大好きなケーキを食べても太らない方法
誕生日やクリスマスなど、パーティーやお祝いに欠かせないのがケーキですよね。
見た目にもキレイで可愛くて、しかも甘くて美味しいケーキ。
なぜケーキを食べると、あんなに幸せな気分になれるのでしょうか?
じつはケーキを食べると、快楽を感じるホルモンが分泌されて、脳が幸せを感じるそうです。
だからみんな、ケーキの虜になってしまうんですね。
たっぷりの生クリームでデコレーションしたふんわりケーキ
チョコレートのコーティングで艶やかなケーキ
しっとり濃厚なチーズケーキ
口の中でとろけるケーキの美味しさは、人に幸せを与えてくれます。
でもダイエット中はケーキを我慢して、ストレスが溜まりがち。
ストレスが溜まると、その反動でやけ食いしてしまう危険もあります。
だから今回は、ストレスを溜めないためにも、ダイエット中に食べても太りにくいケーキをご紹介します。
では、そもそもケーキはなぜ太るのか、その理由から見ていきましょう。
目次
なぜケーキを食べると太るの?
「ケーキ=太る」というイメージは、多くの人の常識ですよね。では、なぜケーキを食べると太ると言われているのでしょうか?
ケーキの材料は高カロリー
ケーキが太る理由は、ケーキに使われている材料が高カロリーだからです。ケーキのおもな材料は、以下の通りです。
- 脂質……生クリーム・バター
- 炭水化物……砂糖・小麦粉
- タンパク質……タマゴ・乳製品
どれも高カロリーで、太りやすいと言われている材料が多いですね。
でも、よく見てみると「脂質」「炭水化物」「タンパク質」は、三大栄養素と言われている体に必要な栄養です。
三大栄養素とは、人間が絶対に摂らないといけない栄養のことで、しかも毎食でこの3つを摂るのが理想と言われています。
つまりケーキは、栄養価として見ると意外と優秀だったのです。ではなぜ太るのでしょうか?
その理由は、脂質の量が圧倒的に多いからです。
1gあたりのカロリーを見てみると、炭水化物が4キロカロリー、タンパク質も4キロカロリー、脂質は9キロカロリーなのです。
ただでさえ高カロリーの脂質を、ふんだんに使ってケーキを作っているわけです。
これでは、太るはずですよね。
◆三大栄養素のバランスが大事!
三大栄養素は、バランス良く食べれば太りにくいと言われています。理想的なバランスは、以下の通りです。
タンパク質:脂質:炭水化物
15% : 25% : 60% = 100%
という比率が、理想的なバランスだそうです。このバランスにいちばん近いのが、じつは「日本食」と言われています。
でも最近は食の欧米化が進み、このバランスを保っている人は少ないでしょう。
ケーキに関しては先ほど説明したように、脂質が圧倒的に多いため、太りやすいのです。
快楽を感じるホルモンが分泌される
ケーキを食べると、幸せな気分になりますよね。
じつは甘い物を食べると、「ドーパミン」と「セロトニン」という脳内ホルモンが分泌されます。どちらも快楽を感じるホルモンです。
これは甘い物だけではなく、脂っこい物を食べた時にも分泌されるそうです。ケーキは糖分も脂肪分も多いので、まさに快楽のかたまりなのです。
甘い物には依存性がある
そして厄介なことに、ケーキやチョコレートなどの甘い食べ物には、依存性があると言われています。
イライラした時に甘い物が欲しくなる
甘い物を食べるとホッとする
このような感覚は、「甘味依存症」と呼ばれる症状の前兆です。
糖分は脳の栄養になると言われていますが、糖分を摂り過ぎると、依存症になる危険があります。
そして甘味依存症になると、「糖尿病」や「心臓病」などの病気を引き起こしやすくなります。
「糖尿病患者が、トイレで大福を食べる」という例も、まさに甘味依存症の典型ですね。
では、このような甘味依存症を防ぐために、そしてダイエットに失敗しないためにも、太らないケーキの食べ方を見ていきましょう。
太りにくいケーキの食べ方
美味しいケーキを食べたい! でも太りたくない! という人は、太りにくい食べ方をすれば良いのです。それは、どんな食べ方なのでしょうか?
