就職や転職を考えるなら、ブラック企業には入りたくないと思いますよね。
でも最近は、巧妙にその姿を隠しているようなんです。
それにブラック企業にも段階があって、「真っ黒企業」や「グレー企業」などもあります。(今勝手に作りましたけど)
だから今あなたが勤めている会社も、もしかしたらブラック企業の可能性もあります。
そんなわかりづらいブラック企業の特徴と見分け方をご紹介しましょう。
【就活・転職時の求人広告】ブラック企業の特徴と見分け方
就活や転職の時には必ず求人広告を見ますよね。
その求人広告の中にもブラック企業の特徴がひそんでいます。
どんな特徴なのかわかれば、ブラック企業を見分けることができます。
ブラック企業の特徴① 「アットホーム」
求人広告でブラック企業の特徴を見分ける方法は、「アットホーム」というキーワードです。
前の職場で人間関係に疲れ果て、新たな居場所を求めている転職活動をしている人にとってはグサリと心に突き刺さるキーワードではないでしょうか。
「アットホームな会社なら、人間関係で悩むこともないかもしれない」
と思いたくなる気持ちもわかります。
でもちょっと待って!
アットホームってどんな意味でしょう。
アットホームな雰囲気を売りにしているということは、個人経営の企業である可能性が高いです。
そしてそれを求人広告でわざわざアピールしているということは、ワンマン経営の社長である可能性が非常に高いと考えられます。
ブラック企業の特徴② 「若い世代が活躍中」
ブラック企業の特徴で求人広告によく載っているのは、「若い世代が活躍中」という謳い文句です。
厄介な年配の上司が少ないなら、楽しく仕事ができそうなイメージを持つことでしょう。
それに最近はベンチャー企業で成功している人も多いでしょうから、そんなチョットお洒落なイメージを持つ人もいるのかもしれません。
でもちょっと待って!
若い世代が中心となって活躍しているということは、裏を返せば長く勤めている人がいないということだと考えられませんか?
上司との関係が面倒だと思っている就活や転職中の人なら、すぐに飛びつきたくなるキーワードと言えるでしょう。
ブラック企業の特徴③ 「やる気次第で高収入」
求人広告でブラック企業かどうか見分ける方法は、「やる気次第で高収入」という謳い文句です。
転職を繰り返している人や、何かのためにお金を溜めたいと考えている人なら、できるだけ高収入の企業に勤めたいと思いますよね。
とくに高収入を謳っている求人広告は、ブラック企業である可能性が非常に高いと考えられます。
高収入で釣って引っかかるのを今か今かと待っているのです。
とくに「入社祝い金として○万円」とか「入社1年目のAさんの収入例」などと書かれている場合には、かなりブラック企業のニオイがぷんぷんします。
悪質なブラック企業になると、求職者がお金を必要としているのを利用して、どんどんお金を渡します。
そして社長から借金していることを理由に、辞められなくさせるという手段を使っている場合もあります。
【就活・転職時の面接】ブラック企業の特徴と見分け方
就活・転職時の面接でも、ブラック企業かどうかの見分け方があります。
その特徴をこれからご紹介しましょう。
ブラック企業の特徴④ 世間話ばかりで面接時間が長い
面接でブラック企業の特徴を見分ける方法は、世間話ばかりして面接時間が長いことです。
仕事の内容の話は早々に切り上げて、世間話ばかりしてくるのです。
そして友好的な雰囲気をやたらとアピールしてくることでしょう。
書類審査を通過して面接にこぎつけた就活・転職者としては、ここでうまくやらないといけないと必死になるはずです。
だからあまり仕事の内容について、ツッコんだ質問がしにくい状況を利用していると考えられます。
ブラック企業の特徴⑤ 給料形態がわかりにくい
就活や転職の面接でブラック企業を見分ける方法は、給料形態がわかりにくいことです。
面接で給料形態についての説明があると思いますが、基本給の説明をうまくごまかして、ボーナスばかりを強調するようならブラック企業の可能性が高いです。
しかも基本給を基準としたボーナスの話ではなく、「これだけやれば、こんなに稼げる」ということを強調するようなら、馬車馬のように働かされる危険性があるでしょう。
「皆これくらい稼げるようになりますよ」とか「あなたなら、これくらいは大丈夫でしょう」などと言われると期待されているような感じがしますよね。
そこがブラック企業の落とし穴なのです。
ブラック企業の特徴⑥ 休日や時間外に食事会・勉強会などをする
面接でブラック企業かどうかを見分ける方法は、何かと休日に出勤させるような話をすることです。
さも向上心をあおるような言い方をして、勉強会や食事会をするというのがブラック企業の特徴です。
また「これに参加すれば、こんな場所に行けますよ」とか「こんな美味しいものを会社もちで食べられますよ」などとアピールしてきます。
食費が浮くと喜んでしまいそうになりますが、ここにブラック企業の罠が隠れているのです。
【入社後】ブラック企業の特徴と見分け方
入社後にブラック企業だとわかっても、もう遅いということもあります。
でも入社後でもわかれば、何らかの手を打つことができるかもしれません。
ブラック企業の特徴⑦ ボーナスが少ない・出ない
入社後にブラック企業と見分ける特徴は、ボーナスが少なかったり出なかったりすることです。
面接で言っていたことと違う場合もありますし、何だかんだと理由をつけてボーナスをカットしようとします。
「みんな頑張っているんだから」と言って、反論しづらい空気を作るのです。
それに流されてしまうと、ブラック企業にどっぷりと浸かってしまうことになるでしょう。
ブラック企業の特徴⑧ 拘束時間が長い
入社後にブラック企業と見分ける方法は、拘束時間が長いことです。
残業が多く、毎日終電になるのが当たり前ということもあるでしょう。
「何かおかしいな」と感じながらも、それをなるべく感じさせないようにあの手この手でごまかしてきます。
残業を断ると、給料を減らすと脅されることもあるかもしれません。
ブラック企業の特徴⑨ 休ませてくれない・辞めさせてくれない
入社後にブラック企業だと見分ける特徴は、体調が悪くても休ませてくれなかったり、辞めたいと申し出ても辞めさせてくれないことです。
ここまで来たら、ほぼ間違いなくブラック企業だと考えられます。
辞めたい意思があるのにもかかわらず、辞めさせてもらえないのはブラック企業の特徴そのものです。
また体調が悪いのは自己管理が悪いからだと責められて、結局休ませてもらえないというのもブラック企業の典型的な特徴と言えるでしょう。
ブラック企業の謳い文句は求職者の心の隙間に入り込む
ブラック企業の謳い文句は、求職者の心の隙間にうまく入り込んできます。その弱みにつけ込んで、さも欲しいものを与えるようなアピールをするのです。そこでまんまと罠にはまってしまったら、なかなか辞めさせてもらえないという地獄が始まります。変だと気づいたらすぐに退職を申し出るか、労働基準監督署などに相談をしてみましょう。
最終手段としては、バックレるのも一つの方法です。社会人としては最低の行為ですが、そこまで追いつめられるのならやるしかありません。あなたを守れるのは、あなたしかいないのですよ。