会社の飲み会に行きたくないのは若者だけじゃない!
会社の飲み会は、「仕事の一環だ!」と言われることが多いですが、仕事だからこそ行きたくない!という人も多いのではないでしょうか?
「なんで給料も出ない仕事をしなきゃいけないの?」
「むしろ会費を払うなんて、あり得ない!」
と思っている人も多いかもしれません。
会社の飲み会に行きたくないという若手社員は多いですが、じつは中堅社員でも、会社の飲み会を憂鬱に感じている人が多いようです。
会社の飲み会に参加すべきか悩ましいところですが、決断するためのヒントをご紹介します。
また会社の飲み会を断る方法と、飲み会で孤立しない方法もご紹介します。
目次
会社の飲み会に行きたくない理由
そもそも会社の飲み会に行きたくない理由は、何なのでしょうか?
代表的な理由を集めてみました。
- プライベートな時間を犠牲にしたくない
- つまらない飲み会にお金を使いたくない
- 嫌いな人が多いからストレスがたまる
- 上司のお説教が面倒くさい
- 酒の力でパワハラ・セクハラが横行する
- 行ってもつまらないし、どうせ孤立する
会社の飲み会というのは、定期的に行われます。
営業成績を上げるための決起会だったり、年末の忘年会・年始の新年会。そして歓送迎会や花見など。
年に数回とはいえ、この飲み会を苦痛に感じている人は多いのではないでしょうか?
会社は仲良しを作る場ではないのに、「なぜ飲み会で親睦を深める必要があるのか」と感じている人も多いはず。
そのため、会社の飲み会に行きたくないと思っている人が増えています。
会社の飲み会に参加するくらいなら、家でテレビを観ていたほうが良いと思う人もいるでしょう。
また、せっかく稼いだお金を使うなら、好きな人と楽しい時間を過ごしたいと思う人もいるでしょう。
参加しても上司の愚痴や説教を聞くだけだし、けっきょくポツンと孤立してしまうなら、最初から行かないほうが良いと思いますよね。
では、会社の飲み会に参加して、何か良いことはあるのでしょうか?
参加するメリットとデメリットを見てみましょう。
会社の飲み会に参加するメリット・デメリット
会社の飲み会に参加するか迷っているなら、メリットとデメリットを比較してみましょう。「参加したくない」という気持ちはみんな同じでも、あなたの置かれている状況は、ほかの人とは違うかもしれません。
また、あなたが今後どうしていきたいのかによっても、参加するメリットとデメリットが変わってきます。自分の現状を見極めて、あなたの状況や気持ちに近いものを参考にしてみてください。
会社の飲み会に参加したほうが良い人
会社の飲み会に参加したら、何らかのメリットがあると思われる人を挙げてみました。
野心的で、今の自分を変えたいと強く願っている人なら、きっと会社の飲み会に参加するメリットがあるはずです。
たとえ今すぐには成果がなくても、会社の飲み会に参加することで、今後何かの役に立つはずです。
- 他部署・同部署に交流したい人がいる人
- 仕事のチャンスをつかみたい人
- 上司に気に入られたい人
- 自分の株を上げたい人
- 疎外感を感じたくない人
- 新人もしくは会社の飲み会が初めての人
同部署だけならまだしも、他部署と合同で飲み会をする場合、その中に交流したい人がいれば、参加するメリットは大きいです。
交流したい理由は、恋愛感情なのかもしれませんし、仲良くなっておけば得する人なのかもしれません。
どんな理由にせよ、あなたにメリットがあるなら、ぜひ参加してみてください。
また、飲み会の席で思わぬ話題を振られ、そこで話したことが仕事へのチャンスにつながる場合もあります。
