シミを作らないためには紫外線対策がいちばん重要!
30代後半くらいから、気になりはじめるシミ。
できれば、シミができる前に何とかしたいですよね。
シミができると老けて見えたり、顔全体が暗くなって、肌がキレイに見えなくなってしまいます。
何となくうっすらとシミのようなものが気になり始めたら、早めのシミ対策をしましょう。
シミを作らないための予防法としては、紫外線対策をすることが一番重要です。
シミができてからケアをするのはとっても大変だし、どんどんシミが濃くなってしまうこともあるので、シミができる前の予防を考えていきましょう。
そこで今回は、これ以上シミを増やさないためにも、「シミを作らないための紫外線対策」をご紹介します。
日常生活の中でできるシミ対策を知って、いつまでもキレイで若い肌を保ちましょうね。
目次
紫外線によってシミができるメカニズムとは?
シミができる一番の原因は、「紫外線」によるダメージです。紫外線を浴びると、肌に「活性酸素」が発生します。
この活性酸素は、紫外線から体を守ってくれる物質ですが、活性酸素が増えすぎると、今度は活性酸素が害になり、体を守るために「メラニン色素」を作り出します。
メラニン色素はシミの原因になりますが、適量なら肌を守ってくれているのです。
しかし、大量の「メラニン色素」が作り出されると、それを排出しなければ色素が沈着してシミになります。メラニン色素を充分に排出するためには、肌のターンオーバーを活発にすることが大切です。
紫外線から肌を守り、シミを作らないためには?
シミを作らないための「シミ予防」には、いくつかの段階があります。日常生活の中でできるシミ対策としては、以下の3つの働きかけが効果的です。
- 紫外線を肌に浴びないための「日焼け止め」
- 活性酸素を除去して、メラニン色素を作らせない
- メラニン色素を排出して、シミに変わるのを防ぐ
いちばん効果的なのは紫外線を浴びないことですが、日常生活の中で紫外線を100%カットすることは、ほぼ不可能です。それは、日焼け止めを塗った場合でも、完全には紫外線ダメージを防げません。
そのため、紫外線によって発生する「活性酸素」や「メラニン」を排出することが、有効な紫外線対策となります。
メラニンを排出できれば、シミ予防の最終段階である、「メラニンからシミへ変わるのを防ぐ」ことができます。これが、シミを作らないためのメカニズムです。
この段階で対処できれば、シミが増えるのを防ぐことができます。
シミを作らないための紫外線対策
では、シミを作らないための紫外線対策とは、どのようなことに気をつければ良いのでしょうか? 日常生活の中でできる対策をご紹介します。
シミを作らない「食べ物」「食習慣」でシミ予防
シミを作らないためには、体の中からのケアも大切です。食べ物や食習慣によるシミ予防は、それほど即効性はありませんが、続けることで効果的にシミ対策ができます。
紫外線対策は、体の外側からすることが多いと思いますが、食べ物による「体の中からの紫外線対策」は、意外とあなどれませんよ。
シミを作らない食べ物で効果的なのは、抗酸化作用のあるものです。抗酸化作用のある食べ物を食べることで、体内の活性酸素を除去することができます。
◆活性酸素を除去する「抗酸化作用」のある食べ物
- ビタミンC……アセロラ・パプリカなど
- ビタミンE……アボカド・アーモンドなど
- βカロテン……かぼちゃ・緑黄色野菜など
- ポリフェノール(エラグ酸)……イチゴ・ラズベリーなど
- アスタキサンチン……鮭・イクラなど
- リコピン……トマト・スイカなど
- コエンザイムQ10……豚肉・ほうれん草など
活性酸素は、適量なら体を守ってくれるのですが、増えすぎると病気の原因になったり、体が老化する原因になります。だから抗酸化作用の高い食べ物は、アンチエイジングにも効果的です。
増えすぎた活性酸素を除去することで、シミ予防ができます。
シミを作らないためには「日焼け止め」が必須
シミを作らないためには、紫外線ダメージから肌を守る「日焼け止め」が必要です。夏や日差しの強い日だけでなく、冬や曇りの日など、一年中日焼け止めが必要になります。
日焼け止めの効果を高めるには、肌にムラなく塗ることが大切です。また、日焼け止めの量が少なすぎると効果が半減するので、必要な量をしっかりと塗るようにしましょう。
さらに、時間の経過で日焼け止めの効果がうすれていくので、数時間ごとに塗りなおすことも大切です。
◆パウダーファンデーションにも日焼け止め効果アリ!
