つむじハゲはホルモンと生活習慣が大きな原因
鏡を見たときに、「あれ、なんかつむじが薄いような気がする」「最近、分け目が目立つようになってきた」と感じたことはありませんか?
また、まわりの人から「つむじの辺りが薄くない?」と指摘されたりすると、かなりショックですよね。
男性の薄毛は、つむじから始まることが多いと言われていますし、最近はつむじハゲが気になっている女性も増えています。
つむじハゲの大きな原因は、「ホルモン」と「生活習慣」。
10~20代の若い人でもつむじハゲに悩んでいる人がいるため、今は大丈夫な人もしっかりと対策をしておきましょう。
そこで今回は、つむじハゲの初期症状と原因、改善するための対策についてご紹介します。
女性特有の原因についてもご紹介しますので、男性も女性も一緒につむじハゲを改善していきましょう!
目次
つむじハゲの初期症状
つむじが薄くなってきたような気がするけど、自分がつむじハゲなのかどうか、その基準がわからない人も多いようです。会社や学校のデスクに座っているときや、電車で座っているときは、立っている人から丸見えなので、薄毛がバレそうでドキドキしてしまいますよね。
しかも、頭のてっぺんは自分ではあまり見えないので、自分が気づくより先に人から指摘されたらショックです。もしセルフチェックするなら、鏡よりも写真を撮ったほうがわかりやすいですよ。
では、つむじハゲの初期症状は、どのような状態なのか見ていきましょう。
つむじの中心がはっきりわかる
画像:https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q13154170028
つむじの中心がはっきりわかる状態は、つむじハゲの初期症状の1つ。髪にコシがなくなり、頭頂部のボリュームが減ってしまうと、これから薄毛が進行する前兆といえるでしょう。
地肌が赤っぽくなっている
つむじハゲの初期症状は、分け目付近の地肌が赤っぽくなっていること。
健康な頭皮なら青白く見えるのですが、茶色っぽかったり、赤っぽかったりすると、血行不良になっているサイン。つむじハゲの初期症状であるといえるでしょう。
これは、紫外線を浴びて日焼けしていたり、頭皮が炎症していたりすることが原因。このままでは、薄毛が進行する恐れがあります。
分け目が広い
分け目がはっきりしていて、広がっているならつむじハゲの初期症状といえます。これは、髪を引っ張ったり、頭皮にダメージを受けたりした証拠。
長期的に原因行動をくり返すと、分け目から薄毛が進行してしまいます。
地肌が見えている範囲が広い
画像:https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q11120182646?
つむじだけが広がっているのではなく、つむじ付近の髪が全体的にまばらになっているのも、つむじハゲの初期症状の1つ。
地肌が広範囲にわたって透けて見えているなら要注意です。このまま薄毛が進行していく可能性が高いでしょう。
つむじ付近に短い毛や細い毛が多い
つむじハゲの初期症状は、他の部分の髪に比べて、つむじ付近に短い毛や細い毛が多くなってくることです。
髪が細くなるということは、髪に十分な栄養が届かずに、正常に成長できていない状態。
すると髪が弱くなり、すぐに抜けてしまうので短い毛が増えるのです。これは、まぎれもなく薄毛の前兆。このままつむじハゲが進行すると、薄毛になってしまいます。
つむじハゲの原因とは?