普段は近寄りがたい上司と打ち解けるチャンスがあるかもしれませんし、あなたの人柄を意外な人に認められるかもしれません。
さらには、飲み会後の疎外感がイヤだという理由でもかまいません。それも立派なメリットです。
ただし、あなたが新人だったり、会社の飲み会に誘われるのが初めての場合には、メリットがなくても参加したほうが良いかもしれません。
今後の飲み会を断るかどうかは、それから判断しましょう。
どちらかというと会社の飲み会に参加したほうが良い人
会社の飲み会に参加するメリットがあるのか、はたまた逆にデメリットになる可能性があるのか、判断しかねる人を挙げてみました。
どちらかというとメリットがありますが、飲み会での行動や参加した時の気持ち次第で、どちらにも転ぶ可能性をはらんでいます。
たとえば考えられるデメリットは、お酒に飲まれて醜態をさらしてしまうとか、一時的には仲良くなっても、またすぐに険悪ムードに戻ってしまうなどがあります。
- お酒が好きな人
- お酒が飲めない人
- 仕事をスムーズに進めたい人
メリットとして考えられるのは、たとえば以下のようなことです。
お酒が好きな人は、お酒の力によって、相手の心の垣根を越えられるメリットを知っているはずです。
だから普段は苦手な人でも、お酒の力があれば、今後の関係を円滑に進める突破口になる場合があります。
そうなれば仕事もスムーズに進むでしょうし、変な気をつかわずに仕事ができるようになるかもしれません。
ただし人によっては、お酒の席だけの仮の姿の場合があります。飲み会ではあんなに打ち解けたのに、翌日には今までと変わらない態度を取られることもあるでしょう。
でも、そんな時こそ「昨日はありがとうございました。〇〇さんと話せて楽しかったです」と言えば、ニコっと笑ってくれるかもしれませんよ。
ポイントは、その人だけに聞こえる声で話すこと。なぜなら、仕事ではキャラをつくっているかもしれないからです。
そのキャラを壊さないように、こっそり伝えましょう。でも内緒話みたいには、ならないように気をつけてください。きっと嫌がられます。
またお酒が飲めない人は、飲み会に参加するメリットがないように感じるかもしれません。でも、お酒を飲んで本性が出ている人の姿をしらふで見ることができるのは、ある意味メリットです。
普段の姿では想像もつかない本性がわかれば、その人が何に興味があって、どんなことで喜ぶのかがわかります。
それは人間関係を築く上で、大きなメリットになるのではないでしょうか?
会社の飲み会に参加しないほうが良い人
中には、会社の飲み会に参加することにデメリットしかない人もいます。
メリットとデメリットを天秤にかけて、デメリットのほうが大きいなら、参加しなくても良いでしょう。
- 社内でいじめられている人
- 社内に嫌いな人しかいない人
- ストレスが溜まりやすい人
- 気が弱く、NOと言えない人
- 話せる同僚が1人もいない人
飲み会に参加する人が全員嫌いな人だったり、その人たちから嫌がらせやいじめを受けているなら、参加する理由は1つもありません。
でも、あなたが一方的に相手を嫌いな場合には、飲み会に参加して、あなた自身が心を開くキッカケにすると良いでしょう。
また気が弱くてNOと言えないタイプの人は、無理やりお酒を飲まされる危険性もあります。最近はあまりないことですが、社風によってはあり得ます。慎重に判断しましょう。
さらに、話せる同僚が1人もいない飲み会も、参加するのがためらわれますよね。
たとえば新人があなた1人の場合や、仲の良い同僚がみんな欠席する場合には、今回だけ参加しないのも1つの選択肢でしょう。
会社の飲み会への参加を断る方法
では、会社の飲み会を欠席する場合、どのように断れば良いのでしょうか?
