仕事・人間関係

指示待ち人間の特徴や原因と自分から行動できない人の改善方法

自分から行動できない「指示待ち人間」を改善する方法

指示待ち人間とは、誰かに指示されたことしかできず、自分から行動しようとしない人のことをいいます。

もしあなたが指示待ち人間になっている場合、まわりから「やる気がない」と思われ、あなたの評価を下げてしまうことになりかねません。

では、なぜ指示待ち人間になってしまうのでしょうか?

そこで今回は、指示待ち人間の特徴や原因についてご紹介します。指示待ち人間を改善して、仕事ができる人を目指しましょう!

指示待ち人間の特徴

言われた仕事しかできない指示待ち人間は、仕事ができない人と思われてしまうことも少なくありません。では、指示待ち人間になってしまう人には、どのような特徴があるのでしょうか?

自分のやるべき事がわからない

指示待ち人間は、自分で考えることが苦手な人が多いです。そのため自分のやるべき事がわからず、指示されるまで行動できないのが特徴です。

少なからず経験が長くなれば、次に何をすれば良いかはおのずとわかってくるもの。しかし、指示待ち人間にはそれがわからないのです。

今までマニュアル通りの仕事しかしてこなかった人や、ルーティンワークしかこなしてこなかった人は、自発的に行動するクセがついていないため指示待ち人間になりやすい特徴があります。

優柔不断

優柔不断な性格の人は、指示待ち人間になりやすい特徴があります。何かの行動をするときに決断できず迷ってしまうため、結果的に行動に移せず誰かからの指示を待ってしまうのです。

はっきりと答えが決まっていることなら行動できるのですが、仕事には答えがない場合や答えが複数ある場合も多いもの。すると、途端に何をすれば良いかわからなくなり、行動できなくなってしまうのです。

質問できない

仕事でわからないことがあっても質問できない人は、指示待ち人間の特徴があります。質問して怒られるのがイヤとか、質問することで仕事が増えるのがイヤとか、理由はさまざま。

