枝毛をなくす対策と、正しいヘアケア方法
髪がパサパサになったと感じると、見つけてしまうのが枝毛。
枝毛があると見た目も良くないし、髪の乾燥がどんどん進んでしまいますよね。
じつは枝毛って、切っただけでは完璧なケアとは言えないんです。
毛先に枝毛ができたということは、もっと根元のほうにダメージがある証拠。
根本的にヘアケアを改善しなければ、枝毛は増えるばかりなんです。
しかも枝毛があると、そこからどんどん水分が抜けて、ダメージは広がっていきます。
これ以上枝毛を増やさないためには、正しい対策が必要なのです。
今あるダメージを修復し、枝毛を増やさないためにも、枝毛をなくす方法と日頃のヘアケアについてご紹介していきます。
シャンプーとトリートメントの選び方・使い方にもポイントがあるので、今日から実践して、健康で美しい髪をキープしましょう。
目次
枝毛をなくす方法は、健康で美しい髪を育てること
枝毛は、日々のヘアケアなどによって、徐々にダメージが積み重なってできます。そのため、枝毛をなくす方法も、日々の積み重ねにかかっています。
日々のヘアケアで枝毛をなくし、健康で美しい髪を育てることが、最終的な目的です。
そもそも枝毛とは、どんな状態?
では、そもそも枝毛とは、どんな状態なのでしょうか? 枝毛の状態には、いくつか種類があります。
- 枝分かれしている枝毛(一般的)
- 先端が細くなっている枝毛
- 髪の途中が裂けている枝毛
- 髪が折れ曲がっている枝毛
自分の枝毛を見てみると、確かにこのような状態になっていますよね。
枝毛とは、髪の表面にある「キューティクル」が剥がれた状態のことを言います。
キューティクルは、髪の内部を守るコーティングのような役割をしています。ところが、何らかのダメージによってキューティクルが剥がれると、そこから水分が蒸発し、枝毛になってしまうのです。
シャンプー&トリートメント選びがヘアケアの基本!
枝毛をなくすには、髪に栄養を与え、ダメージを修復することが大切です。そのためには、シャンプーとトリートメント選びが大事。
髪に良いシャンプーとトリートメントを使うことは、ヘアケアの基本ですよね。
商品イメージに惑わされることなく、配合されている成分をしっかりと見極めることが大切です。
枝毛対策には「睡眠」と「食事」が大事!
枝毛をなくす方法は、ヘアケアだけではありません。日々の生活の中にも、枝毛になる原因がかくれています。
そのため、生活習慣を改善することが、枝毛対策には必要なのです。
とくに、睡眠と食事は、髪の毛の成長に大きく関わっています。健康で美しい髪を育てるには、充分な睡眠と、栄養バランスの良い食事が大切です。
枝毛ができる原因
なぜ枝毛はできるのでしょうか? それは、髪が何らかのダメージを受けているからです。では、どんなダメージが枝毛の原因になるのか見ていきましょう。
ドライヤーの熱ダメージ
枝毛ができる原因は、ドライヤーの熱によるダメージを受けているからです。でも、ドライヤーが悪いのではありません。
むしろ髪を乾かさないほうが、もっと問題があります。では、何が悪いのでしょうか?
それは、ドライヤーを髪に近づけすぎていること。また、ドライヤーの熱風が高温すぎることも、枝毛の原因になります。
ドライヤーの熱ダメージが強すぎると、髪の内部の水分を蒸発させて、枝毛になってしまうのです。
カラー・パーマによるダメージ
カラーやパーマをするときは、鼻にツンとくる薬液を使いますよね。その薬液こそが、枝毛になる原因です。カラーやパーマに使われる薬液は、キューティクルを溶かしてしまうのです。
またパーマは、真っすぐな髪を無理やり曲げたり、うねった髪を無理やり伸ばしたりする行為。これが髪の負担となり、キューティクルがダメージを受け、枝毛になってしまうのです。
紫外線によるダメージ
髪は、体の中で一番太陽に近い場所にあります。そのため、顔よりも紫外線によるダメージを受けやすいと言われています。
肌が日焼けすると乾燥しやすくなりますが、髪も紫外線によって乾燥しやすくなります。
紫外線によるダメージは、キューティクルを剥がれやすくするため、枝毛の原因になるのです。
濡れた髪のまま寝る
髪は、濡れた状態のときが一番ダメージを受けやすいのをご存知ですか?
