脚太りタイプの特徴と脚やせ効果のある食べ物
「美脚になりたい!」と思ってダイエットしても、なかなか痩せない脚。部分瘦せの中でも、とくに脚は痩せにくいパーツなんです。
脚やせのためにマッサージやエクササイズをする人が多いと思いますが、実は、食べ物で脚やせ効果を狙うこともできます。
そこで今回は、脚やせ効果のある食べ物についてご紹介します。タイプ別の脚やせ食材で、痩せにくい脚をほっそり美脚に変えていきましょう!
目次
むくみタイプの特徴
脚が太くなる大きな原因は、「むくみ」です。むくみを解消する食べ物を見ていく前に、まずは、むくみタイプの特徴について見ていきましょう。
- 立ちっぱなし・座りっぱなしの姿勢が多い
- 夕方になると脚がパンパンにむくみ、靴がきつく感じる
- トイレに行く回数が1日5回以下
- 冷たい物をよく摂る
- しょっぱい物が好き
これらの項目に当てはまることがあれば、むくみによって脚が太くなっている可能性があります。
むくみは、体内に水分がたまって、老廃物が蓄積されている状態。すると、代謝が低下して脚が痩せにくくなってしまうのです。
また、脚の筋肉量が少ないことも、むくみの原因の1つ。足の筋肉量が少ないと、脚がだるく感じ、疲れやすくなる特徴があります。
脚がむくむ原因になる食べ物とは?
脚が太くなる大きな原因である「むくみ」。むくみを解消するだけで、脚が見違えるように細くなる可能性があります。では、むくみを引き起こす食べ物には、何があるのか見ていきましょう。
塩分
塩分にはナトリウムが含まれていて、血液中の水分バランスを整える役割があります。
体内の塩分濃度は一定に保たれているため、塩分を摂りすぎると、塩分濃度を薄めるために、水分をたくさん体にため込んでしまうのです。
しょっぱい食べ物を食べると、喉が乾いて水が飲みたくなると思いますが、これは、体内の塩分濃度を薄めようとしている状態。
すると、必要以上に水分を摂りすぎてしまい、血管中の水分量が増え、それが血管から染みだしてふくらんだように脚がむくんでしまうのです。
脚のむくみの原因になる食べ物は、濃い味の食べ物やジャンクフード、ベーコンやウィンナーなどの加工肉など。これらには塩分が多く含まれているため、脚がむくみやすくなります。
カフェイン
仕事中のリフレッシュに最適な飲み物であるコーヒーですが、コーヒーにはカフェインが含まれていて、脚がむくみやすくなる飲み物の1つ。
カフェインには利尿作用があるので、むくみの解消に効果がありそうな気がしますよね。
ところが、逆に水分不足になりやすく、これ以上水分が不足しないように、体に水分をため込もうとします。その結果、脚のむくみを引き起こし、脚が痩せにくくなってしまうのです。
また、カフェインには交感神経を優位にする働きがあり、交感神経は脳を興奮状態にさせます。
交感神経が優位になると、脳に血流が集中し、脚などの末端の血流が悪くなります。これが、むくみや冷え性、セルライトなどの原因になってしまうのです。
糖分
糖分は太るというイメージがあるので、ダイエット中は控えている人が多いと思いますが、実は、むくみの原因にもなります。
糖分には、体に水分をため込む作用があるため、脚のむくみにつながるのです。
糖分は砂糖だけでなく、ご飯やパンなどの炭水化物にも多く含まれています。甘いお菓子や糖分が含まれている飲み物はもちろん、煮物などのおかずにも糖分が多く含まれています。
むくみを解消する食べ物
むくみを放っておくと、脂肪やセルライトに変化してしまいます。そのため、むくみはできるだけ早く解消することが大事。では、むくみを解消する食べ物について見ていきましょう。
カリウム
むくみは、体内に水分がたまっている状態です。この水分を排出するためには「カリウム」を摂取するのが効果的。
カリウムは、体内の「ナトリウム」と「水分」を排出する働きがあり、むくみを解消する効果が期待できます。
