唇の紫外線対策って何をすればいいの?
「顔」や「ボディ」の肌には日焼け止めを塗っているけど、唇の日焼け止めを忘れていませんか?
実は、唇は肌よりも弱く、紫外線のダメージを受けやすい場所なんです。
唇の紫外線対策には「UVカットリップクリーム」が効果的ですが、それ以外のケア方法は何をすればいいかわからない人も多いはず。
そこで今回は、UVカットリップクリームの選び方と、唇が日焼けしたときのケア方法についてご紹介します。
唇の日焼けもしっかり予防して、シミや炎症に負けないぷるぷるの唇をキープしましょう!
目次
唇用の日焼け止めは必要?
リップを塗っているのに、カサカサして皮が剥けてしまうなら、唇が日焼けしている可能性があります。肌に比べて刺激に弱い唇は、しっかり紫外線対策をしないと大変なことになってしまうんです。
だから、「唇用の日焼け止め」が必要になってきます。では、唇が日焼けすると、どのような症状になってしまうのでしょうか?
唇が日焼けしたときの症状
唇も、肌と同じように日焼けします。しかし唇には、肌のように紫外線に対応する強い機能が備わっていません。そのため、紫外線の影響を非常に受けやすいんです。
- 乾燥して皮が剥ける
- 赤くなって腫れる
- 水ぶくれができる
- 色素沈着する
唇が日焼けすると、このような症状が起こります。もともと唇には皮脂腺がなく、紫外線の影響を受けることでカサカサに乾燥してしまいます。
夏なのに唇の皮が剥ける症状があるなら、それは紫外線ダメージのせいかもしれません。
また、過度な日焼けをすると腫れてしまったり、水ぶくれができることもあります。さらに、唇が日焼けすることでシミやくすみの原因になることも。
ピンク色のぷるぷるの唇が、いつの間にかカサカサして黒ずんできたら、日焼けによる影響が考えられます。
顔用の日焼け止めは唇には使えない
「唇の日焼けを予防するなら、顔用の日焼け止めを塗ればいいんじゃない?」と思いますが、それはNGです。
顔用の日焼け止めは、皮脂を吸収する成分が含まれているため、肌よりも弱い唇に塗ると、乾燥がひどくなってしまうのです。
顔用の日焼け止めは唇には使えないので、もし塗っている人は、唇がボロボロになる前にやめましょう。では、唇の紫外線対策はどうすればいいのでしょうか?
そこで活躍してくれるのが、唇用の日焼け止め「UVカットリップクリーム」です。
唇の紫外線対策に効果的なUVカットリップクリームの選び方
唇の紫外線対策には、UVカットリップクリームが効果的です。いつもの保湿用のリップクリームでは、日焼けに対応できません。そこで、効果的なUVカットリップクリームの選び方をご紹介します。
SPF・PA値をチェック
「UVカットリップクリーム」といっても、きちんとSPF・PA値が明記されているリップクリームを選ぶことが大切です。
単に「UVカット」としか書かれていないものは、それほど紫外線防止効果が高くないと考えたほうが良いでしょう。
- SPFとは紫外線B波をカットし、シミを防ぐ効果があります。
- PAとは紫外線A波をカットし、シワやたるみを防ぐ効果があります。
SPF・PA値が大きいほど紫外線カット効果が高いのですが、数値が高ければ良いというわけでもありません。
なぜなら、数値が高いほど唇への負担がかかり、唇が荒れてしまう可能性があるからです。そもそも唇には、それほど高い数値のリップクリームは必要ありません。
目安としては、「SPF20」「PA++」くらいのリップクリームを選ぶと良いでしょう。UVカットリップクリームは小まめに塗り直すのが簡単なので、これくらいでも十分です。
保湿・美容成分配合のリップを選ぶ
そもそもリップクリームの本来の役割は、唇を保湿し、きれいな状態に保つことです。
紫外線のダメージを受けると、いつも以上に乾燥しやすくなるため、保湿・美容成分が配合されたUVカットリップクリームを選ぶことが大切です。
