いきなり「本音で話してください」と言われても、なかなか相手の本音を聞き出すことはできませんよね?
でも話し方によっては、相手が自分から本音を語りはじめることもあるんです。
相手の警戒心を解いて、「気がついたら思わず話していた」という自然な流れをつくるのが理想ですね。
それでは「相手の本音を聞き出すための心理テクニック」をご紹介します。
目次
お互いにリラックスした体勢で話をする
リラックスした状態だと、つい本音を話したくなってしまうそうです。
たとえば硬いイスよりも柔らかいイスに座らせる方が、相手の本音を引き出しやすいのです。
また立っているよりも座っている方が、本音を語りやすくなるとも言われています。
でも相手だけがリラックスした状態よりも、お互いにリラックスした状態の方が、より相手が本音を話しやすくなるでしょう。
ふたりだけの空間で警戒心を解く
相手の本音を聞き出すには、まわりに他の人がいない環境の方が話しやすいです。
「ふたりきりになったら緊張してしまうのでは?」と思うかもしれませんが、ふたりきりという状態は「特別感」を出すことができます。
その特別感が「この人になら話せそう」と相手に思わせることができるのです。
これは職場の上司と部下の場合でも、恋愛関係でも同じことが言えるでしょう。
上司と部下の場合は、初めは部下が緊張していると思いますが、部下に寄り添うよう話し方をすれば徐々に緊張がほぐれてくるはずです。
テンションを上げるよりも落ち着いた話し方をする
相手と仲良くなることだけが目的ならば、テンションを上げてワイワイ盛り上がれば良いでしょう。
でも相手の本音を聞き出す場合には、落ち着いた話し方をすると相手に信用されます。
声のトーンは高すぎず、声の大きさも小さめの方が良いでしょう。
「相手の本音を聞き出したい」という気持ちが焦ると、どうしても早口になりがちです。
なるべくゆっくりと話すように心がけましょう。
いきなり本題に入らず、簡単な質問からする
相手の本音を早く聞き出したいからといって、いきなり本題に入るのはナンセンスです。
相手にも心の準備というものがありますから、まずは答えやすい簡単な質問からすることです。
相手が素直に答えてくれるリズムが整ったら、徐々に核心にせまっていくのです。
でもここで、今までの口調とペースを変えてはいけません。
あなたの話し方が変わると、相手は「なんか空気が変わった」と気づいてしまいます。
大事なのは、その空気の変化に気づかれないように、本音を聞き出すことなんです。
まるで簡単な質問に答えるような感覚で、相手が本音を語ってしまう空気をつくることが必要なんですね。
良いタイミングで相づちを打ち、話の途中で口をはさまない
相手の本音を聞き出すためには、あなたは聞き役に徹することが必要です。
「相手の本音を聞き出す話術が必要なんじゃないの?」と思うでしょうが、あなたが「聞き出す」よりも、相手に「話させる」方が重要なんです。
そのためには良いタイミングで相づちを打ち、相手がテンポよく話せるような環境を整えましょう。
ただし相づちを打ちすぎるのも良くありません。適度に話しやすくなるようなタイミングを見計らいましょう。
そして相手が話している時には、決して口をはさまないこと。
話の腰を折ると、ふと我に返って「しまった!話しすぎた」と気づいて口をつぐんでしまいます。
まずは自分から先に本音を話す
自分から先に本音を話すのって、やっぱりちょっと警戒してしまいますよね。
そんな相手の心理を和らげるためにも、まずはあなたが自分から本音を話しましょう。
人は相手が本音で話してくれると、「自分も本音で話さなければ」と思うものです。
それは「相手の期待に応えたい」という心理がはたらくからなんですね。
何事もギブアンドテイクです。
相手が与えてくれたら、自分も与えようと思うのが人の心理なんですね。
相手を否定したり追いつめるのは厳禁!
相手の本音を聞き出す心理テクニックをご紹介しました。では最後に、絶対にやってはいけないことをご紹介しておきます。それは「相手を否定したり、追いつめること」です。せっかく相手が本音を語ってくれたのに、「その考えはどうかと思うよ」と否定すると、二度とあなたに本音を語ってくれなくなるでしょう。
また本音を語ってくれた相手に対して、「あなたがそのような考え方だから、彼は浮気をしたんじゃないの?」と追いつめるなんて絶対にダメです。相手の本音を聞き出すためには、相手に対して愛情とやさしさを持つことが大切なんですよ。そのようなあなたの優しさを感じるから、相手も警戒心を解いてあなたに本音を打ち明けようとするのですから。