そのため、濡れた髪のまま寝るのは絶対にNGです。最後まで、きちんと乾かさずに寝るのもNGです。
濡れた髪が枕でこすれると、キューティクルが剥がれて、枝毛の原因になります。
【枝毛対策】シャンプー&トリートメントの選び方
枝毛をなくすには、シャンプーとトリートメントでダメージを修復したり、枝毛が増えないように対策をする必要があります。では、枝毛対策に効果的なシャンプーとトリートメントの選び方と使い方をご紹介します。
頭皮や髪を乾燥させないシャンプー&トリートメント
枝毛対策には、頭皮や髪を乾燥させないシャンプーやトリートメントを選ぶことが大切です。髪が乾燥すると、キューティクルが剥がれやすくなり、枝毛の原因になります。
また、頭皮が乾燥すると血行が悪くなり、髪に栄養が届きにくくなります。そのため髪の成長をさまたげ、枝毛になりやすいのです。
さらに、頭皮が乾燥することで、抜け毛や薄毛の原因にもなりますので、乾燥を防ぐことが大切です。
髪に栄養を与えるシャンプー&トリートメント
枝毛をなくすには、髪に栄養を与えるシャンプーやトリートメントを選ぶことが大切です。枝毛のない美しく健康な髪は、栄養成分が髪に行きわたっている状態。
この状態をキープするためには、髪に良い栄養を与えることが必要なのです。
髪をつくる成分といえば「タンパク質」。それを補うことができるのは、「アミノ酸系シャンプー」です。
洗浄力がマイルドで、髪に負担がかかりにくいだけでなく、髪に栄養を与えてくれるシャンプーです。
逆に避けるべきシャンプーは、「高級アルコール系シャンプー」です。洗浄力が強くスッキリするのが特徴ですが、アルコールは、頭皮や髪を乾燥させてしまう恐れがあるため注意が必要です。
シャンプーはしっかり泡立てて、摩擦をなくす
枝毛対策としてのシャンプーの使い方は、しっかりと泡立ててから髪につけることです。
泡立っていないシャンプーを髪につけると、シャンプーを泡立てるために髪をこすりますよね。この摩擦が、髪のキューティクルを剥がすダメージにつながるのです。
シャンプーの泡でやさしく髪を洗えば、枝毛を防ぎながら、髪のツヤを出すこともできますよ。
ダメージ修復には、トリートメントが必須
枝毛の原因は、髪が受ける様々なダメージによるもの。そのダメージを修復しなければ、枝毛をなくすことはできません。
枝毛は、毛先だけのダメージではなく、もっと前から積み重なったダメージが、結果的に枝毛となって現れた状態です。つまり、髪全体をケアする必要があるのです。
髪のダメージを修復するには、トリートメントが必須です。とくにロングヘアの人は、毛先まで栄養が届きにくいため、リンスを使わずに、トリートメントを使うことをオススメします。
【枝毛をなくす方法】正しいヘアケア
枝毛をなくす方法は、シャンプーやトリートメント以外にもあります。正しいヘアケアをすることで、これ以上枝毛が増えないようにすることができます。では、シャンプーとトリートメント以外の枝毛対策をご紹介します。
シャンプー前にブラッシングする
髪がからまった状態のままシャンプーをすると、さらに髪がからまり、ほどくのが大変になります。そのため、シャンプー前には、必ずブラッシングをするようにしましょう。
また、枝毛になる原因の1つに、ブラッシングによるダメージもあります。
髪がからまっているときに無理やりブラッシングしたり、素材の悪いブラシを使ったりすると、髪にダメージを与えます。
髪がからまっているときは、手櫛でとかしてから、なるべく天然素材のブラシを使うようにしましょう。
タオルドライでしっかり水分を吸いとる
枝毛をなくすには、ドライヤーを髪に当てる時間を、なるべく短くすることが大切です。そのためには、タオルドライでしっかり水分を吸いとる必要があります。
でも、タオルで髪をゴシゴシこするのは、絶対にNG! これがいちばん髪が傷む原因になります。
水分をよく吸いとるタオルを使い、地肌を拭くような感じでタオルドライをしましょう。なるべく髪をこすらないように、髪束の中にタオルを入れるようなイメージです。
