ノンシリコンシャンプーの効果とメリット
ノンシリコンシャンプーは髪に良いイメージがありますが、具体的な効果について理解していますか?
ノンシリコンシャンプーは髪や頭皮にやさしいのは事実ですが、しっかり理解して使わないと、デメリットもあるんです。
イメージ的に育毛効果があると思われがちですが、「直接的な効果はない」と言われています。
では、なぜノンシリコンシャンプーが髪に良いと言われているのでしょうか?
目次
ノンシリコンシャンプーは育毛効果があるの?
ノンシリコンシャンプーは、育毛効果があると言われることが多いですが、それは頭皮環境が良くなるので、結果的に育毛に良い効果があるという意味です。
つまりノンシリコンシャンプーそのものが育毛効果があるのではなく、「頭皮環境が良くなるので育毛にも良いですよ」という意味なのです。では、そもそもシリコンとは何なのでしょうか?
シリコンとは髪をコーティングするもの
オーガニックや天然素材がもてはやされる昨今、人工的な化学物質は敬遠されがちですよね。シリコンとは人工的な合成物質で、髪をコーティングする効果があります。
そのためシリコンは、髪を外部の刺激から守ることができ、髪が受けるダメージを軽減してくれるのです。
たとえばシリコンでコーティングすることで、紫外線ダメージから髪を守ることができ、髪が乾燥したり、傷んだりするのを防いでくれます。
では、シリコンは髪に良いのでしょうか?
シリコンは傷んだ髪を修復するわけではない
シリコンには髪を守る効果があると言いましたが、傷んだ髪を修復するわけではありません。
つまり傷んだ髪をコーティングすることで、それ以上傷むのを抑える働きがあるということですね。
では、シリコンによるコーティングがないと、髪はどのような影響を受けるのでしょうか?
ノンシリコンシャンプーにはデメリットもある
ノンシリコンシャンプーの主たるデメリットは、「シリコンコーティングがされていない」ことです。シリコンで髪をコーティングすることで、髪をあらゆるダメージから守っているんですね。
では具体的に、どんなダメージから髪を守っているのか見ていきましょう。
ドライヤーの熱ダメージを受けやすい
シリコンは髪をコーティングして、髪を熱ダメージから守っています。
たとえばドライヤーやヘアアイロンによる熱ダメージから、髪を守っているのです。
そのためノンシリコンシャンプーに変えると、ドライヤーなどによるダメージを受けやすくなると考えられます。
もしノンシリコンシャンプーに換える場合には、何か他の対策で、髪を守ることが必要になってきますね。
髪がきしみ、ダメージが進行しやすい
シリコンの最も大きな役割は、シャンプーによる髪のきしみを防ぐ効果です。
シリコンシャンプーを使うと、髪がコーティングされることで、きしみにくくなる効果があります。
そのためノンシリコンシャンプーに換えると、髪がきしみやすくなったと感じる人も多いようです。
またノンシリコンシャンプーに換えた場合、シャンプー後の乾燥や、ヘアセットの際に使用するワックスなどによるダメージが進行しやすくなると考えられます。
カラーなどにより、ダメージが進行しやすい
ノンシリコンシャンプーを使っていると、カラーリングの効果が出やすいと言われています。
これはノンシリコンシャンプーのメリットでもあるのですが、カラーの効果が出やすいということは、それだけ髪が傷んでしまうことを表しています。
そのためノンシリコンシャンプーを使うことによるデメリットは、カラーやパーマによる髪へのダメージが進行しやすいということです。
シリコンが髪をコーティングして守っていることがわかりましたが、では、ノンシリコンシャンプーのメリットは、何があるのでしょうか?
ノンシリコンシャンプーのメリット
髪に良いシャンプーの代名詞にもなりつつある「ノンシリコンシャンプー」。では、ノンシリコンシャンプーのメリットとは、何なのでしょうか?