ちょっとそこまで行くときや、曇りで紫外線が弱そうな日は、「適当に日焼け止めを塗っておしまい」なんてこともありますよね。場合によっては、日焼け止めを塗らない人もいるかもしれません。
どんな日でも紫外線は降りそそいでいるので、日焼け止めが不要な日はありません。それに、たった1分でも紫外線を浴びると、それが蓄積されていくと言われています。
たとえば、毎日1分紫外線を浴びると、5日後には5分間紫外線を浴びたことになります。だから、ちょっとそこまで出かける時でも、日焼け止めは必要です。
でも、いちいち日焼け止めを塗るのって大変ですよね。
そんなときは、パウダーファンデーションを塗るのがオススメです。パウダーファンデーションは、リキッドファンデーションなどに比べて粒子の密度が高く、肌表面をびっしり覆ってくれます。
そのため、紫外線ダメージから肌を守ってくれるのです。
メラニン色素を排出するターンオーバーには「睡眠」が重要
シミを作らないための紫外線対策は、肌のターンオーバーを活発にして、シミの元になるメラニン色素を排出することが大切です。
ターンオーバーは肌の新陳代謝のことなので、加齢とともに代謝が低下すると、ターンオーバーも遅れがちになります。
すると古い角質が肌表面にたまり、メラニン色素がシミとして色素沈着しやすくなります。
これを防ぐには、「睡眠」をしっかりとることが大切。睡眠中に肌のターンオーバーが活発におこなわれるので、質の良い睡眠をとらないと、効果的なシミ予防ができません。つまり、安眠するということですね。
また、寝る時間も大切で、夜の10~2時までに安眠できていると、ターンオーバーが活発になると言われています。
◆古い角質を除去し、ターンオーバーを活性化するのも効果的
シミを作らないために「ターンオーバーを活発にする」には、肌に直接はたらきかける「ピーリング」も効果的です。
ピーリングは、古い角質を溶かして剥がす効果があり、シミになる前のメラニンや、できてしまったシミを排出する効果があります。
一般で販売されている「ピーリング洗顔」にも、フルーツ酸などの角質を溶かす成分が含まれています。
また、美容皮膚科で施術する「ピーリング」は、それよりも高い効果があり、シミを消す効果が期待できます。
ただし、肌への刺激が強いので、連続して使うことや、敏感肌の人にはオススメできません。肌状態をチェックしながら使うようにしましょう。
シミ予防ができるスキンケア化粧水の効果
次に、シミ予防ができるスキンケア化粧水の効果をご紹介します。シミを予防する「美白成分」は、肌の奥まで浸透させることが大切なので、化粧水で対策をするのが効果的です。
美白化粧品はシミ予防がメインの効果
シミができてから美白化粧品を使う人も多いですが、実際には、シミ予防が美白化粧品のメインの効果になります。
シミができるメカニズムでご紹介したような、「メラニンを作らせない成分」や「メラニンを排出する成分」、「メラニンがシミに変わるのを防ぐ成分」などが、おもな美白化粧品に配合されている成分です。
◆シミ予防ができる美白成分
- ビタミンC誘導体
- アルブチン
- トラネキサム酸
- エラグ酸
- コウジ酸
これらの成分が配合されている化粧水を使うことで、効果的にシミを予防することができます。
シミを作らないためには保湿成分も必須
保湿すると肌の機能が正常になり、紫外線ダメージに対抗する「抵抗力」が高まります。また、保湿がしっかりできている肌は、ターンオーバーが正常になり、メラニンを排出しやすくなります。
シミを作らないためには、保湿をしっかりして、肌の土台を作ることが大切です。
◆保湿ケアに効果的な主な成分
- ヒアルロン酸
- セラミド
- ビタミンC誘導体
- プラセンタ
- エラスチン
- コラーゲン
シミを作らないための化粧水は、これらの成分が配合されている「保湿効果の高い化粧水」がオススメです。美白成分とともに配合されていることが多いので、化粧品選びの参考にしてみてください。
角質除去にはピーリングが効果的
シミを作らないためには、古い角質を除去する「ピーリング」が効果的だとご紹介しました。ピーリング剤は、化粧水や洗顔料に含まれていることが多く、日頃のスキンケアで対策をとることができます。
でもピーリングは、あまりやり過ぎると、肌のバリア機能が低下して、紫外線ダメージを受けやすくなるので注意しましょう。
角質が分厚くなっている場合には効果的ですが、それほど肌がゴワゴワしていない人には強すぎるかもしれません。
市販の化粧品なら、そこまで刺激が強くないので、週に1回くらいを目安に使ってみましょう。
シミ予防ができるサプリメントも効果的
シミ予防をするには、食べ物で栄養を摂ることが大切です。でも、食事だけでは摂りきれない栄養もあると思いますので、足りない分はサプリメントで摂取するのも効果的です。
