朝起きると「今日も仕事かぁ……」と憂うつになることはありませんか?
仕事に行きたくないと感じるのは、満員電車によるストレスが大きな原因になっているかもしれません。
また、通勤時間が長い人ほど「仕事や人間関係に不満を感じている人が多い」という研究結果も出ているほど。
そこで今回は、通勤時のストレス対策についてご紹介します。
満員電車によるストレスを解消できれば、仕事や人間関係がうまくいく可能性が高まりますよ!
目次
満員電車でストレスを感じる原因
都心部のラッシュアワーは、満員電車によるストレスが多いですよね。
仕事に行く前から疲れ果ててしまったら、仕事に身が入らず、効率も悪くなりがちです。
朝からストレスがたまれば、職場の人間関係もギクシャクしてしまうでしょう。
では、そもそも何にストレスを感じているのでしょうか?
満員電車でストレスを感じる原因について見ていきましょう。
知らない人と体が触れ合う
都心部の満員電車は混雑度が200%近くに及ぶこともあるほど、大勢の人が狭い空間に押し込まれます。
すると当然、知らない人と体が触れ合うことになり、ストレスを感じる人が多いようです。
人にはパーソナルスペースという空間があり、人が立ち入ると不快に感じる距離感があります。
満員電車ではパーソナルスペースに大勢の人が入り、近寄るだけでもストレスを感じます。
それに加えて体が触れ合えば、精神的な負担を感じる人が多いでしょう。
電車遅延による遅刻のリスク
満員電車は大勢の人が乗り降りするため、予想以上に時間がかかり、少しずつ発車時間が遅れていきます。
朝の通勤時は電車だけでなく、道路も渋滞しているため、踏切などで思わぬ事故が起こることもしばしばあります。
そのため「会社に遅刻するのではないか」という精神的な不安がストレスになります。
通勤時間が長い人ほど、電車遅延による遅刻のリスクは高くなるでしょう。
遅刻を避けるために早起きすることで、睡眠時間が削られてストレスになる場合もあります。
立ちっぱなしによる疲労
満員電車の場合、ほとんどの人は座ることができないですよね。
そのため、立ちっぱなしによる疲労がストレスにつながる場合もあります。
とくに通勤時間が長い場合には、会社に着いた時点で疲れ果てている人もいるのではないでしょうか?
それが毎日のようにくり返されると疲労がたまり、会社に行くこと自体がイヤになってしまう場合もあるでしょう。
通勤時間が長い
通勤時間に関する研究は世界各国で行われていますが、「通勤時間が長い人ほど、仕事の満足度が下がる」という結果が出ています。
通勤時間が長いと早起きする必要があり、睡眠時間が削られてしまいます。
また、満員電車で通勤すれば、心身ともに負担になるでしょう。
日本の平均通勤時間は「1時間10分」と言われていますが、通勤時間が30分以上になると幸福度が下がるそうです。
仕事に限らず、離婚率も高まるという研究結果があるため、通勤時間が人生に及ぼす影響は計り知れません。
通勤ストレスの少ない人は仕事や人間関係がうまくいく!
通勤ストレスとは「長時間の通勤」や「満員電車」によるものですが、それが人生に与える影響は大きいことがわかりました。
その証拠に、通勤ストレスが少ない人は仕事や人間関係がうまくいっていると言われています。
では、通勤ストレスがある人とない人では、いったい何が違うのでしょうか?
