着圧ソックスの効果で、美脚になれるの?
履くだけで足が細くなると言われている着圧ソックス。でも、本当に履くだけで効果があるんでしょうか?
「仕事が終わると、足がパンパンになっちゃう」
「立ち仕事だと、足がだるくて重い感じがする」
そんな経験のある人は、足がむくんでいる可能性があります。着圧ソックスは、おもに足のむくみを解消する効果があり、その結果、足を細くすることも可能です。
むくみを解消するにはマッサージや運動が効果的ですが、「そんな時間ない!」「楽して痩せたい!」という人には、着圧ソックスがオススメ。
そこで今回は、着圧ソックスの効果や選び方、注意点などについてご紹介していきます。
履くだけでマッサージしたような効果が得られる着圧ソックスで、ムチムチの足を細くしちゃいましょう!
正しく使えば、美脚を手に入れることができますよ。
目次
着圧ソックスを履くだけで足が細くなるって本当?
「脚痩せしたい!」と思っているけど、「着圧ソックスを履くだけで足が細くなるの?」と思っている人も多いはず。そこで、着圧ソックスで足が細くなるメカニズムについて簡単に見ていきましょう。
血行不良を改善して「むくみ」を解消
女性に多い足太りの原因は、ズバリむくみ。そもそも、むくみが解消されないと足を細くすることはできません。
足は下にあるため、血液やリンパがたまりやすく、むくみやすい部位なんです。
そんな足のむくみを解消するには、足にたまった血流を上に押し上げることが大切。
着圧ソックスは、足首やふくらはぎなどに圧力をかけて、足にたまった血流を心臓へと押し戻す効果があります。そのため足のむくみを解消し、足を細くする効果が期待できるんです。
むくみが解消されると、脂肪が燃焼しやすくなる
着圧ソックスは、脂肪が燃焼されるわけではありません。とはいえ、むくみが解消されることでリンパや血液の流れが良くなるため、脂肪が燃焼しやすい状態へ導くことは可能です。
そもそも、むくみがあることで脂肪がつきやすくなっているため、着圧ソックスを履くことで結果的に足を細くする効果があると考えて良いでしょう。
着圧ソックスは、どんな人に効果があるの?
CMでもおなじみの着圧ソックス。一度は見たことがあるのではないでしょうか?
一日疲れた足をキュっと引きしめてくれるので、とっても気持ち良さそうですよね。では、着圧ソックスはどのような人に効果を発揮してくれるのか見ていきましょう。
むくみ体質の人
着圧ソックスのおもな効果は、むくみを解消すること。そのため、むくみやすい体質の人には絶大な効果を発揮してくれます。
足は、体の中でもとくにむくみやすい場所なので、着圧ソックスで圧力をかけることで足にたまった血液を押し上げてくれます。
むくみやすい体質の人は、「ダイエットをしても足だけ痩せにくい」とか「足のだるさが抜けない」などの悩みを抱えていることが多いはず。そんなむくみ体質の人には、着圧ソックスがオススメです。
妊娠中の人
ダイエットグッズの多くは、妊婦さんにはオススメできない物ばかり。でも、着圧ソックスだけは、妊娠中の人にもオススメなんです。
妊娠中は、ホルモンバランスの乱れなどで体がむくみやすく、それを改善しないと「妊娠高血圧症」や「下肢静脈瘤」になる恐れがあります。
下肢静脈瘤とは、血流が悪くなることで血管がボコっと浮き出てくる症状で、重症になると手術が必要になることもあります。
そのような症状を予防するためにも、妊娠中の人は、着圧ソックスで足のむくみケアをする必要があります。
飛行機で長時間フライトする人
仕事の出張で飛行機に乗ることが多い人や、バカンスで長時間のフライトをする人などは、ずっと座りっぱなしなので「エコノミー症候群」になる恐れがあります。
ビジネス・ファーストクラスでも発症することがあるので、「ロングフライト血栓症」と呼ばれることもあるようです。
これは長時間同じ体勢でいることで血行不良となり、血栓ができてしまう症状のこと。血栓ができると心臓への血流がストップして、脳梗塞や心筋梗塞を起こす恐れも。
そこで着圧ソックスを履くと、血栓症になりにくくなると言われています。
デスクワーク・立ち仕事の人
デスクワークの人は同じ体勢でいる時間が長いため、エコノミー症候群になる恐れがあります。
また、立ち仕事の人も重力で血流が下にたまりやすく、むくみやすい傾向があります。
とくに、デスクワークで徹夜して仕事を仕上げるような人は、集中しすぎてトイレにも立たない状態になっていませんか?
するとエコノミー症候群になりやすいので、しばらく席を立たないことが予想されるときには、着圧ソックスを履いておいたほうが良いかもしれません。
着圧ソックスの3つの効果とは?
