食べても太らない人と、食べてないのに痩せない人。
あなたは、どっちの人ですか?
腸内には腸内細菌がたくさんあって、その腸内細菌の性質によって「太りやすい人」と「痩せやすい人」に分かれます。
そこで最近注目を集めているのが「デブ菌」と「痩せ菌」。
何だかイヤな感じしますよね。
もし自分に、デブ菌が多かったらイヤだな~って思いませんか?
でも大丈夫!
もしデブ菌が多くても、デブ菌を減らして痩せ菌を増やす方法があるんです。
そのためには、腸内環境を改善するのが大事。
痩せ菌を増やして、あなたもやせ体質になっちゃいましょう。
目次
デブ菌が多いとどうなるの?
カンタンに言うと、デブ菌が多ければ太りやすくなります。
たとえばデブ菌が多い人と痩せ菌が多い人が同じ物を食べたとしましょう。
- デブ菌が多い人⇒ 食べたら運動して痩せる努力をしないと、どんどん太る。
- 痩せ菌が多い人⇒ 何もしなくても不要な物がどんどん排出されていく。
この差は大きいですよね。痩せ菌が多い人は、食べ過ぎないように注意するくらいで、とくに努力もなく痩せられます。
でもデブ菌が多いと、つねに頑張って食べ物を我慢したり、運動をして脂肪を燃焼させる努力をしなければいけません。
そんなの不公平だ! と思ったあなた。
そうです。ならば、痩せ菌を増やせばいいんです!
痩せ菌とデブ菌って何?
痩せ菌を増やすには、痩せ菌とデブ菌について知っておく必要があります。そのために、まずは腸内細菌について見ていきましょう。
腸内細菌は大きく分けて3種類
痩せ菌もデブ菌も、腸内細菌の一種です。腸内細菌は、大きく分けて3種類あります。
- 善玉菌(乳酸菌・ビフィズス菌など)
- 悪玉菌(大腸菌・ピロリ菌・ウェルシュ菌など)
- 日和見菌(痩せ菌・デブ菌など)
善玉菌とは、腸内環境を良くしてくれる「乳酸菌」などが代表的です。善玉菌が増えるとお通じが良くなり、体の調子も良くなりますよね。
悪玉菌とは、大腸菌など病気の元になる腸内細菌のことです。悪玉菌が増えると太りやすくなりますし、病気にもかかりやすくなります。
そして腸内細菌の中で一番多いのが、日和見菌と呼ばれる菌です。日和見菌は、善玉菌と悪玉菌のどちらか多いほうの味方をするという特徴があります。
痩せ菌もデブ菌も「日和見菌」の一種
痩せ菌もデブ菌も「日和見菌」の一種です。よくある勘違いは、痩せ菌が善玉菌のことで、デブ菌が悪玉菌という間違いです。
日和見菌は実にたくさんの種類があり、その中に痩せ菌とデブ菌があります。でも本当の菌名は違います。
- 痩せ菌……バクテロイーデス
- デブ菌……ファーミキューテス
痩せ菌にはビフィズス菌も入りますが、おもにバクテロイーデスという細菌のことです。
デブ菌は、ファーミキューテスと呼ばれる細菌です。なんだかデブ菌のほうが可愛い名前ですが、騙されてはいけませんよ。
※参考資料:ヤセ菌バクテロイデスを効率的に増やすことは可能なの?
参考資料: ヘルスケアPOCKET【病気の症状・原因・治療法を解説】
日和見菌は、善玉菌か悪玉菌か優勢な側の味方をする
腸内環境を良くするためには、「悪玉菌をゼロにすればいい」と思うかもしれませんが、じつは違うんです。3種類の腸内細菌のバランスが大切なんです。
腸内環境を良くするための最適なバランスとは……
- 善玉菌 20%
- 悪玉菌 10%
- 日和見菌 70%
だと言われています。
このバランスを保つことができれば、腸内環境は改善されます。では痩せ菌を増やすには、どうすれば良いのでしょうか?
それは善玉菌を増やすこと。善玉菌が優勢になれば、痩せ菌のはたらきを活発にできるんです。つまり痩せやすくなるということです。
痩せ菌を増やす方法とは?
