「なんか最近すっきり疲れが取れないなぁ」
「イライラすることが多くなったような気がする」
そんな更年期障害の症状があらわれ始めていませんか?
そして気がつけば、どんどん太っている気がする!
それって、更年期にありがちな体重増加の可能性があります。
なぜ更年期になると太りやすくなるのでしょうか。また、昔のようには痩せられなくなる理由もご紹介していきましょう。
目次
更年期障害の症状とは?
40代くらいから症状があらわれ始める更年期障害。その多くは50代くらいまで続きます。人によって程度の差はありますが、多くの女性が悩まされる更年期障害とは、どんな症状なのでしょうか。
うつ症状があり精神不安定になる
更年期障害の症状は、うつ症状があらわれることもあります。精神的に不安定になり、ストレスをためやすくなることでしょう。
仕事をしている女性は疲労やストレスも多いでしょうし、家事や育児などがひと段落した女性なら、虚無感のようなものを感じる人もいるかもしれませんね。
生活にも人生にも、これといった不満はないのに、どことなく満たされない気分になる。そんな漠然とした不安のようなものに襲われることもあるんです。
ホルモンバランスが乱れて体調を崩しやすい
更年期障害になると、ホルモンバランスが乱れて体調を崩しやすいんです。疲れやすくなったり、疲れがなかなか取れなかったり。
食欲が増す人もいれば、食欲がなくなる人もいる。これらの症状は、すべてホルモンバランスが関係していると考えられます。精神だけでなく、体にも影響があらわれるんです。
更年期障害で太る理由
では、更年期障害で太る理由は、いったい何なのでしょうか。
女性ホルモンの減少により基礎代謝が低下する
更年期障害で太る理由は、女性ホルモンの分泌が減少するからです。
女性ホルモンである「エストロゲン」は、脂肪の燃焼を高める作用があるのですが、このエストロゲンの分泌が減ることで基礎代謝が低下してしまうんです。
そのため太りやすくなってしまうんですね。
自律神経が乱れストレス太りになる
更年期障害になると、自律神経も乱れやすくなります。
自律神経には興奮状態や緊張状態のときに優位になる「交感神経」と、リラックス状態のときに優位になる「副交感神経」があります。
ストレスがたまると交感神経が優位になって、リラックスできなくなってしまうんですね。そのためさらにストレスがたまりやすくなり、自律神経が乱れてしまうんです。
自律神経は体のさまざまな機能と関わっていますから、太りやすくなることもあるんです。
いわゆる「ストレス太り」のような状態におちいると考えられます。
閉経するとさらに太りやすくなる
更年期障害によって閉経になるとは限りませんが、閉経が迫ってくる年齢であることは確かでしょう。
閉経してからはさらに女性ホルモンの分泌が減少するため、さらに太りやすくなると考えられるんですね。
閉経後も5年くらいは女性ホルモンの分泌があるようなんですが、それでも分泌が減ることで基礎代謝が低下します。それが太りやすくなる最大の原因なんですね。
更年期障害で痩せる理由
ぎゃくに更年期障害で痩せる人もいます。その理由は何なのでしょうか。
女性ホルモンの減少により脳がストレスを感じる
更年期障害によって女性ホルモンの分泌が減少すると、脳がストレスを感じるそうです。脳は女性ホルモンを分泌させようとしているのに、体がそれに反応しないからですね。
体が思い通りにならないことで脳がストレスを感じて、それが痩せることにつながるそうです。
交感神経が優位になり緊張状態がつづく
更年期障害で痩せる理由は、ストレスを感じることで交感神経が優位になるからです。交感神経が優位になると、緊張状態が続きます。
それが更なるストレスとなり、痩せる原因になるんですね。リラックスできる暇がないので、精神が張りつめた状態であると言えるでしょう。
食欲がなく胃腸の調子がわるい
更年期障害で痩せる理由は、食欲がなく胃腸の調子もわるいからです。女性ホルモンの分泌が減ることで、自律神経も乱れが生じます。
自律神経が乱れると、胃腸のはたらきが低下すると考えられているんです。
そのため食欲もなくなり、どんどん痩せてしまう人がいるんですね。
痩せにくい更年期の体重管理の方法
更年期は体重の変化が起こりやすいため、適正な体重を維持することが大切です。そのための体重管理の方法をご紹介しましょう。
運動を習慣化する
更年期の体重管理をするなら、運動を習慣化することです。痩せてしまう人も太ってしまう人も、どちらにも効果的です。
また運動は痩せるためだけでなく、いろいろな角度から見ても健康に良いのは言うまでもありませんよね。
もし続ける自信がないという場合には、スポーツジムに通うと良いでしょう。
友達と一緒に通うのも良いですし、スポーツジムで新しい友達ができるかもしれません。
運動後に飲食をしてしまうと太りやすいですが、たまには息抜きに食事をして帰るのも良いですよね。
楽しみながら続けることが大切ですよ。少しでも良いので、毎日運動するのがベストです。
内臓脂肪を増やさない対策をする
更年期に太りやすくなるのは、思春期と違って内臓脂肪が蓄積されやすくなっています。
脂肪には皮下脂肪と内臓脂肪がありますが、内臓脂肪のほうが病気の危険があると言われています。とくに糖尿病や動脈硬化などの生活習慣病のリスクがあるんですね。
病気予防のためにも、内臓脂肪を増やさないようにする対策が必要です。内臓脂肪を落とす方法は、こちらの記事を参考にしてみてください。
▶食べる順番ダイエットで内臓脂肪を落とす!内臓脂肪は病気の危険がある
内臓脂肪を減らすには、有酸素運動が効果的です。30分以上は継続して行うようにしてくださいね。
女性ホルモンを増やす食生活をする
更年期の体重管理の方法は、女性ホルモンを増やす食生活をすることです。
「大豆イソフラボン」は女性ホルモンと似たようなはたらきをすると言われていますので、積極的に摂ることでホルモンバランスを整えることができます。
また1日3食を腹八分目で食べることが大切です。下手に食事制限をしてしまうと、栄養不足で余計に痩せにくくなってしまうことが考えられます。
また栄養バランスを考えた食生活を心がけることも、非常に大切なんですよ。
睡眠をとって女性ホルモンを整える
睡眠は、女性ホルモンを整えることができる大切な時間です。睡眠不足だと体のさまざまな機能が低下してしまい、免疫力も低下してしまうんです。
疲労もどんどんたまっていき、痩せにくくなると考えられます。更年期障害の改善と体重管理を考えるなら、良質な睡眠をとることは非常に大切ですよ。
眠っている間に成長ホルモンが分泌されて、体の不調を治してくれるんです。その効果を得られないような生活は、避けたほうが良いですね。
成長ホルモンが分泌されるのは、22~2時までの間ですので、この時間は眠っているようにしましょうね。
更年期障害は避けられないけど軽くすることはできる
更年期障害は、女性にとって避けて通れない道のりです。稀に更年期障害を感じない人もいますが、ほとんどの女性は更年期障害の症状に悩まされることになります。避けて通れないのなら、できるだけ軽くすることを考えましょう。
毎日の生活でなるべくストレスをためないようにして、生活習慣も整えていきましょう。そうすることで少しでも心身ともに楽になれるはずですよ。きっと毎日を快適に過ごせる日が来ますから、安心してくださいね。