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頭皮の日焼け予防と対処法|紫外線による頭皮ダメージが起こす4つのトラブル

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頭皮の日焼け予防と日焼けした後のアフターケア

髪が日焼けして茶色っぽくなることはあるけど、髪の毛があるから、頭皮は日焼け予防をしなくて大丈夫だと思っていませんか?

たしかに髪の毛は、頭皮を守るためにあるのですが、頭皮は、顔や体の3倍も日焼けしやすいのです。

とくに、夏のレジャーへお出かけの際には、しっかりと頭皮の日焼け対策をしてくことが大切です。

「でも頭皮って、どうやって日焼け予防をすればいいの?」と思っているあなたへ、「頭皮の日焼け予防」と、「日焼けした頭皮のアフターケア」をご紹介します。

頭皮の日焼け対策は、髪の毛を守るためにも必要なんですよ。

頭皮の日焼けを予防するための対策

頭皮の日焼け対策をするといっても、どうやって日焼けを予防すれば良いのかわからないですよね。パッと思い浮かぶのは、紫外線が当たらないようにすることですが、どのように紫外線を遮断するのかご紹介しましょう。

帽子・日傘で紫外線を直接シャットアウト

頭皮の日焼け予防には、「帽子」や「日傘」で、紫外線を直接遮断することが効果的な日焼け対策です。紫外線が直接頭皮に当たらなければ、頭皮の日焼けは、かなり予防することができます。

さいきん人気の麦わら帽子は、通気性が良いので、頭皮が蒸れにくいのがポイントです。

また、紫外線がとくに強い「海」や「山」へ行くときは、UVカットの機能性の高い帽子や日傘がオススメです。

紫外線をどれくらい遮断できるのかは、素材によって機能性がちがいます。

日焼け対策に効果のある帽子・日傘の選び方

日焼け止め・UVスプレーなどをつける

頭皮の日焼けを予防する方法は、日焼け止めを塗るのが、いちばん効果的な対策となります。

でも、体や顔に塗るタイプの日焼け止めを頭皮に塗ると、髪までベタベタしたり、髪が白くなってしまうこともありますよね。

そこでオススメなのが、「UVスプレー」です。UVスプレーは、肌につけることもできますが、頭皮や髪の日焼け止めに使いやすいのでオススメです。

とくに日焼けしやすい「分け目」にUVスプレーを吹きかけておくと良いでしょう。

肌の日焼け止めと同じように、2~3時間おきにつけ直すことで、日焼け止め効果を持続することができます。

分け目を変える・分け目を作らない

頭皮の日焼けといえば、分け目がいちばん日焼けしやすいですよね。でも、一ヶ所だけ集中的に日焼けしてしまうと、その部分のダメージが大きくなり、抜け毛が増えることもあります。

一ヶ所への集中ダメージを防ぐためには、時間ごとに、ときどき分け目を変えると良いでしょう。普段は、日ごとに分け目を変えるのも日焼け対策になります。

また、ふんわりとルーズなヘアスタイルにすれば、きっちり分け目を作らなくても、何となくバラバラな分け目にすることもできますね。

さらに、髪を束ねると、分け目を作らないことも可能です。あなたに合った方法で、分け目対策も考えてみてくださいね。

紫外線による頭皮ダメージが起こす4つのトラブル

では、頭皮が日焼けすると、どのようなダメージやトラブルが起きるのでしょうか? 頭皮の日焼けを予防する必要性は、そこまであるのか見ていきましょう。

①抜け毛・白髪が増える

日焼けすると、頭皮にもシミやシワができますが、髪でかくれているので、あまり目立たないですよね。でも、もっと深刻な頭皮の日焼けトラブルがあるのです。

それは、「抜け毛」や「白髪」が増える<こと。 頭皮が日焼けすると、髪の毛が元気に成長するために必要な「毛母細胞」という部分にダメージを与えます。 すると、髪の毛が抜けるまでのサイクル(毛周期)が短くなって、抜け毛が増えてしまうことがあるのです。 それが進行すると、さいきん女性にも増えている「薄毛」になってしまうこともあります。 また、髪の毛を黒くする「メラノサイト」にもダメージを与え、白髪が増える原因にもなります。白髪が増えるのは、老化だけが原因ではないのです。

