化粧品の浸透をグンと高めるブースターの選び方
毎日スキンケアを頑張っているのに、あまり化粧品の効果が感じられないと思ったことはありませんか?
「そろそろ化粧品を買い替えようかな」と思っている人は、ブースター化粧品を使ってみてはいかがでしょうか?
ブースター化粧品とは、化粧水の前につける導入液のこと。ブースター化粧品をつけるだけで、その後につける化粧品の浸透力がグンと高まるのです。
そこで今回は、ブースター化粧品の選び方をご紹介します。それぞれの肌悩み別に、効果のあるブースター化粧品が違うので、選び方をチェックしてみてくださいね。
目次
ブースター化粧品・導入液とは?
ブースター化粧品とは「導入液」「プレ化粧水」などとも呼ばれていて、化粧水をつける前につける化粧品のことです。ブースター化粧品は、以下のような肌悩みがある人にオススメです。
こんな人にオススメ!
- 最近メイクのノリが悪くなってきた人
- 乾燥肌がなかなか治らない人
- 化粧水の浸透があまり良くない人
- シミやシワが気になる人
- 大人ニキビができやすい人
このような肌悩みがある人は、ブースター化粧品を使って解決できるかもしれません。では、ブースター化粧品にはどのような効果があるのでしょうか?
ブースター化粧品にはどんな効果があるの?
ブースター化粧品の効果は、簡単に言うと「その後につける化粧品の浸透力をアップさせること」です。でも、ブースターによって効果が違うので、どんな効果があるのかご紹介しますね。どんな肌悩みがあるかによって、選ぶべきブースター化粧品が変わります。
肌を柔らかくして、化粧水を浸透しやすくする
ブースター化粧品の効果は、肌を柔らかくして化粧水を浸透しやすくすることです。
乾燥やターンオーバーの乱れによって、古い角質が肌に残っていると、肌がゴワついていると感じたことはありませんか?
カラカラの砂漠状態の肌は、化粧品が浸透しにくい状態です。そのため、ブースター化粧品で化粧水の浸透を良くすることが大切です。そうすればモチモチの肌になることができますよ。
毛穴づまりを取り除いて化粧水を浸透しやすくする
皮脂が多く、毛穴づまりを起こしている人は、化粧水がうまく浸透されないですよね。ブースター化粧品の効果は、皮脂や毛穴づまりを取り除き、化粧水を浸透しやすくしてくれます。
とくに大人ニキビが気になる人は、肌の内部は乾燥しているのに、肌の表面がベタついている状態です。
油分は水分をはじくので、肌内部に化粧水を浸透させることができません。そこでブースター化粧品を使うと効果的ですよ。
角質を取り除いてターンオーバーを活発にする
肌がゴワついている人も、シミやシワなどのエイジングサインが気になる人も、ターンオーバーが遅れがちになっていることが原因かもしれません。
ブースター化粧品の効果は、肌の表面に残っている古い角質を取り除いて、ターンオーバーを活発にしてくれます。
ターンオーバーが活発になれば、新しい肌に生まれ変わることができるので、シミやシワを改善することができます。また肌が柔らかくなり、赤ちゃんのような肌を目指すこともできますよ。
【肌悩み別】ブースター化粧品の選び方
ブースター化粧品には、いくつかの種類があります。おもに「化粧水タイプ」「美容液タイプ」「乳液タイプ」に分かれますが、それ以外にも「オイルタイプ」「洗顔料タイプ」などもあります。
ブースター化粧品は、タイプによって違う効果があるので、肌悩みによって使い分けるのがオススメ。では、肌悩み別に効果的なブースター化粧品の選び方をご紹介しましょう。
乾燥肌の人は、肌の奥まで浸透しやすい「ゲル(ジェル)タイプ」
乾燥肌の人は、肌の奥まで保湿成分を浸透させることが大切ですよね。そのため肌なじみが良く、肌の奥まで浸透しやすいブースター化粧品を選ぶと良いでしょう。
肌の奥までスゥーっと浸透しやすいのが「ゲルタイプ」です。ジェルは水っぽいので、肌の奥まで浸透しやすいのです。
肌に水分が補給された状態で、化粧水・乳液などを塗ると、いつもより浸透しやすくなりますよ。
