ダイエット中でも太らないお酒の飲み方とは?
仕事の接待や付き合い、また忘年会シーズンなどは、何かとお酒を飲む機会が多いですよね。
でも「ダイエット中なので……」と断るわけにもいかない。
だからあなたは、「もし飲んでも太らないお酒や、太らない飲み方があったら知りたい」と思っているのではないでしょうか?
「お酒を飲むと太る」と言われていますが、それはお酒の飲み方に秘密があったんです。
そこで今回は、ダイエット中でも太らないお酒の飲み方をご紹介します。
また、太らないおつまみの選び方や、シメのラーメンまで食べても太らない方法をご紹介します。
お酒好きの人だけでなく、付き合いでたまに飲むだけの人も、ぜひご覧くださいね。
では、お酒を飲むと太る理由からご紹介していきましょう。
目次
なぜお酒を飲むと太るの?
お酒が大好きな人は、無理に我慢するとストレスが溜まりますし、そもそもお酒が飲みたくなるのは、ストレスが溜まっているからという人も多いのではないでしょうか?
そこで、なぜお酒を飲むと太るのか、その理由を見ていきましょう。
アルコールのカロリーは、太らないと言われている
「アルコールを飲むと太る」というイメージが強いですが、じつはアルコールのカロリーは、太らないと言われています。
でもアルコールは、1gあたり約7キロカロリーもあります。そんなに高カロリーなのに、なぜ太らないのでしょうか?
アルコールのカロリーは、ふつうの食べ物と違って、すぐに消費される「エンプティカロリー」だから太らないのです。
エンプティカロリーとは、タンパク質などの栄養分がまったく含まれておらず、カロリーが「からっぽ(エンプティ)」という意味です。
そしてエンプティカロリーは、食べ物のカロリーよりも優先的に消費されるので、体にたまりにくく、太らないのです。
ただしエンプティカロリーとは、あくまでも「アルコール」のカロリーのこと。お酒の種類によっては、アルコール以外の成分も含まれています。
このアルコール以外の成分は、エンプティカロリーではありません。
そのため「お酒が太らない」のではなく、「アルコールが太らない」ということです。
お酒と一緒に食べるおつまみが太る原因
お酒を飲むと、高カロリーな食べ物や、塩辛い物が食べたくなりますよね。ご存知の通り、これらの食べ物は太りやすいので、お酒を飲むと太ると言われているのです。
しかもアルコールのカロリーが優先的に消費されるため、おつまみのカロリー消費は後回しになり、脂肪として蓄積されやすくなるという厄介なメカニズムになっています。
さらにアルコールは肝臓で分解されるため、肝臓がフル稼働して、血糖値のコントロールができなくなります。
そのため満腹感が麻痺して、食べ過ぎてしまうという現象が起こります。
これが、お酒を飲むと太ると言われる理由なのです。
ダイエット中に飲んでも良いお酒とは?
アルコールはエンプティカロリーなので太りませんが、お酒が太らないわけではありません。お酒の中には、「太りやすいお酒」と「太りにくいお酒」があります。
では、ダイエット中に飲んでも良いお酒とは、どんなお酒なのでしょうか?
蒸留酒と呼ばれるお酒は、太りにくい
ダイエット中に飲んでも良いお酒は、「蒸留酒」と呼ばれるお酒です。
蒸留酒には、以下のようなお酒があります。
- ウィスキー
- ブランデー
- 焼酎
- ウォッカ
- ジン
- ラム
- テキーラ
- 泡盛
これらのお酒は、ほぼアルコールのみのカロリーです。つまりエンプティカロリーなので、太らないと言われています。
どれもアルコール度数が高いので、苦手な人も多いかもしれませんが、太らないことを考えると、これらのお酒を選ぶと良いでしょう。
ストレートやロックで飲む
上記でご紹介した蒸留酒の太らない飲み方は、「ストレート」か「ロック」で飲むことです。
さいきん人気の「ハイボール」はウィスキーベースですが、割っている飲み物のカロリーがあるので、太りにくい種類を選ぶ必要があります。
割っている飲み物の種類に気をつける
お酒が太ると言われている原因は、割っている飲み物のカロリーが高いからです。
そのため、せっかく太らないお酒を選んでも、カクテルやハイボールにすると太りやすくなる可能性があります。
どうしてもストレートやロックが飲めないなら、「水割り」「お茶割り」「ソーダ割」「お湯割り」を選ぶと良いでしょう。
太るお酒は糖質が原因? 太りにくい飲み方
では逆に、太るお酒とは、どんなお酒なのでしょうか? 太るお酒は、おもに糖質が多いお酒です。でも好きだから、どうしても飲みたい人もいますよね。
そこで、太りにくい飲み方をご紹介しましょう。
サワーやカクテルなどの甘いお酒は太る
サワーやカクテルなどの甘いお酒は、言うまでもなく糖質が多いので、太るお酒になります。サワーは焼酎やウォッカベースですが、ジュースで割ると太りやすくなります。
またカクテルに使われるリキュール類は、もとは蒸留酒ですが、それに果実や砂糖を加えたお酒です。
そのため、太りやすいお酒に分類されます。どうしても飲みたい場合には、1杯程度にとどめるようにしましょう。
