仕事・人間関係

新入社員が身につけるべきマナーとは?これだけは覚えておきたい社会人の心得

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春になり、「いよいよ新入社員として社会人生活が始まった!」とワクワクしている方も多いのではないでしょうか。

やる気に満ちあふれて社会人デビューを迎えるのは素晴らしいことです。しかし、社会人生活は、やる気だけでは通用しない場面もたくさんあります。

もちろんモチベーションは大切ですが、それだけでは一人前の社会人とは言えません。大事なのは、やる気を「行動」に移すこと。そして、社会人としての基本的なマナーをしっかり身につけることです。

では、新入社員が最初に意識すべきマナーとは、どのようなものでしょうか?

この記事では、新入社員が好印象を与えるために知っておきたい基本的なビジネスマナーをわかりやすく解説していきます。

この春、晴れて社会人として新たな一歩を踏み出した方は、ぜひ参考にしてみてください。

新入社員が身につけるべきマナーとは?

新入社員になったら、身につけるべきマナーがあります。これを一般的に「ビジネスマナー」と言います。ここでは、基本的なビジネスマナーについて解説します。初めは誰でも初心者なので、少しずつ身につけていきましょう。

①身だしなみ

社会人として働き始めたら、まず意識したいのが「身だしなみ」です。身だしなみは、社会人マナーの基本中の基本。新入社員が信頼されるためには、第一印象がとても重要です。

とくに大切なのは、「清潔感」と「好感度」。高いファッションセンスや流行を追うおしゃれよりも、真面目さや誠実さを感じさせる見た目が求められます。

「きちんとした服装をしているか」「髪型は清潔感があるか」「靴や持ち物は整っているか」など、相手に安心感を与える身だしなみを心がけましょう。

第一印象で好感を持たれることは、円滑な人間関係を築くうえで非常に重要です。社会人としての信頼を得るためにも、身だしなみはしっかり整えておきたいですね。

②あいさつ

新入社員として入社したら、まず大切にしたいのが「職場でのあいさつ」です。先輩や上司はもちろん、同じチームの同僚や他部署の人にも、しっかりとあいさつをすることが、良好な人間関係を築くための第一歩になります。

とくに朝一番のあいさつは、その日一日の印象を左右する大切な瞬間。できるだけ笑顔を意識し、爽やかな明るいトーンで「おはようございます」と伝えましょう。新入社員らしい元気さが伝わると、職場全体の雰囲気も明るくなります。

とはいえ、無理に明るく振る舞ったり、自分を演じる必要はありません。大事なのは「丁寧さ」と「心を込めること」。いつもより少し意識して、礼儀正しく、感じの良いあいさつを心がけましょう。

あいさつは、社会人としての信頼や印象を左右する基本マナーのひとつ。新社会人として良好なスタート切るためにも、ぜひ意識してみてください。

③言葉遣い

新入社員にとって欠かせないマナーのひとつが、「言葉遣い」です。

学生時代のようなフランクな話し方や、友達同士で使っていたカジュアルな言葉は、社会では通用しません。ビジネスの現場では、相手に敬意を示す丁寧な言葉遣いが求められます。

社内で上司や先輩と接する際の言葉遣いも大切ですが、それ以上に注意が必要なのは、取引先やお客様とのやり取り。敬語を正しく使い、失礼のないように話すことは、ビジネスマナーの基本であり、社会人としての信頼にもつながります。

もし間違った言葉遣いをしてしまうと、「社会人としての常識がない」と思われてしまう可能性も。新入社員のうちから正しい敬語や丁寧な話し方を意識し、しっかりと身につけていきましょう。

④時間を守る

新入社員に限らず、社会人にとって「時間を守ること」は非常に重要なビジネスマナーのひとつです。

とくに取引先との約束の時間に遅れることは、社会人としての常識を疑われるだけでなく、場合によっては商談が破談になり、会社に大きな損失を与える可能性もあります。

こうした失敗は、上司からの信頼を失うだけでなく、自分自身の評価にも大きく影響します。「時間にルーズな人」と見なされてしまえば、社内外での信頼関係を築くことが難しくなるでしょう。

新入社員のうちから「時間厳守」を徹底し、信頼される社会人としての土台をしっかり築いていくことが大切です。

⑤上司への報告・連絡・相談

新入社員として仕事を始めるうえで、必ず覚えておきたいのが「報告・連絡・相談」、いわゆる“ほうれんそう”です。これは単なるマナーではなく、仕事をスムーズに進めるために欠かせない大切なビジネススキル。

上司は部下の業務状況を正確に把握しなければならず、それをさらに上層部へ報告する責任があります。もし新入社員からの報告が漏れてしまうと、上司は状況を正しく把握できず、トラブルに対応できなかったり、社内外に迷惑をかけてしまったりする可能性も。

それが結果的にチーム全体や会社の信用にも悪影響を与えてしまいます。

「報告・連絡・相談」は、新入社員だけでなく、すべての社会人に求められる基本的なビジネスマナーです。日頃からこまめなコミュニケーションを心がけ、信頼される社会人を目指しましょう。