②髪のうねり・くせ毛になることも

頭皮が日焼けすると、髪を育てる土台がダメージを受けるわけですから、正常な髪の毛が育ちにくくなります。

すると、髪にうねりが出てきたり、チリチリのくせ毛になってしまうこともあります。

以前はストレートヘアが自慢だったのに、いつの間にか、くせ毛っぽくなってきたと感じる人は、もしかしたら頭皮の日焼けが原因かもしれません。

③乾燥で皮がむける・フケが出る

夏のレジャーで海や山へ出かける機会が増えると思いますが、短時間で急激に頭皮が日焼けしてしまうと、頭皮が乾燥して皮がむけてしまうことがあります。

これは、肌の日焼けと同じメカニズムですよね。

でも頭皮の場合、むけた皮がフケのようになってしまうことがあるため、見た目的にあまり良くありませんよね。

また、実際にフケが増えることもあります。頭皮が日焼けすると、炎症を起こしたり、乾燥することによって、「乾性フケ」と呼ばれる乾いたフケが出てしまうのです。

頭皮の日焼け対策をしないと、思わぬ頭皮トラブルに見舞われてしまうことがあるので気をつけましょう。

④ヒリヒリ痛い・かゆみが出る

日焼けの症状といえば、「ヒリヒリ痛い・かゆい」などですよね。もちろん頭皮が日焼けすることで、このような症状が出る場合があります。

ここまでくると、かなり頭皮がダメージを受けている状態なので、早急な対処が必要になります。

では、頭皮が日焼けしてしまったら、どのような対処法をすれば良いのでしょうか?

あまりにも症状がひどい場合は、皮膚科を受診することをオススメします。

頭皮が日焼けした後の対処法

頭皮の日焼け予防をしていても、紫外線が強い場所にいると、頭皮がダメージを受けてしまいます。そんな日焼けした後の対処法は、どうすれば良いのでしょうか?

まずは頭皮を冷やす

日焼けした頭皮は、紫外線の刺激を受けて、炎症を起こしている状態です。そのため、まずは早めに頭皮を冷やすことが、効果的な対処法となります。

冷やすことで炎症をしずめ、皮むけや痛みを予防することもできます。

製氷剤をタオルに包んで、頭皮を冷やします。

あまり分厚いタオルだと、冷たさが感じられないので、ある程度は薄めのタオルが良いでしょう。乾いたタオルを使うこともポイントです。

また、冷たい水で濡らしたタオルで冷やしても良いですが、頭皮が濡れると乾燥しやすくなるので、その後は必ず「化粧水」や「乳液」で保湿をするようにしましょう。

シャンプーはこすらず、やさしく洗う

頭皮が日焼けした後のシャンプーは、いつも以上にこすらないようにすることが大切です。なるべく頭皮に刺激を与えないように、やさしく洗いましょう。

シャンプーをする前に、ぬるま湯で「予備洗い」をすると、それだけでもかなり汚れを落とせるので、頭皮をゴシゴシこするのを防ぐことができます。

とくに注意することは、シャンプーを頭に乗せてから、こすって泡立てるのはNG。しっかりと手の上で泡立ててから、頭に乗せましょう。

日焼け後の頭皮にやさしいシャンプーを使う

頭皮が日焼けした後の対処法としては、頭皮に刺激を与えないシャンプーを選ぶことも大切です。

どのようなシャンプーなら、頭皮への刺激を抑えられるのでしょうか?

