一流のメンタルの鍛え方は、複雑なメソッドがあるわけではありません。
非常にシンプルで簡単なことばかりです。でもその中には、ある秘密が隠されています。
その秘密にこそ、一流のメンタルの鍛え方の極意が隠されているのです。
目次
- 1 小さなことの積み重ねが近道だと知っている
- 2 目標やゴールを明確に絞り込むと一本道がみえる
- 3 計画・準備・タイミング・行動のバランスが良い
- 4 実行・反省を繰り返して計画を修正する
- 5 引き寄せの法則|絶対に成功できると暗示にかける
- 6 どんなことがあっても最後まであきらめない
- 7 まわりの雰囲気に惑わされず集中力を発揮できる
- 8 どんなに簡単なことでも手を抜かない
- 9 目標を達成するのは当り前。目標を超えたら一人前
- 10 毎日少しでも成長した何かを見つける
- 11 自分を良く知っていて、ありのままを受け入れている
- 12 自分の本当の希望や願いを敏感に感じ取る
- 13 忍耐力はチャンスを確実に逃さないための心の目
- 14 失敗しても進みつづけることができる精神力
- 15 肉体を鍛えるとメンタルも鍛えられる
- 16 おいしいものやヘルシーなものを食べる
- 17 達成すべき目標をまわりに公言する
- ココロとカラダのバランスが大切
1 小さなことの積み重ねが近道だと知っている
一流のメンタルの鍛え方は、小さなことをコツコツと継続的に積み重ねていくことです。
アスリートの心が折れない理由は、小さなことの積み重ねがいちばんの近道だと知っているからです。
たとえばボクサーなら、パンチ練習をするのは当り前ですが、それ以前に走り込みに力を入れます。
いくらパンチの練習をしても、スタミナがなければ試合では勝てないことを知っているのです。
ボクシングの練習をしたいのに、走るのなんてつまらない練習だと思えるでしょう。でもこの「つまらない練習」を積み重ねることがとても重要なのです。
それは体をつくるだけでなく、強靭な精神力、つまり最高のメンタルの鍛え方となるのです。
その根底の力があるからこそ、たいていのことでは心が折れないのです。そしてそれが自信となってその人を輝かせてくれることでしょう。
2 目標やゴールを明確に絞り込むと一本道がみえる
『一流のメンタルの鍛え方』は、達成したい目標や絶対に到達したいゴールを明確に絞り込むと、そこに向かってはっきりとした一本道が見えてきます。
そうすれば、そこを目がけて突き進めば良いだけです。必死に目標を目指している時は、あまり心が折れることはありません。
でも普通はどうしても叶えたい目標がぼんやりとしてしまうものです。
たとえば「お金持ちになる」という目標は、あまりにも曖昧で明確ではありません。
「年収2000万円稼げるようになる」とか、「資産家と結婚する」という風に目標を設定すれば、それを達成するために何をすれば良いのかが見えてくるでしょう。
年収2000万円なら、まずそれだけ稼げる仕事は何かを探します。次にその仕事をするには、どんな知識が必要なのかを調べて学んでいけば良いのです。
資産家と結婚するなら、どんな所へ行けば出会えるのか、どんな知り合いを作れば良いのかを考えれば良いのです。
3 計画・準備・タイミング・行動のバランスが良い
一流のメンタルの鍛え方は、叶えたい目標によって、計画・準備・スタートするタイミング・行動のバランスが良くなければいけません。
その中のどれかが曖昧だと、いつか心が折れてしまう瞬間に遭遇することでしょう。
計画は、大目標・中目標・小目標という風に細分化していきます。大目標は人生をかけて叶えたいと思えるような一番大きな最終目標です。
それを叶えるためには、何年かかるのかを分析します。そして最終目標を達成するためには、1年後もしくは2年後に、どうなっている必要があるのかを導き出すのです。
それができたら、1年後にそこまでいくには半年後はどうなっている必要があるのか、1ヶ月後にはどうなっている必要があるのかを考え、最終的に今日なにをすれば良いのかを導き出すのです。