シミ予防に効果的なサプリメントの成分
シミを作らないためのサプリメントは、単に栄養を補給するタイプのものから、美白成分を含む「医薬品」まであります。
服用する際には、その日の食事内容を考えて摂取したり、用法を守って飲むようにしましょう。医薬品は、副作用が出る可能性もあります。
◆ビタミンC
美白やシミ予防の効果がある成分と言えば、ビタミンCが真っ先に浮かぶ人も多いと思います。ビタミンCは水溶性のため、体に長時間滞在することができません。
そのため小まめに補給する必要があるので、サプリメントで摂るのが効果的です。
ビタミンCは、美白効果だけでなく、加齢とともに失われていく「コラーゲン」を生成するためにも必要な成分です。免疫力を高める効果もあるので、シミ予防だけでなく、健康管理にも効果的です。
◆ビタミンE
ビタミンEには抗酸化作用があり、アンチエイジング効果が高い成分です。「若返りのビタミン」とも呼ばれています。
ビタミンEには血行をよくする効果もあるため、代謝がよくなり、ターンオーバーを活発にする効果が期待できます。
シミ予防に直接的に効果があるというよりは、肌の状態をよくして、シミができにくい肌を作る効果があります。
◆トラネキサム酸
シミの種類の中には、もともとの原因が紫外線ではなく、ホルモンバランスが原因でできるシミもあります。これを「肝斑(かんぱん)」と言います。
ホルモンの影響でできる肝斑も、紫外線を浴びることで濃くなる性質があるため、紫外線対策は必要になります。
この肝斑というシミを改善するには、トラネキサム酸が効果的です。トラネキサム酸は、メラニンを大量に作り出す「プラスミン」のはたらきを抑制する効果があります。
トラネキサム酸の含有量が多いものは、医薬品として販売されていることが多いです。
◆L-システイン
シミを予防するサプリメントの成分は、L-システインも効果的です。L-システインは、メラニンの生成を抑えて、シミを作らないようにする効果があります。
ビタミンCとの相乗効果によって、シミ予防の効果が高くなります。
また、L-システインは、できてしまったシミを無色化する効果もあるため、「シミ予防」と「シミを消す」効果の両方が期待できます。
うっかり日焼けしてしまった後のシミ対策でシミを作らない!
毎日気をつけているのに、ついうっかり日焼けしてしまうときってありますよね。そんなうっかり日焼けの後のスキンケアによって、シミを作らないようにすることができます。
肌を冷やしてクールダウンしてからスキンケア
うっかり日焼けしてしまった後は、まずは肌を冷やすことが大切です。日焼け後の肌は、熱を持っていますので、それが炎症を起こして肌状態が悪化してしまうのです。
日焼けした肌に、いきなり化粧水を塗るのではなく、冷やしたタオルなどで肌をクールダウンさせてからスキンケアをしましょう。
日焼け直後は、美白化粧品を使わない
日焼け直後の肌は、非常に敏感な状態です。この状態で美白化粧品を使ってしまうと、肌に刺激になることがあります。
美白化粧品は刺激が強いのが特徴で、肌がダメージを受けているときにはオススメできません。
とはいえ、早めに美白化粧品を使うことが大切なので、翌日に肌状態が落ち着いていれば使っても良いでしょう。
刺激の少ない「敏感肌用の化粧水」がオススメ
うっかり日焼けしてしまった後は、肌が敏感な状態なので、刺激の少ない化粧水を使うのがオススメです。敏感肌用の化粧水を使うと良いでしょう。
刺激が強い美白化粧品にも、敏感肌用のものがありますので、日焼け後のスキンケアにオススメです。
保湿重視のスキンケアで対処する
紫外線を浴びると、肌の水分量が少なくなり、カピカピに乾燥してしまうことが多いです。そのため、うっかり日焼けしてしまった後は、保湿重視のスキンケアで対処することが効果的です。
保湿が充分にされている肌は、ターンオーバーも活発になり、シミになる前にメラニンを排出しやすくなるでしょう。
とくに日焼け後3日間は、睡眠・水分・食事も大事!
日焼けした後は、2~3日間が勝負だと言われています。この期間のスキンケア方法や過ごし方によって、将来シミになるか、ならないかが決まると言われています。
とくにこの期間は、睡眠や食事などの生活習慣をととのえることが大事。とくに睡眠をしっかりとることで、ターンオーバーが活発になります。
さらに、紫外線によって乾燥しやすくなった肌を改善するには、水分補給をしっかりすることも大切ですよ。
シミを作らないためには早めのケアが大事!
シミを作らないための紫外線対策をご紹介しました。シミができる前に予防することで、いつまでも白く美しい肌を保つことができます。年齢のせいだとあきらめる前に、毎日の生活でシミ予防をはじめてみましょう。5年後、10年後の肌に自信がつきますよ。