新入社員はビジネスマナー研修を受ける場合が多い

多くの企業では、新入社員向けにビジネスマナー研修を実施しています。ビジネスマナー研修とは、社会人として必要不可欠な基本的な振る舞いを学ぶための重要な研修のこと

社会人として仕事をする以上、ビジネスマナーは誰もが身につけておくべき基本中の基本。新入社員として研修を受ける際は、単なる形式的なものではなく、実際に役立つスキルとしてしっかりと身につけることが大切です。

ビジネスマナーは、社内で円滑に業務を進めるだけでなく、社外の取引先や顧客との信頼関係を築くためにも非常に重要です。

社会人として自分の仕事に責任を持つためには、単に振る舞いを学ぶだけでなく、心の中でも意識改革を進めていく必要があります。ビジネスマナー研修で学んだことを、日常業務で実践し、確実に自分のものにしましょう。

どんなときにビジネスマナーが活かされる?

ビジネスマナーについて学んでも、どんな場面で活用できるのかイメージできないと、ピンとこないですよね。ここでは、ビジネスマナーが活かされる具体的なシーンについて解説していきます。

【取引先へのメール】ビジネスメールの書き方と注意点

ビジネスマナーは、取引先へのメールでも重要な役割を果たします。ビジネスメールには基本的なテンプレートがあり、それに従ってメールを作成することが求められます。

企業によっては社内でテンプレートが用意されている場合もありますが、最初は自分で作成し、上司にチェックしてもらうことをおすすめします。以下は、一般的なビジネスメールのテンプレートです。

  • 件名: 内容を簡潔に表現
  • 宛名: 敬称を忘れずに記載
  • 本文: 要点を簡潔にまとめ、詳細はその後に記載
  • 結びの言葉: テンプレートを使ってもOK

ビジネスメールでは、文面の内容も重要ですが、特に注意すべきなのは「送信先」です。間違えて取引先の競合企業に同じメールを送ってしまうと、自社だけでなく取引先にも大きな損失を与える可能性があります。このような失敗は絶対に避けなければなりません。

さらに、「誰宛てに送るか」も慎重に確認しましょう。個人宛てに送るべきメールを、誤って一斉送信してしまうことがないように気をつけてください。

ビジネスメールの書き方を守り、慎重に送信先を確認することで、社会人としての信頼を得ることができます。

【電話応対・来客応対】新入社員の基本の仕事

新入社員として最初に任されることが多い仕事の一つが「電話応対」です。知らない人からの電話を受け、誰宛ての電話か、そしてその要件を正確に聞き取ることは、意外と難しいものです。しかし、これも新入社員として必須の仕事。

会社によっては電話応対のマニュアルが整っている場合もありますが、実際にはマニュアルがないことが多いのが現実です。そのため、電話応対のポイントを押さえておきましょう。

電話応対の重要なポイントは「丁寧な言葉遣い」と「メモを取ること」。この2つを意識すれば、電話の内容を正確に伝えることができます。

もし、指導してくれる先輩がいる場合は、ロールプレイで練習させてもらうのも1つの方法です。実際に電話を受ける前に、先輩と一緒に練習を重ねることで、自信を持って応対できるようになります。また、積極的に行動することで、先輩からの評価も良くなるでしょう。

電話応対は社会人としての基本的なコミュニケーションスキルの一つです。しっかりとマスターして、円滑な業務運営をサポートしましょう。

来客応対に関しては、「ご案内」と「お茶出し」が基本。接客業のアルバイトをしていた方はスムーズに対応できるので有利です。

来客が到着した際は、来客の一歩先を歩き、ドアを開けて入室を促します。その後、座ってお待ちいただくようにお願いしましょう。

例)「ただいま●●が参りますので、おかけになってお待ちください。」

このように丁寧に案内すれば、来客に対しても失礼がありません。

【名刺交換】基本とマナーのポイント

新入社員として、名刺交換の機会はまだ少ないかもしれませんが、研修で学ぶことが多いため、早い段階で身につけておくと役立ちます。とくに取引先の担当者と初めてあいさつを交わす際には、名刺交換が行われることが一般的です。

名刺交換で最も重要なのは、名刺の扱い方です。以下の基本を守ることで、ビジネスシーンでも失礼のない対応ができます。

  • 名刺を受け取るときは両手で
  • 相手の名前の部分を指で押さえない
  • 名刺を自分の胸よりも高い位置で持つ

これらのポイントを守ることで、相手に対する敬意を示すことができます。「名刺は相手にとって大切なもの」という意識を持って、慎重に取り扱いましょう。

新入社員はビジネスマナーを身につけて信頼を得ることが大事

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新入社員が覚えておくべき社会人マナーについてご紹介しました。

仕事を早く覚えて会社に貢献することは大切ですが、社会人として本当の意味で会社に貢献するためには、まず常識と人間性を磨くことが重要です。

社内外で良好な人間関係を築くためには、基本的なマナーが必要不可欠。根性論は時代遅れですが、だからといって適当で良いことにはなりません。

常識外れの行動を取ることは社会人として恥ずかしいこと。責任感を持ち、常に相手に対して敬意を持って行動することが求められます。

これからの社会人生活を有意義に過ごすためにも、基本的なマナーをしっかりと押さえて、信頼される社会人を目指しましょう。