そして毛先に落ちてきた水分は、タオルで髪をはさんで、やさしくポンポンたたいて吸いとりましょう。
髪が濡れているときはブラッシングしない
髪が濡れているときは、髪が傷みやすい状態だとお話しましたね。そのため、髪が濡れているときは、ブラッシングをしないようにしましょう。
洗髪後に、ドライヤーで乾かす前にブラッシングをすると、キューティクルが剥がれやすくなります。
とはいえ、髪がからまったままドライヤーをかけると、からんだ髪がほどきにくくなります。そのため、ドライヤーの前に手櫛でとかして、ある程度はほどいておくことが大切です。
また、ドライヤーを上から当てて、手櫛でとかしながら乾かすと、驚くほど真っすぐでサラサラな髪に仕上がりますよ。
ドライヤーの「熱」ではなく「風」で乾かす
ドライヤーの熱が高温すぎたり、髪に近づけすぎると枝毛の原因になります。そのため、ドライヤーの熱で乾かすというよりは、ドライヤーの風で乾かすようなイメージです。
でも、風が強すぎてもいけませんし、冷たい風をずっと当てていると、頭皮の血行が悪くなってしまいます。
そのため「温」と「冷」を交互に当てたり、髪から20センチほど離してドライヤーを当てると良いでしょう。
毎日の生活で枝毛をなくす方法
ヘアケア以外にも、枝毛をなくす方法があります。生活習慣を改善すれば、健康で美しい髪を育てることができますよ。
睡眠をしっかりとる
髪の成長には、睡眠の質が大きく関わっています。眠っている間に分泌される「成長ホルモン」が、髪のダメージを修復し、枝毛を防いでくれます。
成長ホルモンは、体のあらゆる不調を改善してくれるので、良質な睡眠をとり、成長ホルモンの分泌をうながすことが大切です。
また、睡眠不足になったり、ストレスがたまったりすると、頭皮の血行が悪くなります。頭皮の血行が悪くなると、髪に栄養を届けにくくなるので、髪の成長をさまたげ、枝毛ができやすくなります。
睡眠は、美容にも健康にも、必要不可欠な生活習慣なので、この機会に、睡眠の質を改善してみてはいかがでしょうか?
栄養バランスの良い食事をする
どんな美容法でも、どんな健康法でも、食事の栄養バランスを考えるのは基本ですよね。食べた物が、私たちの体をつくっていますので、考えてみれば当然のことです。
とくに髪の成長に良い栄養は、タンパク質が含まれる「卵」や「大豆製品」、ビタミン・ミネラルが豊富な「牡蠣」や「レバー」、血行を良くする「アーモンド」「ゴマ」「唐辛子」などが効果的です。
でも一番大切なのは、いろいろな物をバランスよく食べることです。
髪の紫外線対策をする
毎日の生活の中で、つねに浴びている紫外線。紫外線ダメージをなくすだけでも、髪は美しくよみがえります。帽子や日傘、髪用の日焼け止めなどを使って、髪をダメージから守りましょう。
ただし、帽子は頭皮が蒸れやすく、頭皮環境が悪化して、髪の成長をさまたげる場合があります。
髪用の日焼け止めは、それ自体が髪を傷める原因になることもあるため、髪にやさしい物を選びましょう。
日傘が、いちばん髪に負担がかからない対策になります。
枝毛ができたときの対処法は?
枝毛は一度できてしまうと、元に戻すことはできないと言われています。そのため、枝毛を防ぐことが一番の対策になります。
では、できてしまった枝毛は、どのように対処すれば良いのでしょうか?
それはやはり、カットするのが一番の対処法になります。
枝毛カットの方法は、枝毛の5センチくらい上から切ることです。
とりあえず、今ある枝毛をカットすれば、水分が逃げるのを防ぐことができます。
それにプラスして、シャンプーやトリートメントを正しく使い、正しいヘアケアを実践すれば、枝毛をなくすことができますよ。
枝毛を防いで、美しい髪をキープしよう!
枝毛をなくす方法と、枝毛ができたときの対処法などをご紹介しました。まずは、枝毛の原因になる行動をやめて、髪にやさしいシャンプーやトリートメントを使いましょう。そして、髪の扱い方に注意して、生活習慣を改善すれば、健康で美しい髪をキープすることができますよ。