ウォッカ・ジン・ラム・テキーラなどのスピリッツや、ブランデー・ウィスキーなどの蒸留酒をベースとしたカクテルでも、割るものによっては太りやすくなります。
※スピリッツとは蒸留酒のことで、厳密にはブランデーやウィスキーもスピリッツに分類される。しかし一般的にスピリッツと言うと、ウォッカやジンなどを指す。
ビールやワインは、飲み方によっては太りにくい
太りにくいお酒は「蒸留酒」ですが、太りやすいお酒は「醸造酒」です。
醸造酒には、以下のようなお酒があります。
- ビール
- ワイン
- 日本酒
- 紹興酒
これらのお酒にはアルコール以外の成分が含まれていて、比較的太りやすいと言われています。
糖質が多いお酒もありますので、ワインや日本酒を飲むなら、辛口のほうが糖質をおさえられます。
またこれらのお酒は、飲む量をひかえれば、絶対に飲んじゃダメというわけでもありません。
好きではない蒸留酒を飲んでストレスを溜めるよりは、好きなお酒を少量飲んだほうが良いそうです。
ビールなら1杯、ワインなら2杯くらいが目安です。
日本酒は熱燗にして、チビチビ飲めば太りにくい
日本酒は、ビールやワインに比べてもカロリーが高いので、太るお酒と言われています。でもアルコール度数が高いので、ビールのようにがぶ飲みはできないはず。
そう考えると、飲む量が少なければ、ビールよりも太らないと考えられます。
また冷たい飲み物は体を冷やし、代謝を低下させるので、熱燗にすると良いでしょう。お酒は冷たい飲み物が多いので、体を温めるなら熱燗が最適です。
日本酒は熱燗にして、少しずつチビチビ飲めば、ビールよりも太りにくいと考えられます。
痩せたい、でも飲みたい! 太らないお酒の飲み方
太りやすいお酒と太りにくいお酒がわかったところで、ここからは太らないお酒の飲み方をご紹介しましょう。
チェイサーを飲めば太りにくい
チェイサーとは、強いお酒の後に口直しとして飲む飲み物のことで、水のことを指す言葉ではありません。
おもに水や炭酸水であることが多いですが、弱いお酒(たとえばビールとか)の場合もあります。
しかしチェイサー=水と思っている人も多いので、今回のご説明においては、「お酒の合間に飲む水」という意味でチェイサーと書きます。
さて話が逸れましたが、本題に戻りましょう。
アルコールには利尿作用があり、お酒を飲むと、体の水分がどんどん奪われていきます。
そのため合間にチェイサーを飲むことで、水分を補給することができます。水分補給ができれば、代謝がアップしやすくなります。
飲む量の目安は、「お酒1杯に対してチェイサー1杯」くらいが良いでしょう。それ以上飲み過ぎると、水太りになる可能性がありますのでご注意ください。
チェイサーを飲めばお腹がふくらんで、お酒を飲む量が減りますし、酔いも回りにくくなります。
水分補給することで、アルコールの解毒作用も助けてくれますし、翌日のむくみ予防にもなりますよ。
糖質の多いお酒は、空腹で飲まない
糖質の多い「甘いお酒」や「ビール」などは、空腹時には飲まないようにしましょう。
空腹時は血糖値が下がっているので、その状態で糖質を摂取すると、血糖値が急激に上昇して脂肪をため込みやすくなります。
そのためお酒を飲む前に、血糖値が上昇しにくい食べ物や飲み物を摂っておくと良いでしょう。悪酔い予防にも効果的です。
悪酔い予防の目的だけなら、おにぎりでも良いのですが、血糖値が急激に上昇しないものであることが大切なので、「豆乳」や「サラダ」がオススメです。
飲み過ぎないように気をつける
アルコールはエンプティカロリーなので太りませんが、このエンプティカロリーのせいで、他の食べ物のカロリーが消費しにくくなります。
つまり、お酒を飲めば飲むほど、おつまみのカロリーは、そのまま脂肪になっていくと考えられます。
そのためダイエット中は、お酒を飲み過ぎないように気をつけましょう。
また、なるべく太りにくいお酒を選び、太りやすいお酒は少量にとどめるようにしてくださいね。
太らないおつまみの食べ方が重要
太らないお酒の飲み方は、太らないおつまみを選ぶことが重要です。「枝豆」や「冷や奴」「サラダ」や「刺身」などがオススメです。
とはいえ、お酒を飲むと、揚げ物などの「高カロリーな食べ物」や、むくみやすい「塩分の多い食べ物」が欲しくなりますよね。
これが太る原因になりますので、なるべく我慢したいところです。
でも「どうしても食べたい!」という人は、唐揚げ2個くらいなら、食べてもそれほど影響はないでしょう。
ただし、このような食べ物には、不思議な力があります。それは、止まらなくなってコントロール不能になる危険があること。
脂っこい食べ物はアルコールを欲し、アルコールは脂っこい食べ物を欲するのです。
だから、むしろ一口食べてしまうことで、少量で我慢することが苦しくなるかもしれません。それなら、初めから食べないほうがラクかもしれませんね。
ダイエット中のおつまみの選び方と食べ方
では、ダイエット中の太らないおつまみの選び方と食べ方を、もう少し詳しく解説していきましょう。
太らないおつまみを選ぶ
ダイエット中のおつまみは、太らない物を選ぶようにしましょう。では、どんなおつまみなら太りにくいのでしょうか?
