海やプールで、髪が傷むのを防ぐ方法と対処法
照りつける太陽の下、思いっきり楽しんだ後に、パサパサの髪になってしまった経験はありませんか?
夏レジャーは楽しいこと満載ですが、髪が傷む原因がたくさん潜んでいるのです。
「じゃぁ、パサパサ髪になる前に、予防することはできないの?」と思いますよね。
はい、できます。
「海やプールで髪が傷むのを防ぐ方法」と、「レジャー後の傷んだ髪への対処法」をご紹介します。
これさえ知っておけば、思う存分、海やプールを楽しめますね。
海やプールで髪が傷む原因
海やプールに行くと、髪が傷みます。その原因は、何なのでしょうか? 髪がどんな状態になったのか、思い出してみましょう。
海やプールに行くと、髪はどうなるの?
海やプールで泳いだ後って、髪がどんな状態になるか覚えていますか? 触った感じが、いつもと違いますよね。
- 髪が茶色く脱色してパサパサになる
- ヘアカラーの色が落ちる
- 髪がゴワゴワ・ギシギシする
ダイエットのために、ジムのプールで泳いだ場合も、夏休みに海やプールで遊んだ場合も、髪が茶色く脱色して、パサパサになってしまうことはありませんか?
また、直前にヘアカラーした人は、色が落ちたと感じているかもしれません。
これは、海水やプールの水に含まれる成分が原因なのです。
さらに、海に行ったけど泳いでいない人も、髪がゴワゴワ・ギシギシしてしまった経験はありませんか? これは、海から吹いてくる「潮風」に原因があります。
海水の「塩分」やプールの「塩素」でダメージを受ける
海やプールで髪がパサパサになる原因は、海水とプールの水の成分のせいです。
海水は塩を多く含んでいるため、髪をパサパサに乾燥させてしまいます。また、海水は「弱アルカリ性」のため、髪のタンパク質を溶かす作用があります。
髪はもともと「弱酸性」なので、アルカリ性に弱い性質があります。
また、プールに含まれる「塩素」も同じような作用があり、髪がパサパサになってしまいます。
つまり、髪を保護している「キューティクル」を剥がし、髪が傷んでしまうのです。
でも、夏のレジャーで髪が傷む原因は、それだけではありません。
キューティクルが剥がれた髪に、さらに紫外線ダメージ
屋外の海やプールで遊んだ場合、キューティクルが剥がれた髪は、夏の強い紫外線にさらされます。しかも海では、街中よりも紫外線が強いので、紫外線ダメージはかなり大きいのです。
ただでさえ傷んだ髪に、ダブルパンチで紫外線を浴びたら、髪はもうボロボロです。
紫外線が、肌を乾燥させてしまうように、髪もパサパサに乾燥させてしまいます。では、これを何とか予防する方法はないのでしょうか?
夏レジャーで髪がパサパサに傷まないための予防法
楽しい夏レジャーで髪がパサパサになってしまったら、何だか悲しい気持ちになってしまいますよね。「もう、海なんて行かない!」とあきらめないでください。髪が傷むのを予防する方法はあります。
できるだけ髪を濡らさない
海やプールで髪が傷むのを防ぐ方法は、できるだけ髪を濡らさないことです。これが、髪を守るいちばん簡単な方法ですが、どうしても濡れてしまうときってありますよね。
では、もし濡れてしまったら、どうすれば良いのでしょうか?
◆海やプールで髪が濡れたときの対処法
髪が海水やプールの水で濡れてしまったときの対処法は、小まめに水で洗い流すことが大切です。
帰るときにシャワーを浴びると思いますが、それだけでは、長時間髪が濡れた状態になってしまいます。
できるだけ早めに髪についた塩分や塩素を洗い流すことで、少しでも髪を良い状態に保つことができます。
シリコン製キャップを被る
水泳選手が被るようなシリコン製のスイムキャップがありますよね。あれを被れば、髪が濡れるのを最大限に防ぐことができます。
でも、ジムのプールや市民プールならまだしも、海やレジャープールで、あのスイムキャップを被るのは無理ですよね。その場合は、どうすれば良いのでしょうか?
