ランニングタイツには、足を守る効果がある
ランニングタイツを履いて走っている人は多いけど、「あれって、どんな効果があるの?」と思っていませんか?
ランニングタイツを履いて走っていると、何かこなれた感じがして、上級者っぽいですよね。
そのためオシャレ目的で履いている人もいると思いますが、それだけではありません。
実は、初心者にこそランニングタイツが必要なのです。
ランニングタイツは足への負担を軽減して、ケガをしないように足を守ってくれる効果があります。
では、ランニングタイツが足を守ってくれるというのは、どういうことなのか。
また、なぜ初心者はランニングタイツを履いたほうが良いのか、を見ていきましょう。
ランニングタイツの選び方もご紹介します。
目次
ランニング初心者は、足腰を痛めやすい
ダイエットや健康管理のために、ランニングを始める人は多いのではないでしょうか?
でも今までこれといった運動をしていなかった人が、突然ランニングを始めると体を痛めます。
では、どのような状況になりやすいのか見ていきましょう。
体重の3~5倍の負担が足腰にかかっている
歩くときは、どちらかの足が必ず地面に着いていますが、走るときは両足が地面から離れている時間があります。
つまり歩くのと違って、走ると軽くジャンプしているような感じになるのです。
そのため、着地したときにかかる足への負担は、体重の3~5倍だと言われています。
その結果、運動をしていなかった初心者がいきなり走ると、体を支えきれなくなり、足を痛めてしまうのです。
一度痛めると治るまでに時間がかかる
初心者がランニングをはじめて、一番トラブルが起きやすいのが、「膝」です。膝には、足が着地した時の衝撃や、重心のバランスによる負担などがかかります。
そのため走るフォームや走る道によっては、かなりの負担が膝にかかることになります。
膝にかぎらず、ランニング初心者は足腰を痛めやすく、一度痛めると治るまでに時間がかかると言われています。
繰り返し同じ場所を痛めることも多い
ランニングで故障する場所は、「膝」「ふくらはぎ」「足首」「股関節」が多いのではないでしょうか?
とくに膝・足首・股関節などの関節は、繰り返し同じ場所が痛くなることが多いです。
治りが遅いうえに、完全に治っていない状態でランニングを再開すると、また同じ所が故障することも多いでしょう。
ランニングを頑張って続けている人なら、ランニングフォームを見直してみると良いかもしれません。
同じ走り方で同じ場所が痛くなるなら、何かを変えなければ、痛みが回復することはないでしょう。
そこでランニングタイツが活躍してくれます。では、ランニングタイツには、どんな効果があるのでしょうか?
ランニングタイツの効果とは?
すでにご説明したように、ランニング初心者は足腰を痛めやすいです。そのためランニングタイツを履くと、足などの故障を最小限に防ぐことができます。
ではランニングタイツには、具体的にどのような効果があるのでしょうか?
関節のサポート機能
スポーツ選手は、関節や筋肉を痛めたときにテーピングをします。これはテーピングの効果によって、関節や筋肉にかかる負担を軽減し、痛みをおさえるというもの。
ランニングタイツには、このテーピングのような「サポート機能」があるのです。
ランニング初心者の場合、足の筋肉が充分に発達していないと、関節に負担がかかりやすくなります。
そのため初心者こそ、ランニングタイツを着用することをオススメします。足のケガを予防し、快適なランニングライフを続けることができますよ。
疲労を軽減する
ランニングタイツを履いて走ると、長距離のマラソンをしても、疲れにくいと言われています。
その理由は、ランニングタイツが「ふくらはぎ」と「太もも」に適度な圧力を加えて、筋肉の揺れを防いでいるからです。
この着圧機能のことを「コンプレッション機能」と言います。
ランニングをしていると、足が地面に着地するたびに、足が振動して筋肉が揺れます。
この揺れによって体力を消耗するので、ランニングタイツで揺れを防ぐことが、疲労も軽減してくれるというわけです。
またコンプレッション機能は、血流改善の効果もあります。
足の血流が悪くなると、全身の血行が悪くなります。この時に、心臓からもっとも遠い「ふくらはぎ」や「太もも」に圧力をかけることで、ポンプのように血流を心臓まで押し上げてくれのです。
筋肉があれば問題なくポンプの役割をしてくれるのですが、ランニング初心者の場合は、まだ筋肉があまり発達していません。
そのためランニングタイツのコンプレッション機能によって、血流を改善するのが効果的です。
足の血流が改善されると、足が動かしやすくなり、疲れにくいというメリットがあります。足のダル重さも軽減されることでしょう。
防寒・吸汗性・紫外線予防など
ランニングタイツは、汗をよく吸い取り、速く乾く「吸湿速乾性」にすぐれています。
そのためランニング時に履いていると、夏は体温をコントロールしやすくなり、冬は防寒対策にもなります。
また長時間のランニングでも肌を傷つけないように、紫外線予防にも役立ちます。
ランニングタイツは、筋肉や関節を守りケガ予防をしたり、肌や血流などを守り体の機能を向上させる効果が期待できます。
ランニングタイツの選び方
そんな機能性の高いランニングタイツは、どのように選べばよいのでしょうか?