天然成分の「ホホバオイル」や「シアバター」、「ハチミツ」などの保湿成分は、唇をコーティングして乾燥するのを防いでくれます。
また、肌を美しくする「ヒアルロン酸」や「セラミド」などの高保湿成分が配合されているUVカットリップクリームもオススメです。
舐めても安全な成分かチェック
UVカットリップクリームは唇に塗るので、舐めてしまうことがありますよね。食事のときなど、意識していなくても舐めてしまうことがあるため、安全な成分かどうかもチェックポイントの1つです。
オーガニック成分で作られているなら安心ですし、無香料・無着色など添加物不使用のものも良いでしょう。
これらは安全な成分であると同時に、低刺激のリップクリームなので、選ぶ際の目安にしてみてください。
色付き・色なしタイプがある
リップクリームには、色付きと色なしのタイプがありますよね。UVカットリップクリームも同じです。発色は口紅ほどではありませんが、ナチュラルに色をつけたいときには色付きタイプがオススメです。
逆に、下地リップとしてUVカットリップクリームを使い、その上から口紅を塗る場合には、色なしのほうが良いでしょう。
唇の日焼け予防! リップクリーム以外の紫外線対策
唇の日焼け予防には、UVカットリップクリームが最適ですが、それ以外にも紫外線対策の方法はあります。基本的には、肌の紫外線対策と同じように考えれば良いでしょう。
ちょっとした時間も油断は禁物!
紫外線ダメージは、ちょっとした時間だけでも蓄積されていきます。たとえ1日3分でも紫外線に当たれば、それが蓄積されて唇にもシミやくすみなどをつくる原因になります。そのため、油断は禁物です。
- 車に乗って外出する
- ベランダで植物の水やり・洗濯物を干す
- 近所へ買い物
- 窓際の日当たりの良い場所で過ごす
このように、ちょっとした時間だけでも日焼けする可能性があるので気をつけましょう。
紫外線の多い時期・時間帯はなるべく外出しない
曇りの日でも、冬でも、1年中紫外線は降り注いでいますが、紫外線がとくに多い時間帯もあります。その時期や時間帯の外出をなるべく控えることで、紫外線の影響を多少は軽減できます。
紫外線の量は季節によって差があり、5月くらいから多くなります。7~8月がもっとも多い時期です。
1日の中では、午前9時くらいから多くなり、11~12時くらいがもっとも多くなる時間帯です。
それに合わせて行動するのは大変だと思いますが、頭に入れておくだけでも対策が変わってきますよね。
日傘や帽子で唇を守る
屋外で長時間過ごすときは、日焼け止めを塗っても日焼けしてしまうことがありますよね。
それは、唇も同じです。できれば日陰に入るのが望ましいですが、そうもいかない場合には日傘や帽子で唇を守るようにしましょう。
日傘をさすときは、唇に日光が当たらないようにすることがポイント。帽子はできるだけツバの大きなものをチョイスしましょう。
また、日傘や帽子には紫外線遮光率が明記されているものがあるので、「遮光率99%以上」もしくは「遮光1級」と書かれたものを選ぶのがオススメです。遮光率100%の完全遮光もあります。
日焼けしたときの唇ケア
どんなに気をつけていても、日焼けしてしまうことはあります。もし唇が日焼けしてしまったら、どのようなケアをすれば良いのでしょうか? 日焼け後の唇ケアについてご紹介します。
氷で冷やす
日焼けは、火傷と同じような状態です。唇が日焼けしてしまったら、まずはクールダウンすることが大事。氷を唇に軽く当て、撫でるように2分くらい唇を往復しましょう。
注意点としては、氷が唇にくっついてしまうと皮がベロンと剥がれてしまうので、氷を濡らしてから唇の当てるのがポイント。
もし当てた後に「やばい、くっついた」というときは、慌てて取ろうとせず、落ちついて唇を濡らすようにしましょう。
オイルで唇ケア
