水太りの原因はむくみ。解消してダイエット効果アップ!
「朝起きると顔がパンパン」「夕方になると足がパンパン」という人は、水太りになっている可能性があります。
水太りはむくみが原因で起こることが多く、ダイエットしても痩せにくくなったり、見た目に太って見えたりします。
水太りは、水をたくさん飲むことが原因だと思われがちですが、むしろ、あまり水を飲まないことが原因で起こります。
そこで今回は、水太りの原因と解消法についてご紹介します。
水太りが解消されると、見た目が細くなるのはもちろん、代謝もアップして痩せやすい体になりますよ!
目次
水太りとは?
そもそも水太りとは、どのような状態なのでしょうか?
水太りとは、体の中に水分をたくさんため込んで、むくんでいる状態のことです。
水はカロリーがゼロで、糖質や脂質も含まれていません。
それなのに太って見えてしまうのは、むくみによるものなんです。
脂肪によって太っているわけではないため、水太りを解消すれば見た目が細くなります。
また、むくみがあると血行が悪くなり、代謝が低下して痩せにくくなります。
そのためダイエットしても効果が感じられず、なかなか痩せられないのです。
では、なぜ水太りになってしまうのでしょうか? 水太りの原因を知って解消すれば、代謝がアップして痩せやすくなりますよ。
水太りの原因
なぜ水太りになってしまうのでしょうか? 「水を飲みすぎると水太りになる」と勘違いしている人も多いですが、水太りは、水の飲みすぎが原因で起こるわけではありません。では、水太りの原因とは何なのか見ていきましょう。
代謝が悪い
水太りの原因は、代謝が悪くなっていることが挙げられます。あまり汗をかかない人は、新陳代謝が悪くなって水分を排出できない状態になっています。
すると余分な水分や老廃物を排出できず、水太りになってしまうのです。
塩分の摂り過ぎ
料理などに「塩」を使うとき、「天然塩」ではなく、「食卓塩」を使っている場合が多いのではないでしょうか?
食卓塩には塩化ナトリウムが多く含まれていて、体に水分をため込む性質があります。そのため、塩分を摂り過ぎると、水太りになってしまうのです。
一方、塩田で作られるような「天然塩」には、ナトリウムよりも「マグネシウム」や「カリウム」などのミネラルが多く含まれています。
そのため適量の塩分ならば、水太りになる心配は少ないはずなのです。できるだけ食卓塩ではなく、天然塩を選びましょう。
また、塩分を摂りすぎると喉が渇きますよね。すると水を大量に飲んでしまい、その大量の水が体にたまってしまうのです。
水を飲むことが水太りの原因ではありませんが、一度に大量の水を飲むことは、むくみの原因になります。
運動不足
デスクワークで同じ体勢が続く人や、日頃から運動不足になっている人は、筋肉を動かす機会が少ないため、血行不良になりがちです。
血行不良になると、水分をうまく排出できなくなり、体がむくんで水太りになってしまいます。
筋肉には血液を流すポンプのような役割があるので、体を動かすことで血行が良くなり、滞りがちな血流を心臓にもどすサポートをしてくれます。
そのため運動不足を解消することが、水太りの解消につながるのです。
お酒の飲みすぎ
お酒を飲んだ翌朝に、顔がパンパンにむくんでしまった経験はありませんか?
これは、アルコールの利尿作用によって水分不足になり、体が水分をため込もうとしてむくんでしまうからです。
また、お酒を飲んでいるときは、塩辛い食べ物が欲しくなるため、塩分の摂りすぎによって体がむくんでしまうのです。
このように、日頃からお酒を飲む機会が多い人は、むくみによって水太りになりやすいのです。
水分不足
水太りは、水分の摂り過ぎが原因だと思われていますが、実は、水分不足が原因で水太りになります。
人間の体は、約60~70%が水分でできているため、水分が足りなくなると体が危機を感じ、体内に水分をため込もうとして水太りになってしまうのです。
そのため、水太りを防ぐために水分を控えることは、かえって水太りの原因をつくってしまうことになるので気をつけましょう。
体の冷え
手足などの末端が冷えやすい人や、体温が低く寒がりな人は、冷え性の悩みを抱えているのではないでしょうか? 実は、体の冷えも水太りの原因になるんです。
体が冷えると血行が悪くなり、新陳代謝が低下します。すると、体にたまった水分を排出できなくなり、むくんで水太りになってしまうのです。
水太りになりやすい人の見分け方
では、あなたが水太りになっているかをチェックしてみましょう。以下の項目で当てはまるものが多ければ、水太りになっている可能性が高いです。
- 手足が冷えやすい
- 夕方になると靴がきつくなる
- 顔がむくみやすい
- 運動をほとんどしていない
- お酒を良く飲む
- 濃い味付けが好き
- 足が重い・だるい
- 靴下や下着の跡が残りやすい
- 慢性的な睡眠不足
- 疲れやすい
- 便秘になりやすい
このようなことに心当たりがある人は、水太りになっている可能性が高いです。水太りになると痩せにくくなり、ダイエットをしても効果が出にくくなります。
また、慢性的なむくみは様々な病気の原因にもなるため、早めに改善しておきましょう。
水太りの解消法
では、水太りの解消法はどうすれば良いのでしょうか?
