汗をかいたときに、サラサラしている時と、ベトベトしている時がありませんか?
これは出ている場所がちがうか、もしくは「悪い汗」の可能性があります。
悪い汗とは太りやすい体質の人が出る汗のことです。
これを良い汗にして、痩せる汗をかくようにすれば健康的に痩せられますよね。
では良い汗と悪い汗についてと、痩せる汗をかく方法をご紹介していきましょう。
目次
汗ってみんな同じじゃないの?
汗をかく場面って、いろいろありますよね。運動をした時、辛いものを食べた時、お風呂に入った時、暑い時、緊張した時など、いろいろあります。
これらの汗は、みんな同じなのでしょうか?
エクリン腺から出る汗は体温調節のため
上で紹介した汗は、すべてエクリン腺から出る汗です。エクリン腺は全身に200個以上あると言われています。
その数は人によってちがうので、多い人は600個くらいあります。このエクリン腺から出る汗は、おもに体温調節をして体温を一定に保つ役割があります。
エクリン腺から出る汗はサラサラとしていて、ほとんどが水分で、ほんのチョットだけ塩分が含まれています。
そのため蒸発しやすく、無臭なんです。でも皮膚にある雑菌と混ざりあうことでニオイを発します。
また緊張した時などの汗にはアンモニアが含まれていて、それがニオイの元になると言われているんです。
アポクリン腺から出る汗はフェロモン
アポクリン腺から出る汗は、体温調節の役割はありません。おもにフェロモンを放出するための汗です。
そのためニオイがきつく、ワキガの原因になります。アポクリン腺は人によって数がさまざまで、アポクリン腺が多い人にワキガの人が多いです。
アポクリン腺から出る汗はベトベトしていて、蒸発しにくい性質があります。それはタンパク質や脂肪分などを含んでいる汗だからです。
体内の老廃物や毒素を排出するはたらきもあるため、デトックスするならアポクリン腺から汗を出さないと意味がないと言われています。
良い汗と悪い汗とは?
では、良い汗と悪い汗とは何なのでしょうか。
良い汗はサラサラした痩せる汗
良い汗とは、サラサラとした汗のことです。このような汗が出る人は、からだが痩せやすい状態になっていると言えます。
この汗は、エクリン腺から出る汗です。体内に取り込んだミネラルが、血液中に吸収されて、それ以外の水分と塩分が汗となって排出されます。そのためふつうはサラサラした汗なんですね。
悪い汗はベトベトした太る汗
悪い汗とは、ベトベトした汗のことです。じつはこれもエクリン腺から出ている汗なんです。どこの場所に汗をかいているかで判断できるでしょう。
アポクリン腺はワキやデリケートゾーン、胸やお尻などにあります。それ以外の場所から出る汗がベトベトしていれば、悪い汗をかいているということになります。
悪い汗は、本来なら血液中に吸収されるはずのミネラルが、汗と一緒に排出されてしまっているということです。
これは体内の機能が正常にはたらいていない証拠ですから、太りやすい状態になっていると考えられます。
アポクリン腺から出る汗も悪い汗なの?
ベトベトした汗が悪い汗なら、アポクリン腺から出る汗も悪い汗なの?と思いますよね。イヤなニオイも発するし、悩みの種になっている人も多いと思います。
以前までは悪い汗だと言われていたようですが、最近はそうでもないようです。
アポクリン腺から出る汗には、デトックス効果があると言われるようになったのです。体内に脂肪分やタンパク質がたまり過ぎると、太る原因になりますよね。
アポクリン腺から出る汗は、それらを一緒に排出してくれるわけですから、痩せやすくなると考えられます。
つまり痩せたいなら、アポクリン腺から汗をたっぷりと出して、ベトベト汗を出しきることが大切だということなんですね。
痩せる汗をかく方法
では痩せる汗をかくには、どうすれば良いのでしょうか。痩せる汗とは、アポクリン腺から出してデトックスすること。そして、エクリン腺から出る汗をサラサラにすること。この2つが条件です。
アポクリン腺から汗を出してデトックス
痩せる汗をかく方法は、アポクリン腺から汗を出すことです。老廃物や毒素を排出して、体内のデトックスをします。アポクリン腺から汗を出すには、コツがあります。
・運動を30分以上する
アポクリン腺から汗を出す方法は、運動を30分以上することです。ちょっと動いて出た汗は、おもにエクリン腺から出た汗なので、アポクリン腺から汗を出すにはじっくりと体を温める必要があります。
無酸素運動よりも有酸素運動をしたほうが、アポクリン腺から汗が出やすいと言われています。ウォーキングやジョギングを30分以上して、じわじわと汗を出していきましょう。
・お風呂で半身浴を20分くらいする
アポクリン腺から汗を出す方法は、お風呂で半身浴をすることです。20~30分くらい入りましょう。ここで大切なのは、「水分補給」をすることです。
- 入浴前、入浴中、入浴後に、それぞれ200mlの水を飲みます。
- 38~40℃のぬるめのお湯で半身浴を20~30分します。
- 体が冷えないように、浴室を温めたり、上半身にタオルをかけたりしましょう。
- ベトベトの汗をしっかり出したら、体を洗います。
- 最後に5分くらい全身浴で体を温めて、手足に水をかけて上がりましょう。これは、体温が低下するのを防ぐためです。湯冷め防止にもなります。
エクリン腺をきたえて汗をかきやすくする
エクリン腺から出る汗がベトベトしている人は、ミネラルが排出されている証拠です。この汗が出る人は、疲れやすくだるいなどの症状を感じやすいです。
また熱中症にもなりやすい特徴があります。つまり、うまく汗を出せない人なのです。
それを改善するためには、エクリン腺をきたえて汗をかきやすくすることが必要です。エクリン腺をきたえる方法は、こちらです。
・自宅でできる高温浴
エクリン腺を鍛えるには、まず汗をかくシステムをとり戻すことが必要です。
ふだんエアコンで温度管理された環境にいると、汗をかく必要がないのでどんどん汗腺がおとろえていきます。そして汗をかけなくなってしまうんですね。
それを無理やり汗をかかせるのが「高温浴」なんです。
- 43~44℃のお湯を20~30センチくらい浴槽に入れます。
- バスチェアを浴槽に入れて、そこに座ります。
- ひじ下とひざ下がお湯に浸かるように、15分くらい入ります。
- 水を足して36~38℃にしたら、全身浴を15分おこないます。
高温浴をすることで、汗腺の機能を高めて汗をかきやすくすることができます。
半身浴もたまに取り入れると、より汗をかきやすくなるでしょう。
良い汗は美肌効果もある!
良い汗は痩せやすい体質になることをご紹介しました。でも、それだけではなかったんです。なんと良い汗には、美肌効果もあるんです。良い汗には抗菌作用があり、肌を清潔に保つ物質が含まれているそうなんです。汗をかくと毛穴の汚れも落とせるので、美肌になるのはわかりますが、抗菌作用があるとは驚きですよね。
良い汗は痩せるだけではなく、美肌効果もあるなら今すぐ改善しないといけませんね。汗をしっかりと出して、体の中も外もキレイになっちゃいましょう。良い汗にする習慣をはじめてみてくださいね。