食べる量に注意する
当然のことですが、食べる量が少なければ太りにくいです。
ダイエット中は甘い物を我慢しているので、ひとくち食べると、タガが外れたように爆食いしてしまう危険があります。
そうなると「ダイエット終了」となってしまいますので、食べる量に注意しましょう。
ゆっくりと味わって食べる
糖分が多いケーキは、血糖値を急激に上昇させます。血糖値が上昇するとインスリンが分泌されて、脂肪がつきやすくなります。
そのため、なるべく少しずつゆっくり食べることで、血糖値の上昇をゆるやかにすることができるのです。
それにせっかく大好きなケーキを食べるのですから、味わってゆっくりと楽しみましょう。それがストレス解消にもつながります。
飲み物で脂肪の吸収をおさえる
ケーキを食べる時に一緒に飲む飲み物は、無糖のお茶や水が良いでしょう。水は代謝を良くしますし、無糖のお茶は脂肪の吸収をおさえる効果があります。
とくに抹茶がオススメ。抹茶に含まれるカテキンは、脂肪の吸収をおさえる効果があります。
緑茶にもカテキンが含まれています。ウーロン茶にも脂肪の吸収をおさえる効果があるのでオススメです。
「でもケーキは洋菓子だし、洋風の飲み物がいい」という人は、紅茶がオススメ。紅茶にはポリフェノールが含まれていて、脂肪がつきにくくなる効果があります。
緑茶にもポリフェノールが含まれていますが、紅茶ポリフェノールは発酵しているのが特徴で、糖を分解する作用が認められています。もちろん無糖で飲みましょう。
体を温めると代謝が上がるので、なるべく温かい飲み物がオススメです。
太るケーキと太らないケーキは?選び方がポイント
太らないケーキの食べ方がわかったところで、どのケーキを食べれば太りにくいのか見ていきましょう。
太るケーキの種類
まずは太るケーキから見ていきます。太るケーキの条件は、おもに「脂質」と「糖質」が多いことです。つまり油と砂糖が多いケーキです。
たとえば生クリームをたっぷり使っていたり、バターや小麦粉が多いケーキは太りやすいですね。では、太りやすいケーキを見てみましょう。
- チョコレートケーキ
- モンブラン
- いちごのショートケーキ
- ミルフィーユ
- レアチーズ・ニューヨークチーズケーキ
- タルト
- ティラミス
どれも美味しそうなケーキばかりで、残念ですね。いちばん太りやすいのがチョコレートケーキです。生クリームがたっぷりのショートケーキも、脂質と糖質が多いので太りやすいです。
意外なのがモンブランですが、あの黄色いクリームはかなり高カロリーです。生クリームよりも良さそうに感じますが、じつは砂糖と生クリームをたくさん使っています。
ミルフィーユに使われるパイ生地やタルト生地は、バターを大量に使っているので太りやすいです。
そしてティラミスなどのムース系は、それほど太らないイメージがありますが、じつは生クリームが大量に使われています。
レアチーズケーキは、サワークリームやバターを大量に使っているので太りやすいです。
また濃厚で、ずっしりと重いニューヨークチーズケーキは、高カロリー食材がぎっしりと詰まっています。ケーキの種類に気をつけましょう。
太りにくいケーキの種類
太りやすいケーキがわかったら、太りにくいケーキが知りたいですよね。太りにくいケーキの種類は、以下の通りです。
- シフォンケーキ
- チーズスフレ
- カスタードのシュークリーム
- プリン
- ヨーグルト系のケーキ
- ガトーショコラ
いちばん太りにくいケーキは、シフォンケーキです。生地に空気を含み、ふんわりと仕上がっているので軽いですよね。重さがないということは、それだけ食材の量が少ないので、カロリーも少なめです。
しかもバターや生クリームをあまり使っていないので、カロリーを抑えられています。
意外なのはシュークリーム。カスタードクリームは、生クリームに比べるとカロリーが低いです。プリンはおもな原料がタマゴなので、タンパク質が多いです。
太りにくいケーキの選び方は、タンパク質が多めの物を選ぶのが1つのポイントです。
また、どうしてもチョコレートが食べたい人は、ガトーショコラが良いでしょう。そこまで太りにくいというわけではありませんが、外側にたっぷりチョコレートが塗ってあるケーキよりは太りにくいです。
◆フルーツ入りロールケーキは食物繊維でセーフ
太りにくいケーキの選び方として、もう1つポイントがあります。それは「食物繊維」が含まれていること。
食物繊維は、脂質と糖質の代謝を良くする働きがあります。そのため体に脂肪がつきにくい作用があるのです。
食物繊維といえば、野菜・果物・ナッツ類などです。これらをたくさん使っているケーキなら、いくらか太りにくいでしょう。
たとえば「ロールケーキ」は生クリームを使っていますが、中に新鮮なフルーツがたくさん入っていることがありますよね。
この場合は生クリームの量が割と少ないので、ショートケーキよりは太りにくいです。
ケーキを食べても太りにくい3つの時間帯
太らないケーキの食べ方はご紹介しましたが、もう1つポイントがあります。それは、食べる時間帯です。いつ食べれば、太りにくいのでしょうか?