お風呂で体を温める
暑い日や仕事で疲れて帰ってきた日などは、シャワーでお風呂を済ませていませんか?
シャワーをザっと浴びただけでは体が温まらないので、体の冷えが水太りにつながります。そのため、お風呂で体を温めることが水太り解消に効果的です。
湯船にゆっくりと浸かることで冷え性を改善し、新陳代謝をアップすることができます。
お風呂で体を温めると、血行が良くなることで老廃物を排出し、汗をかくことで体内にたまった水分を排出することができます。
また、ゆっくり湯船に浸かるとリラックス効果があるので、疲労回復にも効果的です。
疲労は血行不良を招くため、水太りの原因の1つ。仕事で疲れている時こそ、湯船に浸かって「疲れ」も「水太り」も解消していきましょう。
適度な運動をする
運動不足になると血行不良になり、むくみを引き起こします。そのため、適度な運動をすることは、水太りの解消に効果的です。
とくに下半身がむくみやすいため、骨盤や股関節のストレッチをするのもオススメ。ウォーキングなどの有酸素運動で汗をかくことも、水太りの解消に効果的です。
また、筋肉を刺激すると血行を促進し、水太りを解消できます。
筋肉には血液を流すポンプ機能があるため、筋力をアップすることで、より効果的に水太りを解消できるのです。そのため、スクワットなどの筋トレもオススメですよ。
ふくらはぎの筋トレ
ふくらはぎは「第二の心臓」と呼ばれていて、血流を心臓に戻す役割があります。これが「ポンプ機能」のことです。
そのため、ふくらはぎの筋肉を鍛えるとむくみが解消され、水太りを解消できるのです。では、簡単な「ふくらはぎの筋トレ」をご紹介します。
◆つま先立ちでふくらはぎの筋肉を鍛える
つま先立ちは、いつでもどこでもできる簡単な筋トレ。ふくらはぎにキュっと力を入れることで、筋肉を鍛えられますよ。
- 壁や手すりに手を置いて、かかとを床から上げてつま先立ちをします。
- 数秒キープしたら、床すれすれまでかかとを下ろします。
- もう一度かかとを上げる……と15回くり返しましょう。
デスクワークの人は、イスに座った状態でやってもOKです。1日に2~3セットを目安にして、ふくらはぎの筋トレをやってみてくださいね。
カリウムを摂る
水太りを解消するには、塩分を控えるとともに、カリウムを摂るのが効果的です。カリウムには、体内にたまった余計な水分や塩分を排出する効果があり、むくみを解消してくれます。
そのため、水太りの解消には、カリウムを多く含む食べ物を摂るようにしましょう。カリウムが含まれる食べ物は、以下のものです。
- バナナ
- アボカド
- 海藻類
- ホウレン草
- アーモンド
- パセリ
- 納豆
これらの食べ物は、食物繊維が含まれているものも多く、便秘解消の効果で水太りを解消する効果も期待できます。
デトックス効果で体内から余分なものを排出し、体の中からキレイになりましょう。
◆カリウム以外で水太りを解消する食べ物
水太りを解消する食べ物は、カリウムだけではありません。体を温めたり、代謝をアップしたり、血流を良くしたりする食べ物が、水太りの解消に効果的です。
- 生姜……ショウガオールにより血行促進
- かぼちゃ……ビタミンEにより血行促進
- 玉ねぎ……硫化アリルによるデトックス効果
- 玄米……ビタミンB群による代謝アップ
- 牛肉……亜鉛によるデトックス効果
カリウム以外にも、これらの食べ物を食生活に取り入れてみましょう。
1日2リットルの水を飲む
水太りの解消法は、十分な水分補給をすることです。1日2リットルを目安に水を飲みましょう。
水を飲むことで体内の循環が良くなり、老廃物を排出することでむくみを解消してくれます。
ただし、一気に大量の水を飲むのはNG。コップ一杯程度の水を、小まめに飲むようにしましょう。
リンパマッサージ
夕方になると靴がきつくなる人や、足がパンパンに腫れたようになる人は、足がむくんでいる証拠。
むくみは水太りの原因になるので、これを解消するにはリンパマッサージが効果的です。
入浴中やお風呂上がりなどにリンパマッサージすることで血行が良くなり、足のむくみを解消することができます。