つむじハゲの状態がわかったところで、つむじハゲの原因について見ていきましょう。
不規則な生活
残業で夜遅くに帰ってくる人や、飲み会などで深夜まで遊んでしまう人は、不規則な生活が原因でつむじハゲになる可能性があります。
夜更かしが多くなると睡眠不足になり、髪の成長に関わる「成長ホルモン」の分泌が減ってしまうのです。
ストレス
日々の生活でたまるストレスも、つむじハゲの原因になります。つむじハゲだけでなく、円形脱毛症になってしまう恐れもあります。
ストレスを受けると全身の血行が悪くなり、頭皮の血行も悪くなります。すると、髪に必要な栄養が届かなくなり、つむじハゲや薄毛の原因になってしまうのです。
男性ホルモン
男性ホルモンが過剰に分泌されると、ヘアサイクルが乱れる原因になります。
女性でも男性ホルモンは分泌されているので、男性ホルモンが優位になると抜け毛が増え、つむじハゲの原因になってしまうのです。ホルモンバランスが乱れる原因は、生活習慣の乱れが大きく影響しています。
頭皮トラブル
頭皮がかゆい、フケがたくさん出るなどの頭皮トラブルは、つむじハゲの原因になります。
何らかの原因で頭皮環境が悪くなると、つむじハゲが引き金となり薄毛の原因になってしまうのです。
頭皮環境が悪くなる原因は、過度なパーマやカラー、スタイリング剤の付けすぎ、間違ったシャンプーなどが挙げられます。
また、油っこい食事が多いことで皮脂分泌が増え、頭皮の毛穴がつまってしまうことがあります。すると髪の成長が止まったり、健康な髪が生えてこなくなったりして薄毛を引き起こしてしまいます。
血行不良
頭皮が血行不良になると、つむじハゲの原因になります。髪の成長に必要な栄養は、血液に乗って毛根まで届きます。
しかし血行不良になると、毛根まで栄養が届かず、髪が十分に育たないうちに抜け落ちてしまうのです。抜け毛が増えることで、つむじを中心に薄毛が進行してしまいます。
偏食による栄養不足
若い女性に多いつむじハゲの原因は、過度な食事制限によるダイエットの影響があります。
「痩せたい!」と強く思うあまり、食事を減らしすぎて髪に必要な栄養が足りなくなってしまうのです。
とくに、偏食で栄養バランスが悪い食生活を送っている人は、栄養不足になることで髪が成長できなくなり、薄毛が進行してしまう原因になります。
女性特有のつむじハゲの原因とは?
ここまでは男女共通のつむじハゲの原因についてご紹介しましたが、次に、女性特有のつむじハゲの原因についてご紹介します。
分け目に負担がかかっている
髪を結ぶことが多い女性や、分け目がいつも同じ女性は、分け目に負担がかかっていることが原因でつむじハゲになる場合があります。
たとえば、ポニーテールやお団子ヘアは髪を引っ張ってしまうため、「牽引性脱毛症」を引き起こす恐れがあるのです。
また、長期間にわって「エクステ」をつけている人も、髪を引っ張っているので分け目に負担がかかり、つむじハゲの原因になります。
女性ホルモンの減少
女性特有のつむじハゲの原因は、女性ホルモンの減少が大きく関係しています。40代以降になると、髪の成長を促進する「エストロゲン」という女性ホルモンの分泌が減少し、ホルモンバランスが崩れます。
ホルモンバランスが崩れる原因は加齢だけでなく、ストレスや生活習慣の乱れも関係しているため、年齢に関係なく女性ホルモンの分泌が減少してしまう場合もあります。
女性ホルモンのバランスが乱れると、つむじ付近を中心に髪全体が薄くなる「びまん性脱毛症」になる恐れがあります。
また、「FAGA」と呼ばれる「女性男性型脱毛症」を引き起こす恐れもあります。
脂漏性皮膚炎
頭皮にかゆみがある、ベタベタのフケが出る、かさぶたのような大きなフケが出る、などの症状がある女性は、脂漏性皮膚炎になっている可能性があります。
脂漏性皮膚炎とは、頭皮の皮脂をエサにする「マラセチア菌」という細菌が繁殖することが原因の皮膚炎です。
脂漏性皮膚炎は、ストレスや生活習慣の乱れが原因になることが多く、ひどくなると、頭皮から悪臭を発生させる場合もあるため、悪化する前に皮膚科を受診すると良いでしょう。
つむじハゲを改善する対策とは?
では、つむじハゲを改善するには、どのような対策をとれば良いのでしょうか?