唇の火照りが落ちついたら、保湿ケアをすることで唇の状態を回復させることができます。日焼け後の保湿ケアにおすすめのオイルは、以下の2種類です。
◆ビタミンEオイル
ビタミンEは抗酸化作用があることで有名ですが、他にも効果があります。抗炎症作用や保湿効果、美白効果や血行促進効果があります。そのためビタミンEオイルは、日焼け後の唇ケアにおすすめのオイルです。
ビタミンEオイルの原液は、ハチミツみたいにドロっとしているので、垂れにくく唇のケアに最適です。寝る前の唇ケアとして使うと良いでしょう。また、髪のダメージケアや乳液などに混ぜてスキンケアにも使えます。
◆ココナッツオイル
ココナッツオイルも、万能オイルとして有名ですよね。最近では、スーパーでも見かけることがあります。食用としても、美容オイルとしても使えます。
ココナッツオイルには保湿効果や抗炎症作用があり、日焼け後の唇ケアにオススメです。また、ココナッツオイルには「紫外線カット効果」もあるので、外出前に唇に塗っておくと、日焼け止めとしても使えますよ。
食材で唇パック
唇が日焼けしてしまったら、今すぐに対処したいですよね。そんなときに、自宅にある食材で唇ケアができたら嬉しいと思いませんか? そこで、食材を使った唇パックを3つご紹介します。
◆はちみつパック
「はちみつを口内炎に塗ると治る」と聞いたことはありませんか? そのことからもわかるように、はちみつには殺菌効果や抗炎症作用があります。
日焼けしてしまった唇は炎症を起こしている状態なので、はちみつパックが効果的。また、保湿効果もあるので、紫外線でカサカサになった唇をぷるぷるに潤してくれます。
- 唇をクレンジングした後、はちみつをたっぷり塗ります。
- 小さくカットしたラップを2枚、唇の上下に貼ります。唇全体を覆うようにかぶせましょう。
- 5分ほど置き、ぬるま湯で流しましょう。
- 保湿効果のあるリップを塗ります。
色が濃く、茶色っぽいはちみつのほうが殺菌効果などが高いのでオススメです。
◆じゃがいもパック
ちょっと想像できませんが、じゃがいもで唇パックをすることもできます。じゃがいもには抗炎症作用があり、シミ予防や火傷の改善に効果的です。そのため日焼け後の唇ケアにもオススメ。
- じゃがいもを洗って皮を剥き、芽を取り除きます。
- じゃがいもをすりおろし、小麦粉と混ぜます。(じゃがいも1個に小麦粉30g)
- とろとろになったら完成です。
- 唇に乗せ、15分くらい経ったら水で洗い流します。
- 保湿効果のあるリップを塗ります。
唇に合わず、荒れてしまう場合には中止してください。
◆きゅうりパック
夏になると食べたくなる、みずみずしい「きゅうり」でも唇パックができます。きゅうりの水分が唇を潤してくれたり、日焼け後の唇をクールダウンしたりしてくれます。
やり方は簡単! 薄くスライスしたきゅうりを唇に当てるだけ。きゅうりで、唇をやさしく撫でてもOK。3分くらい置いたら保湿効果のあるリップを塗ります。
医薬品のリップクリームを塗る
唇が日焼けしてヒリヒリ痛くなったり、カサカサに乾燥して皮が剥けてしまったら、医薬品のリップクリームを塗ると効果的です。
ただし、「薬用リップ」は医薬品ではありません。薬用とは、医薬部外品であることを表しています。
医薬品のリップクリームには、「医薬品」や「第3類医薬品」などの表記があります。
口角炎や口唇炎などにも効果があるものが多いです。保湿効果はもちろん、有効成分がひび割れや皮むけなどを治してくれます。
日焼け後の唇の症状に合わせて、効果的な唇ケアをしてみてください。
唇にも日焼け止めが必要!
唇の紫外線対策や、日焼け後の唇ケアの方法についてご紹介しました。唇用の日焼け止めは、UVカットリップクリームがもっとも効果的です。選び方を参考に、効果的なUVカットリップクリームを選んでくださいね。唇は紫外線の影響を受けやすいので、しっかりとケアしてぷるぷるの唇をキープしていきましょう!