職場で良好な人間関係を築けている
満員電車に乗っていると、近くにいる人のイライラした感情が伝わってくる場合があります。
するとイライラが伝染し、職場で別の誰かにイライラをぶつけてしまう場合もあるでしょう。
しかし通勤ストレスが少ない人は、そもそもイライラする要素がないため、職場で良好な人間関係を築くことができるのです。
仕事に対するモチベーションが高い
通勤ストレスのある人は、体が疲れることで集中力が散漫になり、仕事へのモチベーションを保つことも難しくなります。
それに対して通勤ストレスが少ない人は、心身ともに健康な状態のため、仕事に対するモチベーションを高く保てるのです。
どうしても集中力が続かない人は、以下の記事も参考にしてみてください。
今の職場で長く働きたいと思っている
通勤ストレスが少ない人は、職場の人間関係を良好に保てる上、モチベーションも高い状態で仕事をすることができます。
そのため現状に対する不満が少なく、今の職場で長く働きたいと思っている人が多いです。
しかし、通勤ストレスが多いと仕事への満足度が低くなり、通勤時間の長さが家族との間に溝を作ってしまう場合もあります。
プライベートが充実している
通勤ストレスの少ない人は、プライベートが充実していることが多いと言われています。
通勤時間が短ければ家族との時間を十分に持てますし、満員電車のストレスを誰かにぶつけてしまうことも少ないでしょう。
「給料が高くて通勤時間が長い仕事」と、「給料が低くて通勤時間が短い仕事」があった場合、ほとんどの人は後者を選ぶと言われています。
しかし、いくら給料が高くても、通勤ストレスのほうが人生に及ぼす影響は大きいでしょう。
実際、通勤ストレスが多い場合は離婚率が高まったり、人間関係に問題を抱えていたりする人が多いと言われています。
通勤時のストレス対策!満員電車のイライラを解消しよう
では、通勤時のストレスを軽減するためには、どのような対策があるのでしょうか?
満員電車のイライラを解消するためにも、以下の5つの対策を実践してみてください。
通勤時間を早くする
満員電車によるストレスが多い場合は、通勤時間を今よりも早くすることがおすすめです。
早い時間帯であれば、電車の混雑が少ない場合があるからです。
うまくいけば、座って通勤することも可能かもしれません。
時間的にも余裕ができ、精神的にゆったりとした気分で出社することができるでしょう。
各駅停車に乗る
通勤時間を早めれば、各駅停車に乗っても間に合う可能性が出てきます。
各駅停車なら人が少なく、比較的混雑していないので座ることも可能です。
今までよりも通勤時間が長くなることはデメリットですが、精神的にも体力的にもストレスを大幅に軽減できるでしょう。
心を無にして身を任せる
通勤電車でストレスを軽減するには、心を無にして身を任せることです。
身動きが取れないくらい満員電車の場合には、無理に動こうとすると体力を消耗してしまいます。
朝の通勤で疲れてしまったら、その日の仕事にも支障をきたしますよね。
だから、無理に動かずに身を任せることが得策です。
電車が揺れたら、揺れに身を任せる。人が押してきたら、そのまま押される。
無理に抵抗すればイライラするし、思い通りにならない状況がストレスを生み出すのです。
満員電車の通勤時は何も考えず、心を無にして身を任せましょう。
立ったまま行う「立禅」で心穏やかに
通勤時は満員電車のため、座れないことが多いですよね。
できれば座りたいところですが、座ろうとすること自体がストレスの原因になることもあります。
それなら座ることは諦めて、立ったまま行う「立禅」をしてみませんか?
立禅とは、お寺などで行われる「座禅」を立ったまま行うこと。
座禅をすると心穏やかにになるため、ストレスの多い通勤時は立禅がおすすめです。
心穏やかになるために、音楽を聴くのもおすすめです。以下の記事も参考にしてみてください。
立禅のやり方
- 足を肩幅に開き、つま先のほうへ体重をかけます。
- 目は半開きで、遠くを見ます。
- 肩の力を抜いて、背すじを伸ばします。
- 下腹部を意識して、ゆっくりと呼吸をくり返します。
ポイントは、電車の揺れで余計な力が入らないようにすること。
つり革や手すりにつかまって行うと良いでしょう。
電車以外の通勤手段にする
究極のストレス対策は、電車以外の通勤手段に変更することです。
会社までの距離にもよりますが、自転車通勤に変えれば電車の遅延の心配もなく、満員電車に揺られることもありません。
運動不足の解消にもなるため、健康的な生活を送ることができるでしょう。
また、会社の近くに引っ越しをすることもおすすめです。
会社の近くに住めば、今までよりもプライベートの時間を長く確保することができるため、結果的に充実した人生を送ることができます。
まとめ
満員電車に押し込まれたり、通勤時間が長かったりすると、通勤によるストレスがたまります。
通勤ストレスの多い人は、仕事や人間関係に悪影響を及ぼす可能性が高く、幸福度が下がるという研究結果も出ています。
そのため、通勤時のストレスを少しでも軽減し、心身ともに健康を保つことが大切です。
通勤ストレスを上手に解消し、仕事もプライベートも充実させましょう!