仕事でわからないことがあっても人に聞けない!
新卒にせよ、転職にせよ、入社したてのときはわからないことだらけですよね。
でも、質問したくても「みんな忙しそうだから聞ける雰囲気じゃない」「怒られるのが怖くて聞けない」と思っていませんか?
でも、わからないことを聞かないで放置するデメリットのほうが、実はずっと大きいんですよ。
だから、大問題に発展しないためにも、早めに質問しておくことが大切です。
そこで今回は、仕事でわからないことを人に聞けないときの対処法についてご紹介します。
そもそも、なぜ人に聞けないのか、そして、わからないことを聞かないで放置するとどうなるのか、について見ていきます。
わからないことは素直に質問して、仕事を円滑に進めていきましょう!
目次
仕事でわからないことを人に聞けない理由とは?
仕事でわからないことがあっても人に聞けない理由は、人によって色々あると思います。質問することでこちらも気分が悪くなる場合もありますよね。では、わからないことを聞けないのは、どのような理由があるのか見ていきましょう。
先輩や上司の仕事の邪魔になると思ってしまう
先輩や上司が忙しそうにしていると、わからないことを聞ける雰囲気ではないと思ってしまいますよね。
仕事の邪魔はしたくないし、手を止めさせるのも申し訳ないと勝手に判断して、質問できなくなってしまうのです。
でも、質問しないことが先輩や上司のためになるとは思えません。むしろ、先輩や上司に迷惑をかける可能性があるため、わからないことは積極的に質問するようにしましょう。
雰囲気的に相談しにくい空気がある
職場の雰囲気そのものが、相談しにくい空気になっている場合もあるでしょう。たとえば、あまりにも静かな職場の場合、話しているだけで目立ってしまいますよね。
そんな職場では、わからないことがあっても聞きにくいと思います。
この場合は、質問内容を簡潔に伝え、教えるほうも簡潔に答えられるように配慮することが大切です。
質問するのが悪いことだと思ってしまう
質問するのが悪いことだと思ってしまうと、わからないことがあっても聞きにくいですよね。
でも、新人の場合、まずは仕事を覚えることが第一の仕事です。とりあえず仕事を覚えてもらわないと、会社の利益にならないからです。
それだけでなく、一緒に仕事をしている先輩や上司への負担が大きくなるので、早く仕事を覚えてもらいたいと思っているはずです。
だから、質問することは決して悪いことではありません。むしろどんどん質問して、早く一人で仕事ができるようになりましょう。
先輩や上司に話かけにくい
質問するのは悪いことじゃないとわかっていても、話かけにくい先輩や上司っていますよね。
いつも不機嫌そうな人や、質問するとあからさまに不愉快そうな顔をする人が先輩や上司だと、わからないことがあっても聞けなくなってしまうでしょう。
でも、あなたには「質問する」という選択肢しかありません。どうしてもその人に聞くのがイヤなら、他の人に聞いても良いのではありませんか?
仕事でわからないことを放置するデメリット
仕事で1番やってはいけないこと、それは「わからないことを放置すること」です。
変に気をつかいすぎて質問しなかったり、自己判断で勝手に仕事を進めてしまったりすると、仕事にどのような悪影響があるのでしょうか?
仕事でわからないことを放置するデメリットについて見ていきましょう。
失敗するリスクが高くなる
わからないことを放置するデメリットは、失敗するリスクが高くなることです。
自分だけの失敗で終われば良いですが、まわりの人に多大な迷惑をかけてしまう場合もあります。ほとんどの仕事は、あなた一人でやっているわけではないからです。
もし、わからないまま適当に処理した仕事がたくさんある場合、いつか間違いが発覚して、修正しなければいけなくなります。
あなたが処理した部分だけ修正するなら良いですが、あなたの間違いのせいで、その後の処理が全部やり直しになってしまう場合もあるんです。
そうなれば、もうあなただけで修正できることではありません。まわりの人に多大な迷惑をかけてしまうため、わからないことを放置するのは大きな失敗を招くのです。
自分だけ仕事が遅れていく
仕事でわからないことがあると、仕事が進まなくなりますよね。人に聞けないからといって自分一人で考えていると、どんどん時間だけが過ぎていってしまいます。
それに、自分一人で考えても答えが出ない仕事もあるでしょう。
つまり、質問することをためらっていると、自分だけ仕事がどんどん遅れていくのです。
たとえば、10分で終わる仕事に1時間も悩んでしまい、結局わからないから完成できていないとすると、上司は「なんでもっと早く質問しなかったんだ」と思って当然です。
仕事ができない人と思われる
「質問しないと仕事がどんどん遅れる」とご紹介しましたが、ただ遅れるだけではありません。あなたへの評価が下がり、仕事ができない人だと思われてしまいます。
それは当然ですよね。だって、10分でできる仕事に1時間もかけて、しかもその時点でやっと質問したとなれば、「今まで何をやってたの?」と思われてしまいます。
下手したらサボっていたと思われかねません。
そうなれば、仕事ができない人というだけでなく、社会人としての信用まで失ってしまうのです。
たった1つ、わからないことを聞けなかっただけで、こんなにもデメリットがあるんですよ。聞いたほうが早いですよね。
成長できない
仕事でわからないことを放置する人の特徴として、「質問するのが恥ずかしい」と思っていることがあります。
たしかに「そんなこともわからないの?」と思われるのはイヤですが、それを放置することで次のステップの仕事ができなくなります。
これは何を意味するかというと、その仕事での成長がストップしてしまうということなんです。これは大きなデメリットだと思いませんか?
「聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥」ということわざがあるように、わからないことはその場で聞いてしまったほうが、あなたにとっても、まわりの人にとってもメリットが多いんです。
放置するほどに聞きにくくなる
仕事でわからないことを質問しないと、時間がたつほどに聞きにくくなります。わからないことが基本的なことであればあるほど、どんどん聞きにくくなってしまうのです。
もし後になって質問すると、「こんなこともわからないで仕事してたの?」「今までどうやって処理していたの?」と、まわりの人も不安になります。
もしかしたら、あなたが今まで処理したものを全部やり直さなければいけなくなるかもしれないからです。
だから、わからないことが出てきた時点で質問するのが1番です。放置するほどに聞きにくくなることを頭に入れておいてくださいね。
仕事へのやる気が出ない
仕事でわからないことが聞けないと、あなたの仕事はどんどん遅れ、「仕事ができない人」という烙印を押されます。
すると上司からの評価も悪くなり、あなた自身、仕事へのやる気が出なくなってしまうでしょう。
やる気が出ないまま仕事をしていると、仕事の効率が落ちてさらに仕事が遅くなり、ミスも多くなります。
すると今度は、上司から怒られることも増え、ますますやる気が失われていきます。だから、どんなに小さなことでも、早めに質問しておくことが大切ですよ。
仕事でわからないことを人に聞けないときの対処法
とはいえ、仕事でわからないことがあっても、なかなか聞きにくいですよね。では、仕事でわからないことを人に聞けないときには、どのような対処法があるのでしょうか?
とりあえず聞きやすい人に聞いてみる
わからない仕事があるときは、あなたを指導してくれている先輩や上司に聞くのが筋ですよね。でも、その人に聞くのが怖かったり、感じ悪かったりすると聞きにくいと思います。
そんなときは、とりあえず聞きやすい人に聞いてみましょう。感じよく教えてくれそうな先輩や、他の課の上司など、あなたがわからない仕事のことを知っている人ならOKです。
できればその会社の社員がベストですが、なんなら仕事ができる派遣社員でも良いでしょう。わからないまま仕事を進めるよりも、そのほうがずっと効果的な対処法になります。
仕事以外の時間に聞いてみる
先輩や上司に質問しにくい場合、仕事以外の時間に聞いてみるのも1つの方法です。
仕事中は仕事に集中していて、あまり人の話を聞いていなかったり、ピリピリした雰囲気だったりする上司も多いと思います。すると、質問するのがイヤになってしまいますよね。
でも、仕事以外の時間なら、いつもよりは心に余裕があるはず。ランチタイムや一服タイムのときに、さり気なく質問を投げかけてみましょう。
せっかくの休憩タイムを邪魔するわけですから、最後はきちんとお礼を言うことを忘れずに。
人間関係を良好にしておく
仕事でわからないことを聞きやすくするためには、日頃から人間関係を良好にしておくことが大事。人間関係が良好ならば、わからないことがあっても質問しやすくなりますよね。
日頃から飲み会には参加するようにしたり、たまには雑談をしたり、堅苦しすぎないフランクな話し方をしてみたりと、上司や先輩との距離を縮めておきましょう。
断られても気にしない
わからないことを聞こうとしたときに相手が忙しければ、そっけない態度で断られてしまうこともあるでしょう。
中には面倒くさそうに「それくらい自分で考えて」と突き放されることもあるかもしれません。でも、断られたからと言って、気にしてはいけませんよ。
時間がたってから聞きなおすとか、他の人に聞いてみるとか、対処法はいくつかあるはずです。
もしくは、以前に教えてもらったことはないか、今一度チェックしてみることも大事。
何でもかんでも質問すれば良いというわけではなく、断られた理由についても考えてみましょう。
断られたから「もう聞きたくない」と思って、わからないことを放置するのは危険ですよ。
具体的にどんな聞き方をすればいいの?