体調不良を理由に断る
会社の飲み会への参加を断る方法で、いちばん角が立たないのは「体調不良」です。
多少の演技力は必要ですが、もっともスムーズに断る方法です。
上司や先輩としても、体調が悪いと言われたら、何も文句は言えないでしょう。ただし「自己管理がなっていない」と嫌味は言われるかもしれませんね。
飲み会の日は会社を休む
会社の飲み会への参加を断る方法は、飲み会当日に会社を休むことです。
有休があるなら事前に申請しておいても良いですし、体調不良や身近な人の不幸、前々からの予定があったなど、あなたの状況によって理由を考えてみてください。
一次会だけ参加して、二次会は断る
上司に押しきられて、どうしても断れなかった場合には、一次会だけ参加しましょう。でも二次会は、断固として帰る意志を伝えることです。
一次会には参加したのですから、二次会を断るくらいは、すんなり許してもらえる場合が多いです。
そのための準備も必要で、一次会が終わりそうな雰囲気になってきたら、一人でひっそりとしていましょう。
トイレに逃げ込むのも良いかもしれませんし、帰り支度をして、素早く「お先に失礼します」と爽やかに言って店を出てしまうのも良いですね。
二次会に誘われそうな雰囲気を感じたら、「すみません、ちょっと急いでるので」と言って、感じ悪くならないように立ち去るのも良いでしょう。
数回は断り、たまに参加する
会社の飲み会は、仕事の延長だと思っている人は多いです。そのため参加した人の中にも、本当は参加したくない人がいることを知っておきましょう。
だから毎回断るのではなく、数回断ったら、たまに参加するようなバランスも必要です。
参加したくないのに参加している人からすると、毎回断る人を良く思っていない可能性があります。
「こっちだって我慢して参加してるのに、何であの人はいつも来ないの?」という風に。
ムダな敵をつくらないように、他の人の気持ちも考慮した決断をするほうが良いかもしれませんね。
会社の飲み会を断るデメリット
では、会社の飲み会を断ることのデメリットは、あるのでしょうか?
もしこの中に、あなたが耐えられないようなデメリットがあるなら、とりあえず参加したほうが良いかもしれません。
協調性がないと言われる
会社の飲み会を断ると、「あいつは協調性がない奴だ」と思われる可能性があります。
もしあなたが一匹狼タイプで、誰に何を思われても気にならないなら欠席しても良いでしょう。
でもあなたが人の目を気にするタイプなら、とりあえず参加したほうが、気分的に楽かもしれません。
お酒が入ると、その場にいない人の悪口を言うような「陰険な人」が、必ずいますからね。ほぼ確実にネタにされます。
仕事の評価・査定に影響する可能性がある
普通に考えると、会社の飲み会を断ったくらいで、仕事の評価や査定に直接影響があるとは思えません。
でも、その場にあなたの評価を下す人がいたり、直属の上司がいる場合には、良く思わないかもしれません。
だから会社の飲み会も、社会人としての役目の1つだと割り切って参加するか、今後どうなったとしても参加するデメリットのほうが大きいのか、そこを見極めてから判断しましょう。
上司から嫌がらせを受けるかも
会社の飲み会を断ることで嫌がらせをするような上司は、はっきり言って最低です。
とはいえ相手も人間ですから、「親睦を深める意思がないのは無礼だ」と感じる上司もいることでしょう。
会社の飲み会は、日頃の頑張りを労う意味で上司が主催する場合もありますので、その厚意を踏みにじることのないように気をつけましょう。
仲間はずれのような扱いを受けるかも
会社の飲み会を断ることのデメリットは、同僚や先輩から、仲間はずれのような扱いを受けるキッカケになるかもしれないことです。
これも個人的には納得できない行動ですが、実際にあり得ることです。
業務外での付き合いというのは、不思議と連帯感を生み、そこにいない人を排除したい気分になることがあります。
そのためムダな悪意を買いたくないなら、とりあえず参加してみるのも良いかもしれません。意外と楽しかったと思える場合も、稀にあります。
上層部からの印象が悪くなる
もし会社の飲み会に役員クラスや社長などの上層部が参加するなら、断ることのデメリットは大きいです。つまり、参加することをオススメします。
普段はあなたと接する機会が少ない人のはずですから、「飲み会不参加」という事実だけが印象に刻まれます。
すると今後のあなたの進退に、悪影響を及ぼす可能性もあります。
あなたにチャンスが巡ってきても、「飲み会に参加しなかった人」という印象が残っていますので、他の人に回されてしまう可能性があります。
大きなチャンスを逃したくないなら、せめて上層部が出席する飲み会には、参加したほうが良いかもしれません。
参加したほうが良い飲み会もある
会社の飲み会には行きたくないと思っても、参加したほうが良い飲み会があります。
このような飲み会に欠席すると、あなたの社会人としての常識を疑われる可能性があるからです。
以下のような飲み会があったら、なるべく参加するようにしましょう。
- 新人歓迎会……新入社員を歓迎する会
- 退職者送別会……定年者や退職者を送る会
- 会社イベント……創立祭など社員総出のイベント
- 他社との交流会……取引先への接待や他社との親睦会
新しく仲間になった新入社員や、今までお世話になった(たとえお世話になっていなくても)退職者が主賓の飲み会には、なるべく参加したほうが良いでしょう。
これは社会人としての常識というよりも、人としての気持ちの問題です。
このような飲み会に参加しない人は、人間性を疑われるだけでなく、自己中心的な人だと思われる可能性があります。
また会社のイベントや他社との交流会にも、参加したほうが良いでしょう。
社員総出のイベントに参加しないのは、仕事へのやる気や愛社精神など、すべてを否定しているような行為です。そもそも断るのは、かなりの勇気が必要です。
さらに上司が取引先の接待にあなたを呼んでくれたなら、上司に期待されている証拠かもしれませんし、他の会社との親睦会は、人脈を広げる良い機会です。
社会人なら、このチャンスを逃す手はないでしょう。
会社の飲み会で孤立しないための対処法
あなたが会社の飲み会に行きたくない理由は、もしかして参加しても孤立するからではありませんか?
