オイリー肌のベタベタを防ぐ乳液の選び方
肌のテカリやベタつきが気になるオイリー肌の人は、乳液を使ったスキンケアは必要ないと思っていませんか?
一般的なスキンケアは、化粧水をつけた後に乳液やクリームで保湿をしますが、オイリー肌の人は、「化粧水はつけるけど、乳液もクリームも塗らない」という人も多いと思います。
そもそも、オイリー肌に保湿は必要ないと思っているかもしれません。
しかし、化粧水だけでスキンケアを終わらせていると、肌が乾燥しやすくなることで皮脂が過剰に分泌されたり、ニキビなどの肌荒れが起きやすくなったり、肌トラブルの原因になってしまうことも……。
そのため、オイリー肌でも乳液での保湿が必要なんです!
でも、乳液をつけると肌がテカリやすくなったり、ベタつきやすくなるから「乳液はつけたくない!」というオイリー肌の人も多いと思います。
そこで今回は、オイリー肌のための乳液の選び方とベタベタを防ぐ乳液のつけ方をご紹介します。
ベタつきやすいオイリー肌を快適に保つ「乳液」で、肌をサラサラにキープしていきましょう!
目次
オイリー肌に乳液はいらない!? オイリー肌にも乳液が必要な理由
オイリー肌は皮脂の分泌が多く、肌に十分な油分があるので、乳液はいらないと思っている人も多いかもしれません。でも、本当にオイリー肌に乳液はいらないのでしょうか?
いいえ、オイリー肌にも乳液は必要です。では、オイリー肌にも乳液が必要な理由をご紹介していきます。
肌をうるおし、皮脂の分泌を抑える
オイリー肌は皮脂の分泌が多く、ベタベタしてしまう肌質のことです。肌がベタベタしていると保湿は必要ないと思いがちですが、実は、肌の乾燥がオイリー肌の原因になっているかもしれません。
皮脂が多いオイリー肌の人でも、洗顔で皮脂を落とすと、一時的に肌の油分が不足してしまいます。
肌の油分が不足している状態で化粧水をつけても、すぐに蒸発してしまい、肌が乾燥しやすくなります。
すると肌は、乾燥を補うために皮脂を分泌させるので、皮脂の分泌が過剰になってしまいます。皮脂の過剰分泌を抑えるためには、乳液で保湿する必要があるのです。
保湿といっても、乳液はクリームなどと比べると油分が少なく、ベタつきにくい化粧品です。
ベタつきやすいオイリー肌の人は、化粧水の後に乳液で保湿すれば、洗顔後の肌をうるおし、皮脂の分泌を抑えることができます。
肌を柔らかくして美容成分を浸透しやすくする
オイリー肌は、水分も油分も多い肌質ですが、この2つのバランスが崩れていると、肌のキメが乱れたり、肌がゴワゴワに硬くなってしまいます。
肌が硬くなっている状態だと、化粧品の美容成分が肌に浸透しにくくなり、美しい肌を保つことができません。
一方、美しい肌は、肌の水分と油分のバランスが保たれている状態です。そのため、肌のキメが整っていて柔らかく、美容成分が浸透しやすい肌状態なのです。
乳液は、水分と油分が適度に配合されているので、崩れてしまった肌の水分と油分のバランスを整え、肌を柔らかくしてくれます。
肌が柔らかくなれば、スキンケア化粧品が浸透しやすくなり、キメの整った美しい肌をつくることができますよ。
また、肌状態が整えば、シミやシワ対策のために使っている「美容液の成分」も肌に浸透しやすくなり、スキンケアの効果がより高まります。そのため、乳液を使うことはオイリー肌の人にも必要なのです。
外的刺激から肌を守る
乳液は、肌を保湿するだけでなく、肌の表面を覆うことで外的刺激から肌を守ってくれる役割があります。
化粧水はほとんどが水分ですが、乳液には水分だけでなく油分も含まれているので、肌の表面に膜を張り、摩擦や雑菌、紫外線などの外的刺激から肌を守ってくれる効果があります。