それができれば成功へのメンタルが鍛えられますので、心が折れることなく突き進むことができるでしょう。
4 実行・反省を繰り返して計画を修正する
一流のメンタルの鍛え方で、何が一流かと言うと、つねに修正することを怠らないということです。
一度目標を設定して計画を立てたらら安心するのではなく、できなかったことを分析することが必要です。つまり反省することです。
反省して何がいけなかったのが、失敗の原因を突き止めます。原因がわかったら、どうしたら同じ失敗を繰り返さないかを考えます。
人の行動にはクセがあるので、どうしても同じ方法を繰り返してしまいがちなのです。その落とし穴に落ちないように試行錯誤しましょう。
失敗して反省しているうちに心が折れそうになる瞬間があるかもしれませんが、一流のメンタルの鍛え方はそんな暇はありません。
なぜなら、自分の決めた目標を絶対に達成すると心に誓ったからです。この覚悟の度合いが、一流か一流でないかの大きな差となるのでしょう。
5 引き寄せの法則|絶対に成功できると暗示にかける
引き寄せの法則という言葉が流行しましたが、心が折れないような一流のメンタルの鍛え方にも必要な要素です。
簡単に言うと、心で思ったことや口に出したことが実現するという考え方です。
これはマイナスの発言も影響しますので、たとえ心が折れたとしてもそれを口に出すのはやめた方が良いでしょう。
目標を達成しようと思った時点で、絶対に成功できると心に誓います。
そしてそれを毎日頭の中で繰り返したり、毎朝声に出すことで自分を暗示にかけ、自然と成功へ近づいていくというものです。
でも先ほど言ったように、曖昧で漠然とした目標では意味がありません。
その目標を達成した時に、どんな気分になるのかを想像すると、一番効果が高いと言われています。それは優越感だったり、高揚感であったり、安心感かもしれません。
想像力をはたらかせて、目標を達成した時の気分を今ここで味わってみましょう。それが一流のメンタルの鍛え方です。
6 どんなことがあっても最後まであきらめない
本当に叶えたい目標ならば、どんなことがあっても最後まであきらめないと覚悟を決めましょう。それこそ心が折れない一流のメンタルの鍛え方です。
夢を叶えることができない人の多くは、途中であきらめてしまうからだと色々な偉人たちが名言を残しています。
私たちの最大の弱点は
諦めることにある。成功するのに最も確実な方法は、
常にもう一回だけ試してみることだ。
失敗の多くは、成功するまでに
あきらめてしまうところに、
原因があるように思われる。最後の最後まで、
あきらめてはいけないのです。
一流のメンタルの鍛え方を実践したければ、また絶対に折れない心を手に入れたければ、どんなことがあっても最後まであきらめないと誓いましょう。
最後というのも自分自身が決めることです。自分が終わりだと決めなければ、いつまでも続ければ良いのです。
ただここで多くの人が間違えるのは、ただ「目指している」と目標を掲げるだけで満足してしまうことです。
それでは死ぬその時まで目標を達成させることはできないでしょう。むしろそれくらいの気持ちなら、本当に叶えたい夢ではないのです。
本気でどうにかしたいと思えば、努力を怠るはずはありませんから。
7 まわりの雰囲気に惑わされず集中力を発揮できる
一流のメンタルの鍛え方は、たとえまわりが騒がしくても、気が散るような雰囲気であっても、それに惑わされずに集中力を発揮できるかどうかにかかっています。
たとえば走ることであれば、自分よりもはるかに足の速い人がすぐ近くで練習していても、それに惑わされない集中力です。
頭を使うことであれば、となりで家族がテレビを見ていても、自分だけは集中力を発揮して取り組むことができるかどうかです。
それくらいの集中力を身につけることができれば、どんな時でもどんな場所でも、勉強や練習ができるのです。それがどういうことだかわかりますか?