カリウムを多く含む食べ物は、
- バナナ
- パセリ
- アボカド
- 納豆
- ほうれん草
などです。
◆カリウム摂取のポイントと注意点
カリウムは水に溶け出しやすい性質があるため、長時間水に浸けたり、水で洗いすぎたりするのはNG。せっかくのカリウムが流れてしまうので、効果が半減してしまいます。
また、加熱することもカリウムが減少する原因になるため、できれば生のまま食べるようにしましょう。どうしても生で食べられないものは、軽く炒めたり、スープにしたりして、汁まで飲み切るようにすればカリウムを摂取できますよ。
カリウムの摂り方の注意点は、過剰摂取に気をつけること。カリウムを過剰摂取すると、高カリウム血症になる恐れがあるため、摂りすぎないように注意しましょう。
ビタミンB1
糖分を摂りすぎると、むくみだけでなく脂肪の蓄積につながります。ビタミンB1は、糖質をエネルギーに変える効果があるため、むくみを解消するとともに、脂肪の蓄積を抑える効果があります。
ビタミンB1を多く含む食べ物は、
- 豚肉
- ニンニク
- 玄米
- うなぎ
- 鶏レバー
などです。
◆ビタミンB1摂取のポイントと注意点
ビタミンB1は「水溶性ビタミン」なので、カリウム同様に、水に溶けやすい性質があります。加熱にも弱いため、ビタミンB1はできるだけ生のまま摂取するようにしましょう。加熱調理するなら、煮汁なども一緒に飲むのがオススメ。
また、ビタミンB1は尿や汗と一緒に排出されやすいので、体内に長くとどまることができません。そのため、不足しがちなビタミンの1つです。すぐに体外へ排出されてしまう性質があるので、過剰摂取の心配はほとんどないでしょう。
水
むくみは、体内に水分をため込んでいる状態です。そのため、あまり水を飲まないほうが良いと思いがちですが、むくみを解消するには水分補給が大切です。
水を飲むとリンパや血液の流れが良くなり、老廃物を排出することができます。
そもそも体内の水分が不足することが、むくみの原因の1つなので、むくみを解消するには水分をしっかり摂ることが大切です。
水の飲み方で注意したいポイントは、一気に飲むのではなく、小まめに少量ずつ飲むこと。気づいたときに1口ずつ飲んだり、1時間ごとにコップ一杯の水を飲んだりするのがオススメです。
水を飲むタイミングはいつでもOKですが、「喉が渇いた」と感じる前に飲むことが大切。とくに意識したいタイミングは、起きたときとお風呂の前後、食前や寝る前などです。
【タイプ別】脚やせ効果のある食べ物
脚が太くなる原因は、むくみだけではありません。原因によって脚やせ効果のある食べ物が異なるため、タイプ別に脚やせ効果のある食べ物について見ていきましょう。
むくみ以外の脚太りのタイプは、以下の4つです。
- 冷え性タイプ
- セルライトタイプ
- 筋肉太りタイプ
- 脂肪太りタイプ
では、順番にご紹介していきます。
冷え性を改善する食べ物
体が冷えると血流が悪くなり、代謝が低下してしまいます。すると、脂肪が燃焼しにくくなり、脚やせ効果がダウンしてしまうのです。
体の冷えは、血行が悪くなることでむくみを併発させたり、脂肪太りの原因になったりもします。
そのため、体を温める食べ物を摂り、冷え性を改善することが脚やせ効果につながります。では、冷え性を改善する食べ物を見ていきましょう。
◆しょうが
しょうがは、体を温める食べ物として有名ですよね。生のしょうがをおろして飲み物に混ぜたり、スライスして料理に使ったりすることができます。しょうがを乾燥させると保存もきくので、食事などに取り入れやすくなるでしょう。
◆ニンジン・ゴボウ
ニンジンやゴボウなどの根菜類は、体を温める効果のある食べ物です。そのため、根菜類は冷え性の改善に効果的です。ニンジンとゴボウの組み合わせなら、「きんぴらごぼう」が良いのではないでしょうか?