そして質問しなかった結果、仕事が進まずにまわりに迷惑をかけてしまうこともあります。

また、そもそも何を質問すれば良いかもわからない、わからないことがわからないというケースも指示待ち人間の特徴。

1つの仕事を多角的に見ることができないため、何を質問すれば良いかすらわからないのです。

臨機応変にできない

指示されたことは完璧にこなすけど、何かトラブルがあると臨機応変に対応できなくなってしまうのが指示待ち人間の特徴です。

予定通り、マニュアル通りに仕事が進んでいれば何の問題もないため、むしろ普段は仕事ができる人だと思われているケースも少なくありません。

しかし、イレギュラーな事態が起きた途端に頭が真っ白になり、冷静に判断できなくなってしまうのが指示待ち人間の特徴です。

責任を負いたくない

仕事には責任がつきものですが、指示待ち人間は責任を負いたくないと思っているのが特徴です。

そのため自分が何か判断を下したり、決断したりすることから避ける傾向があります。

もし失敗した場合に、責任が重くのしかかってくるからです。

指示待ち人間は「失敗したくない」という心理も働いているため、できるだけ責任の重い仕事を避けようとします。

その結果、自分では何も考えなくなり、ひいては考えることができない人間になってしまうのです。

決断できない

指示待ち人間には優柔不断な人が多いため、決断できないことも特徴の1つです。

仕事ではつねに何らかの決断を迫られるケースが多く、その都度自分で考えて決めていかなければいけません。

しかし、決断力のない指示待ち人間は、自分で決断することができないため、結果的に仕事が進まなくなってしまうのです。

仕事が遅いと上司から急かされたり、まわりからも「できない人」のレッテルを貼られたりして、仕事での評価を下げてしまう結果となる場合も多いでしょう。

自分の意見がない・言わない

指示待ち人間の特徴は、自分の意見がない、もしくは意見を言わない傾向があります。これも、自分で考えることができないことが関係しています。

自己主張が強すぎるのも考えものですが、まったく意見を言わないのも仕事上で支障をきたします。

「何を考えているかわからない」と思われたり、「言われたことしかやらないし、気が利かない」などと思われたりすることも多いでしょう。

その結果、指示待ち人間だと思われてしまうのです。

自信がない

自信がない人は、指示待ち人間に多い特徴の1つ。そもそも自信がないから決断もできないし、自分で考えることも避けてしまうのです。

失敗することに、極度の恐怖を感じていることもあります。

それは「できない人と思われるのがイヤ」とか、「自分のせいでミスするのが不安」という心理から、結果的に指示待ちの状態になってしまうのでしょう。

絶対に失敗しない保証がある仕事なら率先してやるし、重要度の低い仕事には積極的に取り組む傾向もあります。

また、上司に指示されたことを言われた通りにこなす能力もありますが、自発的な行動はできないのが特徴です。

まわりからの評価に無関心

指示待ち人間は、時にまわりをイライラさせることもありますが、本人はまわりからの評価を気にしていないことが多いです。

まわりからどう思われても、言われたことだけをこなしていればいいという考えがあります。

このようなタイプは、職場の人との交流をもたないため、コミュニケーションを円滑に進めることも困難になりがち。

その一方で、プライベートの人間関係には積極的で、仕事を早々に済ませてプライベートを満喫する人も多いでしょう。

また、本当に空気が読めないタイプの指示待ち人間もいます。

その場合は、まわりがどんなに忙しそうにしていても無関心で、仕事を手伝ってあげようとする親切心が湧かないのも特徴です。

ムダなことはしたくない合理主義

指示待ち人間には、2種類のタイプがいます。自分で決断できないため、その都度わざわざ指示を聞きに行くタイプと、指示されるまで待つタイプです。

いちいち指示を聞かれると上司も面倒に思ってしまいますが、指示するまで何もしないでボーっとされるのも上司からすると困りものです。

ムダなことはしたくない合理主義の人は、指示されるまで待つタイプの指示待ち人間です。

言われていない仕事をわざわざやるのは損すると考える傾向があり、最低限の仕事しかしないことも多いです。

指示待ち人間になってしまう原因

そもそも指示待ち人間になってしまうのは、何か原因があるのでしょうか? そこには、育った環境や幼少期の過ごし方などが関係しているようです。

比較的若い世代に多い指示待ち人間ですが、今までの人生経験によっては年齢に関係なく指示待ち人間は存在します。では、どのような原因が考えられるのか見ていきましょう。

自分で考えて決断した経験が少ない

今までの人生でつねに誰か信頼できる人がそばにいて、いつもその信頼できる人に指示されてきた経験がある人は、指示待ち人間になってしまう可能性があります。

その信頼できる人は親かもしれませんし、学校の先生かもしれません。

信頼できる人に指示されることで物事がうまく進んできた人は、いざ自分で考えなければいけない場面に遭遇したとき、何をすれば良いかわからなくなってしまうのです。

進学先や就職先など、人生の大きな決断を信頼できる人に任せてきた人は、自分が行動すべきことを自分で考えることができないため、指示待ち人間になってしまうのです。

コミュニケーションが苦手

仕事では、少なからず人とコミュニケーションをとる必要があります。

しかし、コミュニケーションが苦手な人は、必要以上に人と会話することがなく、結果的に指示待ち人間になってしまうことがあります。

わからないことがあっても質問しない、やることがなくなっても指示を仰がないなど、自分から人と関わろうとする気持ちがないため、指示待ち人間になってしまうのです。

仕事への意欲がない

何となく就職先を決めてしまった人は、とくにやりたい仕事でもないため、仕事への意欲がないことが原因で指示待ち人間になる場合もあります。

そもそも自分がやりたい仕事ではなかった、将来の夢や出世意欲もないなどの理由から、仕事への意欲が湧いてこないのです。

その結果、「言われたことだけやっていればいい」という気持ちになり、指示待ち人間になってしまうのです。

指示待ち人間を改善する方法

指示待ち人間の特徴に当てはまった人は、何とかして直したいと思ったのではないでしょうか? では、指示待ち人間を改善する方法についてご紹介していきましょう。

自分がやるべき事を考えて行動する

指示待ち人間は、言われた仕事しかやらないのが特徴ですが、そこで自分がやるべき事は何かを考えて行動するようにしましょう。

上司に何かを指示されたら、どのような意図で指示したのかを考えます。すると、指示されたこと以上の仕事が見えてきて、指示されなくても自発的に行動できるようになります。

次の行動ができれば、そこからまた考えて行動できるようになります。すると、どんどん自発的な行動が増えて、指示待ち人間を改善することができるでしょう。

わからないことは質問する

指示待ち人間を改善するには、わからないことは質問するクセをつけることです。「質問したら怒られるかも」という不安を持っている人もいることでしょう。

でも、質問しないで怒られるよりは、質問して怒られるほうが前向きの行動になります。

ただし、何度も同じ質問するのはできるだけ避けましょう。すぐに忘れてしまうならメモを取るなどして、一度質問したことは忘れないようにすることが大切です。

まわりを観察する

指示待ち人間を改善して、仕事での評価を上げたいなら、まわりを観察してみることです。まわりの人は、どのような行動をしているでしょうか?

たとえば、上司が誰かに指示するのを見たとき、自分ならどのような行動をするか比較してみましょう。

「自分なら、ここで何をすれば良いかわからなくなるな」というポイントを見つけ出し、その人はどのような行動をしているのか観察するのです。

その人の行動こそが、指示待ち人間を改善する答えなのです。その人の行動を手本にして、次からは自分の行動を変えていきましょう。

目標を決める

指示待ち人間を改善するには、目標を決めることが有効です。指示待ち人間は、目の前の仕事のことしか見えていない特徴があります。

そのため、「道筋を立てて目標を達成する」というステップを経験することが大切なのです。

自分のポジション、自分のやるべき仕事、自分が到達すべき目標を把握することで、少しずつ自分の頭で考えられるようになるでしょう。

積極的に会話する

指示待ち人間は、日頃からあまりまわりの人と会話する機会がないと思います。そのため、積極的に会話するように心がけましょう。

コミュニケーションを取れるようになれば、わからないことがあったときに質問しやすくなりますし、まわりの人の仕事ぶりを真似することもできます。

それ以前に、仕事ではコミュニケーションが不可欠。円滑な人間関係を築くためにも、会話することは大切です。

はじめから苦手な人に話しかけると苦痛を感じるため、最初は話しやすい人とのコミュニケーションを取っていきましょう。

自分の意見を言えるようになる

指示待ち人間を改善するには、自分の意見を言えるようになることが大切です。ただし、自分の意見を言えるようになるには、自分で考えることが必要になります。

指示待ち人間は自分で考えることが苦手なため、まずは自分で考えるクセをつけましょう。

自分で考えるクセをつければ自分の意見が言えるようになり、自然と仕事の進め方もわかってきます。

自分で考えて行動することが、指示待ち人間を克服することにつながるでしょう。

指示待ち人間から脱却して自分から行動できる人になろう!

指示待ち人間の特徴や原因、改善方法についてご紹介しました。自分が指示待ち人間だと思った人は、自分で考えて行動できるように、少しずつ考える習慣を身につけていくことが大切です。自分で考えることができるようになれば、指示待ち人間から脱却することができますよ。そうすればまわりからの評価も上がり、仕事ができる人になれるでしょう!