時間と場所を選ばずに勉強や練習ができるということは、それだけ時間を確保できるということです。
「みんなが寝てから始めよう」と考えるような人は、それに取り組む時間が限られています。
また、その頃になると自分も眠くなってしまい、「今日はいいや」と寝てしまうかもしれません。それではいつになっても目標を達成させることはできませんよね。
8 どんなに簡単なことでも手を抜かない
一流のメンタルの鍛え方は、どんなに簡単なことでも手を抜かないことです。
今まで何百回、何千回と繰り返しやってきたことで、目をつむってもできるような簡単なことでも全力で取り組むことです。
慣れや習慣というのは厄介なもので、安全圏から出たくないような気分にさせられます。
何が言いたいかと言うと、できることをする時は悪い気分にはなりませんが、できないことをしようとすると、すごく嫌な気分になります。
なぜなら、失敗するかもしれないし、やり方がわからないかもしれないからです。しかもできることは、失敗さえしなければそれでいいと思ってしまうことです。
絶対にできることでも、もっと効率よくするにはどうしたら良いか、もっと完璧にするにはどうしたら良いか、とつねに試行錯誤することで更に上達していきます。
つまり現状に満足してしまったら、それ以上の成長はないということです。だから一流のメンタルの鍛え方は、簡単なことでも手を抜かないのです。
9 目標を達成するのは当り前。目標を超えたら一人前
心が折れないまま一流のメンタルを鍛える方法は、目標は達成できて当り前だと思うことです。
人はどうしても目標を最終到達地点だと思いがちですが、それはあくまで目標であって、限界ではないのです。
一流のメンタルの鍛え方は、つねに自分の限界と戦い続けることにこそ、本質があると言えるのです。
そして目標を少しでも超えられたら、それでやっと一人前です。その次は、どこまで行けるかに挑戦します。
その途中でたまには心が折れる日もあるかもしれません。でもそれが長引くようでは一流とは言えないでしょう。
スランプになるのは方向性が何か間違っている可能性があります。
だからつねに軌道修正を繰り返して、計画・準備・タイミング・行動をひたすら続けるのです。頭で考えていても答えが出ることはありません。
準備まで整えたら、いつでも行動できるようにタイミングを待つだけです。そのタイミングは誰も教えてくれませんから、自分の経験と感覚がものを言います。
鋭い感性を磨くことも一流のメンタルの鍛え方の1つです。
10 毎日少しでも成長した何かを見つける
前述の限界と戦い続けることに似ていますが、一流のメンタルの鍛え方は、毎日少しでも成長した何かを見つけることです。
昨日も成功したけれど、ちょっと手首の動かし方が悪かったとか、時間がかかり過ぎたとか、改善点が何か必ずあるはずです。
それは毎日本気で努力をしている人にしかわからないことです。
「結果がすべてだから、成功すればそれでいいじゃないか」と思うかもしれませんが、成功しただけでは不十分です。完璧にできることは、ほぼないはずなのですから。
どこまでも完璧を追い求める精神こそ、一流のメンタルの鍛え方です。そしてそれを追い求めている時は、決して心が折れることはありません。
なぜなら、心が折れるほど突きつめていないからです。「もっと何かがある」「もっとできる」と貪欲になっている時は、心は折れないのです。
11 自分を良く知っていて、ありのままを受け入れている
一流のメンタルの鍛え方は、自分のことを良く知っているということです。自分を知らないと、何かを成し遂げることはできないでしょう。
自分を知るというのは、ダメな部分も良く知っているということです。つまり、ありのままの自分を受け入れているということです。
自分の欠点や短所を受け入れるのは、けっこうむずかしいものです。屈辱を味わいますし、ダメな自分に嫌気がさすかもしれません。
でもそれが自分です。逃れることはできません。その自分しか、目標を達成させることはできないのです。
でも自分を知っていて受け入れているというのは、最高の強みでもあります。自分を知らない人ほど、弱点の多い人はいません。
自分を客観的に分析することができ、ダメな部分はしっかりと認めることができる人は、一流のメンタルの鍛え方を実践する価値があることでしょう。
でも自分の欠点から目を背けるような人は、まだまだ目標を達成する以前の問題です。
12 自分の本当の希望や願いを敏感に感じ取る
一流のメンタルの鍛え方には、自分の本当の希望や願いを敏感に感じ取る心が必要です。自分が掲げた目標や夢は、本当に心から叶えたいと思うものなのか。
人はまわりに流されてしまうことが多いので、自分よりもまわりを満足させるための目標であることもあります。
または、その目標が達成できたらきっとカッコイイから、それを目標にしようと思っているかもしれません。
カッコイイ目標が達成できたら、それはそれで優越感に浸れますので良いこともあるでしょう。
でも本当に心の底から望む目標でなければ、本当の意味で自分を満足させられません。それ以前に、血のにじむような努力をする覚悟が持てないはずです。