オイリー肌は、肌に刺激を与えることで皮脂の分泌を増やしてしまう可能性があるので、肌のベタつきを防ぐには、乳液を塗ることで肌を外的刺激から守る必要があるのです。
そのため、オイリー肌でも、乳液を使うことが大切です。
本当は乾燥しているかも!? オイリー肌とインナードライ肌の見分け方
肌がベタベタして皮脂が多いと、無条件に「自分はオイリー肌だ!」と判断してしまう人もいると思いますが、皮脂の分泌が多いからと言って、必ずしもオイリー肌とは限りません。乾燥が原因で皮脂の分泌が多くなり、オイリー肌に見えている場合もあるのです。
自分の肌がオイリー肌か、もしくは、乾燥が原因で皮脂が過剰に分泌されている状態なのか、自分の肌質を正しく見分けるには、以下のチェック方法を試してみてください。
肌質のチェック方法
まず洗顔をします。洗顔後は丁寧にすすぎ、清潔なタオルで顔の水分を取りましょう。こすらずに、やさしく水分を吸い取るのがポイント。
そして、洗顔後は化粧水などを何もつけずに、そのままの肌状態をチェックしてみてください。洗顔直後~5分経った肌状態を以下の4つの項目に当てはまるか確認してみましょう。
- 洗顔直後から肌表面に皮脂が浮いている
- 洗顔後に全くつっぱり感がない
- 洗顔直後は肌がカサつき、徐々に皮脂が浮いてベタつく
- 洗顔直後は肌につっぱりを感じる
- 皮脂でベタつくのに、部分的に肌のカサつきがある
肌を触ったり、鏡で見たりしながら、肌状態をチェックしてみましょう。
◆1と2に当てはまった人は「オイリー肌」
この3つ全てに当てはまる人は、本当のオイリー肌の可能性が高いです。皮脂量も水分量も十分にある肌質なので、これ以上皮脂を増やさないための乳液を選ぶことが大切です。
◆3と4と5に当てはまった人は「インナードライ肌」
洗顔直後はつっぱり感があり、徐々に皮脂が分泌されてきた人は、「インナードライ肌」の可能性が高いです。インナードライ肌とは、肌の表面は皮脂でベタベタしているのに、肌の内部は乾燥している肌質のことです。
インナードライ肌は、肌表面の皮脂量が多いのでオイリー肌と勘違いしやすいですが、本当は乾燥しているので、肌の奥に水分を与えるスキンケアが必要です。
化粧水や美容液などで、肌の奥にしっかりと水分を与え、その水分が逃げないように乳液で保湿してあげましょう。乳液だけでなく、保湿クリームまで塗ると、さらに保湿効果がアップしますよ。
ベタベタを防ぐ! オイリー肌の乳液の選び方
肌がベタつきやすいオイリー肌の人は、乳液を塗った後のベタベタ感を不快に感じてしまうことが多いため、ベタつきにくい乳液を選ぶことがポイント。
また、インナードライ肌の人は、肌を保湿できる乳液選びが重要です。では、乳液の選び方のポイントについてご紹介します。
油分が少なくサラっとした使用感
オイリー肌はもともと皮脂の分泌が多く、ベタつきやテカリが気になる肌質ですが、そんなオイリー肌の人が乳液をつけると、肌がベタベタして不快なだけでなく、肌になじみにくいというデメリットがあります。
オイリー肌でもなじみやすい乳液を選ぶポイントは、油分が少なく、サラっとした使用感の乳液を選ぶことです。
できるだけテクスチャーが軽く、水分量の多い乳液を選べば、オイリー肌にもなじみやすいですよ。
また、さっぱりとした使用感の乳液なら、必要以上に肌に油分を与えることがなく、ベタつきも気にならないでしょう。
保湿成分が配合されている
乳液の役割は、「油分でフタをする」というイメージが強いですよね。確かに化粧水などの水分の蒸発を防ぐ役割もありますが、肌に保湿成分を与えてうるおいを保つことも乳液の役割の1つです。