栄養バランスのよい食事
つむじハゲを改善するには、髪の成長に必要な栄養をしっかりとることが大切です。食べ物からとる栄養は、そのまま頭皮に運ばれて髪の成長を助けます。
そのため、栄養バランスのよい食事をとるように心がけましょう。
とくに、髪の毛の元になるタンパク質、髪の成長をサポートする亜鉛やビタミン類を積極的にとるのがオススメ。
また、大豆製品に含まれる「大豆イソフラボン」は、女性ホルモンの「エストロゲン」と似た働きをするため、ホルモンバランスの乱れを改善するのに効果的です。
良質な睡眠
睡眠は、髪の成長と大きく関わっています。睡眠不足になると髪質が悪くなり、抜け毛が増える原因になるため、良質な睡眠をしっかりとるようにしましょう。
しっかりと睡眠をとることで成長ホルモンの分泌をうながし、健康な髪を育てる効果が高まります。また、質の良い睡眠をとるとホルモンバランスが整い、つむじハゲの改善につながります。
できるだけ6時間以上は睡眠をとるように心がけ、22~2時のゴールデンタイムには、しっかり睡眠をとるようにしましょう。
この時間は、成長ホルモンの分泌が増える時間帯だと言われています。
シャンプーによる頭皮への負担を減らす
シャンプーだけでつむじハゲを改善することはできませんが、シャンプーの仕方が悪いとつむじハゲの原因になります。そのため、シャンプーによる頭皮への負担を減らすことが大切です。
刺激の強いシャンプーを使ったり、頭皮を強くこするようにシャンプーをしたりすると、頭皮に刺激を与えてしまうため、できるだけ頭皮にやさしいシャンプーで洗髪しましょう。
◆つむじハゲ対策のためのシャンプーの仕方
つむじハゲ対策をするなら、シャンプーは1日1回までにしましょう。
頭皮をキレイにすることは大切ですが、1日に何度もシャンプーをすると頭皮が乾燥してしまい、余計に皮脂を増やしてしまう原因になります。
また、洗浄力の強いシャンプーは頭皮の刺激になるため、頭皮にやさしいアミノ酸系シャンプーを使うのがオススメです。
洗い方は、頭皮に爪を立てず、指の腹でやさしくこすること。
シャンプーが残らないように、しっかりと洗い流しましょう。頭皮の乾燥を防ぐためには、ぬるま湯で洗い流すことが大切です。
頭皮マッサージ
つむじハゲは頭皮の血行不良が原因になっている場合が多いので、頭皮の血行を良くするために「頭皮マッサージ」をするのが効果的。
頭皮マッサージをすることで頭皮のコリをほぐし、血行を促進して髪に必要な栄養をしっかり届けることができます。
また、頭皮の毛穴につまった汚れや皮脂を落とす効果もあります。では、頭皮マッサージのやり方を簡単にご紹介しましょう。
- 両手を広げて、指の腹を頭皮に当てます。人差し指と中指が、つむじに当たるようにすると良いでしょう。
- 頭皮を動かすようなイメージで、軽く力を入れて揉みほぐします。
- 指の位置を移動させながら、頭皮全体をマッサージしていきます。
- 頭のてっぺんは、とくに血行不良になりやすいため、頭皮が硬くなっています。頭皮をやわらかくするイメージでマッサージしてくださいね。
お風呂上がりは血行が良くなっているので、このタイミングで頭皮マッサージをするのが効果的です。
また、シャンプー前に頭皮マッサージをして、汚れを浮かせることで頭皮環境を良好に保つことができます。
育毛剤
育毛剤は男性が使うイメージがあるかもしれませんが、最近は女性用の育毛剤も増えています。
つむじハゲの進行が気になる人は、「保湿成分」や「髪の成長を促す成分」が配合されている育毛剤を使うと良いでしょう。
育毛剤は、血行促進や頭皮の栄養補給、頭皮の保湿などに効果的です。頭皮環境を良好に保つためにも、育毛剤による頭皮ケアは大切ですよ。
ただし、ホルモンの関係があるため、男性は男性用、女性は女性用の育毛剤を使うようにしましょう。
分け目を変える・髪型を変える
つむじハゲは、分け目に負担がかかっていることが原因の1つ。そのため、いつも同じ分け目ではなく、適度に分け目を変えるようにしましょう。
また、いつも同じ髪型をしている人や、髪を結んでいる人、ヘアアイロンを常用している人などは、髪を引っ張ることで分け目に負担がかかっている可能性があるため、その日によって髪型を変えてみるのがオススメです。
アルコールとタバコをひかえる
アルコールとタバコは、頭皮の血行を悪くする原因になるため、なるべくひかえることをオススメします。
アルコールを飲むことで肝臓に負担がかかり、髪の成長に必要なタンパク質の生成を妨げる恐れがあります。
また、タバコに含まれるニコチンは、毛細血管を収縮して頭皮環境を悪化させる原因になります。いきなり全部やめるのは厳しいと思いますので、量を減らすように努力しましょう。
つむじハゲの前兆を感じたら、早めの対策!
つむじハゲの初期症状や、女性特有の原因についてご紹介しました。つむじハゲの前兆を感じたら、早めの対策が必要です。とくに効果的な改善方法は、生活習慣の改善と、頭皮環境を良くする育毛剤を使うことです。頭皮マッサージを併用することで、頭皮の血行が促進され、つむじハゲを予防・改善できますよ。薄毛が進行する前に、しっかりと早めの対策を心がけてくださいね!