「ヤバイ、優秀な部下が会社辞めるってよ!」
そんなことを聞かされたら、残される社員はいろいろな思いが駆けめぐることでしょう。
「自分の仕事量が増えちゃう」「邪魔なヤツがいなくなってちょうどいい」などなど。
優秀な部下は仕事ができるので、同僚から妬まれていることも多いんですよね。
でも会社としては、いなくなったら困る人材であることは確かです。
あなたが直属の上司なら、正直ビビっているんじゃないでしょうか。
目次
優秀な部下が会社を辞める理由
優秀な部下にかぎって会社を辞めていくものですよね。
それはダメな会社の宿命です。
ではなぜ彼らは辞めてしまうのでしょうか。
①仕事量が増えて負担が大きくなる
優秀な人材には、急ぎの仕事とか、むずかしい仕事とかが集中しちゃいませんか?
頼んだ仕事はしっかりとこなしてくれるし、ミスも少ない。
しかも期限までに間に合わせるという責任感も強いことが多いんですよね。
だから不公平なくらいに優秀な部下だけ仕事量が増えてしまうんです。
優秀だから給料をアップしたり、出世コースに推薦してくれるならそもそも辞めないんです。
辞めてしまう理由は、同じ給料なのに自分だけ仕事に追われている環境に納得できないからです。
②正当な評価を得られずに可能性をつぶされる
優秀な部下が会社を辞めてしまう理由は、正当な評価を得られずに将来の可能性までもつぶされてしまうからです。
優秀な人は向上心があり、努力を惜しまない人が多いです。
でも上司が評価してくれないので、目指した未来へ近づけないのです。
③ダメ社員が出世することに不信感がある
優秀な部下は、ダメな社員が出世する会社の方針に不信感を持っているのでしょう。
明らかに無能な人が出世して、自分は正当な評価をされないなんて納得できないですよね。
だから優秀な部下ほど、早めに会社に見切りをつけてしまうんです。
④信頼できる先輩がバカにされている
優秀な部下が信頼している先輩がいたとしましょう。
でもダメな会社の場合には、そういう人が他の社員からバカにされていたりするんです。
どう見てもバカにしている人よりも、バカにされている人の方が有能に見えるのに。
それを見た優秀な部下は「この会社にいたらダメになる」と退職を決意するのでしょう。
⑤上司の話を聞くたびに発言がコロコロ変わる
優秀な部下は記憶力も良いです。
上司の言ったことをしっかりと覚えていることが多いんです。
だから前に行ったことと矛盾した発言をすると、一気に部下からの信頼を失うでしょう。
だから優秀な部下ほど辞めていくのです。
仕事ができる部下を辞めさせない方法
上司としては、仕事ができる部下を辞めさせたくないですよね。
どうすれば辞めたいと思われないのか、またどうすれば思いとどまらせることができるのでしょうか。
①スキルアップを全面的にバックアップする
仕事ができる部下には、スキルアップを全面的にバックアップすることが大切です。
優秀な部下の向上心を妨げてはいけません。
いずれ会社になくてはならない存在になる可能性があるでしょう。
②ムリな残業や仕事量の集中を避ける
いくら部下が優秀だからと言って、ムリな残業を強要するのはブラック企業と同じです。
また仕事ができるからと言って、優秀な部下にだけ仕事を押しつけるのはやめましょう。
「使える奴」と思っているかもしれませんが、ある日とつぜん辞めてしまうこともあるんです。
③いちばん優秀なリーダーの下につける
優秀な部下を辞めさせないためには、いちばん優秀なリーダーの下につけることです。
優秀なチームに配属されれば「自分は期待されている」と感じられます。
また上司が優秀だと、まっとうに努力をすれば正当に評価してくれるでしょう。
不毛な上下関係では、すぐに辞めてしまいますよ。
④うわさ話や足の引っ張り合いを管理する
優秀な部下が辞めないためには、社員同士のうわさ話や足の引っ張り合いなどをしっかりと管理することが必要です。
仕事中は私語をなるべく禁止にするとか(当然ですけど)、ライバルを蹴落とすための策略などを容認しないことです。
優秀な部下がそのような光景を見てしまうと、「この会社に未来はない」と切り捨てられてしまうでしょう。
⑤感情的な議論を極力しないようにする
優秀な部下を辞めさせないためには、上司が感情的に議論しないことです。
絶対に感情を出してはいけないとは言いませんが、感情論はたいてい本来の趣旨から外れてしまうもの。
そんなところを優秀な部下が見たら、「こんな人しか出世できない会社なんだ」という烙印を押されてしまいますよ。
【出る杭は打たれる】優秀な部下への風あたりは強い
優秀な部下というのは、他の社員からの風あたりが強いものです。出る杭は打たれると言うように、優秀な人を妬む人がかならず出てくるのです。そして何かしらの策略を練って、足を引っ張ろうとする。
そんな低次元の醜い争いに優秀な部下が巻き込まないためにも、会社や上司がしっかりと管理すべきですね。優秀な人材を失って困るのは、あなたやあなたの会社なのですから。