だから、中途半端な目標では中途半端な努力しかできず、中途半端な達成感しか味わえないのです。
だから心が折れてしまうのです。心から望む目標がない人もいるかもしれません。
でも人間、何か1つくらい人生で達成させたいと思うことがあるのではないでしょうか。それを見つけることから始めてもいいですね。
13 忍耐力はチャンスを確実に逃さないための心の目
一流のメンタルの鍛え方は、忍耐力が必要です。忍耐力とは、辛抱強く待つことを意味しています。
進み続けることが大切だと散々言ってきましたが、チャンスはタイミングが大切だと言いましたよね。
もちろんただ待っているだけではありません。努力をしながら待ち続けるのです。
多くの人は、そこを勘違いしがちです。努力はいつどんな時でも怠ってはいけないのです。ツライですが、ツライのは当り前です。
だから努力なのですから。そして忍耐力がついたら、確実にチャンスを逃さない心の目を養いましょう。
これはチャンスを見極める目という意味です。しっかりと努力を重ねている人でないと、それがチャンスだと気づくことができないのです。
なぜなら、チャンスはわかりにくい姿をしているからです。油断していると、うっかり見逃してしまうほど、チャンスを掴むのは容易ではありません。
14 失敗しても進みつづけることができる精神力
さて今度は待つことではなく、また進むことです。一流のメンタルの鍛え方は、心が折れるとか折れないという概念がありません。
とにかく失敗しても、進みつづけることができる精神力、つまりメンタルが必要なのです。
人は失敗すると落ち込みます。そして自信をなくしてしまいます。でも、本気で目標を達成させたい人は、落ち込んでいる余裕がないのです。
明確に目標達成までの一本道しか見えていませんので、その途中に「落ち込む」という休憩地点がないのです。
もちろんそれには相当のメンタルの強さが必要になるでしょう。その糧となるのが、目標を達成できた時の明確なイメージです。
達成感、高揚感、優越感などの明確な想像が必要なのです。それが想像できていれば、寄り道をしている暇はないはずです。
15 肉体を鍛えるとメンタルも鍛えられる
一流のメンタルの鍛え方は、肉体をまず鍛えることです。どんなに努力をする意欲があっても、体の健康を害していては、全力を出しきることができません。
だから一流のメンタルの鍛え方は、体を鍛えることで、最高のパフォーマンスを行うことができるのです。
また肉体を鍛えることは、普通にキツイですよね。そのキツさと向き合うことが、有効なメンタルの鍛え方になるのです。
物理的に肉体を鍛えると、自然とメンタルも鍛えられる、そんなところです。
べつに鋼の肉体をつくれとは言いません。適度な筋肉がついていて、代謝が良く、元気であればそれで十分です。
ただメンタルの鍛え方で、どうしても挫折してしまうような場合は、まず肉体の限界を戦ってみると良いでしょう。少しずつメンタルも強化されていきますよ。
16 おいしいものやヘルシーなものを食べる
一流のメンタルの鍛え方は、肉体を鍛えることも大切だと言いましたが、それにはおいしいものやヘルシーな食べ物が必要です。
体は食べるものでできていますので、そのままダイレクトに影響してきます。
なるべく加工食品や過度な調味料などを使わず、できるだけ自然界に近いものを食べましょう。
自然の恵みに感謝していただくことで、この自然界の一員であることに気づけるはずです。だから色々なことに感謝する気持ちが湧いてきて、パワーがみなぎるのです。
自己投資だと思って、なるべく良質なものを食べるようにしましょう。有機野菜や良質な肉や米がベストです。
毎日ではなくても、じっくりと味わうことのできる休日だけでも、おいしくてヘルシーなものを食べるようにしましょう。
17 達成すべき目標をまわりに公言する
一流のメンタルの鍛え方最後は、引き寄せの法則と通じるものがありますが、達成すべき目標をまわりの人に公言することです。
まわりの人に知られることで、「絶対に達成させなければ恥ずかしい」と気が引き締まります。
そして覚悟ができたり、自分自身のやる気が上がったりします。絶対に達成させるという決心こそ、最高の力となるのです。
けっきょく自分の夢を叶えられるかどうかは、自分にかかっているということですね。
ということは、言い訳ができません。誰のせいにもできません。努力する時間は自分で確保するものですし、どんな状況でも集中できる力も必要です。
そして偉人たちが言うように、最大の弱点や失敗は、あきらめることなのです。それさえなければ、誰でも天才になれる要素は持っていると言えます。
ココロとカラダのバランスが大切
一流のメンタルの鍛え方は、ココロとカラダのバランスが何よりも大切です。心と体はつながっていますので、どちらが具合悪くても共に影響し合います。逆にどちらかがすごく調子が良いと、つられてもう一方も調子が良くなってきます。
どれも1つ1つは単純で簡単なことばかりです。でもその単純で簡単なことを「続けること」が、最もむずかしいことなのです。それに気づいている人から、夢を叶えていくことができるでしょう。