化粧したまま寝ると10歳老ける!?
仕事で疲れて、遅く帰ってきた日。また、飲み会が盛り上がって終電で帰ってきた日。
そんな日は、ついつい化粧を落とさずにそのまま寝落ちなんてことはありませんか?
ある調査によると、1ヶ月メイクをしたまま寝ると、肌が10歳も老けてしまうという結果が出たんだとか。これは、おそろしい事実ですよね。
とはいえ、クタクタに疲れているときに、クレンジングをして洗顔をして、化粧水に美容液と乳液・保湿クリームまでやるのは、意外と面倒なもの。
時間にすると10分程度で終わるとはいえ、どうしても動けないときもありますよね。
しかし、翌朝目を覚ますと肌がザラザラ&ドロドロになっていて、後悔した経験のある女性は少なくないはずです。
では、メイクしたまま寝てしまった翌日は、どのような対処をすれば肌をキレイに保てるのでしょうか?
目次
化粧したまま寝ると、どうなるの?
まずは、化粧をしたまま寝ると、肌はどのような状態になるのか見ていきましょう。この現実を知れば、きっと怖くなって意地でもメイクを落として寝るようになるかもしれません。
メイクしたまま寝ると肌荒れやシワになりやすい
ほとんどの化粧品には、品質を保つために「防腐剤」が入っています。しかし実は、これが肌荒れの原因になります。
防腐剤以外にも添加物がいくつか配合されていることが多く、これらの添加物は肌に刺激を与えたり、毛穴をふさいだりしてしまうのです。
このように肌に負担がかかる化粧品を24時間つけたままでいるということは、肌のはたらきが悪くなり、肌の内部が乾燥しやすい状態になります。
これが悪化すると、真皮層にまで影響を及ぼし、シワになりやすいと言われています。
鉱物油(ミネラルオイル)が乾燥を悪化させる
化粧品には、メイク中の乾燥を防ぐために、「鉱物油」と呼ばれる油脂を使用していることが多いです。これは「ミネラルオイル」とも呼ばれていて、石油由来の成分です。
ワセリンなどもこの一種で、肌にのせることで水分が蒸発するのを防ぐはたらきがあります。でも、肌に浸透することはないため、ただふさぐだけの役割。
メイクしたままでも、肌が呼吸できないということはありませんが、少なくとも毛穴をふさぐことでターンオーバーは乱れます。すると角質がたまると同時に、肌が乾燥しやすくなります。
毛穴が呼吸できず、ニキビや吹き出物が悪化する
毛穴は、老廃物を排出したり、汗を出したりする機能があります。でもメイクしたまま寝ると、毛穴をふさいでしまうため、ニキビや吹き出物ができたり、悪化したりすることが多いです。
化粧品そのものが毛穴をふさいでいないとしても、1日を通して分泌された「皮脂」や、空気中にある「ホコリや汚れ」がたまっているので、簡単に言うと「汚い状態」です。
この汚れを落とすことが肌のために重要なので、化粧を落とすことは大切なのです。
顔ダニや雑菌が繁殖して、皮膚炎になることも
肌の表面にはもともと、ある程度の顔ダニが存在しています。顔ダニは「ニキビダニ」とも呼ばれていて、顔表面の皮脂をエサにします。
顔以外にも存在していますが、適量ならむしろ肌を守ってくれる存在です。
でも、「脂っこい食事が多い」「顔を洗っていない」などの習慣が増えると、顔ダニも増殖していきます。
その死骸には有害物質がたまっているので、ニキビや皮膚炎を起こす場合も考えられます。
ターンオーバーが乱れ、シミやくすみができやすい
化粧したまま寝ると、肌の新陳代謝である「ターンオーバー」が乱れます。本来なら排出すべき古い角質がたまり、シミが沈着されていきます。
するとシミが濃くなったり、くすみができやすい状態になり、肌のツヤがなくなってしまうことがあります。
肌ストレスや炎症でコラーゲンが破壊される
紫外線やストレスによってコラーゲンは破壊されてしまいますが、メイクしたままだと「肌ストレス」となり、さらに炎症を起こすことでコラーゲンが破壊されると考えられます。
ただでさえ、年齢肌はコラーゲンが減少している状態ですから、ますますコラーゲン不足になり、肌のハリやツヤがなくなってしまうでしょう。
メイクしたまま寝てしまうと肌の機能が低下する
メイクしたまま寝てしまうと、肌にとって良くない影響があることがわかりました。でも、肌そのものの機能も低下してしまうのです。肌のどのような機能が低下するのか、おもに以下の3つが考えられます。
- バリア機能を果たす皮脂膜が機能しない
- 角質層の保湿機能が低下する
- 汗や老廃物を排出できなくなる
肌には皮脂膜があり、これがあることで肌を外部刺激から守っています。これをバリア機能と呼びます。
また角質層には、肌の水分が蒸発しすぎるのを防ぐため、肌に水分を保つ保湿機能があります。
化粧をしたまま寝てしまうと、このような肌の機能が低下して、肌荒れや肌の老化現象が起きてしまうのです。
また、汗や老廃物を排出する機能も低下して、新陳代謝が悪くなってしまいます。
するとターンオーバーが乱れ、シミ・しわ・たるみ・くすみなどの、あらゆる肌老化を加速させてしまうのです。
化粧したまま寝た次の日の対処法
では、もし化粧したまま寝てしまったときは、その次の日にどのような対処をすれば良いのでしょうか?
