ストレッチボードで姿勢を矯正して腰痛改善
ストレッチボードは、アキレス腱伸ばしのような効果があり、ふくらはぎを劇的にストレッチしてくれる器具です。
「たった、それだけ?」と思うかもしれませんが、じつは、ただ立っているだけで様々な効果が期待できる優れものなんです。
- 長時間のデスクワークで足がむくみがちな人は、血行を促進して、冷え性も改善できる効果があります。
- また運動をしている人は、筋肉疲労を回復し、筋肉痛の予防や安眠効果も得られるメリットがあります。
- さらに運動不足の人は、適度に筋肉を強化し、姿勢を良くしたり、腰痛の改善にも効果的なんです。
年齢を問わずカンタンに使えて、どんな人にもメリットがある「ストレッチボード」。
今回は、その優れた効果と正しい使い方についてご紹介していきます。
目次
ストレッチボードとは?
ストレッチボードは、ダイエット器具として注目を集めていますが、もともとは健康器具として使われていました。
多くの整体師や接骨院の先生が、こぞってオススメする「ストレッチボード」。そのことからもわかるように、体に良いことは間違いありません。
特別な運動をしなくても、ストレッチボードに乗るだけで効果があるので、運動が苦手な人やお年寄りにもオススメです。
テレビを観ながら数分間ストレッチボードに乗れば、体の変化を感じることでしょう。
そして最近は、インナーマッスルを鍛えることで、ダイエット効果があると注目されるようになりました。
インナーマッスルとは、体の内部にある筋肉のことで、この部分を鍛えると体幹が良くなると言われています。
体幹が良くなると、体の軸が真っすぐになり、ケガ防止や代謝アップなど、様々なメリットがあります。
では、具体的にどんな効果があるのか見ていきましょう。
ストレッチボードの効果
ストレッチボードの効果は、ふくらはぎを伸ばして、下半身の柔軟性を高めることです。ふくらはぎのマッサージも効果的ですが、それと併用して、ストレッチボードに乗ると効果倍増です。
ふくらはぎの血行を良くすることは、健康やダイエットにおいて、とても重要なポイントなんですよ。
では、ストレッチボードの具体的な効果について見ていきましょう。
猫背を解消して姿勢矯正
長時間デスクワークをしている人や、スマホを長時間使用する人は、猫背になる確率が高いと言われています。
長時間おなじ姿勢を続けていると、筋肉が硬くなり、柔軟性が低下します。その姿勢が猫背なら、血行が悪くなり、骨格が歪んでしまいます。
すると腰痛に悩まされたり、代謝が低下して、痩せにくい体質になることが多いです。これを改善してくれるのが、ストレッチボードの効果です。
ストレッチボードを使えば、姿勢を正しい位置にキープし、下半身の血行を良くすることで、自然と体の歪みが解消されていくのです。
腰痛の改善
最近は、小学生でも腰痛に悩まされている子どもが増えているという衝撃的な情報があります。ランドセルが重すぎて、腰に負担がかかっているというのです。
私たちの時代もランドセルは重かったですが、最近の子どもたちは、昔よりも筋力が低下しているのかもしれません。
また、加齢とともに腰痛に悩まされる人、スポーツをして腰を痛める人も多いと思います。
加齢によって筋力が低下するとともに、運動不足が重なると、変な体勢をとったときに腰を痛めることが多いです。
スポーツをしている人は、腰を酷使することによって、痛める人が多いことでしょう。
ストレッチボードには、これらの腰痛を改善する効果があります。
インナーマッスルを鍛えるとともに、血行を良くして、ケガ予防に効果的なのです。
むくみ・冷え性の解消
むくみや冷え性の原因は、おもに血行不良です。運動不足や代謝の低下、体の歪みなどによって、血行が悪くなると、むくみや冷え性を引き起こします。
この場合、おもに下半身の血行不良が疑われます。下半身は心臓から遠いため、血液が戻りにくく、血流がとどこおりやすいのです。
とくに運動不足でふくらはぎの筋肉が低下していると、血液を押し上げるポンプ機能が使えないため、むくみや冷え性になりやすいと言われています。
ここで活躍してくれるのが「ストレッチボード」です。ストレッチボードは、ふくらはぎを劇的に伸ばし、血行を促進してくれます。
血行が良くなれば、むくみや冷え性を改善できます。
ダイエット効果がある
最近注目されているストレッチボードの効果。それは、ダイエット効果です。なぜ、ふくらはぎを伸ばすことで、ダイエット効果が期待できるのでしょうか?
ふくらはぎは血行が悪くなりがちなので、ふくらはぎを伸ばすことで代謝をアップさせることができます。脚やせ効果も期待できます。
また、むくみや冷え性を改善することで、血行が良くなるのはもちろん、姿勢を矯正することで、インナーマッスルを鍛える効果があります。
そのため、運動不足の人でも代謝を高めることができるのです。
つまり、血行の促進、体の歪みの矯正、インナーマッスルの強化によって、ダイエット効果があるのです。
疲労回復の効果がある
スポーツをしている人や、ダイエットで運動を始めた人などは、筋肉痛や特定の部位の痛みなどで悩んでいませんか?
