仕事や家庭など、現代人はさまざまなストレスを抱えていますよね。
ストレスを抱えたままでは自律神経のバランスを乱し、体だけでなく心の健康まで崩す恐れがあります。
自律神経を整えるには生活習慣を見直すことが大切ですが、忙しい現代人はなかなかライフスタイルを変えることができません。
そこでおすすめなのが「マインドフルネス」を習慣にすること。
マインドフルネスとは、「今この瞬間」に集中することで精神的な安定をもたらす心の持ち方のことを言います。
何だか抽象的でよくわからない人も多いと思いますが、今回はマインドフルネスを簡単にご紹介していきます。
目次
目の前のことに集中できない現代人
私たちは日常生活の中で、なかなか今この瞬間だけに集中することができません。
たとえば過去の失敗にとらわれたり、悩み事があったりすると、それが気になって気が散漫になりがちです。
また、現代社会ではスピードを求められるため、同時に複数の行動をしたり、複数のことを考えたりすることが求められます。すると、目の前のことに集中できないのです。
このような状態がストレスを生み出し、ストレスを上手に解消できないことでさらにイライラが募っていきます。
この状態が長引くと、自律神経のバランスが崩れ、心も体も疲れ果ててしまうでしょう。
マインドフルネスを習慣にすると心も体も癒される!
マインドフルネスとは、簡単に言うと「瞑想」のようなものです。仏教における瞑想がもとになっていますが、現在は幅広い意味で捉えられています。
世界的にも体や心への効果が認められていて、アメリカでは医療現場でも取り入れられているほど。
では、具体的にマインドフルネスとはどのようなものなのでしょうか?
私たちは、無意識にさまざまなことを判断しようとします。否定や不安、恐怖などの感情によって客観的に見られなくなり、今をありのままに受け入れることができなくなるのです。
マインドフルネスは、このような余計な情報を排除して、ありのままに今を受け入れる心の状態をつくります。
そうすることで冷静な対応ができるようになり、ストレスが軽減されるとともに心も体も癒されていきます。
マインドフルネス瞑想のやり方
マインドフルネス状態をつくるには、瞑想がもっとも簡単で効果的です。仕事中や通勤中など、いつでもどこでもできる「マインドフルネス瞑想」のやり方をご紹介します。
①背すじを伸ばして、できれば目を閉じる
座っていても、立っていても、マインドフルネス瞑想はできます。寝転がっても、歩いていても、食べているときでもできます。
まずは背すじを伸ばしましょう。
できれば目を閉じます。目を閉じられない場合には、斜め上や斜め下を見つめてみましょう。
②呼吸に意識を向ける
マインドフルネス瞑想は、意識を今に集中させることが目的です。そこで効果的なのが、自分の呼吸に意識を向けること。
呼吸に意識を向けることで頭の中から雑念が消え、今に集中することができます。
息を吸ったらお腹がふくらむのを感じ、息を吐いたらお腹がへこむのを感じます。
もし雑念が出てきても、あわてることはありません。「今雑念が出ているな」と今に集中し、さらに「瞑想に戻ろう」と意識すればOKです。
③五感のどれか1つに集中する
今この瞬間に集中するコツとして、五感を研ぎ澄ます方法があります。たとえば視覚に集中するなら、視界にある何か1つに集中し、ありのままに感じます。
目の前に花があれば、その色や形、茎の太さや葉の多さ、みずみずしさなどをじっくり観察してみましょう。
ありのままに感じることで、今まで思いもよらなかった感性が引き出されるかもしれません。
上手にマインドフルネスができない人の対処法
マインドフルネス瞑想を実践してみたけど、どうも上手にできないと感じる人もいるかもしれません。
その場合には、「今、心が乱れているな」と感じたときに深い呼吸をするだけでも良いでしょう。
できればその場を離れ、外の空気で深呼吸するのがおすすめです。
酸素が体じゅうの血管をめぐり、血流が良くなっていくのを感じましょう。
それだけでも雑念が少し消えて、心が落ち着いてくるのを感じるはずです。また、脳にも酸素が行き渡り、集中力がアップする効果もあります。
心がハッピーになれば体も元気になる!
心も体も癒される「マインドフルネス瞑想」の効果とやり方についてご紹介しました。ストレスを抱えていると心が疲れ果ててしまうので、マインドフルネス瞑想で心の疲れを癒しましょう。
心がハッピーになれば、体も元気になります。体が元気になれば行動力が高まり、仕事や趣味などに意欲的に取り組むことができます。すると、毎日の生活が充実したものになり、満足のいく人生を送ることができるでしょう!