- 枝豆……塩のかけ過ぎに注意
- 冷や奴……醤油やだし汁のかけ過ぎに注意
- 刺身(貝類や光物がオススメ)……醤油のつけ過ぎに注意
- サラダ……ドレッシングが少ない種類
- チーズ……お酒を飲む前に食べると良い
- スルメ……食べ過ぎに注意
このようなおつまみなら、ダイエット中に食べても大丈夫です。
ただし、醤油や塩の塩分に注意することと、ドレッシングなどの脂質に気をつけることです。
またチーズのような乳製品は、アルコールの吸収を緩やかにして、酔いが回りにくくなります。
そのため、アルコールによって食欲がコントロール不能になるのを防いでくれます。
おつまみの食べ順・食べ方に気をつける
おつまみは、食べ順に気をつけることで太りにくなります。
血糖値の上昇を緩やかにする「食物繊維(ゴボウサラダ・海藻サラダなど)」を最初に食べるようにしましょう
。酢の物や刺身、お浸しなども良いですね。
その後に炭水化物であるご飯や、脂質である肉類などの高カロリーな食べ物を食べれば、太りにくくなります。もちろん、これらの食べ物は、量を控える必要もあります。
これだけは避けたい!太るおつまみはコレ
太りやすいおつまみも、多少は食べて良いとお話しました。でも、これだけは絶対に避けたほうが良いおつまみをご紹介します。
- ポテトフライ
- ポテトサラダ
- スイーツ
- うどん
ポテト系は糖質が多いうえに、揚げ物であるポテトフライは、太るおつまみナンバーワンと言えるでしょう。
ポテトサラダはフライほどではないとはいえ、マヨネーズの脂質が気になります。
また糖質のかたまりであるスイーツ系は、お酒の席では避けたい一品。
アルコールで血糖値のコントロールができなくなっていることが多いので、いつものデザート以上に食べてしまう危険があります。
また鍋のシメのうどんや、焼きうどんなども避けたほうが良いでしょう。うどんを食べるなら、米のほうがまだ良いです。
飲んだ後に食べたくなるラーメンも、うどん同様に太る原因になります。
シメのラーメンを食べても太らない方法はあるの?
太るとわかっているけど、どうしても食べたくなってしまうのが「シメのラーメン」。
でも、シメのラーメンを食べても太らない方法もあります。その秘密をご紹介します。
長期ダイエット中なら食べても太りにくい
もしダイエットを3ヶ月以上継続しているなら、たった1日くらいシメのラーメンを食べても太らない可能性が高いです。
長期ダイエットをして、順調に体重が減っているなら、痩せやすい体質になっている可能性があるからです。
またダイエットを始めてから順調に体重が減っていたけど、最近になって「ダイエットの停滞期」に突入し、なかなか体重が落ちなくなっているなら、シメのラーメンを食べても太らない可能性が高いです。
むしろ、そのほうが痩せやすくなる可能性もあります。
なぜなら、普段からカロリーコントロールをしすぎて、摂取カロリーが減り過ぎると、脂肪をため込みやすい体になっている可能性があるからです。
この場合には高カロリーな食べ物を補給することで、エネルギーが満たされ、代謝がアップする可能性があるのです。
次の飲み会まで1週間~10日空ける
ダイエット中でも飲み会を楽しむことはできますが、頻繁に参加していると、リバウンドしてしまう可能性があります。
そのため次の飲み会までは、1週間~10日は空けるようにしましょう。
これは「チートデイ」と同じ考え方で、たまに高カロリーな食べ物を入れることで、代謝が良くなると言われています。
とくに普段からカロリー制限を厳しくおこなっている人にとっては、とても効果的だと考えられます。
飲み会の前後で調整すれば太りにくい
ダイエット中の飲み会の後にシメのラーメンを食べても太らない方法は、飲み会がある前後3日間くらいで、食事の調整をすることです。
これも、長期間のダイエットをすでに継続している人のほうが効果的です。
できれば飲み会の数日前から運動をして、代謝を上げておくのも良い方法です。
そして飲み会後の3日間(トータルで6日間)くらいまで、運動を継続すると良いでしょう。
いつもは食事制限だけでコントロールしている人は、ちょっと運動を取り入れることで、急激に代謝がアップする可能性があります。
ダイエット中でも、上手にお酒を楽しもう!
ダイエット中でも太らないお酒の飲み方をご紹介しました。
ダイエット中だからって、「禁酒しなくちゃ」と焦る必要はありません。
お酒の選び方・お酒の飲み方・おつまみの選び方などに気をつければ、それほど心配することもないのです。
ダイエット中でも上手にお酒を楽しんで、ストレスを溜めないようにしましょう。