論破する人の特徴を知って論破されないようにしよう!
「はい、論破」が流行りましたが、相手を論破しようとする人って理屈っぽいし、正直うざいですよね。
しかも、自分の意見を押し通そうとする強引さがあるので、付き合いづらいと感じている人も多いのではないでしょうか?
それは、論破する人が「勝ち負け」にこだわっていることが多いからです。相手を言い負かすことで、自分が優位に立ちたいと考えているのです。
では、論破されないためには、どうすれば良いのでしょうか?
そこで今回は、論破したがる人の心理や特徴についてご紹介します。
論破する人の思考がわかれば、論破されない方法が見えてきますよ。
目次
論破する人の心理とは?
論破する人には、2つのタイプがあります。
1つは、論理を組み立てて、冷静に相手を説得する人。
2つめは、相手より優位に立ちたい人です。
1つめのタイプは、論理的に話すことができ、なおかつ話がわかりやすく、おだやかに相手を説得できる人です。頭のいい人は、たいていこのタイプであることが多いです。
しかし今回の記事では、2つめの「相手より優位に立ちたい人」について掘り下げていきます。
このタイプの論破する人は、協調性のない人が多く、自分が「デキる人」だと思っている傾向があります。
だから理屈っぽくなり、自分の意見を強引に押し通そうとするのです。簡単にいうと、「頭が勝ち負け思考になっていて、口喧嘩で勝ちたいと思っている」ということです。
論破する人の性格的な特徴
では、論破したがる人にはどのような特徴があるのでしょうか? 論破する人の性格的な特徴について見ていきましょう。
自分を過大評価している
論破する人は、基本的に自分を過大評価する傾向が強いです。「自分はデキる」「自分には才能がある」などと思い込み、それ以上の努力をしないのです。
つまり、「今の自分で完璧」と思っているので、相手の意見を受け入れることができません。
また、自分の意見を否定されると、すごい剣幕で相手を攻撃しはじめます。絶対に口喧嘩では負けたくないので、論破するというよりも、迫力や威圧感で勝とうとします。
自己中心的
論破する人は、自己中心的な考え方をしているのが特徴です。今まで人間関係で苦労してきた経験があるはずなのに、それはすべて相手が悪いと思っているのです。
だから、自分の性格は変えようとはしません。変える必要がないと思っているのです。
自分の非を認めない
論破する人は、何かミスをしたときでも自分の非を認めないのが特徴です。そんなときに出てくる言葉のほとんどは「言い訳」。
「だって」「でも」などの言葉が出てきたら、言い訳していると考えて良いでしょう。
人の話を聞かない
論破する人は、人の話を聞かないのも特徴の1つ。論破する人は、人の話を聞くよりも、自分の話を聞いてほしい人が多いんです。
しかも、人の話を聞くことは、自分が下の立場になっていると考えるため、論破する人からすると耐えられないのです。
だから、人のアドバイスを聞くなんてことは、絶対にできません。
間違っても謝らない
論破する人は、自分の非を認めないこともさることながら、絶対に謝らない傾向が強いです。人はミスをすれば謝るのが普通です。
そして、そこから改善して成長していくのです。
しかし、論破する人は現在の自分が完璧だと思っているので、成長する伸びしろはありません。
つまり、「自分は間違ってないんだから、謝る必要なんてない」と思っているので、これ以上成長することはできないのです。
論破する人の会話の特徴
では次に、論破する人の会話の特徴についてご紹介していきます。論破する人は、どのような言い方の特徴があるのでしょうか?