髪が軽くなり、ふんわりボリュームが出る
シリコンが髪をコーティングすると重くなるため、ノンシリコンシャンプーに換えると、髪が軽くなったような感じがします。
頭皮にシリコンが残ることもないため、頭皮も髪もスッキリと自然な状態に洗い上がります。
そのため髪がふんわりと軽くなり、ボリュームが出てくるでしょう。
毛穴づまりを防ぎ、頭皮を健康に保つ
ノンシリコンシャンプーを使うと、シリコンが頭皮の毛穴をつまらせることもなくなります。そのため頭皮環境を健康に保つことができ、結果として抜け毛を防ぐことができます。
抜け毛が増えてきたと気になっている人は、頭皮の毛穴づまりが1つの原因であるため、ノンシリコンシャンプーに換えると抜け毛が減るかもしれません。
カラーやパーマの効果が出やすい
ノンシリコンシャンプーは、カラーやパーマの効果が出やすいというメリットがあります。
しかしデメリットのところでもお話したように、カラーやパーマは髪にダメージを与えるため、髪が傷みやすくなる恐れがあります。
髪にやさしいカラー剤を使用するとか、カラーやパーマ後のトリートメントを強化するなど、何らかの対策が必要になります。
ノンシリコンシャンプーがオススメの人の特徴
結論としては、誰にでもノンシリコンシャンプーが良いわけではないことがわかりました。では、ノンシリコンシャンプーがオススメの人は、どんな特徴がある人なのでしょうか?
頭皮がかゆくなりやすい
頭皮がかゆくなる原因は色々ありますが、シャンプーの洗浄力が強すぎて、頭皮が乾燥するために、かゆみが出る場合もあります。またシリコンにアレルギー反応を起こす人もいるようです。
頭皮が乾燥してかゆくなる場合には、フケの症状がセットで現れることが多いです。
フケが多く、頭皮のかゆみがひどい人は、一度ノンシリコンシャンプーを使ってみて、症状が変化するか確認してみるのがオススメです。
抜け毛が増えてきた
最近抜け毛が増えてきたと感じるなら、試しにノンシリコンシャンプーを使ってみると良いかもしれません。
ノンシリコンシャンプーを使って抜け毛が減ったと感じるなら、シリコンによって頭皮の状態が悪くなっていた可能性があります。
枝毛や切れ毛など髪のダメージがない
ノンシリコンシャンプーがオススメの人は、枝毛や切れ毛などの髪ダメージがほとんどない人です。
枝毛や切れ毛がある人は、ノンシリコンシャンプーを使うと髪がコーティングされていないため、ダメージが進行しやすくなります。
そのため髪が傷んでいる人はシリコンシャンプー。傷んでいない人はノンシリコンシャンプーにすると良いでしょう。
ただしシリコンがダメージを修復するわけではないため、根本的な改善が必要になります。
修復効果の高いトリートメントを使ったり、洗い流さないタイプのトリートメントなども良いかもしれません。
抜け毛対策にはアミノ酸系シャンプーが効果的
では結局、薄毛や抜け毛対策には、どのようなシャンプーが良いのでしょうか?
それは「アミノ酸系シャンプー」と呼ばれる種類です。
アミノ酸系シャンプーは洗浄力が弱く、頭皮への刺激を防ぐ働きがあります。
そのため頭皮環境が良くなり、結果として薄毛や抜け毛を防げるというシャンプーです。
ノンシリコンでも髪への刺激になる成分が含まれていることがありますので、アミノ酸系シャンプーを選ぶのが最も無難でしょう。
自分に合ったシャンプーを選んで育毛しよう
ノンシリコンシャンプーのメリットとデメリットをご紹介しました。シリコンシャンプーも、ノンシリコンシャンプーも、それぞれに良い面と悪い面があるので、自分に合ったシャンプーを選んで使うのが効果的です。どんな効果を求めているのか。またどんな髪質、頭皮の状態なのかによって、使うシャンプーを選んでくださいね。