筋肉を使うと、筋肉が縮み、硬くなります。
運動後にストレッチをすると良いというのは、硬くなった筋肉を伸ばすことで、血行を良くし、疲労を回復させる効果があるからです。
また、運動不足の人でも、疲れやすく疲労が抜けにくいという場合は、血行不良が原因です。
運動している人も、運動不足の人も、両方の疲労を回復してくれるのが、ストレッチボードの効果なのです。
安眠効果アップ
ストレッチボードは、血行を促進することで、安眠効果がアップします。入浴後にストレッチボードを使うと、体の柔軟性を高め、リラックス効果も得られます。
寝る前のひととき、ゆったりとした気分でストレッチボードを使うと、安眠しやすくなることで、疲労回復効果もアップします。
安眠することは、成長ホルモンの分泌をうながし、美肌効果やケガの修復、免疫力アップなどの様々な効果につながります。
生理痛を緩和できる
月に一度、ひどい生理痛に悩まされている女性は多いと思います。この生理痛の原因の1つは、血行不良なのです。
生理痛がひどい女性は、冷え性やむくみにも悩まされていることが多いでしょう。
これを改善してくれるのが、ストレッチボードです。ストレッチボードを使うことで、つらい生理痛を緩和することができます。
ストレッチボードの使い方
ストレッチボードを使うタイミングは、基本的にはいつでもOKですが、入浴後がオススメです。
いきなり乗るのではなく、できれば体が温まっているときが効果的なんだとか。入浴後や運動後など、血行が良くなっているときに使うと良いでしょう。
最低90秒、できれば3分くらい使用する
ストレッチボードの基本的な使い方は、最低でも90秒間(1分半)乗ることです。
すぐに降りてしまっては、充分なストレッチ効果が得られないと言われています。できれば、3分くらい使用するのが理想的です。
ただし、途中ですごく痛くなった場合には、傾斜をゆるめるか、使用をいったん中止するようにしましょう。逆に体を痛めることもあるので、無理は禁物です。
無理のない角度で使用する
ストレッチボードの使い方は、自分に合った傾斜角度を見つけることです。
足首の関節が硬い人や、ふくらはぎが張っている人は、いきなり傾斜角度を大きくすると、逆効果になる場合があります。
はじめは角度をゆるめにして、徐々に角度を上げていくと良いでしょう。あくまでも無理のない範囲で使用してください。
呼吸を止めない
ストレッチボードの効果は、いわゆる「静的ストレッチ」と同じです。止まった状態で筋(すじ)を伸ばす柔軟体操のことです。
どんなストレッチでもそうですが、呼吸を止めないことがポイントになります。
呼吸を止めると、体に力が入り、充分なストレッチ効果が得られません。呼吸を止めないことでリラックス効果が高まり、血行が良くなります。
とくに吐く息を長くすることで、深い呼吸ができ、リラックス効果が高まります。
姿勢を真っすぐにして、前屈すると効果アップ
ストレッチボードは、ただ直立して乗るだけでもOKですが、その状態で前屈すると効果がアップします。
無理のない範囲で、柔軟体操を取り入れることで、色々な部位のストレッチをすることができます。
ただし、ストレッチボードに慣れていない場合は、体勢が不安定になることがあるため、転んだりしないように注意が必要です。
◆腰痛を改善するストレッチボードの使い方
腰痛を改善するのに効果的なストレッチボードの使い方は、腰の柔軟性を高めることです。
ストレッチボードに乗るだけでも、姿勢が良くなり、腰痛改善に効果的ですが、腰を伸ばすことで、より効果がアップします。
- ストレッチボードに乗り、姿勢を真っすぐにします。
- 両手の指を組んで上に伸ばし、上体を左右に曲げます。
- 上体を前後に曲げるのも効果的ですが、後ろに曲げるときは、バランスを崩さないように注意しましょう。
ストレッチボードの注意点
様々な効果があり、使い方も簡単なストレッチボードですが、いくつか注意点があるのでご紹介しておきます。
平らで安定した場所で使用する
ストレッチボードを使う際には、平らで安定した場所に置いて使うようにしましょう。
フローリングの上でもOKですが、滑り止めがついていない場合が多いので、硬いじゅうたんの上が理想的です。
乗ったときの感覚がつかめるまでは、壁や手すりなどにつかまりながら乗り降りすると良いでしょう。
無理して傾斜を上げすぎない
使い方でも紹介したように、最初から無理して傾斜角度を上げすぎないことです。
ヒザを伸ばし、背すじがピンと伸びた状態で立っていられるくらいの傾斜に調節しましょう。
お尻が突きでて、腰が前傾している状態はNG。これでは、ストレッチボードの効果を得られません。
時間が長すぎると逆に痛めることも
ある程度の時間は、ストレッチボードに乗っていないと、充分な効果が得られません。
かといって、時間が長すぎると、逆に足を痛めてしまうことがあるので注意してください。
ベストな時間は、90秒~3分間です。
毎日の日課にして、腰痛改善とダイエット効果を!
ストレッチボードの腰痛改善や姿勢矯正の効果、血行促進による健康効果、インナーマッスルを鍛えるダイエット効果などをご紹介しました。ストレッチボードは毎日やることで、その効果がたっぷりと味わえます。少しずつ体が改善して、体が楽になるのを感じられるはずです。そのため毎日の日課にして、健やかな生活を送りましょう。