口を挟む隙を与えない
論破する人は、相手に口を挟む隙を与えないように話すのが上手です。
すごい勢いでまくしたてるように話すか、早口で大声で話すか、とにかく相手を圧倒することで物理的にも口を挟めなくさせます。
論理的に攻めてくる
論破する人の会話は、基本的には論理的に攻めてくることが特徴です。
でも、一見正当な主張をしているように見えるものの、よく考えてみると論理に穴があることも多いです。
そうなってしまう理由は、自分の意見を主張することよりも、相手に反論することしか考えていないからです。
論破する人は、人が何か意見を言うと、「それって、どういう意味ですか?」「なぜ、そう言い切れるんですか?」などと反論してきます。
確かな根拠があることなら相手も説明できるのですが、根拠が弱いと、論破する人はどんどん突っ込んできます。
時には、相手の言葉を食い気味で反論してきます。だから相手もたじたじになり、論破されてしまうのです。
ただし、本当はここで終わりにできません。なぜなら、「反論する理由と根拠」が明確ではないからです。
論破する人は、人の意見に反論することはできても、その理由や根拠を論理的に説明することができません。つまり、本当は論理的ではないのです。
そのため、話し合いが結論に達しないで終わってしまうことが多くなります。これは、日本の会議にありがち。
議長が、「とりあえず、この議題に関しては一旦保留にしましょう」で終わらせることが最大の間違いです。
声が大きい
論破する人の会話の特徴は、とにかく声が大きいこと。声が大きいと、何となく説得力があり、納得させられてしまいます。
とくに口喧嘩になると、声の大きさで威圧してくるため、相手はどんどん委縮してしまいます。それが、相手を言い負かすためのセオリーの1つになっているのかもしれません。
論破する人に論破されないための方法
では、論破する人に論破されないためには、どのような方法があるのでしょうか?
色々な知識を身につける
論破されないためには、色々な知識を身につけておく必要があります。色々な知識が身についていれば、議論しているときに色々なヒントが次々と浮かんでくるからです。
たとえば、「たしか、あの本にこんなことが書いてあったな」とか「新聞記者はこんな意見を持っていたな」とか、どんなことでも知識になり得るんです。
どんなジャンルの本でもいいし、テレビでもいいし、もちろん専門書でも何でもいいんです。マンガだっていいんですよ。
色々な知識を身につけることは、論破されないだけでなく、これからのあなたの人生を豊かにしてくれるでしょう。
相手の話をまずは聞いてみる
論破する人は、自分の話をさえぎられることを嫌います。それだけで「自分が否定された」と感じてしまう厄介な性格の持ち主なんです。
だから、まずは相手の話を聞いてみましょう。そして、何が言いたいのかを把握するんです。
それから、疑問点を質問をしてみたり、反論があれば反論したりすれば良いでしょう。
相づちのタイミングを少しずらす
論破されないためには、相手のペースに乗せられないこと。あくまでも、自分のペースを乱さないようにしましょう。
そのための方法として、相づちのタイミングを少しずらす方法があります。
論破する人は、相づちがあることでペースに乗って、どんどん勢いをつけていきます。
しかし、ちょうど良いタイミングで相づちがないと、相手のペースはどんどん乱れてきます。
すると論破する勢いが弱くなってくるので、お互いに冷静に話し合いができるようになります。
相手の反論に感情で答えない
論破する人は、相手に反論するのが生きがいです。だから、何か話し合っているときは、必ずといって良いほどあなたの意見に反論してきます。
でも、相手の反論に感情で答えてはいけません。感情のぶつかり合いになると、収拾がつかなくなります。
だからまずは、相手の反論をいったん受け入れます。「たしかに、そうですね」と受け入れた上で、「でも、それは今話すべき内容でしょうか?
今回の件とは関係ないように思います」と冷静に、反論に対する反論を述べてみましょう。
きちんとした根拠を持って反論してみる
論破する人に反論する場合には、きちんとした根拠を持って反論することが大切です。
論破する人は相手の意見に反論するのが好きなので、あなたの意見に穴があればどんどん攻撃してきます。だから、確かな根拠を持って反論しましょう。
そうすれば、論破する人が反論してきても、毅然として説明することができます。あなたの説明が納得できるものであれば、論破されることはありません。
これが、もっとも論理的な解決方法です。
論破されないためには論破する人の特徴を知ること
論破する人の心理や特徴、論破されない方法などについてご紹介しました。論破する人は、つねに自分の意見が正しいと思っていて、しかも自分の意見を強引に押し通そうとします。だから、まずは論破する人の特徴を知って、相手のペースに飲み込まれないこと。そうすることで論破されなくなり、冷静に話ができるようになるでしょう。
そもそも、論破されることは負けではありません。論理の筋が通っているほうが、正しいのです。だから、議論することは勝ち負けではありません。有意義な議論ができるように、色々な知識を身につけましょう!