◆頭皮をやさしく洗う「アミノ酸系シャンプー」

シャンプーは、主成分である「洗浄成分」によって、いくつかの種類に分けられます。

その中でも洗浄力がマイルドで、頭皮をやさしく洗ってくれるのが「アミノ酸系シャンプー」です。

洗浄力が強いと、頭皮を乾燥させたり、かゆみやフケが出ることもあります。日焼け後の頭皮は、なるべく刺激を与えないようにしましょう。

◆「弱酸性のシャンプー」で頭皮への刺激を抑える

頭皮や体は、弱酸性に保たれています。そのため、「弱酸性のシャンプー」を使えば、頭皮への刺激を抑えることができます。

ただし、弱酸性のシャンプーの中には、頭皮が乾燥しやすくなる「高級アルコール系シャンプー」や、合成界面活性剤と呼ばれる「添加物」が含まれているものも多いです。

そのため、弱酸性と書かれていても油断はできません。

前述の「アミノ酸系シャンプー」で、「弱酸性」や「無添加」などのシャンプーを選ぶと良いでしょう。

ぬるま湯を使い、頭皮を刺激しない

頭皮が日焼けした後の対処法は、熱いお湯でシャンプーしないことです。

肌が日焼けしたときも同じですが、熱いお湯だとヒリヒリして刺激を感じますよね。すると日焼けによる炎症が悪化して、皮がむけたり、炎症が長引いたりしてしまいます。

最適な温度は、38℃くらいのゆるま湯。

あまり冷たいと、頭皮の汚れや皮脂を落としにくくなりますし、毛穴が引き締まって、しっかりと洗えないこともあるので、適温のぬるま湯を使いましょう。

いつもよりドライヤーを離して髪を乾かす

日焼け後の頭皮には、シャンプー以外にも刺激になることがあります。それは、髪を乾かすためのドライヤーです。

ドライヤーの熱は、日焼け後の頭皮にも、髪にもダメージになります。

日頃から頭皮ケアをしている人は、20センチくらい離してドライヤーをかけていると思いますが、いつも以上にドライヤーを離して髪を乾かすようにしましょう。

一ヶ所に、集中的にドライヤーを当てるのも厳禁ですよ。ドライヤーをゆっくり揺らしながら乾かしましょう。

日焼け後は頭皮を保湿するアフターケアを

頭皮が日焼けした後のアフターケアとして、絶対にしておきたいのが「保湿」です。

紫外線は頭皮の乾燥を招き、さまざまな頭皮トラブルを引き起こします。更なる頭皮トラブルを予防するためにも、保湿することは大切です。

頭皮用のスカルプローションなどを使う

日焼け後の頭皮を保湿するには、頭皮用のスカルプローションがオススメです。

スカルプローションとは、頭皮の炎症やかゆみ、乾燥などを防ぐ効果があります。「薬用」と書かれたスカルプローションも多いですね。

「医薬品」となると、頭皮の皮膚炎や皮膚疾患の治療を目的としたローションなので、赤みやかぶれなどがある場合に使うと良いでしょう。

頭皮に効果的な椿オイルがオススメ

頭皮が日焼けした後のアフターケアとしてオススメなのが、椿オイルで保湿することです。椿オイルは、頭皮や髪の毛の保湿によく使われる美容オイルです。

椿オイルは、人間の皮脂に近い成分なので、頭皮にスーっと浸透しやすく、オイルにしてはサラっとしたつけ心地が特徴です。

頭皮の日焼け後の保湿ケアとしては、いちばん使いやすいかもしれません。

頭皮の保湿に適した美容オイルは、椿オイル以外にも、「ホホバオイル」や「ココナッツオイル」「アルガンオイル」などがあります。

◆美容オイルの塗り方

「頭皮をオイルで保湿するのはわかったけど、髪の毛があるのに、どうやって塗るの?」と思った人もいるかもしれませんので、美容オイルの塗り方をご紹介しましょう。

  1. オイルを指先につけ、分け目に塗り込みます。
  2. 分け目をずらしながら、順番に頭皮全体にすり込んでいきましょう。
  3. オイルを塗る際に、頭皮をこすらないように気をつけてください。

頭皮にオイルを塗るときは、頭皮マッサージをするような要領で、こするのではなく「押さえる感じ」で塗ると良いでしょう。

顔用の化粧水や乳液でもOK

頭皮の日焼け後のアフターケアは、顔用の化粧水や乳液を塗るのでもOKです。頭皮も顔と同じ肌ですから、同じものを使っても大丈夫です。

頭皮専用のものを買っても、あまり使わないと、余ってもったいないですからね。

でも、「オイルの塗り方はわかったけど、化粧水って頭皮にどうやって塗るんだろう?」と思った人もいるかもしれませんので、今度は化粧水の塗り方をご紹介します。

◆化粧水の塗り方

  1. コットンに化粧水を染みこませ、頭皮の分け目に塗っていきます。
  2. こすらずに、押さえるような感じで塗りましょう。
  3. 分け目を変えて頭皮を保湿していきます。
  4. 化粧水が浸透したら、日焼けがひどい場所に乳液を塗りましょう。

髪がベタベタになってしまうこともあるので、乳液は、サラっとしたタイプのほうが良いかもしれません。

また、乳液をつけてもカサカサに乾燥している場合は、先ほどの美容オイルを重ねづけすると良いでしょう。

痛い・かゆい・皮むけを防ぐ頭皮の日焼け対策を万全に!

頭皮の日焼けを予防する方法と、日焼けした頭皮への対処法や、保湿のアフターケアについてご紹介しました。頭皮が日焼けすると、さまざまな頭皮トラブルを引き起こすことがあるので、日焼け予防もアフターケアもしっかりとやっておきましょうね。これで、夏のレジャーもバッチリです。