人の目が気になる人の心理と気にしない方法
人の目が気になってしまう人は、人といるだけで疲れてしまいますよね。
本当は、人の目なんて気にせず自分らしく生きたいと思っているのに、なかなかうまくいかなくて悩んでいる人も多いのではないでしょうか?
人の目が気になるのは悪いことばかりではなく、「人の気持ちを察することできる」という素晴らしい性質の持ち主でもあるんです。
その性質を活かしながら、人の目を気にしないようにする方法についてご紹介していきます。
あなたが人の目を気にしてしまう心理や原因とは、いったい何なのでしょうか?
目次
人の目が気になる心理と原因とは?
人の目が気になると、なんだか伸び伸びと生きられない感じがしませんか? すごく窮屈で、生きづらいですよね。そこでまずは、人の目が気になる人には、どのような心理や原因があるのか見ていきましょう。
自分に自信がない
自分に自信がない人は、人の目が気になって振り回されてしまいます。でも実は、相手に振り回されているのではなく、自分から率先して振り回されている状態。
「自信がない」という心理は、自己肯定感をどんどん下げます。すると、他人から良い評価をもらうことによって、自己肯定感を高めようとするのです。
でも、人と比べて自分が劣っていると自信を失くし、他人が評価してくれないと落ち込みます。
すると今度は、他人から良い評価をもらうために行動するようになり、相手に合わせてしまうのです。これが、自分から率先して振り回されている状態です。
人に嫌われたくない
人の目が気になる人は、とにかく「人に嫌われたくない」という心理があります。人から嫌われることを、恐怖にすら感じている人もいるのではないでしょうか?
なぜそうなってしまうのかというと、人から嫌われることで「自分の居場所がなくなる」と感じているからです。
過去にいじめられた経験がある人は、自分のまわりに誰もいなくなり、心細い思いをしたのではありませんか?
それがトラウマとなり、「もう人に嫌われたくない」と強く思っている特徴があります。
つねに誰かに見られている
人の目が気になる人は、つねに誰かに見られているような心理があります。
本当は誰も見ていないのに、「きっとみんな自分のことを見ている」と思い込んで、勝手にありもしない悪い想像をします。
「嫌われているんじゃないか」「笑われているんじゃないか」と取り越し苦労をして、人と関わるのがだんだん怖くなっていくのです。
でも人は、あなたが思っているほど他人のことを気にしていません。
人の目が気になる人は、実は人のことが気になるのではなく、本当は自分のことばかり気になっている人なんです。
マイナス思考
人の目が気になる人は、何事に対してもマイナス思考になりがちです。まわりの人の行動を、すべてネガティブに考えてしまうのです。
たとえば、誰かが話しているだけで「きっと自分の悪口を言っているんだ」と思い込んでしまいます。
ふつうの人なら気にならないことでも必要以上に気にして、しかも悪いほうに考えてしまうため、どんどんマイナス思考に陥ってしまうのです。
本当は、「昨日のテレビ観た? 超おもしろかったね」と笑っているだけなのに、「自分のことを笑ってるんだ」と思い込んでしまうことも。
つまり、取り越し苦労をしているだけなので、とても損をしています。
人の目を気にしすぎるとどうなる?
人の目が気になる心理と原因をご紹介しましたが、このまま人の目を気にしすぎるとどうなるのでしょうか?
