、分けてみます。
普通肌・脂性肌は「化粧水」。でも、その後に……
化粧水が効果的な肌質のタイプは、「普通肌」と「脂性肌」です。
脂性肌の人は皮脂が多いので、肌が乾燥しにくい性質があります。
あまり保湿をしすぎると「ニキビ」ができる可能性があるため、化粧水のほうが効果が期待できる可能性が高いです。
でも、そもそも皮脂を落とさなければ、化粧水が浸透しにくくなります。かといって、スクラブ洗顔などを使うと、化粧水だけでは保湿が不十分になり、肌が乾燥しやすくなります。
では、どうすればいいのか? 方法は2つあります。
- 洗顔で皮脂を落としすぎないことがポイント
- 化粧水の後に、クリームを薄く塗る
皮脂が多い「脂性肌」の人でも、洗顔で皮脂を落としすぎると乾燥しやすくなります。または、皮脂がもっと増えてベタベタになってしまいます。だから、少なくとも「スクラブ洗顔」は、週1回くらいにしましょう。
なるべくマイルドな洗い心地の洗顔料を使うことで、化粧水だけでもシミの改善が期待できます。
また、化粧水だけでは肌が乾燥しやすくなるので、その後に「保湿クリーム」などをつけるのが効果的です。
とはいえ、せっかく化粧水だけにしたのに、高い保湿クリームを使うのでは意味がないですよね。
そこでオススメなのが「白色ワセリン」です。一般的に売られているワセリンのほとんどは、この「白色ワセリン」です。
ワセリン自体には保湿効果はなく、肌をコーティングしてカバーするだけです。つまり、化粧水が蒸発するのを防ぎ、化粧水の効果を閉じ込めてくれます。
これで、肌が乾燥するのを防ぎ、シミを自力で改善できる肌に近づきます。
ワセリンを使用する際のポイント
ワセリンは、「油やけ」という症状が出る場合があります。ワセリンに含まれる不純物によって、肌に色素沈着を起こすことがあります。
しばらく使ってみて、肌の様子をチェックしながら使いましょう。
また、純度の高いワセリンを使うことで、この症状を防ぐことができます。
ワセリンを使う目的は、肌の表面を覆って、化粧水の蒸発を防ぐことです。ワセリンが肌に浸透することはほとんどなく、表面を覆う機能だけです。
つまり、肌の表面にずっとワセリンが残っているので、汗をかくと流れて、目に入ってしまうことがあるので気をつけましょう。
また、メガネをかけている人は、メガネについたり、滑ってしまうことがあるかもしれません。そのため、寝る前などにつけると良いでしょう。
敏感肌・乾燥肌は「乳液」
敏感肌や乾燥肌の人は、しっかりと保湿をすることが大切です。本当は化粧水もつけたほうが良いのですが、化粧水には、肌を乾燥させる「アルコール」が含まれていることが多いです。
そのため、肌の刺激になりやすいので、どちらかといえば乳液のほうがシミ予防に効果的です。
乳液には、サラっとしたタイプから、油分が多くなるにつれてドロっとしたタイプになっていきます。
サラッとしたタイプのほうが保湿効果が低いので、乾燥が気になる人は「油分が多い乳液」のほうが良いでしょう。
乳液には、肌の摩擦を防ぎ、肌表面を守る効果もあるので、肌が弱い人にはオススメです。
化粧水と乳液は、両方使うのがベスト!
男性のシミ対策として、いちばんベストなのは、化粧水と乳液の両方を使うことです。
化粧水は、比較的肌の奥まで浸透しやすい性質があるので、化粧水を塗ってから、肌を保湿する効果のある「乳液」をつけると、肌状態が良くなります。
ただし、化粧水に含まれる「アルコール」は、肌に刺激を与え、肌の水分を奪ってしまうため、なるべく「アルコールフリー」の化粧水を使うと良いでしょう。
そして乳液で保湿成分を与え、さらに「保湿クリーム」を使うと完璧です。でも、乾燥がひどい人以外は、保湿クリームまで塗らなくても大丈夫な場合が多いです。
「ちょっと乾燥するかも」くらいの人なら、油分が多めの乳液を使うと良いでしょう。
化粧水と乳液の両方を使うことのメリット
化粧水と乳液の両方を使ったほうが、シミを予防・改善する効果が高いのはわかったけど、どれくらいのメリットがあるのか知りたいですよね。
そこで最後に、化粧水と乳液の両方を使うことのメリットをご紹介します。
肌の構造からして、肌の内部がしっかりと保湿されていないと、肌の表面だけ保湿しても意味がありません。
肌の内部を保湿する効果は、乳液よりも化粧水のほうが期待できます。
でも、化粧水だけでは、肌にもともとある水分まで奪ってしまうため、肌が乾燥しやすくなります。すると、年齢とともに「インナードライ」になる可能性が高くなるのです。
そのため、化粧水と乳液はセットで使うほうが効果的です。
肌の内部を保湿する方法は、もう1つあります。
それは、「栄養バランスの良い食生活」をすることです。肌は、食べ物の栄養によって、良い状態を保つことができます。
よく考えてみれば、体の健康が保たれていると、肌状態も良くなりますよね。だから、肌のためにも、健康のためにも、食事は大事です。
栄養バランスが整うと、化粧水や乳液の効果がどんどん高まり、ターンオーバーが正常に行われるようになります。
ターンオーバーが正常になれば、シミの元である「メラニン色素」をなくすことができるので、シミをなくすことができるのです。
最近、気になりはじめたシミを消すには、食事で栄養をとり、化粧水と乳液でスキンケアすることが、いちばん効果的なシミ対策になりますよ。
男のシミ対策には、化粧水と乳液の相乗効果が大事!
男性のシミ対策には、化粧水と乳液のどっちが効果的なのかご紹介しました。それぞれの効果の違いや、肌質に合った選び方で、シミをなくすことができます。また、食事の栄養が肌の栄養になるので、食生活も見直すことが大切です。そして、化粧水と乳液のコラボによって、シミを消すための肌ができ上がります。洗顔料をはじめ、化粧水や乳液を上手に使えば、シミを増やさず、シミを消すことも可能ですよ。