髪をおだんごヘアにする
海やプールで髪が傷むのを防ぐには、髪をキッチリまとめると良いでしょう。おだんごヘアや、アップにまとめることで、潮風や紫外線に触れる範囲を小さくすることができます。
また、髪を濡らさなくても、潮風で髪がベトベトになって、ギシギシすることもありますよね。それは、海に入らなくても、浜辺には「潮風」が吹いているからです。
潮風に当たるだけでも、髪は「塩分」や「紫外線」のダメージを受けてしまうのです。では、どう予防すれば良いのでしょうか?
髪用の日焼け止めスプレーをつける
髪用の日焼け止めスプレーをつけることで、海やプールで髪が傷むのを予防することができます。あまり強い効果ではありませんが、つけないよりは、だいぶ髪を守ることができます。
帽子や日傘を使う
もし、海やプールに入らないのなら、帽子や日傘を使って、直接髪に紫外線が当たらないようにするのも予防になります。
髪だけでなく、頭皮も日焼けをしますので、それを予防する効果があります。
また、ずっと海やプールに入っているわけではないですから、休憩時間には、必ずパラソルの下か、帽子や日傘を使って予防するようにしましょう。
【最善の予防法】洗い流さないトリートメントでコーティング
じつは、もっと効果的な予防法があります。それは、洗い流さないトリートメントをつけておくことです。
洗い流さないトリートメントは、髪をコーティングしてくれるので、キューティクルが剥がれるのを防いでくれます。
また、紫外線ダメージも防ぐ効果があるので、海やプールに行く前につけておきましょう。
洗い流さないトリートメントは、ダメージ予防と同時に、髪のダメージを修復する効果もあります。髪にダメージをなるべく受けずに、髪をキレイな状態に保つことができるのです。
海やプールに行くときには、必ず持っていき、たまに塗り直すと良いでしょう。
ある意味では、髪用の日焼け止めスプレーよりも、効果がある予防法と言えるかもしれません。ただし、頭皮の日焼けまで予防するためには、日焼け止めスプレーや帽子・日傘が効果的です。
海やプール後にパサパサに傷んだ髪への対処法
海やプールに行く前の予防法はご紹介しましたが、それでも髪がパサパサに傷んでしまったときは、どのような対処法があるのでしょうか? できるだけ早めに対処するのがポイントですよ。
なるべく髪を触らない
レジャー中に、髪がゴワゴワ・ギシギシしてきたと感じたら、なるべく髪を触らないことです。
髪にはさまざまな不純物がついている状態なので、髪がこすれるたびに、キューティクルがダメージを受けてしまいます。
できれば水で洗うほうが良いのですが、それができない状況なら、できるだけ髪に触らないようにしましょう。
レジャー後は、すぐにシャンプーをする
プールの後は、シャワーを浴びることが多いですよね。その場合には、シャンプーを持参して、洗うのが一番の対処法です。
でも、場所によっては、それができないかもしれません。また、海水浴の場合は、海の家にシャワーがあると思いますが、混んでいて待っていられないこともあるでしょう。
その場合は、家に帰ったらすぐに髪を洗いましょう。洗い方のポイントをご紹介します。
- まずは、水かぬるま湯だけで洗い流します。
- シャンプーをしっかり泡立ててから髪を洗います。
- 頭皮も含め、しっかり洗ったら、シャンプーが残らないように洗い流します。
- 洗い流すタイプのトリートメントをつけます。
いつもは、洗い流さないトリートメントだけの人も、海やプールで髪が傷んだ後には、インバストリートメントと呼ばれる「洗い流すタイプのトリートメント」でWトリートメントするのが効果的です。