では、着圧ソックスの具体的な効果について見ていきましょう。
むくみ解消
着圧ソックスは、むくみを解消してくれることがおもな効果です。むくみを解消することで血流が良くなり、足が細くなる効果が期待できます。
着圧ソックスは、下から段階的に圧力が変わってくるので、まるで揉み上げているようなマッサージ効果があるんです。
これも着圧ソックスの魅力ですね。気持ちいいので、一度味わうとやみつきになります。
冷え性の改善
女性は冷え性の人が多いので、「足先が冷えて眠れない」という人も多いのではないでしょうか?
体が冷えるとむくみを引き起こし、むくみを放置するとセルライトができる原因にもなります。そのため、むくみや冷えは早めに改善することが大事。
着圧ソックスの効果は、血液やリンパの流れを良くし、老廃物を排出することで血行を促進してくれます。するとむくみの改善につながり、セルライトを予防できるんです。
そもそも血流は、全身を巡って心臓に戻りますが、足は心臓から一番遠い場所にあるので、心臓まで血液が戻りにくいんです。
着圧ソックスを履くことで血流を心臓まで押し上げる効果があるので、血行が促進され、代謝をアップする効果も期待できますよ。
足の疲れを解消
一日頑張った足はむくむだけでなく、疲れてだるく感じることもありますよね。疲れがたまると血液中に「疲労物質」や「老廃物」がたまり、血行が悪くなることで疲労が回復しにくくなります。
これが、いわゆる「血液ドロドロ状態」。
足が重く感じたり、足にだるさを感じるのは、ドロドロの血液によって血行が悪くなっているからなんです。
そこで着圧ソックスを履けば、血行を改善することで疲労物質を排出し、足の疲れを解消することができます。
自分に合った「着圧ソックス」の選び方
足のむくみを解消して、足を細くしてくれる着圧ソックス。疲労回復や血栓予防などの効果もあるので、一足持っておくと重宝します。では、自分に合った「着圧ソックス」の選び方について見ていきましょう。
自分に合った「圧力」ものを選ぶ
着圧ソックスは、足首・ふくらはぎ・太ももで、それぞれ圧力レベルが違います。一番下の足首に強い圧力がかかり、上に行くにしたがって弱くなっていきます。
このような段階着圧によって、足の血流を押し上げる効果があるんです。
でも、締めつけが強すぎると痛みが出ることもあり、逆に弱すぎると十分な効果が得られません。そのため、自分に合った圧力の着圧ソックスを選ぶことが大切です。
一般的な圧力レベルは、以下の通りです。
- 足首20~30hPa(ヘクトパスカル)
- ふくらはぎ10~20hPa
- 太もも5~15hPa
適度な着圧が必要なので、弱すぎても強すぎてもダメ。自分に合った着圧のものを選びましょう。
試着できると安心ですが、試着できなければ最初は弱めの着圧から試してみると良いかもしれません。
自分に合った「サイズ」のものを選ぶ
着圧ソックスの選び方は、自分に合ったサイズのものを選ぶことが大事。サイズが合っていないと、適切な場所に圧力がかからず、効果が半減してしまうこともあります。
サイズを見極めるには、身長と足首、ふくらはぎのサイズをチェックしましょう。
足のサイズが合わないと、「かかと」の位置がズレてしまい、適切な位置に圧力がかからなくなってしまうので気をつけてください。
「夜用」か「昼用」かをチェック
着圧ソックスには「夜用」と「昼用」があります。何が違うのかと言うと、着圧の強さが違うんです。
昼用よりも、夜用のほうが圧力が弱く作られています。そのため、着圧ソックスを使う時間帯で選ぶと良いでしょう。
ちなみに、昼用の着圧ソックスを履いて寝ると、圧力が強すぎて逆効果になる場合もあります。そのため、使うシーンによって選びましょう。
ダイエット目的なら「太もも」までカバーできるタイプ
足を細くするダイエット目的なら、「ふくらはぎ」までのものではなく、「太もも」までカバーできる着圧ソックスを選びましょう。
膝上にたるみがあったり、太ももにセルライトがあったりする場合は、太ももまでカバーできないと脚痩せ効果が半減してしまいますよね。
また、太もものむくみを解消するために、リンパマッサージをしている人もいると思いますが、太もものマッサージをするのは意外と大変です。
でも、太ももまでカバーできる着圧ソックスを履けば、マッサージしているような効果が得られるのがメリットです。
医療用は一般商品より圧が高い
着圧ソックスは、もともと医療用として開発されたもので、「弾性(だんせい)ストッキング・ソックス」と呼びます。
医療用の弾性(だんせい)ストッキングは、一般用の着圧ソックスよりも圧力が強いので、医師の指導のもと使用しましょう。
「心臓疾患」や「血流障害」のある人は、一般の着圧ソックスを使う場合でも、医師に相談してから使うようにしてください。