では、やせ体質になるために、痩せ菌を増やす方法をご紹介していきましょう。痩せ菌とデブ菌にも、じつは理想的な割合があります。それは、
理想のバランス⇒ 痩せ菌:デブ菌 3:2
です。この割合を保つために、痩せ菌を増やす方法を実践していきましょう。
善玉菌を増やせば、痩せ菌が増える
痩せ菌を増やすには、腸内環境を善玉菌優勢の状態にすることが大切です。
たとえばファーストフードなど、高カロリーで栄養のない物ばかり食べていると、善玉菌がどんどん減っていきます。代わりに悪玉菌は、どんどん増えていきます。
なんと10日間ファーストフードを食べ続けたら、痩せ菌がほぼ消えたとも言われているそうです。こわいですね。ちょっとしたホラーです。
善玉菌を増やす食生活に切り替えれば、痩せ菌も増えていきますよ。
善玉菌を増やす食べ物を食べる
善玉菌を増やすには、善玉菌を増やす作用のある食べ物を食べることです。どんな食べ物が、善玉菌を増やすのでしょうか?
やっぱり最強フードは「納豆」
どこにでも登場してくる最強フード、それは「納豆」。
発酵食品の中でも、納豆は最強です。納豆菌は生きたまま腸まで届くと言われています。毎日1パック、できれば2パックくらい食べると良いでしょう。
食物繊維も豊富なので、腸内環境を改善してくれます。
痩せ菌の大好物は「らっきょう」
らっきょうには、キャベツの約50倍の食物繊維が含まれているそうです。そのため腸内環境が良くなりますよね。
でもそれだけではなく、痩せ菌である「バクテロイーデス」の大好物らしいです。これは食べないといけませんね。
善玉菌のエサになる「オリゴ糖」
善玉菌を増やすには、善玉菌のエサとなる食べ物も必要です。オリゴ糖は、善玉菌のエサになる食べ物として有名ですよね。
オリゴ糖を含む食品はたくさんありますが、いくつかご紹介します。
- きな粉
- いんげん
- ゴボウ
- 大豆
- はちみつ
これらの食品を積極的に食べると良いでしょう。ただし食品だけで必要量のオリゴ糖を摂るのは、むずかしいと言われています。
乳酸菌の代表格「ヨーグルト」
善玉菌と言えば「乳酸菌」、乳酸菌と言えば「ヨーグルト」ですよね。ヨーグルトには乳酸菌だけでなく、ビフィズス菌も含まれています。善玉菌を増やすには最適な食品ですよね。
でも実際にヨーグルトだけで乳酸菌を腸まで届けるのは数が少なすぎます。そこでヨーグルト100個分の乳酸菌が含まれているサプリをご紹介します。
乳酸菌の他にも、悪玉菌と戦う「納豆菌」や善玉菌のエサになる「オリゴ糖」も含まれています。
さらに「ビフィズス菌」「ラクトフェリン」「レジスタントスターチ」など、腸のはたらきをサポートする成分のオンパレードです。
ゼロカロリー食品をひかえる
ダイエットのためにゼロカロリー食品を食べている人は多いと思います。でもゼロカロリー食品には、人工甘味料が含まれているんです。
人工甘味料を摂り続けると、痩せ菌が減ると言われています。
抗生物質はなるべく飲まない
感染症など抗生物質が必要なときは、もちろん抗生物質を飲んで早く病気を治すことが大切です。
でも何かと抗生物質を飲むことが多いならば、今すぐやめたほうが良いでしょう。
抵抗力がなくなるので、病気にかかりやすくなります。
そして抗生物質を飲むと、腸内の痩せ菌も死滅させてしまうと言われています。少しずつ戻ってはいきますが、飲まないで済むなら飲まないほうが無難です。
食べても太らない理想のカラダを手に入れよう
痩せ菌を増やす方法をご紹介しました。
食べても太らないやせ体質を手に入れるために、毎日の生活を変えていきましょうね。
手っ取り早く痩せ菌を増やすには、サプリを利用するのもオススメです。食品だけで必要な栄養を摂るのは大変ですからね。
また、基本的なことも忘れてはいけませんよ。「食べ過ぎ」「高カロリー食ばかり」「ジャンクフード」など、明らかに太るとわかっている食べ方も改善しましょうね。