◆ニンニク
ニンニクには、体温を上げる効果があります。体が温まる効果はもちろん、基礎代謝をアップして痩せやすくなる効果も。また、ニンニクにはビタミンB1を吸収しやすくなる効果もあるため、脂肪の燃焼を促進したり、糖質の代謝を高めたりする効果が期待できます。
セルライトを予防する食べ物
セルライトは、蓄積された脂肪と老廃物が結びつき、脂肪が肥大化したもの。太ももをひねったときに、肌がデコボコするならセルライトができている証拠です。
脂肪と老廃物のほか、コラーゲン繊維が過剰に増殖するとセルライトができます。
セルライトは、一度できるとなかなか解消することができません。セルライトができると代謝が低下して、脂肪が蓄積されやすくなるとともに、むくみも併発してしまうことがあり厄介です。
そうなる前に、セルライト対策をしておくことが大切です。そこで、セルライトを予防する食べ物について見ていきましょう。
◆ビタミンC
セルライトができる原因は、コラーゲンが過剰に増殖することです。この増殖をコントロールするのが、ビタミンCの働き。ビタミンCには、コラーゲンの生成をサポートする働きがありますが、ビタミンCが不足するとコラーゲンが異常に生成されて、コントロールできなくなってしまうのです。
コラーゲンが異常に生成されるのを抑え、セルライトを予防するためには、ビタミンCを積極的に取り入れることが大事。ビタミンCが多く含まれる食べ物は、ピーマンやパセリ、アセロラやキウイなどです。
◆ヨウ素
ヨウ素はミネラルの一種で、代謝をアップさせる働きがあります。代謝がアップすると脂肪が燃焼しやすい状態になるため、脂肪の蓄積を防ぐとともに、セルライトを予防することにつながります。
こんぶやワカメ、ひじきなどの海藻類には、ヨウ素が豊富に含まれています。海藻類を積極的に摂り、新陳代謝を活発にして脂肪を燃焼しやすい状態にしていきましょう。脚やせ効果がグンと高まりますよ。
ただし、ヨウ素は摂りすぎると甲状腺の病気を引き起こす恐れがあるため、摂取量を守ることが大事。1日あたりのヨウ素の摂取量は、130㎍が目安です。含有量の目安は、以下を参考にしてみてください。
海藻100gあたりのヨウ素の含有量
- ワカメ100gあたり……ヨウ素1900㎍
- 乾燥こんぶ100gあたり……ヨウ素240000㎍
- 乾燥ひじき100gあたり……ヨウ素47000㎍
100g中にこんなにたくさんのヨウ素が含まれているので、少量の海藻類を食べるだけでOKですね。
筋肉太りタイプに効果のある脚やせ食材
筋肉太りの原因は、脂肪と筋肉の混合です。硬くなった筋肉のすき間に脂肪がつくことで、脚が太くなっているのです。筋肉太りタイプは、過去にスポーツをしていた人や、現在もスポーツをしている人。
とくに、運動をやめてから脚が太くなった人は、筋肉太りの可能性があります。
筋肉太りの特徴としては、脚のお肉が硬くてつまめないこと。
また、力を入れたときに、ふくらはぎが盛り上がるのも特徴の1つです。このような筋肉太りタイプの人は、どのような食べ物を食べると脚やせ効果が期待できるのでしょうか?
◆クエン酸
筋肉太りタイプの脚やせ食材は、クエン酸がオススメ。クエン酸とは、柑橘類などの酸っぱい成分のことです。クエン酸には血行を良くする効果があり、筋肉が硬くなるのを防ぐ働きをしてくれます。
筋肉の血行が悪くなると、筋肉が硬くなったまま肥大してしまうので、筋肉太りになってしまうのです。そのため、クエン酸で筋肉をやわらかくし、その上で脂肪を落としていけば脚を細くすることができますよ。
クエン酸を多く含む食べ物は、レモンやグレープフルーツ、キウイやいちごなどです。
脂肪太りタイプに効果のある食事法
脂肪太りタイプの特徴は、脚だけでなく、全身にも脂肪がついていることです。
とくに、膝の上に脂肪がついていて、たるみがあります。太ももの肉がやわらかく、簡単につまむことができるのも特徴です。
脂肪太りタイプには、とくに効果のある食べ物はありません。脂肪太りを解消するには、何を食べるかよりも、カロリー制限をすることが効果的です。
タンパク質を中心に栄養バランスの良い食生活を心がけ、ビタミンやミネラルも摂取するようにしましょう。
脂肪太りを解消するには、低カロリーの食材や体を温める食材を選ぶと効果的です。
低カロリーの食材を選べば、脂肪がつくのを防ぐことができ、体を温める食材を選べば、代謝がアップして脂肪が燃焼しやすくなりますよ。
脚やせ効果のある食べ物を取り入れて美脚をつくる!
タイプ別の脚やせ効果のある食べ物についてご紹介しました。脚はとくに痩せにくい場所なので、むくみやセルライト、脂肪などが出やすい場所。水分を適切に摂取してむくみを解消するとともに、それぞれに効果のある食べ物を取り入れて、美脚をつくっていきましょう!