着圧ソックスの正しい履き方
効果の高い着圧ソックスを買っても、正しい履き方をしないと十分な効果が得られません。では、着圧ソックスの正しい履き方を見ていきましょう。まずは、動画からご覧ください。
では、くわしく説明していきます。
着圧ソックスに手を入れて裏返す
着圧ソックスはきついので、ふつうの靴下のようには履けません。とくに足首の部分がきつ過ぎて、つま先までうまく入らないんです。そのため、まずは裏返してから履くのがオススメです。
- 着圧ソックスに手を入れて、内側からかかと部分をつまみます。
- 次に、着圧ソックスの端を持ち、かかと部分まで裏返します。
こうすることで、つま先まで入りやすくなります。
「かかと」の位置をしっかり合わせる
着圧ソックスは、かかとの位置がしっかり合っていないと効果がありません。なぜなら、かかとが合っていないと、足首に正しい圧力がかからないからです。
足首の着圧がズレてしまうと、ふくらはぎにも適切な圧力がかからなくなってしまいます。そのため、かかとの位置をしっかり合わせることが大切です。
- 裏返したら、履き口からつま先を入れます。
- かかと部分が合っていることを確認しましょう。
かかとがピッタリ合うことで、正しい位置に正しい圧力がかかり、下から上へ揉み上げる効果があります。
シワが寄らないように履く
着圧ソックスの端を持って引き上げると、途中でシワが寄ってしまったり、圧力をかける位置がズレてしまったりします。そのため、たぐり寄せて履くようにしましょう。
- 裏返してある部分をたぐり寄せるように、表にひっくり返します。
- シワが寄らないように、少しずつ上に上げていきましょう。
あわてて履くとうまくいかないので、丁寧に少しずつ履いていきましょう。最後に、シワや重なりがないか確認しましょう。
着圧ソックスを履くときの注意点
着圧ソックスを履くときには、いくつか注意点があります。どのようなことに気をつければ良いのか見ていきましょう。
24時間続けて履かない
着圧ソックスで足を細くしたい人は、長時間履いているほうが高い効果があると感じますよね。でも、24時間続けて履くのはオススメできません。
わたしが初めて着圧ソックスを履いたとき、「こんなにきつい靴下を履いて、血が止まんないのかしら?」と心配になったくらいです。
案の定、長時間履き続けると血流を止めてしまうこともあるため、逆にむくみがひどくなる場合もあります。
そのため、朝から履いて、そのまま寝るような履き方はしないように注意しましょう。
着圧ソックスを履いたまま寝るのも良くない
夜用の着圧ソックスは、昼用よりも弱めの着圧のため、寝るときに履いてもOKですが、できれば寝るときはあまり履かないほうが良いでしょう。
寝ているときはちょっとした圧迫によって血流を妨げてしまうため、できるだけ着用しないことをオススメします。
また、毎日履くのもあまりオススメできません。頻繁に使いすぎると、逆に足がむくみやすくなる場合があります。適切な頻度とタイミングで使用するようにしましょう。
圧力が強いほうが、効果が高いわけではない
着圧ソックスは、圧力が強いほうが効果が高いわけではありません。足を細くしたい人は、頑張ってきつめの着圧ソックスを選んでしまいそうですが、適度な圧力でないと逆効果になってしまいます。
蒸れや肌トラブルに注意
着圧ソックスは「着圧」の機能がメインなので、「吸汗性」や「通気性」が悪い素材の場合が多いんです。
そのため、「蒸れ」やかぶれによる「かゆみ」などの肌トラブルを起こすことがあります。
ゴムの締めつけでかぶれてしまうこともあり、素材そのものが体質に合わない場合もあります。異変があれば、すぐに使用を中止するか、他の商品に変えてみましょう。
着圧ソックスを重ね履きしない
着圧ソックスの圧力が物足りないのか、着圧ソックスを重ね履きする人がいます。すると、必要以上の圧力がかかってしまうため、血行不良を引き起こします。
寒いからといって重ね履きしたり、着圧を強めたいからといって重ね履きしないように注意しましょう。
持病のある人は注意
着圧ソックスは、血流を強制的に押し上げる効果のあるソックスです。そのため、血液の循環系や血圧、心臓や脳などの持病がある人は注意が必要です。
持病がある人は、必ず医師に相談してから使用するようにしましょう。
着圧ソックスを上手に使えば美脚効果あり!
ダイエットしてるのに足だけ痩せない人、夕方になると足がむくみやすい人などは、着圧ソックスを履くことで足が細くなる効果が期待できます。ただし、間違った使い方をすると逆効果になってしまうので、正しい選び方や履き方を参考にして、注意点に気をつけて履くようにしましょう。着圧ソックスは、上手に使えば理想の美脚を手に入れることができますよ!