心が折れてしまう
人の目を気にしすぎると、人からちょっと否定されただけでも深く落ち込んでしまいます。
他の人から見れば、否定と思えないくらいのちょっとしたアドバイスにも、敏感に反応してしまうようになります。
それが続くと、「自分は価値のない人間だ」と思い込み、心が折れてしまうのです。
自分の人生を歩めない
人の目を気にして生きていると、自分の気持ちを無視して、人に合わせる人生になってしまいます。
「本当はこうしたい」と思っていても、どう思われるのか気になって行動できないのです。
自分の感情や望みを押さえ込んでしまうと、自分の人生を歩めなくなります。それはまるで、他人の人生を生きているようなものです。
意見がない人だと思われる
人の目が気になる人は、人の意見に合わせることばかり考えてしまいます。人の意見に合わせておけば、とりあえず批判される心配はなく、安心できるからです。
人に合わせているほうが、人から嫌われることも少なそうですよね。
ところが、人の意見に合わせてばかりいると、まわりから信用されなくなります。
たとえば、Aさんの意見に賛同したと思ったら、今度はBさんの意見にも賛同する。そうなると、意見がコロコロ変わる風見鶏になってしまいます。
自分の意見がない人だと思われるのはもちろん、芯のない人だと思われてしまうんです。
調子よく誰の意見にも賛同するので、主体性がないとみなされて、仕事でも評価されなくなります。
人の目を気にしないようにする方法
人の目が気になるというのは、つまり、まわりの人よりもちょっとだけ「敏感」ということ。敏感なのは良いことでもありますが、ただ、少し疲れてしまいますよね。人の目を気にしないようにすると、もっと楽に過ごすことができますよ。では、人の目を気にしないようにする方法について見ていきましょう。
「すみません」と言うのをやめる
人の目が気になる人は、すぐに「すみません」と言ってしまう傾向があります。これは、自信のなさの表れ。
「すみません」ばかり言っていると、相手はだんだん嫌な気分になってきます。
「すみません」という言葉には、謝罪の意味が込められていますよね。
誰かが何かしてくれたときに「すみません」と言っていると、言われた相手は「お礼」ではなく「謝罪」されたと感じます。それって何だか、うれしくないですよね。
何かしてもらったら「ありがとう」と言うのが正解。これからは、謝罪するときだけ「すみません」と言い、お礼を言うときは「ありがとう」という言葉を使うようにしましょう。
本当に大切な相手のことを考える
人の目が気になる人は、すべての人に好かれようと頑張ります。これは、「人に嫌われたくない」という気持ちが強すぎるからです。
でも、すべての人に好かれるなんて不可能。だからこれからは、本当に大切な相手のことだけ考えるようにしましょう。
あなたが幸せにしたい相手は誰ですか?
あなたが本当に嫌われたくない相手は誰ですか?
人の目を気にする人は、本当は自分のことばかり考えているので、その意識を大切な相手に向けてみましょう。
そうすれば相手もあなたのことを大切に思ってくれて、「安心できる居場所」ができます。
自分の思うように行動してみる
人の目を気にしないようにするには、人からどう思われようと、自分の思うように行動してみることです。
最初はむずかしいかもしれませんが、少しずつでも自分の気持ちを行動に表していきましょう。
もし、あなたの行動によって離れていく人がいても、それは当然のことなんですよ。
感じ方は人によって違うので、離れていく人もいれば、あなたのそばにいてくれる人もいます。あなたのそばにいてくれる人を大切にしましょう。
そうすると、あなたのまわりは、あなたに共感する人や、あなたに好意を持っている人ばかりになります。
その結果、人から嫌われることが怖くなくなり、もっと自由に生きることができるでしょう。
目の前の事に集中する
人の目が気になる人は、まわりの人のことばかり気になって、目の前の事に集中できなくなってしまうのが欠点です。
とくに仕事中は、人のことばかり気になると気が散漫になり、仕事が進まなくなります。それが、あなたの評価を下げることにつながってしまうんです。
そのため、目の前の事に集中して、人の目を気にしないようにしましょう。やるべきことに集中すれば、イヤでもまわりの人のことは気にならなくなります。
長所も短所もありのままの自分として受け入れる
人は、長所と短所を別物として考えがちですが、どちらも同じ自分ですよね。長所の裏返しは短所であり、短所の反対は長所です。
同じ物体でも、見る角度によって違って見えるように、人の長所と短所は見方次第なんです。
たとえば、「仕事を短時間で終えられない」という短所がある人は、裏を返せば、「長時間集中して仕事ができる」という長所に変わります。
つまり、「人の目が気になる」というネガティブな特徴は、「人の気持ちを察することができる」というポジティブな特徴に変えることができるんです。
人の気持ちを察することができれば、仕事でもお客さまの要望をいち早く察知して動くことができますし、誰かが悲しんでいるときにはやさしく声をかけてあげることができます。
それって、とても素晴らしい長所だと思いますよ。
あなたが思うほど、人は他人を気にしていない
人の目が気になる心理や原因、人の目を気にしないようにする方法についてご紹介しました。どうしても人の目が気になって、自分がどう思われているか気になる人は、なんとなく窮屈な気分がしますよね。
でも、あなたが思うほど、人は他人のことを気にしていません。みんな自分のことが1番大事ですし、自分のことで精いっぱいなんです。だから、人の目なんか気にせずに、自分の人生を自由に生きましょう。誰かに批判されても、誰かに嫌われても、「そう思われることだって、あるよね」と思っていればいいんです。悪いことをしているわけでもないのに、人の視線に怯えて生きる必要はありませんよ。あなたはあなたらしく、あなたの人生を生きていきましょう!