フォトフェイシャルって、ご存知ですか?
シミやそばかすを薄くして、美肌効果もあるという施術方法のことです。
ではフォトフェイシャルは、具体的にどのような美肌効果があるのか。
また費用はどれくらいで、どこでどのように受けるのかなどをご紹介していきますね。
目次
フォトフェイシャルって何?
フォトフェイシャルとは、IPL光治療のことを言います。IPLとは、Intense Pulsed Light(インテンス パルス ライト)の略です。IPLの機械はいくつかあり、もっとも一般的なのがフォトフェイシャルです。
フォトフェイシャルは医療機関でしか施術できないため、美容皮膚科などのクリニックで受けることができます。エステでは施術が受けられません。
レーザー治療とのちがい
シミ取りと言えば、レーザー治療が真っ先に思い浮かびますよね。でも施術後のダウンタイム(回復までの時間)が長いのがデメリットとなります。
絆創膏を貼ったり、かさぶたになるなど注意点も多いです。フォトフェイシャルでもかさぶたができることがありますが、メイクで隠すことが可能です。
またレーザーの場合は、色素沈着でシミが濃くなったように感じることもあります。
フォトフェイシャルの場合にはダウンタイムがなく、施術直後にメイクをして出かけることもできます。まわりの人に気づかれないのも嬉しいポイントですよね。
特徴のちがいとしては、レーザーは狭い範囲に作用して、ピンポイントでシミを取ることができます。1~2回の施術で、シミの改善が可能です。
一方フォトフェイシャルは、広い範囲に作用するので、顔全体を明るくクリアにすることができます。ただし1回でシミを取ることはできないので、特徴がまったく異なると言えますね。
エステのフォトフェイシャルとのちがい
エステでフォトフェイシャルと謳っている場合は、ほぼ別の光治療と考えられます。大抵は、フォトフェイシャルに似たような言葉を使っていることがほとんどでしょう。
なぜならフォトフェイシャルは、医療機関でしか取り扱えないからです。
また何らかの理由でフォトフェイシャルだったとしても、照射出力は弱く、クリニックでおこなう施術ほど効果がないと言えるでしょう。
フォトフェイシャルは丁寧に施術すると費用がかかるため、安いからといって飛びつくと逆に損をするかもしれません。もちろん高ければ良いというわけでもありませんが。
フォトフェイシャルの効果は?
フォトフェイシャルは、具体的にどんな肌トラブルに効果があるのでしょうか?
意外なうれしい効果もあるフォトフェイシャルの効果をご覧ください。
メラニンに作用して、シミ・そばかすを薄くする
フォトフェイシャルのいちばんの効果は、やはりシミやそばかすを薄くすることですね。そばかすの場合には、また浮き出てくることが多いです。
継続的にフォトフェイシャルをおこなうことで、シミができにくくなるという効果は期待できるでしょう。
またシミとは原因が異なる「肝斑」には、あまり効果が期待できないと言われています。むしろ薄い肝斑が濃くなってしまうこともあるようなので、施術前にクリニックの医師に相談してみると良いでしょう。
シワ・たるみを改善できる
フォトフェイシャルの効果は、シワやたるみを改善できることです。フォトフェイシャルは肌の奥の真皮層まで届くため、細胞を刺激してコラーゲンの生成をうながす効果があると言われています。
まさかシミを取るための施術で、コラーゲンが増える作用があるとはビックリですね。コラーゲンが増えるということは、肌にハリとうるおいが戻ります。
そのためシワやたるみを改善できるというわけですね。
ニキビ予防やニキビ跡にも効果が期待できる
フォトフェイシャルは、ニキビ予防にもある程度の効果は期待できます。というのは、ニキビの原因となる「アクネ菌」を殺菌してくれるからです。
さらにもう1つのニキビの原因である「皮脂の分泌」をおさえる作用もあります。
しかし、これだけではそれほどニキビ予防にはならず、ビタミン剤などの内服やケミカルピーリングを併せておこなうことで、ニキビ予防の効果を発揮してくれます。
またニキビ跡への効果は、色素沈着ならシミと同じように少しずつ薄くなっていくことが期待できます。ではクレーターのようなデコボコ肌は改善できるのでしょうか。
