パスタは美味しいけど、太るからダイエット中はちょっと……
なんて我慢していませんか?
なんとパスタを食べて痩せられるダイエット方法があったんです。
太る食材のイメージが強いパスタですが、じつはダイエットの味方なんですよ。
そんなパスタダイエットの効果とレシピをご紹介します。
パスタは太らない食材だった?
パスタは太るというイメージがありますが、パスタで痩せるというのは一体どういうことなのでしょうか?
血糖値が上がりにくい低GI食品
じつはパスタが低GI食品だって知ってましたか? 厳密に言うと、GI値が60以下の食品を低GI食品と呼びます。
パスタのGI値は65なので、ほぼ低GI食品ということになります。
低GI食品とは、血糖値が上がりにくい食品のことです。血糖値の上昇をゆるやかにできれば、インスリンの分泌をおさえてくれます。
インスリンの分泌をおさえると、脂肪がつきにくく太りにくくなるということなのです。意外に優秀なパスタにビックリですね。
レジスタンスターチが含まれている
レジスタントスターチと聞いて、何か思い出しませんか? そうです。冷やご飯に含まれている、太りにくい成分です。
おにぎりダイエットの効果は、レジスタントスターチのおかげですよね。
レジスタントスターチとは、消化されにくいでんぷんのことです。
消化されにくいということは、血糖値の上昇をおさえ、脂肪として蓄積されにくいということになります。つまり太りにくいということです。
パスタにはもともとレジスタントスターチが含まれていて、しかも冷製パスタなど冷やすことでレジスタントスターチが増えます。
ダイエットには最適な食材ということですね。
デュラムセモリナ小麦は血糖値の上昇をおさえる
パスタは小麦粉が原料ですが、小麦粉は血糖値が上昇しやすく、太りやすいという性質があります。
しかしパスタの原料であるデュラムセモリナ小麦は、ふつうの小麦粉とは性質がちがいます。
消化吸収のスピードがゆるやかで、血糖値が上昇しにくいと言われています。
そのため同じ小麦粉であるパンやうどんなどに比べると、パスタは太りにくいと言われているのです。
パスタダイエットで痩せる方法
パスタダイエットで痩せる方法は、食べ方が大事です。ただ何も考えずにパスタを食べれば痩せられるわけではありません。では、どのような食べ方をすれば痩せられるのでしょうか? イタリア人の食べ方にヒントがありそうです。
野菜とスープを先に食べる
イタリア人がパスタを食べる時は、パスタを単品で食べるわけではありません。日本で言うところの「パスタセット」のような感じです。
最初にスープを食べて、その後にサラダを食べます。そしてようやくパスタを食べるのです。
いきなりパスタを食べるよりも、より血糖値が上がりにくい食べ方の基本ですね。
また先にスープとサラダを食べることで、満腹感もアップします。お腹が空きすぎている時にパスタを食べると、よく噛まないでパクパク食べてしまいますよね。
先にスープとサラダを食べることで、早食いを防ぐはたらきもしてくれます。
肉を一緒に食べて栄養バランスよく
パスタダイエットの痩せる食べ方は、肉を一緒に食べることです。肉と言っても脂身ではなく、赤身肉やチキンなどが良いですね。
とくに赤身肉にはL-カルニチンが含まれているので、脂肪を燃焼しやすくする効果があります。
ロースよりもヒレ肉が低カロリーで、良質なタンパク質を摂取することができます。良質なタンパク質を食べることで、筋肉が作りやすくなります。
筋肉量が増えれば代謝もアップするので、痩せやすい体質になれるというわけです。
パスタダイエットを成功させるコツは、栄養バランス良く食べること。
スープ、サラダ、パスタ、肉というメニューは、とても栄養バランスが良い組み合わせなんですよね。栄養バランスがととのっていると、代謝がアップしやすいんです。
ゆっくりとよく噛んで食べる
パスタダイエットで痩せる方法は、ゆっくりとよく噛んで食べることです。よく噛むことで満腹中枢が刺激されて、食べ過ぎを防ぐことができます。
パスタダイエットでなくても、普段からよく噛んで食べるのは大切なことですね。また食事にゆっくりと時間をかけることは、心のゆとりをつくる上でも大切です。
ストレスはダイエットの大敵ですからね。
ショートパスタもしくはアルデンテで
パスタダイエットの効果を高めるには、ロングパスタ(スパゲッティ)よりもショートパスタ(マカロニ)のほうがベターです。
ショートパスタのほうが硬いので、噛みごたえがありダイエット向きと考えられます。
またロングパスタの場合には、堅茹での状態であるアルデンテにするとダイエット効果がアップします。
アルデンテだと消化吸収されにくいので、血糖値が上がりにくいと考えられます。
全粒粉パスタがベスト
ふつうのデュラム小麦よりも、全粒粉パスタのほうがGI値が低いのでダイエット向きです。
血糖値の上昇をおさえて、よりダイエット効果を発揮させたいなら全粒粉パスタがおすすめ。
ただしふつうのパスタよりも高いので、続けるのは大変かもしれませんね。お財布と相談しながらやってみましょう。ふつうのパスタでも、白米よりは断然GI値が低いです。
パスタダイエットのおすすめレシピ
パスタダイエットなら、どんなメニューが痩せやすいのでしょうか。もちろん高カロリーなパスタメニューだと太ってしまいますよね。
たとえば、こんなパスタは太りやすいです。
- 濃厚カルボナーラ NG
- お肉たっぷりミートソース NG
- とろ~りクリーミーなホワイトソースパスタ NG
とっても美味しそうで食欲をそそりますが、ソースによってはやっぱり太ってしまうんです。それは当然ですよね。
ではパスタダイエットにおすすめの痩せるレシピは、どんなものでしょうか?
ワンポイントアドバイスは、調理にはバターを使わずオリーブオイルを使うことです。
トマトとモツァレラチーズの冷製パスタ
暑くて食欲のない夏でも食べられそうなのが、冷製パスタです。
チーズの中でも低カロリーのモツァレラチーズと、抗酸化作用の高いトマトのコラボは最高です。パスタダイエットのレシピとしては、最優秀賞でしょう。
ガーリックチキンのペペロンチーノ
パスタダイエットにおすすめのレシピは、いちばん定番なのがペペロンチーノです。カロリーが少なめなのが嬉しいですね。
シンプルなペペロンチーノも良いのですが、お肉でタンパク質を補給すると一石二鳥です。「ガーリックチキン」を一緒に食べるのはいかがですか?

ツナとキノコの和風パスタ
パスタダイエットをするなら、やっぱり和風パスタが低カロリーでおすすめです。キノコなら食物繊維が豊富で便秘解消にもなります。
ツナはタンパク質なので、お肉ではないですが栄養面は安心ですね。

イタリア人に学べ!パスタダイエットは楽しんで食べる

パスタダイエットで痩せる理由と、おすすめレシピをご紹介しました。
太ると思われていたパスタは、痩せる食材だったなんてビックリですよね。でも美味しいから大歓迎です。
パスタダイエットを成功させるコツは、ゆっくりと楽しんで食べることです。イタリア人はランチを数時間かけて食べるそうです。日本でそれをするのは無理ですが、それくらいの気持ちでゆったりと食べましょう。
そして楽しんで美味しく食べるのがコツ。
栄養バランスも考えて、健康的なダイエットを実現させましょう。