むくみは下半身に生じやすいので、足のむくみを解消することで全身の血行が良くなり、水太りの解消につながりますよ。
◆下半身の血流を改善するマッサージ
手でこぶしをつくり、指の第二関節を使って滑らせるようにマッサージをします。
滑りを良くするために、オイルなどを塗ると良いでしょう。
- 足の甲の部分を、足指から足首に向かって滑らせます。
- スネの部分を、足首から膝に向かって滑らせます。
- 膝の裏を手の四本指で指圧します。
- 膝から足の付け根に向かって滑らせます。
- 最後に、足の付け根(鼠径部)を押します。
あまり力を入れすぎないのがポイント。とはいえ、あまり弱すぎても効果がないので、痛くない程度の力でリンパマッサージをしましょう。
足のむくみがひどい人は、最初は痛みがあると思いますが、毎日やっていくことで痛みが軽減されるでしょう。
デトックス効果のあるお茶を飲む
水太りを解消するには、デトックス効果のあるお茶を飲むのもオススメです。デトックス効果のあるお茶は、利尿作用やむくみ解消の効果があります。
なるべくカフェインを含まないお茶のほうが、水太り解消には効果的です。
◆ルイボスティー
ルイボスティーには便秘を解消したり、新陳代謝を良くする作用があります。ミネラルが多く含まれていて、体内の毒素や老廃物を排出する「デトックス効果」があります。
ノンカフェインなので妊娠中でも飲むことができ、体のむくみを解消して、「妊娠高血圧症」などの予防にも効果的です。
◆どくだみ茶
どくだみ茶にはカリウムが多く含まれていて、利尿作用が高く、デトックス効果が期待できます。高血圧予防や血管を強くする効果もあります。
ただしカリウムの含有量が多いため、腎機能が低下している人は「高カリウム血症」になる恐れがありますので、ご注意ください。
◆コーン茶
コーン茶は、とうもろこしを炒って香ばしく仕上げたお茶です。コーン茶にはカリウムが多く含まれていて、むくみを解消する効果があります。また、血糖値の上昇を抑える効果があるため、ダイエットにも効果的。ノンカフェインなので、夜に飲んでもOKです。
◆ハーブティー
どんな種類でも、ほとんどのハーブティーには「リラックス効果」と「血行促進効果」が期待できます。その中でも、「レモングラス」や「ローズマリー」が水太りの解消にオススメです。
とくに、寝る前にハーブティーを飲むとリラックス効果があり、睡眠の質を高めることで疲労を回復できます。疲労や睡眠不足は、代謝の低下を招き、水太りの原因になります。寝る前のハーブティーで、水太りを解消しましょう。
水太りの解消には身近にある漢方食材も効果的
漢方には、体質を改善する効果があります。水太りは、むくみや代謝機能の低下が原因なので、そのような体質を改善することで水太りを解消できます。
ほとんどの漢方薬には、「血行を良くする効果」と「冷え性を改善する効果」があり、水太りの解消に効果的です。といっても、漢方薬を買うと高額になることも多く、続けるのが大変になります。そこで、身近にある漢方食材を利用してみましょう。
シナモン(桂皮)
アップルパイやカフェラテなどに使われる「シナモン」は、漢方薬の「桂皮」とほぼ同じものです。
シナモンの効能は、鎮痛・解熱作用のほかに、発汗作用もあります。それにより体内の水分を排出しやすくして、水太りの解消に効果が期待できます。
生姜(ショウキョウ)
ショウガも漢方薬の一種で、生薬名では「ショウキョウ」と読みます。生姜には「ジンゲロール」という成分が含まれていて、加熱すると「ショウガオール」という成分に変化します。
どちらの成分にも血行促進や冷え性改善の効果が期待できるのですが、生の生姜はおもに風邪予防などの「殺菌作用」が高く、加熱した生姜は「冷え性改善」の効果が期待できます。
水太りの解消には、どちらかというと加熱した生姜に含まれる「ショウガオール」が効果的です。
水太りを解消してダイエット効果アップ!
水太りの原因と解消法についてご紹介しました。水太りは、日頃の生活習慣による「むくみ」が大きな原因だと分かりました。体がむくむと代謝が低下し、ダイエットしても痩せにくくなります。そのため、むくみを解消することで水太りを解消し、ダイエット効果をアップさせていきましょう!