直接的には改善はむずかしいと言えます。ただしフォトフェイシャルはコラーゲンの生成をうながすため、肌のハリと弾力を取りもどす効果は期待できます。
つまりデコボコのニキビ跡も、少しずつ改善していくと考えられます。継続することが大切ですね。
フォトフェイシャルの注意点
フォトフェイシャルの効果が理解できたところで、今度はフォトフェイシャルの注意点をご紹介しましょう。
フォトフェイシャルの効果が感じられないケース
フォトフェイシャルは、施術する医師によって「施術時間」や「光の照射出力」がちがいます。
そのため、効果が感じられない場合もあるようです。じっくり丁寧に光を当ててくれる医師もいれば、簡単にチャチャっと終わらせる医師もいるようなのです。
そのため同じクリニックでも、医師によって効果にちがいがあらわれることが多いということです。エステのように、指名できるクリニックを選ぶと良いかもしれません。
◆逆に出力が強すぎて火傷する場合も
医師によって照射出力の調整がちがうため、出力が強すぎて火傷してしまうことも稀にあります。出力が小さすぎても効果がなく、出力が大きすぎても火傷するということですね。
慣れていないと調整がむずかしいので、症例件数の多いクリニックを選ぶことをおすすめします。
施術前後1ヶ月は日焼けNG
フォトフェイシャルの施術をする前後1ヶ月は、日焼けをしないことです。施術前に日焼けしてしまうと、シミのない場所にも光が反応してしまいます。
すると火傷をおこしたり、色素沈着がおきてしまったりします。
また施術後は肌が敏感な状態になっていますので、日焼けによる刺激はNGです。シミができやすい状態なので、せっかく施術したのに無駄になってしまいますね。
費用が高い&継続が必要
フォトフェイシャルのいちばんのデメリットは、費用が高いことです。施術時間も15~20分と短いため、なんとなく損したような気分になるかもしれませんね。
またレーザーのように1回で効果があらわれる施術ではないため、継続的に利用しないと本当の効果を感じられません。
約1ヶ月おきに施術し、4~6回くらい継続するのが一般的です。その後も継続的に、3ヶ月に1回くらい通うのがベストです。
それがいちばん効果を実感できるパターンのようですね。
◆費用はどれくらい?
フォトフェイシャルの気になるお値段は、1回あたり30,000円程度です。それを5回くらい継続するのが一般的なコースです。
1回だけ施術しても、目に見える効果は期待できないでしょう。そのため逆に考えると、30,000円が無駄になります。
つまり5回は施術をすることを頭に入れて、15万円程度かける覚悟がないと意味がないということになります。5回パックで割引のあるクリニックもあるようです。
◆初回トライアルを何度受けても効果なし?
多くのクリニックでは、格安でフォトフェイシャルをお試しできる「初回トライアル」のようなプランがあります。
確かに安くフォトフェイシャルを試してみることはできますが、実際の施術とはちがう場合がほとんどです。
初回トライアルは、痛みに耐えられるか、肌に問題はないかなどを調べるために行う意味もあります。
そのためどちらかと言えば、効果を実感するというよりも、フォトフェイシャルという施術に適しているかを調べるためのものです。
中には、安い初回トライアルをいくつものクリニックで試す人がいるようです。5回やれば、通常の施術と同じ効果が期待できるのかな?と思う気持ちもわかりますけどね。
しかしそれを5回やったところで、シミが消えるということはないそうです。通常よりも照射出力が弱くなっているので、充分な効果は期待できないでしょう。
フォトフェイシャルの効果は続けるほど実感できる
クリニックでおこなうフォトフェイシャルについてご紹介しました。フォトフェイシャルは1回で効果があらわれるような、即効性のある施術ではありません。やればやるほど、続ければ続けるほど効果が実感できるタイプの施術です。肌を根本から改善していく効果があるため、どんどん美肌になっていくことができるのです。最初は肌の状態が悪いため、集中的に1ヶ月に1回程度の施術が必要です。しかしその後は、肌の状態が良いまま保たれているので、3ヶ月に1回程度でもOKなのです。
肌を根本から改善したいと考えているあなたにとって、フォトフェイシャルは高い効果が期待できるでしょう。