皮脂が多くニキビができやすい人は「拭き取り化粧水」
脂性肌やニキビができやすい人は、皮脂を取り除く効果のあるブースター化粧品を選ぶのがオススメです。
コットンに染みこませて肌を軽く滑らせるだけで、古い角質を取り除き、ピーリング効果もあるブースター化粧品は「拭き取り化粧水」です。
拭き取り化粧水は、乾燥肌の人はNGです。でも乾燥がひどくて肌が硬くなっている人は、ターンオーバーが乱れているので効果がある場合もあります。
ターンオーバーが遅れている人にはオススメですが、ターンオーバーが速くなっている人にはオススメできません。
大人ニキビがなかなか治らない人も、拭き取り化粧水で改善されるかもしれません。そのあとは、たっぷりと保湿して、肌内部をうるおいで満たすことが大切です。
シミ・シワが気になる人は美容成分配合の「美容液タイプ」
シミ・シワが気になる人のブースター化粧品の選び方は、肌悩みを解消してくれる美容成分が配合されている「美容液タイプ」がオススメ。
ただし、シミ・シワが気になる場合は、ブースター化粧品ではなく美容液で補給するのも良いでしょう。
また、シミ・シワを改善するにはターンオーバーを活発にすることが大切なので、「拭き取り化粧水」で角質を取り除き、ゴワついた肌を柔らかくすることも効果的です。
拭き取り化粧水のあとに化粧水をつければ浸透力がグンとアップして、ターンオーバーを正常にするはたらきもあります。
◆シミに効果のある美容成分
ブースター化粧品にせよ、美容液にせよ、シミに効果のある成分は以下のものです。成分をチェックして選ぶと良いでしょう。
- アルブチン……メラニンの生成を抑え、シミを防ぐ成分
- コウジ酸……麹がもとになった美白有効成分
- ビタミンC誘導体……抗酸化作用が高く、肌の奥まで届く成分
シミに効果のある美容成分は、必ずしもブースター化粧品で補給する必要はありません。化粧水や美容液に含まれていることが多いので、成分をチェックしてみてくださいね。
◆シワに効果のある美容成分
シワには「表皮シワ」と「真皮シワ」があります。つまり、浅いシワと深いシワです。深いシワの場合には、より肌の奥まで保湿成分を浸透させることが大切です。
- セラミド……細胞間脂質で水分を抱え込む成分
- コラーゲン……肌に弾力を与える成分
- プラセンタ……ハリや潤いを与える成分
- レチノール……肌の保湿成分の生成を助ける成分
これらは年齢とともに減少していく成分なので、化粧品で補う必要があります。シワは早いうちに改善することが大切なので、できるだけ浅いシワのうちに保湿ケアに力を入れましょう。
敏感肌の人は肌にやさしい「乳液タイプ」
肌のバリア機能が低下して、敏感な状態になっている敏感肌の人は、できるだけ刺激を与えない肌にやさしいブースター化粧品を選ぶのがポイントです。
ブースター化粧品は、比較的肌に刺激になることが多いのですが、その中でも「乳液タイプ」なら低刺激なのでオススメです。
また、乳液タイプは保湿効果の高いので、乾燥肌の人にもオススメです。
◆添加物の少ないブースターがオススメ
敏感肌の人は、肌に刺激になる成分が含まれていない「無添加」の化粧品を選ぶことも大切です。肌に負担をかけると、かゆみや赤みが出てしまうこともあるので、成分が負担にならないようなタイプを選びましょう。
保湿効果の高い「オイルタイプ」は使い方に注意
ブースター化粧品の中には、「オイルタイプ」もあります。オイルタイプは保湿効果が高いので、乾燥肌の人にオススメと書かれていることが多いですが、実は使い方に注意が必要です。
基本的にスキンケア化粧品は、水分の多いものから先に使い、後で油分の多いものを塗るのがポイント。
それなのに、先にオイルを肌につけてしまうと、その後につける化粧水が肌に浸透しなくなります。
化粧水の浸透を良くするために使っているはずのブースター化粧品が、化粧水の浸透を邪魔してしまうこともあるのです。
もしホホバオイルなどをブースターとして使うなら、ほんの少量を肌が濡れている状態で使うのがポイント。