朝に食べる|マリーアントワネット式食事法
ケーキを食べても太りにくい1つめの時間帯は、朝です。その根拠となるのが、「マリーアントワネット式食事法」です。
フランス王妃だったマリーアントワネットは、朝からケーキを食べて、ウエスト58センチをキープしていたと言われています。
マリーアントワネット式食事法とは、朝にケーキを食べ、昼に肉や魚を食べ、夜に野菜スープを食べるという食事法のこと。
高カロリーのケーキは、朝食べると1日の活動によって、消費されやすいという考え方です。
そして昼に肉魚を中心としたバランスの良い食事をして、夜は足りない栄養をおぎなうために野菜スープを飲みます。
これで1日のトータルバランスが摂れて、太りにくくなるという理論です。
実際にこの食事法を10週間実践して、9.5キロの減量に成功したイギリス人女性がいるそうですよ。
昼食後のデザートとして|体に吸収されにくい
空腹時に糖分を摂ると、血糖値が急激に上昇して、脂肪がつきやすくなります。そのためケーキを食べるのは、食後が良いと考えられます。
そこでケーキを食べても太りにくい時間帯の2つめは、昼食後です。昼食後なら、寝るまでに時間がたっぷりあり、充分にカロリーを消費できます。
また食後なら、血糖値の上昇をゆるやかにすることが可能です。
15時のおやつとして|燃焼しやすい時間帯
多くの人がいちばんオススメしている時間帯が、15時です。14~18時は、1日の中でもっとも体温が高く、エネルギーの消費量が多い時間帯と言われています。
そのため、この時間にケーキを食べるのが、いちばん太りにくいと考えられています。
ただし小腹が空いてくる時間帯でもあるので、食べる量には注意しましょう。
ダイエット中でも食べられるケーキレシピ
ダイエット中でもケーキが食べたい! という人は、自分で作ったほうがカロリーをおさえられます。美味しそうなケーキレシピをいくつかご紹介しますね。
炊飯器で作れるダイエットケーキ
ヘルシーなケーキを作りたいけど、お菓子作りは苦手だし、オーブンがないという人は、炊飯器で作れます。しかも簡単なので、ちょくちょく作れそうです。
◆ダイエットケーキ①「ガトーショコラ」
チョコレート好きの人は、どうしてもチョコレートケーキが食べたいですよね。でもチョコレートケーキは、ケーキの中でもいちばん太ると言われています。
このケーキレシピは、チョコレートや砂糖を使っていますが、豆腐を使うことでカサ増し&カロリーオフができます。
しっとり濃厚で食べごたえもあるようなので、チョコレート好きの人は、ぜひ挑戦してみてはいかがでしょうか?
◆ダイエットケーキ②「チーズケーキ」
チーズスフレなら太りにくいですが、どうしても濃厚なチーズケーキが食べたい人もいるかもしれませんね。そんな人にも罪悪感なく食べられるチーズケーキレシピです。
クリームチーズや砂糖は使っていますが、豆腐で滑らかさとカサ増しをしています。材料さえ揃えば、カンタンに作れるのが嬉しいポイントです。
生クリームを使わないダイエットケーキ
ケーキが太るおもな理由は、「生クリーム」です。
その生クリームのカロリーをおさえることができれば、ダイエット中でも心おきなく食べられますね。
◆ダイエットケーキ③「ヨーグルトケーキ」
ヨーグルトケーキなら太りにくいケーキに分類されますが、おからを使っているので、さらにヘルシーなダイエットケーキです。
しかもレンジでチンするだけなので、たった15分程度で完成する超かんたんレシピです。これならケーキを初めて作る人でも失敗がなさそうです。
見ているだけで、ヨーグルトの甘酸っぱい香りが漂ってきそう。なんか食べたくなってきました。
◆ダイエットケーキ④「ブラマンジェ」
ブラマンジェとは、砂糖や生クリームなどを使ったフランスの冷たいデザートです。
そのブラマンジェを生クリームを使わずに、かぼちゃを入れて作るレシピです。
かぼちゃは食物繊維が豊富なので、太りにくいケーキの条件に当てはまりますね。
ちょっとしたパーティーのデザートや、お子様のおやつにも活躍しそうです。
太るケーキと太らないケーキを食べ分けよう
ダイエット中に食べても、太りにくいケーキをご紹介しました。
また食べ方に気をつけることで、太りにくくなることもわかりましたね。
食べる時間、飲み物、食べ方、ケーキの種類を厳選して、ストレスのないダイエットを続けていきましょう。
ダイエットを成功させるためにも、ダイエットケーキ作りにもチャレンジしてみると楽しいかもしれませんよ。ただし、食べても太らないわけではありませんので、その点だけはご注意を。