たっぷりのクレンジング剤でやさしくメイクオフ
いつもより多めのクレンジング剤を使い、やさしくメイクを落としましょう。キレイにしたい気持ちが強すぎると、つい力が入ってしまうことが多いので、気をつけてください。
蒸しタオルで血行促進&毛穴を開く
蒸しタオルは、タオルを濡らしてビニール袋に入れ、電子レンジで数十秒~1分くらい加熱すれば作れます。やけどに気をつけて、顔の上に2~3分くらい当てておきましょう。
クレンジング後に蒸しタオルをすることで、血行を良くしたり、毛穴を開く効果が期待できます。
毛穴が開けば、肌の奥までスッキリ洗い流すことができますし、血行が良くなれば、ターンオーバーが活発におこなわれるようになります。
しっかり泡立ててやさしく洗顔
蒸しタオルが完了したら、しっかりと泡立てた洗顔料で、やさしく洗顔しましょう。いつもよりしっかりと泡立てるのがポイントです。
バリア機能が低下しているお肌は、デリケートな状態ですから、くれぐれもゴシゴシこすることのないように気をつけてくださいね。
念入りな保湿ケアをする
メイクしたまま寝た次の日は、いつもより念入りに保湿ケアをするようにしましょう。保湿方法は色々ありますが、少なくとも化粧水だけでは不十分です。
化粧水をコットンに含ませて、5分ほど肌にのせておく「ローションパック」をして、乳液・保湿クリームをつけて万全な保湿ケアをしましょう。
また、化粧水の後に「ニベアの青缶」で顔全体にパックする方法もあるようです。
- ニベアクリームでパック
- 化粧水でローションパック
- 美容液で肌に栄養を与える
美容液は高価なので、いつもはチビチビ使っている人も多いと思いますが、メイクをしたまま寝た次の日は、たっぷり使いましょう。
もちろん、多ければ良いというわけでもありませんので、いつもより少し多めくらいの量で充分です。
美容液は保湿効果よりも、肌に栄養を与える成分が配合されています。メイクをしたまま寝た次の日の肌荒れには、最適な化粧品です。
サプリや食事で栄養補給
いつもは忙しくて簡単に済ませがちな食事も、メイクしたまま寝た次の日は、しっかりと栄養を意識するようにしましょう。
食事だけでは足りない栄養があるなら、サプリで補うのもオススメです。
サプリは毎日飲めば良いわけではなく、食生活や生活習慣によって、臨機応変に補給するのが最適な利用方法です。
メイクしたまま寝ても肌をきれいに保つコツ
ここまでご説明したように、メイクをしたまま寝ても大丈夫な理由は、1つもありません。でも、ついメイクしたまま寝てしまう日もありますよね。それでも肌をきれいに保つコツは、「次の日の対処法」と「毎日のスキンケア」、そして「生活習慣を整えること」の3つです。
メイクしたまま寝た次の日の対処法はご紹介しましたので、そちらをご覧くださいね。
毎日のスキンケアで重要なポイントは、「とにかく化粧を落とす」こと。
本来ならあまりオススメできない「シートタイプのメイク落とし」でも良いので、とにかくメイクを落とすことは最優先させましょう。
また生活習慣で大切なポイントは、「食事」と「睡眠」です。
基本的なことですが、この基本を徹底するのは意外と大変ですよね。せめて「ジャンクフードを食べない」とか、「短時間でも安眠できる環境づくり」などを意識してみましょう。
最近は「化粧したまま寝れるファンデーション」という化粧品もあるようですが、完全に大丈夫とは言えません。
あくまでも「長時間つけたままでも、肌への負担が少ない」というレベル。
たとえば彼とのお泊りや、友達との旅行など、どうしてもスッピンを見られたくない、という時のための最終手段と考えておいたほうが良いかも。
帰宅後は、まず化粧を落とすを毎日の習慣に!
化粧したまま寝た次の日の対処法や、メイクしたまま寝ても肌をきれいに保つコツをご紹介しました。肌の老化を防ぐためにも、メイク落としはしっかりとすることが、どんなに大切かおわかり頂けたと思います。どんなに遅く帰っても、どんなに疲れて帰っても、まずは化粧を落とすことを最優先にするように、習慣化させましょうね。