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ペットロスの乗り越え方|心にぽっかり空いた穴を埋めて元気を取り戻そう

わたしの家には、愛する「うさぎ」がいました。亡くなったのは3年前です。

3年間もペットロスに苦しんでいたのかといえば、そういうわけではありません。しかし、この3年間は何事もうまくいかず、苦しんでいました。

そして「もしかしたらペットロスだったのかも」と気づいたのは、つい最近のこと。

3年たった今だからこそ、愛するうさぎの死と向き合う覚悟ができたのです。

そこで今回は、わたしと同じようにペットロスで苦しむ人に元気を取り戻してほしいと思い、記事にしました。

では、ペットロスの乗り越え方についてご紹介したいと思います。

ペットロスとは

ペットロスとは、飼っていたペットが亡くなった「喪失感」や「悲しみ」のことをいいます。

可愛がっていたペットが亡くなったのですから、悲しむことは普通の感情です。

しかし、悲しみが深すぎて心身や生活に支障をきたしているなら、「ペットロス症候群」を発症しているのかもしれません。

ペットロスで「うつ」になる人もいる

ペットロスには、「うつ症状」を伴う場合があります。

軽度~重度までさまざまですが、中には自分でも気づかずに「マヒ状態」になっている人もいるようです。

期間に関しても、数時間~数ヶ月、数年にわたってペットロスの症状を抱えている人もいます。

ペットに依存していて、辛い出来事があったときの「心の拠り所」になっていた場合には、重症化しやすい傾向があるようです。

ペットロスが重症化する理由

愛する存在であるペットがいなくなれば、心にぽっかりと穴が空いて元気を失くしてしまうことは誰にでもあることです。

軽度のペットロスなら短期間で回復し、普通の生活に戻れます。

では、ペットロスが重症化する理由とは何なのでしょうか?

できる限りのことをやったなら重症化することは少ない

ペットと生きる毎日を大切にし、できる限りのことをやってきた人なら、ペットロスが重症化することはほとんどありません。

たとえば、ペットが快適に過ごせる温度管理を徹底するとか、ペットが何を考えているのかを察してあげるとか、ペットの健康管理に気を配るとか。

このようにできる限りのことをやり切った人なら、ペットロスは短期間で回復します。

悲しみが消えることはありませんが、少しずつ元気を取り戻すことができるでしょう。

ペットに依存していると重症化しやすい

ペットロスが重症化する場合は、ペットを愛しすぎたことが原因ではありません。

多くの場合、ペットに依存していたことがペットロスが重症化する原因であると考えられます。

ペットがいないと生きていけないと感じる人は、ペットに依存して生きています。わたしが、まさにそうだったのかもしれません。

うちは子どもがいないので、夫と二人暮らしです。これといって問題はなかったのですが、ペットの存在がわたしの幸せの源でした。

先述のように、温度管理や健康管理にも細心の注意をはらっていましたが、それ以上に精神的に依存していたと思います。

ペットは癒しの存在ですが、まさにペットがわたしを癒してくれていました。わたしがペットを癒す以上に。

精神的に弱かったのですね。だけど、人間はそれほど強くはありません。ストレスの多い社会ですから、癒しの存在に依存してしまうこともあるでしょう。

だから、自分ではそのつもりがなくても、知らず知らずのうちにペットに依存していて、ペットロスが重症化してしまう人も多いと思うのです。

ペットロスを乗り越えて元気を取り戻す方法

「もしかしてペットロスかも」と感じたら、まず考えてほしいことがあります。

それは、無理に乗り越えようとしないこと。そして、ペットロスである自分を受け入れることです。

では、詳しくご紹介していきます。

無理に乗り越えようとしない

ペットロスの乗り越え方なのに、いきなり矛盾したことを言って申し訳ありません。でも、無理に乗り越えようとすると、ほとんどの場合はうまくいきません。

無理に乗り越えようとするとカラ元気になって、まわりの人を困惑させてしまう場合もあります。

また、何か夢中になれることを無理やり見つけようとして、失敗して精神的にさらに落ち込んでしまう場合もあります。

だから、焦らずにじっくり時間が流れるのを待ちましょう。今は悲しみのどん底にいても、必ず状況は変わっていきます。

ペットロスである自分を受け入れる

ペットロスからくる「うつ症状」は、重症化すると罪悪感や怒り、否定や現実逃避などを伴う場合があります。

これらの症状は、ペットが亡くなったことを否定したり、自分が感じている悲しみから逃げ出そうとしたりすることが原因です。

または、ペットの死を誰かのせいにしたり、自分のせいでペットが死んだと思ったりする場合もあるかもしれません。

いずれにしても、まずはペットロスである自分を受け入れることからはじめましょう。

ペットロスになるのは、自然なことです。ペットを飼っている人なら、誰しも通る道なのです。

だから、ペットロスである自分を否定したり、ペットが亡くなった事実を否定したりせず、自然なことだと受け入れることが大切です。

ペットとの思い出を大切にする

今までは自分の近くでチョロチョロと動いていたのに、突然大好きなペットがいなくなれば悲しくなります。

でも、今までペットとたくさんの時間を過ごし、たくさんの思い出があるはずです。だから、ペットとの思い出を大切にして生きていきましょう。

いつも一緒にいたいと思うなら、「メモリアルアクセサリー」というペットグッズを作り、身につけるのもおすすめです。

また、ペットが元気だった頃の写真を飾り、毎日話しかけるのも良いですね。

「いなくて寂しいよ」と声をかけるよりは、「今日はこんなことがあったよ」とか「今こんなことで頑張ってるんだ」といった世間話をするのがおすすめ。

「いってきます」と「ただいま」を言うだけでも良いですね。きっとあなたのことを、いつまでも見守っていてくれるでしょう。

自分のこれからの人生を精一杯生きる

ペットに依存していた人は、ペットがいなくなって生きる気力を失ってしまう人もいるかもしれません。

しかし、大好きだったペットは、あなたのそんな姿を見たいでしょうか?

そんなはずはありません。いつも元気で過ごし、幸せになってほしいと願っているはずです。

だから、自分のこれからの人生を精一杯生きている姿を見せてあげてください。きっと天国で喜んでくれることでしょう。

ペットロスを防ぐことは可能なのか?

ペットロスになるのが怖くて、ペットロスを防ぎたいと思っている人もいるかもしれません。

でも、ペットロスになることを怖がらないでください。愛するペットが亡くなれば、悲しいのは当然のことなのです。

だから、ペットロスを防ごうとせずに、自然の流れに身を任せましょう。

ただし、もし今もペットが存命なら、飼い主さんに伝えたいことが1つだけあります。

それは、ペットと過ごせる1日1日を大切にするということです。

冒頭のほうでもお伝えしたように、愛情を注ぎ過ぎたからペットロスになるのではありません。

ペットロスを防ぐ方法があるとすれば、「できる限りのことはやった。悔いはない」と思えるように毎日を大切にすることなのです。

ペットが病気で、看病している飼い主さんもいるかもしれません。

ペットは元気だけど、これから訪れる別れが怖いと思っている飼い主さんもいるかもしれません。

ペットが亡くなり、他にもペットがいる飼い主さんもいるかもしれません。

ペットが亡くなった直後で、これからペットロスになるのが怖いと思っている飼い主さんもいるかもしれません。

どんな状況の飼い主さんでも、ペットロスになることを恐れないでください。そして、ペットロスである自分を否定しないでください。

自然の流れに身を任せましょう。

ペットと生きる毎日を大切にし、ペットと生きた思い出を大切にしてください。

あなたの人生は、これからも続いていくのですから。