サイズが合っていること
いちばん大切なのは、「サイズが合っていること」です。
当たり前だと思うかもしれませんが、履いてみると意外ときつくて、ワンサイズ大きめを買ってしまう人も多いようです。そのため、ジャストサイズを選ぶようにしてください。
またメンズ・レディースで体のカタチが違うため、それぞれ男性はメンズ用、女性はレディース用を買いましょう。
サイズの選び方は、「ウエスト」や「お尻」のサイズに合わせると良いそうです。
サイズが大きいと、しっかりとサポートできませんし、サイズが小さいと、きつくて走りにくくなります。ランニングタイツを買う時には、できれば試着してから買うようにしましょう。
丈の長さよりも、幅を重視して選びましょう。
ワコールなどの下着メーカー
初心者にオススメなのは、下着メーカーである「ワコール」が販売しているランニングタイツです。下着メーカーだけあって、肌ざわりが良いと評判です。
またテーピングの効果による「サポート機能」や、着圧による「コンプレッション機能」などの機能性が高いので、初心者にはオススメです。
1枚は持っておきたいランニングタイツと言えます。
ただし1万円以上はするので、ちょっとお高いのがデメリットかもしれません。でも長くランニングを続けるつもりなら、1枚あると良いと思いますよ。
ナイキ・アシックスなどのスポーツブランド
ランニングタイツを選ぶなら、やはりスポーツブランドが安心です。ブランドによって機能性が違うので、確認してから購入するようにしましょう。
ナイキなら脱ぎ履きしやすいように、裾にジッパーがついているランニングタイツもあります。デザイン性が高く、おしゃれ志向の人にもオススメです。
またアシックスは、着圧による「コンプレッション機能」はついていませんが、価格が安めで上級者でも持っている人が多いそうです。フィット感が良いと評判です。
ユニクロなどのファッションメーカー(プチプラ)
ユニクロなどのファッションメーカーからも、安いランニングタイツが販売されていますよね。防寒や紫外線予防の目的なら、ユニクロのランニングタイツでも良いでしょう。
ただし、「サポート機能」や「コンプレッション機能」は付いていませんので、初心者にはオススメできません。
足の筋肉ができ上がっている上級者なら、このようなプチプライスのランニングタイツでも良いでしょう。
筋肉を強化するためには、着用しすぎも良くない
ランニングタイツは、履きすぎると良くありません。サポート機能が高いランニングタイツほど、筋肉を強化できなくなります。
どういうことかと言うと、足の筋肉をサポートする機能が高いランニングタイツは、筋肉をあまり使わずに走れるので、筋肉を鍛えることができません。
そのため、まだ筋肉量が少なく、足を痛めやすい初心者には良いですが、履き続けるのは良くないと言えるでしょう。
上級者でも、足に疲労がたまっている時や、足を故障している時は、ランニングタイツを着用するのが効果的です。
自分の足の筋肉を鍛えあげ、なるべくランニングタイツに頼らずに走れるようになるのが理想です。
ランニングタイツを履くと動きづらいので、タイムを競う上級者は、ランニングタイツを履かないほうが走りやすいと感じることでしょう。
体をサポートするランニングタイツで、快適に走ろう
ランニングタイツの効果と選び方をご紹介しました。
ランニングタイツがどんなものか、わかりましたか? 初心者にこそ必要だということがわかりましたね。
これからランニングを続けようと考えているなら、足を故障しないように気をつけましょう。そのためには、ランニングタイツがあるとベストです。筋肉が充分に発達するまでの間は、ランニングタイツがサポートしてくれます。
足を痛めないように、快適なランニングライフを楽しみましょう。