とくに、インナードライ肌の人は、肌表面の皮脂が多いので一見うるおっているように感じますが、実際には肌の内部が乾燥しているため、保湿成分が配合されている乳液を選びましょう。
保湿効果の高い成分は、以下のようなものがあります。
- セラミド
- コラーゲン
- ヒアルロン酸
- スクワラン
- スフィンゴ脂質
上記の保湿成分が配合されている乳液は、しっかりと肌をうるおし、乾燥や過剰な皮脂分泌による肌トラブルを防いでくれるので、オイリー肌の人(とくにインナードライ肌の人)は、このような保湿効果の高い乳液を選ぶことをオススメします。
皮脂の分泌をコントロールする成分
皮脂の分泌が多いオイリー肌は、皮脂の分泌をコントロールする成分が配合された乳液を選ぶと良いでしょう。
皮脂の分泌をコントロールする成分は、「ビタミンC誘導体」がオススメ。ビタミンC誘導体は、皮脂の分泌を抑えることで、オイリー肌に起こりやすい「ニキビ」を予防する効果があります。
また、ニキビの炎症を抑える働きのある「グリチルリチン酸ジカリウム」や「トラネキサム酸」などの成分も、ニキビができやすいオイリー肌に効果的な成分です。
皮脂の分泌を抑えて肌のベタつきを抑えたり、ニキビを予防したりするためには、これらの成分が配合された乳液を選びましょう。
ベタベタを防ぐ乳液のつけ方
オイリー肌の人は、乳液のつけ方によっては肌がベタベタしたり、顔全体が重く感じたりしてしまうこともあります。そのため、乳液の量やつけ方のポイントを押さえましょう。では、ベタベタを防ぐオイリー肌の乳液のつけ方をご紹介します。
化粧水や美容液がしっかり浸透してから乳液をつける
オイリー肌のベタつきを抑えるには、化粧水や美容液などがしっかりと肌に浸透してから乳液をつけましょう。
化粧水や美容液などの水分が、肌に浸透しないうちに乳液をつけてしまうと、肌の上で混ざり合い、肌になじみにくくなってしまいます。
化粧品が肌にしっかりなじまないと、肌の水分が満たされず、乾燥を招く原因になってしまいます。肌が乾燥すると、皮脂が過剰に分泌されたり、メイクのヨレの原因にもなってしまいます。
オイリー肌のスキンケアは、化粧水や美容液などを塗った後、すぐに焦って乳液をつけるのではなく、しっかりと化粧水と美容液などが浸透してから乳液を塗りましょう。
ハンドプレスでやさしく浸透させる
乳液は、肌に油分を与える役割がありますが、肌の上で化粧水や美容液などと混ざり合ってしまうと、肌になじまずに浮いてしまうことがあります。
乳液をしっかり肌になじませて、「水分の蒸発を防ぐ」「肌表面をガードして刺激から守る」などの効果を発揮させるためには、乳液をハンドプレスでやさしく肌に浸透させることが大切です。
乳液のぬるつきがなくなるまで、何度もハンドプレスをして乳液を肌に浸透させましょう。
ベタつきやすい場所には少なめにつける
オイリー肌は皮脂の分泌が多いので、おでこや鼻などのTゾーンはベタつきやテカリが気になりますよね。
そんな肌のベタつきやテカリを防ぐには、皮脂の分泌が多いTゾーンには、乳液を少なめにつけましょう。
Tゾーンの乳液の量を調整するだけで、気になるベタつきがかなり軽減されますよ。
ベタベタを防ぐ乳液でオイリー肌をサラサラにキープ!
オイリー肌にも乳液が必要な理由や、ベタベタを防ぐ乳液の選び方などをご紹介しました。ベタベタになるのがイヤだからといって、今まで乳液をつけていなかったオイリー肌の人は、乾燥やベタつきを防ぐためにも、乳液でのスキンケアを取り入れていきましょう。正しい塗り方をすれば、ベタつきを抑え、サラサラ肌をキープできますよ。