その後に化粧水をつけて、さらに保湿剤としてオイルを再度つけましょう。できればオイルタイプ以外のブースター化粧品を使うことをオススメします。
使いやすいブースター化粧品を選ぶのがポイント
肌悩み別にブースター化粧品の選び方をご紹介しましたが、使いやすいブースターを選ぶことがポイントです。
使いやすく心地よいテクスチャー
ブースター化粧品を選ぶなら、使いやすいテクスチャーのものを選ぶのがポイントです。使っていて心地よいと感じるブースター化粧品なら、快適に使い続けることができますよね。
化粧品は、とくに肌トラブルが起きないようであれば、最低でも3ヶ月くらい使い続けることが大切なので、心地よいテクスチャーのブースター化粧品を選んでくださいね。
続けられる価格のものを使う
使い続けることが大切なブースター化粧品は、続けられる価格のものを選ぶのもポイントです。
高価なブースター化粧品のほうが効果が高いとは言い切れないので、プチプラのものから使い始めてみても良いかもしれませんね。
基本的には美容成分の種類や含有量が多い化粧品が高価なのですが、中には容器代や広告費などにお金をかけている化粧品もあるので、成分をしっかりチェックして選ぶと良いでしょう。
肌に合うか試してから使うのがベスト
ブースター化粧品の選び方は、肌に合うものか試してから使うのがベストです。試供品をもらえるのであれば、それを試してから購入すると良いでしょう。
肌に合わないものを使い続けるのはオススメできないので、最初にチェックしておきたいですね。
せっかく買ったブースター化粧品が肌に合わなかったら、残念ですよね。その場合は、顔よりも皮膚が強いボディケアとして使ったり、掃除に使っても良いかもしれません。
ボディケアとして使う場合には、その後に化粧水をつけるのがオススメです。
そしてクリームでフタをするという「顔のスキンケア」と同じ手順を踏まないと、乾燥してしまうかもしれないので注意してください。
ブースター化粧品の使い方のポイント
効果のあるブースター化粧品を選んだら、効果的に使うことが大切です。使い方を間違えると、逆に肌に負担をかけることがあるので気をつけましょう。
必ず化粧水や乳液、保湿クリームを塗る
ブースター化粧品の使い方は、ブースターだけでスキンケアを終わらせないことです。
拭き取り化粧水の場合は、とくに肌が乾燥しやすい状態になってしまうので、必ずその後に「化粧水」「乳液」「保湿クリーム」などのスキンケアをすることが大切です。
ブースター化粧品は、次に使う化粧品の浸透を高めるのがメインの目的なので、それだけで肌悩みを解決できるわけではありません。
洗顔後すぐにブースター化粧品をつける
ブースター化粧品の使い方は、洗顔後すぐにブースター化粧品をつけることです。洗顔後時間が経ってしまうと、ブースター化粧品の効果が半減してしまうので気をつけてくださいね。
ブースター化粧品の後はすぐに化粧水をつける
ブースター化粧品をつけた後は、すぐに化粧水をつけることもポイントです。ブースター化粧品をつけた後は肌が乾燥しやすい状態なので、すぐに化粧水で保湿して、クリームなどで成分を閉じ込めることが大切ですよ。
肌に合わない場合は使用を中止する
もしブースター化粧品が肌に合わない場合は、すみやかに使用を中止することをオススメします。
肌に合わない化粧品を使い続けると、シミの原因になることもあるので、肌悩みが逆に増えてしまうかもしれません。
肌状態をしっかりチェックして、肌に合うかどうかを見極めて使いましょうね。ブースター化粧品は、必ず使わなければいけないステップではないので、肌に合わなければ化粧水からでOKです。
肌に合ったブースター化粧品を選んで肌悩みを解消!
ブースター化粧品の選び方をご紹介しました。化粧品の浸透をグンと高める効果があることがわかりましたね。化粧水がしっかりと肌の奥まで浸透すれば、さまざまな肌悩みを解消することができますよ。乾燥肌の人も、ニキビができやすい脂性肌の人も、ブースター化粧品で輝く素肌を手に入れましょう。