海やプールでの髪のダメージを最小限に食い止めるためにも、集中ケアをしておくことが大事です。
アミノ酸系シャンプーなど、髪にやさしいシャンプーを使う
海やプールで髪が傷んだときの対処法は、「アミノ酸系シャンプー」のような髪にやさしいシャンプーを使って洗うのがオススメです。
アミノ酸系シャンプーは、洗浄力がマイルドで、髪や頭皮に刺激になりにくい成分でつくられています。
いつもはちょっと安めのシャンプーを使っている人も、海やプールで傷んだ髪を守るためには、髪にやさしいシャンプーを選ぶことが重要なポイントになりますよ。
ダメージヘアに効果的な成分のシャンプーを選ぶ
海やプールで傷んだ髪には、アミノ酸系シャンプーを使うことが効果的な対処法ですが、その他の成分にも注目してみると、もっと効果的に髪を守ることができます。
たとえば、髪を保湿する成分や、紫外線などによって刺激を受けた髪を回復させてくれる成分が入っていれば、効果的な対処法となります。
◆【保湿成分】ポリクオタニウム(リピジュア)
「ポリクオタニウム」とは、「リピジュア」と呼ばれる成分で、ヒアルロン酸の2倍の保湿力を持ち、刺激の少ない保湿成分です。
そのため化粧品や洗顔料などにも含まれていることが多く、髪にもやさしい成分と言えます。
この保湿成分が含まれているシャンプーなら、髪を保湿しながら、海水などの塩分をやさしく落としてくれる効果が期待できます。
◆【抗酸化成分】フラーレン
フラーレンとは、ビタミンCの約172倍の抗酸化力を持つ成分です。美容や医療の業界で注目されている成分で、老化を予防したり、アンチエイジングにも高い効果が期待できるので、化粧品に使われることも多い成分です。
海やプールでのレジャーを楽しむときは、髪が紫外線にさらされています。紫外線を浴びると、活性酸素が発生しますが、これを除去してくれるのが「抗酸化力の高い成分」なのです。
海やプールのレジャー後には、フラーレン入りのシャンプーを使うと、傷んだ髪を効果的にケアしてくれるでしょう。
シャンプー後は洗い流さないトリートメントでしっかりケア
シャンプーの後に、洗い流すトリートメントをしたと思いますが、シャンプー後の濡れた髪にも、洗い流さないトリートメントをつけることが効果的な対処法です。
海やプールの後は、かなり髪が傷んだ状態なので、洗い流さないトリートメントは必須です。
前述のように、レジャーの前につけても効果的なので、海やプールに行く予定が決まったら、1本買っておくことをオススメします。
「洗い流さないトリートメント」として売っているものもあれば、「椿オイル」や「ホホバオイル」など、美容オイルとして売っているものもあります。
シャンプー後は、すぐに髪を乾かす
髪がいちばん傷みやすいのって、どの状態のときかご存知ですか? じつは、濡れているときがいちばん傷みやすいのです。
レジャー中に、海水やプールの水で髪が濡れたら、すぐに水で洗い流すほうが良いのですが、水で濡れた状態も、じつは髪が傷みやすい状態です。
でも、「潮」や「塩素」で濡れているよりは良い状態なので、その場合は、やはり水で洗ったほうが良いでしょう。
海やプールから帰ってきた後は、いつも以上に髪が傷んでいる状態なので、すぐに髪を乾かすようにしましょう。
洗い流さないトリートメントをつければ、ドライヤーのダメージからも髪を守ることができますよ。
髪を守るヘアケア対策でツヤ髪をキープしよう!
海やプールで髪がパサパサになる前の予防法と、レジャー後の対処法をご紹介しました。海やプールでのレジャーは夏の楽しみですが、レジャー後に悲惨な状態にならないために、しっかりと対策をしておきましょうね。髪を守るヘアケアをしておけば、ツヤ髪をキープすることができますよ。