もし孤立しないで、うまく立ち回れるとしたら「行ってもいいかな」と思う人もいるかもしれません。
そんな人のために、孤立しないための対処法をご紹介します。
何となく隣の会話に相づちを打つ
会社の飲み会で孤立しないための方法は、何となく隣の会話に相づちを打つことです。
あなたがその話の輪に入っていなくても、あなたの隣で話しているのですから、むしろ輪に入らないほうが不自然です。
「話しかけられないと、自分からは入れない」という人もいると思いますが、良きタイミングで「そうなんですか?」と言うだけでOKです。
これでもう、あなたは輪の一員になれます。
すぐ隣の人と話す
会社の飲み会は、大人数になればなるほど、孤立しやすいかもしれません。どんどん席を移動する人がいて、気がついたらポツンと孤立してしまったという状況も多いです。
だから飲み会が始まったらすぐに、隣の人に話しかけてみましょう。そうすれば、その人と仲の良い人が来ても、輪の中に残れる可能性があります。
また、それほど大人数ではない飲み会なら、とりあえず話している人の顔を見ましょう。
「何か話を振られたらイヤだなぁ」と思うかもしれませんが、その時はその時です。孤立するよりはマシではないでしょうか?
上司にお酌して回り、あまり席に着かない
会社の飲み会で孤立しないためのポジティブな対処法は、上司にお酌して回ることです。
席に一人でいると孤立してしまうので、自分から動く作戦です。そうすれば必然的に、孤立しません。
もしあなたが内気な人でも、「どうぞ」と言って上司にお酌すれば、きっと上機嫌になります。お酒が飲めない上司には、あまり無理に勧めないように気をつけてください。
そしてすぐに立ち去らないで、その場にしばらくとどまりましょう。
上司が勝手に話を振ってくれるかもしれませんし、「よし、ここに座れ」と言われるかもしれません。
この場合はお説教に発展する場合もありますので、孤立するか、上司の説教を聞くかの選択肢になります。
孤立している人を見つけて話しかける
大人数の会社の飲み会では、きっとあなたと同じように孤立している人が1人くらいいるはずです。その人のところに行って、お酌ついでに話しかけると良いでしょう。
きっと相手も内気な人だと思いますので、ワイワイ盛り上がる必要はありません。「これ、美味しいですね」と言って、静かに過ごしても良いのです。
飲み会には、「こうしなければいけない」という決まりは、ほとんどないはずです。自分なりの楽しみ方で、飲み会を乗り切りましょう。
会社の飲み会強制ではない。ニュートラルな気分で
会社の飲み会は、そもそも強制ではありません。でも強制ではないからこそ、参加するかどうか迷ってしまいますよね。けっきょく会社の飲み会は、「参加しても、しなくても良い」というニュートラルな気分でいたほうが楽です。つまり「どっちでもいいかな」くらいの気持ちでいましょう。そうすれば参加してもそれほど苦痛ではありませんし、予定があれば参加しなくても良いと思えるのではないでしょうか?
飲み会なんて、どっちでも良いのです。もし参加したら、せっかくですから美味しく食べて飲んで楽しみましょう。羽目を外さなければOKです。仕事の一環とはいえ、業務外の時間なのですから、そんなに気張らず、肩の力を抜きましょう。