では具体的に、どんな聞き方をすれば良いのでしょうか?
「お時間よろしいですか?」と一緒に用件を伝える
わからないことを質問する場合、まずは相手の状況を聞いてから質問するようにしましょう。
タイミングが悪いときに質問されると、仕事の効率が下がってしまう場合があるため、相手への配慮を忘れないようにすることが大切です。
ただし、「お時間よろしいですか?」だけだと、相手は「何についての話だろう?」と不安になります。
すると、けげんな顔をすることがあるので、あなたも良い気分にはならなはず。だから、「お時間よろしいですか?」と一緒に用件も伝えるようにしましょう。
たとえば、「〇〇について質問があるのですが、今お時間よろしいですか?」と聞けば、「あー、そのことね。それなら10分で終わるだろう」と相手に予測させることもできます。
そのほうがスムーズに話が進みますし、お互いに不快な思いをしないで済みます。
できるだけ疑問が小さいうちに質問する
仕事でわからないことが出てきた場合には、できるだけ疑問が小さいうちに質問しておくことが大事。
些細なことだからといってわからないことを放置すると、それが後で大きなミスにつながることもあるからです。
疑問が小さいうちなら、教えるほうも楽です。時間も短時間で済ませられるので、お互いにとってメリットしかありません。
だから、疑問はできるだけ小さいうちに質問して、解決しておきましょう。
質問できないなら報告を小まめにする
どうしても質問するのが苦手なら、質問ではなく報告を小まめにするようにしましょう。
上司は、つねに部下の仕事の進み具合を知りたいと思っているので、小まめに報告することで安心できる場合もあります。
また、報告するときにさり気なく質問を織り交ぜることもできるため、いきなり質問だけするよりも聞きやすくなりますよ。
聞きやすいタイミングをつかむ
忙しいときに質問されると、上司や先輩は不機嫌になってしまうことがあります。そのため、聞きやすいタイミングをつかむことも大事。
たとえば、仕事のキリが良さそうなタイミングを見計らって質問してみたり、上司が飲み物を買いに行くときに一緒に行ってみたりして、相手が答えやすいタイミングで質問するようにしましょう。
質問できない人のための心構えとは?
わからない仕事があるのに質問できない人に、ちょっとだけ意識してほしいことがあります。
この心構えを持っていれば、質問することにそれほど苦手意識を持たなくて済むようになるでしょう。
その心構えとは、質問することは、あなたの仕事の一部だということ。
なぜなら、質問しないで仕事を進めてしまうと、失敗して結果的に先輩や上司に迷惑をかけることになるからです。
そのとき先輩や上司は、どう思うでしょうか? 「なんで聞かなかったんだ」と思いますよね。だから、先輩や上司の手を止めてでも質問することは、あなたの仕事なんです。
そして、あなたに仕事を教えるのは、先輩や上司の仕事の一部です。だから、必要以上に引け目を感じることはありません。わからなことは素直に聞きましょう。
ただし、教えてもらった内容がわからないのに、「わかりました」と言うのはNG。教えたほうは「任務完了」と思っていますよね。
それなのに、あなたがわからないまま仕事を進めてしまうと、どういう事態になるでしょうか?
おそらく失敗するか、また同じ質問をすることになります。すると、教えてくれた先輩や上司は「それはもう教えただろ」「わかったと言ったじゃないか」となります。
そしてもう一度教えてもらうことになり、結果的に、先輩や上司の時間をムダにしてしまうのです。この事態は避けたいですよね。
だから、わからないことは素直に聞く。そして、わからないなら「わかりました」とは言わない。この2つの心構えを持っておけば、ムダなミスを防ぐことができます。
わからないときは素直に聞こう!
仕事でわからないことを人に聞けないときの対処法についてご紹介しました。そもそも先輩や上司に質問できない理由は、相手の人柄が苦手だったり、自分がバカだと思われたくない気持ちがあったりすることが原因ではないでしょうか? でも、わからないことを放置するほうが大きな問題を引き起こすため、わからないときは素直に聞くことが大切ですよ!